すこしまえ、ら抜きことば使用のパーセンテージが報道された。アレを指標にすることが、かなりふるめかしい。
きのう、つけっぱなしになっていたテレビから「(話題を)先取ります」という声が聞こえた。これは近年よく聞く言い方だが、もしかすると昔からあるのかもしれない。 コトバや語法の言い間違えにすぐ気付いてその場で言い直せるという点で以前ミ(キキ)トメていたジョン・カビラ氏がホストか、隣にはそれなりにベテランなのだろう私が顔を知るアナウンサー。
上のコトバがどうというより、それで想起されること → 先取りするを先取るというのと逆の気になるサ変の言い方がフツーになっていることへの個人的残念感からなかなか解放されないのが困る。
おはなしする というのは謙譲用法だと思う。今や敬語だ。おもどりになる、おあるきになる という言い方が 戻られ 歩かれ の「られことば」におきかえられ → ではないね、尊敬られ はもともとある → 切っているのだから、せめて はなされる と言えばいいのに。
(自動詞のら抜きは可能、ら付きは尊敬 ってとこはわかりやすい。△△さまは考えられる、と聞いて、△△さまがなにかを考える能力があるという意味かと迷う必要がなくなる。これが さわられる など他動詞になると多重困惑が出てくる。蛇足の蛇足だが、
他動詞の自動詞化はもはや意識もされない。)
で、
召し上がってください を いただいてください と言っている
のをきく個人的残念感からすればギリマシ w な
お食べしてください とか 食べられてください とはもちろんだれも言わないんだ。