京都
茶道資料館
裏千家所蔵の優品
期間:4月16日(火)~ 6月16日(日)
千利休消息「雪の文」
十二月十八日付、妙喜庵功叔宛。十日付の功叔よりの手紙の返信。追伸の狂歌から、大坂城築城に関わっているため逢うことが叶わないと嘆いている。文中の狂歌から「雪の文」と呼ばれる。
功叔は山崎の妙喜庵住持であった人物。現在妙喜庵には利休作の茶室待庵が在る。
竹釣舟花入 銘 横雲 千宗旦作
竹の上部に花窓を開け蔓の弦が付く舟形の花入。底部には宗旦が「ヨコ雲 (花押)」と朱書きしている。
竹の素材を用いて作った釣舟花入は宗旦の創案とされる。
長闇堂記
寛永十七年成立とされる春日大社の禰宜・久保権田輔利世(長闇堂)の自叙伝。その発見の仕方や年記などから内容には注意が必要ではあるが、秀吉の北野大茶会を見物した話や山上宗二の最期など茶の湯に関わる興味深い記述が多い。料紙には長闇堂宛の小堀遠州・松花堂昭乗・江月宗玩などの消息の裏面が用いられている。
松花堂茶会記 松花堂昭乗筆
昭乗自筆自会記。寛永八年(1632)閏十月十二日から翌年七月七日まで十二会が記される。
巻頭の閏十月十二日は口切茶会で石清水八幡宮の瀧本坊で行われている。
茶入には今も伝わる国司茄子(藤田美術館蔵)が使われている。
神屋宗湛茶会日記
博多の豪商・神屋宗湛の著した天正十四年(1586)~慶長十八年(1613)まで27年間におよぶ茶会の記録。
展示は天正十五年(1587)正月十二日の利休会。
大坂城下の利休屋敷にあった深三畳半(台目)の茶室。柱に高麗筒花入、床に橋立の壺、茶入は尻膨が使われている。
この他には長次郎作の黒楽茶碗「シコロヒキ」「ヘタオチ」など拝見できました。
道具以外では今日庵文庫所蔵の茶書を多く見れて良かったです。
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