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2105 愛宕坂茶道美術館 茶人のお言葉

福井

愛宕坂
天正4年(1576)、柴田勝家が一乗谷から愛宕大権現社を足羽山に移したことからこの名で呼ばれる。

愛宕坂茶道美術館

企画展「茶人のお言葉」
期間:2月27日(土)~5月12日(水)

千利休書状(聚楽の文)
(天正15年)四月十二日付、芝山監物宛。島津征伐に赴いている芝山監物へ聚楽第より利休が発信した手紙。
今月末には宇治茶が着くことや、島津氏降参の事にも触れている。
解説文では、利休が聚楽第に居たとあるが、この時期の利休の居場所として適切かは疑問なところ。
古田織部書状
二月十八日付、松井平吉宛。内容は「南蛮水指を拝見したが良いものなので袋棚に置くように」と述べている。
松井平吉については不詳。
金森宗和書状
六月廿八日付、上林三入宛。宇治の茶師である三入より頼まれている二重切花入を造り送る事、また表具も頼まれえているがこれは少し時間がかかる事を知らせている。
沢庵宗彭書状
泊瀬寺十輪院宛。紫衣事件により出羽国上山に配流された沢庵が配流先の上山春雨庵より出した手紙。
雪の降る出羽において、懐かしい泊瀬寺の事や大福庵での夜話茶会の事を思い出し感無量であると述べている。

その他、遠州筆小色紙や、平瀬家に伝来した紹鷗茶杓(石州筒)、甫竹作茶杓などを拝見。
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