スターマー英首相㊧はマクロン仏大統領を公式別荘に迎えた(9日、ロンドン郊外)=AP
【ロンドン=江渕智弘】
英国のスターマー首相とフランスのマクロン大統領は9日、ロンドン郊外にある英首相の公式別荘「チェッカーズ」で会談した。米国のトランプ新政権の発足を控え、ウクライナ支援の継続を確認した。
英首相官邸は会談後「両首脳はウクライナが可能な限り強い立場を確保できるように議論した」と声明を出した。仏大統領府は「両首脳はウクライナに安全保障を提供する重要性を強調した」と発表した。
20日に就任するトランプ次期米大統領はウクライナとロシアの早期停戦を最優先課題の一つに掲げ、仲介に意欲をみせる。
7日の記者会見では、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国防費目標を現在の国内総生産(GDP)比2%から5%まで引き上げるよう求めた。
トランプ氏のもとで米国が欧州の安全保障への関与を減らせば、軍事大国の英仏はこれまでより大きな役割を求められる。