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狂騒か警鐘か、ビットコインはなぜ上がる?

2024-12-13 14:55:52 | 世界経済と金融


「誰も見たことがない経済を実現する」。米誌タイムの「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に選ばれたトランプ次期米大統領は12日、ニューヨーク証券取引所で満足げな表情を浮かべ、オープニングベルを鳴らした。

トランプ氏はこの日、大規模な企業減税などを進める考えを改めて表明した。財務長官に内定している投資家のスコット・ベッセント氏は「トランプ大統領のもとでウォール街も、メインストリート(産業界)も勝てる」と調子を合わせた。

 

大規模減税、エネルギー増産、そして規制緩和――。11月5日の米大統領選でトランプ氏が勝利を決めて以降、ウォール街にはいつになく明るいムードが漂う。

象徴的なのが、暗号資産(仮想通貨)のビットコインだ。大統領選後に約5割上昇し、10万ドルの大台も突破した。12日もトランプ氏の登壇と同時に上昇基調を強め、一時10万2500ドルを超えて最高値に近づいた。

 

なぜビットコイン価格は上がるのか。トランプ氏が米証券取引委員会(SEC)の次期委員長に仮想通貨推進派のポール・アトキンス氏を起用するなど、次期政権の業界寄りの姿勢への期待が高まっているのは確かだ。

ただ、それだけではない。

 

8日に終了した人気歌手テイラー・スウィフトさんのツアー「The Eras Tour(ジ・エラズ・ツアー)」の約2年間の興行収入は20億7761万ドルと史上最高となった。そのチケットの平均価格は約204ドルだが、外部プラットフォームでの転売価格は平均数千ドルにも跳ね上がっていたという。

ビットコイン高騰の裏にも、こうしたプラチナチケットに似た構図がある。ビットコインの発行枚数の上限は2100万枚と決まっている。供給にそもそも限界があるため、人気に火が付けば価格が一気に高まりやすくなる

 

供給を制限するのは、値崩れを防ぐためだ。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ビットコインの考案者、サトシ・ナカモト氏は2010年に「中央管理の通貨の恣意的なインフレリスクから逃れよう!」と投稿していた。

 

ビットコインが金融危機を起こした既存の通貨体制へのアンチテーゼであるとすれば、紙幣を刷りすぎてインフレを起こし、通貨価値を自ら毀損するような状況は避けたいと考えるのは自然だろう。

金融市場ではビットコインだけでなく、金の値上がりも目立つ。いずれも配当も利息ももたらさない資産だ。ビットコインや金の価格が上がっているということは、裏返せばドルなどの既存通貨の価値が下がっているということでもある

 

 

サマーズ元米財務長官は10日公開された英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、トランプ氏の公約が実施された場合のインフレ圧力は21年のバイデン政権の政策と比べてもかなり大きくなることを「確信している」と語った。

 

インフレへの警戒がビットコイン価格の押し上げにつながっているとすれば、トランプ氏も素直には喜べないはずだ。

 

ドル離れを進めれば100%の関税をかけるとトランプ氏は脅すが、基軸通貨防衛の敵はほかならぬ自分自身ということにもなる。

(ニューヨーク=石川潤)

 

 
 
 

マーケットコラム「ウォール街ラウンドアップ」の一覧ページです。2024年10月1日、コラム名称を「NY特急便」から変更しました。

 

 

 

日経記事2024.12.13より引用

 

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ただの目立ちたがり、ミジンコの脳みそのアホボン爺さんです

 

『何事も失敗の原因の本質は無知。 そして根拠なき思い込みと根拠なき楽観!』

『馬鹿につける薬なし、馬鹿は死ななきゃわからない』

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ビジネスもプライベートも同じです。」

 

 

(関連情報)

 

★★★ビットコインの生みの親、謎のサトシ・ナカモトは、本名が大分県別府市出身の「中本哲史」、アメリカでコンピューター・サイエンスを学び、アメリカ財務省に附属するシークレット・サービスに属する人物と推定します 

https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/eab8a5df3480e2ad4ce33706e320de83


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