SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

1609 日本橋三越本店 茶の湯の継承 千家十職の軌跡

今回も東京
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日本橋三越本店
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茶の湯の継承 千家十職の軌跡展
期間:8月31日(水)~9月12日(月) 
「茶の湯の大成者である千利休から400年以上も続く千家の茶道。
その千家好みの茶道具を制作する十の職家を「千家十職」といいます。
大正12年5月、三越大阪店にて「千家十職茶器陳列会」を開催し、そこで「千家十職」が命名されました。
本展では、三千家の各お家元に代々伝わる「名品」「代表作」を始め、
千家十職の各職家や美術館所蔵の茶道具を一堂に展覧します。」(公式より)
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黒樂茶碗 銘 禿 長次郎作
利休がそば近くに置いて愛玩したとされる茶碗。銘もその逸話から採られた。
腰を張り胴を締め口を抱え込んだ姿で、全体柔らかみをもった形をしている。
伝来は利休、山田宗偏から坂本周斎、表千家不審庵と伝わり、表千家では利休の遠忌の時のみ使用する習わしとなっているそう。
赤樂茶碗 銘 聖
胴部から口部にかけて動きの強い作行きを見せ、釉調も白色が強く出ている。
高台脇に朱漆で「聖」と書かれており千宗旦筆とされる。
長次郎作または長次郎焼とされていたが、その作行きから今回の展覧会では常慶作と紹介されています。
黒樂茶碗 今日庵文字入り 道入作
幕釉を厚く掛けている所などはのんこうらしい作ながら、小振りで形も大人しい。胴の正面に「今日庵」と彫り込まれており、宗旦あたりからの注文かもしれない。裏千家今日庵伝来。

その他では長次郎が使用し樂家に伝来した鉄鋏や、長次郎黒樂「玄翁」・赤樂「住之江」といった個人蔵の珍しい茶碗を拝見できました。
樂茶碗以外は時代の下るものが多く、千家十職の成立が意外と遅かった事を実感しました。
 
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