監督 エーリック・ポッペ
ジュリエット・ビノシュが仕事か家族かという究極の選択に迫られる報道写真家に扮する人間ドラマ。
命をかけて世界中を飛び回るヒロインが、彼女の不在中に家族に起こった出来事を知り、人生の選択を迫られる姿が描かれる。
13年のモントリオール世界映画祭審査員特別賞受賞など、世界中の映画祭で高い評価を受けた。
夫と二人の娘を持つ戦場カメラマンのストーリー。
主人公の女性は戦地へ赴き、日々死と隣り合わせの日常を繰り広げる一方、夫と娘は日々妻あるいは母の死に怯えて暮らす日々・・・・・・・。
そんな生活に耐えられなくなった家族が出した答えは。。。。。。。。
ちょっとタイムリーな話としては、やはりイスラム国に拉致された邦人のはなしでしょうか・・・・・・。
とてもデリケートな話なんで、私としてはあまりこんなところで話したくもなかったりするんですが
なぜあんなに危険な場所に行くのか?・・・・という議論をよく耳にしますが、じゃあ命の危険があるからと、誰も現地に行かなかったらどうなるか・・・・・・・・・・。
その場所で起きている現実を誰も知らないまま世界は回ってしまうんですね。
実は戦場カメラマンを一番必要としているのは現地で暮らしている人々だったりするわけです。
現状を世界の人々に知ってもらって、少しでも改善、あるいは助けてもらいたい一身で生活しているんですね。
そして写真には時として、国連をも動かしてしまうほどの力があります。
例えばあなたが大金に目が眩んで一年間戦地で貴重な写真を撮ってきてくれと言われて、そこに命を賭すことができるでしょうか。
とてもじゃありませんが私にはできないでしょう。
そう考えると、彼らジャーナリストと呼ばれている人々を尊敬してしまう私は単純なんでしょうかね
今、世界で起きている紛争地域が、ちょっと心に引っかかる・・・・・・・かもしれない映画です。
とても良い映画でした。
ちなみに余談程度に聞いてほしいのですが、イスラム国が拉致する人間の国籍って実はアメリカ人とイギリス人は少ないそうです。
多いのはフランス、ドイツ、イタリア人だそうです。
なぜかって?
アメリカ、イギリスは身代金を払わないが、後者の国々は払うから・・・・・って理由らしいですよ。
そういう意味では、今回の邦人拉致事件の被害者は命を張って日本を守ったと言っても過言ではないのではないでしょうか・・・・・・・・。
この度の被害者のご冥福をお祈りいたします。