反ユダヤ主義に抗議するデモに参加する人々(12日、パリ)=ロイター
【パリ=時事】
フランスで12日、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を背景にユダヤ人へのヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増していることを受け、反ユダヤ主義に抗議するデモが各地で行われた。地元メディアが伝えた内務省の推計によれば、市民ら計約18万人が参加した。
首都パリではボルヌ首相やオランド前大統領、サルコジ元大統領らが行進。マクロン大統領は参加を見送ったが、国民に向けて「ユダヤ人が恐怖を覚えるような国は、フランスではない」と訴え、反ユダヤ主義を非難した。
フランスはユダヤ人とイスラム教徒の人口が欧州で最多。10月7日に衝突が始まって以降の約1カ月で、言葉による暴力や落書きなど、ユダヤ人に対する1000件超の嫌がらせが発生している。
日経記事 2023.11.13より引用