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マスク氏、ドイツ極右政党を礼賛 欧州政治に異例の介入

2025-01-10 09:02:18 | 米大統領選2024


米起業家のイーロン・マスク氏はドイツの極右政党への支持を表明した=ロイター


トランプ米次期政権に深く関わる起業家のイーロン・マスク氏が欧州の極右政党に急接近している。

9日にはドイツの極右政党、ドイツのための選択肢(AfD)のワイデル党首とX(旧ツイッター)上で対談し、強い支持を表明した。

 

米次期政権の関係者による欧州政治への介入は異例で、極右思想の拡散を警戒するフランスは欧州連合(EU)に対応を迫っている。

 

 

ドイツ極右政党は「良識的」

「ワイデル氏はとても賢明だ。明確に言いたい。おかしなことなど言っておらず良識的だ。AfDだけがドイツを救う」。

マスク氏は9日、自身が経営を握るX上でワイデル氏をこう称賛した。対談は1時間以上続き、20万人超が番組を聞いたとみられる。

 

2月に総選挙を控えるドイツでAfDの支持率は約20%と高く、二大政党の一角を切り崩して第2党となる勢いだ。

ドイツのほかの政党や外国政府がAfDに距離を置くなか、トランプ次期米政権に参画するマスク氏が公に支持を表明したことは、同党にとって大きな後押しとなる。

 


Xでマスク氏と対談した独極右AfDのワイデル党首(9日、ベルリン)=ロイター

 

2人は欧州の規制について「官僚主義的」だとそろって批判した。

ワイデル氏はドイツには減税やお役所仕事の削減が不可欠だとし、自らをリバタリアン(自由至上主義者)・保守主義者だと称して、公務員削減などを唱えるマスク氏にすり寄った。マスク氏は不法移民の排斥でも共感を示した。

 

ワイデル氏は対談で、リバタリアン保守のAfDは国民社会主義のナチズムとは対極だと強調した。

だが、実際にはAfDの幹部や支持者はナチス時代のスローガンを唱えるなどの問題を繰り返しており、独情報機関の連邦憲法擁護庁が過激な極右組織との疑いから監視対象に指定している。

 

マスク氏は新型コロナウイルスまん延時の規制や、自身の子が出生時の性と異なる性自認をもつトランスジェンダーになったのを契機に、リベラルな思想を強く嫌い始めたとされる。

進歩派ら左派を社会正義に目覚めた「Woke(ウォーク)」と呼んで攻撃する。ワイデル氏とは9日の対談でも、リベラルな政策を嘲笑して盛り上がった。

 

マスク氏はリベラルな思想に「ウォークのウイルス」とレッテルを貼り、米大統領選では「米国と西洋文明の運命を決める選挙だ」としてトランプ氏を熱烈に支援した。

トランプ氏が勝利した「成功体験」を欧州に持ち込もうとしている。

 

 

英国ではスターマー政権を敵視

マスク氏の介入はドイツだけにとどまらない。マスク氏は英国の極右活動家、トミー・ロビンソン受刑者の釈放を求めている。右派政党「リフォームUK」を支持しつつ、同受刑者と距離を置くファラージ党首の交代を要求する。

2024年7月に発足した中道左派の労働党のスターマー政権を敵視し「内戦が避けられない」「専制的な警察国家」などと過激な投稿を繰り返してきた。

 

最近は、英国で過去に起きた組織的な児童の性的虐待事件を取り上げ、当時検察トップだったスターマー氏が適切に対応しなかったと指摘した。

スターマー氏はこうした主張を否定している。

 

英紙フィナンシャル・タイムズは9日、マスク氏がスターマー氏を英国の次期総選挙の前に退陣させる方法について、仲間内で話し合ったと報じた。

 

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EU対マスク氏が焦点に

EUはデジタルサービス法(DSA)で、SNS大手に違法や有害なコンテンツの排除を義務付ける。24年6月の欧州議会選の前には、企業に偽情報対策の強化などを要請していた。

EUはXを巡り、DSAに違反した疑いで正式な調査を進める。

 

欧州委が違反を認定した場合、最大でグローバル売上高の6%の罰金を科すことができる。悪質なケースであればEUはDSAに基づき、最終的に域内でのXのサービス停止を強制できる。

もっとも、マスク氏やXへの制裁には、トランプ次期政権による報復のリスクもつきまとう。トランプ氏は昨年10月、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)からEU規制への懸念に関する電話を受けたと明かした。

 

マスク氏ら米テック経営者の行動からはトランプ氏の権力を盾に、EUなどの規制や制裁を逃れようとする思惑が透ける。

マスク氏は9日の対談でも「言論の自由は民主主義の基盤だ」と語り、EUのDSA調査をけん制した。トランプ氏の姿勢は見えにくいが、マスク氏の行動を少なくとも黙認しているのは確かだ。

(ブリュッセル=辻隆史、ベルリン=南毅郎、ロンドン=江渕智弘、シリコンバレー=山田遼太郎)

 

 

 
 
 
 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

 

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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
 
ひとこと解説

外形的なことをあえて言うと、マスク氏は現時点では民間人。

だが、20日にトランプ政権2期目が発足すると、マスク氏は連邦政府改革を進めるため政府外から助言する新組織「政府効率化省(DOGE)」の共同トップに正式就任する運びである。

DOGEの厳密な位置付けは不明だが、マスク氏は公人としての性格を強く帯びるだろう。

米国の公人によるドイツや英国に対する内政干渉(ひいては首班交代を促すような策動)はルール違反であり、国際秩序を乱すものとして強い非難を受けてしかるべき。

また、仮にトランプ氏が大統領就任後、自らの考える方向へ国際秩序を組み替えようとするためのツールとして同氏を用いるなら、ことは一層重大である。

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福井健策
骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士
 
分析・考察

これ自体はもはや意外性もない出来事ですが、昨年くらいからとみに、米国と世界の関係性をめぐるニュースは希望やチャンスというより、厄介ごとばかりの印象が強いですね。

USスチールしかり、トランプ各種発言しかり。 海外報道を見ても、多くの国にとってマスク氏を含む米国はもはや中ロや中東紛争と並び、「向き合わざるを得ない頭痛の種」といった扱いに感じられます。

日本は幸いなことに、大変に世界で好かれています。あまりに米国勢ばかりを見つめ過ぎて、一緒に足をすくわれる羽目には陥らないよう、気を付けたいですね。

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トランプ次期政権

ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領に関する最新ニュースを紹介します。11月の米大統領選挙でハリス副大統領と対決し、勝利しました。次期政権の行方などを解説します。   

 

 

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日経記事2025.1.10より引用

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コイツら自称愛国保守のペテン師たちは、米国(自国)を敵視するロシア・北朝鮮(コミンテルン=国際共産主義者=世界を共産党一党独裁のワンワールドを計画)を非難しないのが特徴ですね。

世界の最貧国の一つであった共産党一党独裁の中国に、技術援助・巨額の資金援助・一つの中国(台湾は中国領土)を認める政策をとってきたのは、共和党(バックはロックフェラー財閥)。

 

1972年2月、共和党のニクソン大統領が冷戦のさなか、訪中。 北京で毛沢東主席と首脳会談を行い、上記政策を約束しました。 

そして中国は急速に発展し、今ではアメリカの世界覇権を脅かすまでになりました。 共和党、ロックフェラーを愛国保守と、プロパガンダを信じる頭の弱い阿呆達には呆れます。

 

 

 

トランプ政権は、ネオコン政権。 イスラエルのリクード党のネタニヤフ首相もネオコンで、米ネオコンと連携しています。 

 

ネオコンと新自由主義は、ロックフェラーを私費で創設した私立の総合大学、シカゴ大学から生まれたものでシカゴ学派と呼ばれます。

ネオコンのゴッド・ファーザーと呼ばれる有名なアービン・クリストルは、元過激な左翼で、トロッキスト(コミンテルンのトロッキー:世界を共産主義に染め上げることを計画)です。

 

そのくらいは、私のBlogを見てくれる良識ある人たちは、知っておこう。 くれぐれも、ペテン師達にだまされないようお願いしますよ。

 

 

ネオコンと新自由主義、そしてシカゴ学派  RJ人気記事
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fc4a07c265d5a4f83907851bb963d497

  

 

調べてもらえば、すぐに分かりますが、TV芸人トランプも元々は反米・リベラル左翼。 自分で興した事業はすべて失敗し、ほとんどの不動産売却。 残ったのが父が残してくれたマール・ア・ラーゴ。 

 

DSの本丸であるユダヤ系国際金融機関のロスチャイルドやガバメント・サックスと称されるゴールドマン・サックス(民主党のバック)から借金しました。 約1000億円以上の巨額の選挙資金を受け、2016年の大統領選挙で当選。 

第一期トランプ政権では、政権の重要ポストは、ロスチャイルドとゴールドマン・サックスのDS祭り。 公約と真逆で非難を浴びました。

 

今回の選挙でも、どこが中間・貧困層の見方ですか? 大富豪が大好きなトランプとトランプ政権。

 

また選挙民はだまされましたね。 24時間でウクライナ・ロシア戦争を終わらす? DSを潰す?

信じたのは頭の悪い白人貧困層の選挙民や、日本の一部のお馬鹿たち。 馬鹿につける薬なし。

馬鹿は死ななきゃ治らない!

 

 

証拠の詳細はこちら

 

 

 

・希代のペテン師トランプ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/23b3484a5a7f1f90166f5e75dedadd2c



・希代のペテン師・高市早苗(整形中毒・政界の公衆〇〇)  https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/847082baf5efe62b46b0adb8d91d2f3e

 

 

 

『今だけ、金だけ、自分だけ、そしてペテンだけ』のトランプはいつ極端な政策変更があっても不思議ではありません。 予測は不可能です。

 

『何事も、失敗の原因の本質は無知。 そして根拠なき思い込みと根拠なき楽観!』

ビジネスもプライベートも同じです。 

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