京都は紫野
玉林院
大徳寺の塔頭のひとつ。
普段は拝観謝絶のこちらの茶室を拝見。
左から簑庵(茶室)・南明庵(牌堂)・霞床席(茶室)
撮禁なので冊子より。
簑庵
三畳中板入の席。最大の特徴は土壁に長い稲藁のスサを塗り込んでいるところ。スサ入りの土壁は仕上がるとスサが強く主張するため、自然になバランスにするのが難しいそうでが、簑庵のものは「天下一品」と称される見事なもので茶室の侘びた雰囲気に非常に合っています。
霞床席
四畳半。天井は格天井で張付壁と書院風の構成。この席で異彩を放つのは床。
床は一間床でそこに左右いっぱいに違棚を取り付け奥の壁と違棚の間に隙間をつくり、富士山の画を掛けることによって違棚を霞に見立てている。
元からこの様な仕様であったとはとても思えないが、その自由奇抜な発想には驚かされます。
南明庵
茶室ではなく、ここは大坂の豪商鴻池家の位牌堂。その廻りの土間廊下には樂七代・長入作の敷瓦を用いている。
さて南明庵の仏壇中央のの位牌の人物は山中鹿之助!
鴻池家の初代は鹿之助の子だったそう。
尼子家復興に努め悲劇的な最期を迎えた武将に不思議な場所で出会いました。
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