監督 リチャード・リンクレイター
第64回ベルリン国際映画祭で監督賞にあたる銀熊賞に輝いた、『ビフォア・ミッドナイト』のリチャード・リンクレイター監督によるヒューマンドラマ。
6歳の少年メイソンの成長とその家族の変遷を、主人公や両親を演じた俳優など、同じキャストとともに12年にわたって撮り続けるという斬新な手法で描く。
撮影の手法が斬新だったため話題になっていた映画ですが、まさにキャスト達の成長を見続けているようで、凄く良かったです。
もう二度とこんな映画は観れないんじゃないかな。
成長しているのは子供達だけではなく、父親もまた成長し大人になっていく様も面白かった。
ただ母親はあまり成長していないように感じたのは私だけでしょうか・・・・・・・。
「今まで自分を犠牲にして一生懸命に子育てをがんばって来たんだからこれからは自由にさせてよ」という母親の心情はもちろん理解できるが、息子が進学で家を出る時に浮かれすぎだと泣いたり怒ったりする姿は全く理解できない。
自分ひとりで大きくなったよう顔しやがって! とでも言いたいのかもしれない。
私がどれだけがんばってきたかわかっているのか! とでも言いたいのかもしれない。
しかしがんばってきたのは親だけではなく、息子だってがんばってきたのだ。
母親の都合で振り回される子供達はどう見ても同情してしまうのだ。
「私が!」とか「私だって!」と、結局は自分を理解してほしいだけの幼稚さが、私個人の意見としてはどうも解せませんでした。
母親を理解するって難しいと思うのは私だけかな。。。。。。。。
父親との関係は非常に羨ましく感じるものは沢山ありました。
自分に息子が居ないのはちょっと残念に思える、そんな映画です。