監督 ジャン=ピエール・ジュネ
奇才ジャン=ピエール・ジュネ監督が、双子の弟の死を乗り越えようとする10歳の天才科学者の少年の姿を描くユニークなロードムービー。
本作が長編映画デビューとなった新鋭カイル・キャトレットが主人公スピヴェットを熱演。
母親役のヘレナ・ボナム=カーターをはじめ、個性派キャストが脇を固める。
「かわいい子には旅をさせろ」ということわざを地で表現した様な、そんな映画です。
弟の死が自分に責任があるんじゃないかと思い続ける主人公の少年が、ある日決断し、家出同然で都会を目指すロードムービー・・・・・。
この映画を観ていると、いかに大人が子供の気持ちを分かっていないかって事が見えてきます。
子供の意見に耳を傾けない学校の先生、子供であることを利用しようとする大人たち、話を最後まで聞いてくれないTV番組のMC。
でもラストの家族愛でこの子は救われたのかな・・・・・・・・。
それから、子供を愛していない親は居ないと言うけれど、子供だって親や兄弟を愛しているんだと言う事を、親も理解しなきゃいけないんじゃないかな。
なかなか重いテーマをちょっぴりコミカルに描かれた家族の物語、面白かったです。