「影響があるのは、『チューブ外し』を取材にきたジャーナリストが、専門家の言い分も聞こうと研究室へ行って『チューブ外しなんてとんでもない』と説教され、結局、どっちつかずの“バランスのとれた”記事を書いてしまうくらいのことである。
『原爆は悪いという人もいるけれど、一生懸命開発した人もいるんだから、まあ、ケースバイケースで』なんて立場がバランスのとれたものでないことは言うまでもない。被爆の実態を少しでも知ってればそんなバランスはとるまい。研究者にもジャーナリストにも、もっと現場を知れ、とだけ言っておこう。」