2月に初めて会談する石破茂首相㊤とトランプ米大統領
日米両政府は石破茂首相とトランプ米大統領の初めての首脳会談を2月7日にワシントンで開く調整に入った。
1月に発足した2期目のトランプ政権と日米同盟の重要性を確認する。経済や安全保障での日米協力の具体策を話し合う。
米国産シェールガスを含む米国からの輸入拡大や対米投資の実績を強調し、トランプ政権との関係構築につなげる。日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画への中止命令についても意見交換する可能性がある。
首相は31日の衆院予算委員会で「両国の国益を満たす新しい形の同盟を築き、同盟を新たな高みに引き上げる」と述べた。
過去5年間で最も多くの対米投資をしているのが日本だと説明し「投資や雇用創出と同時に日本の国益も実現する」と語った。
北朝鮮による日本人拉致問題にも触れた。「日本として何ができるかを示した上で、米国の理解・協力を求める姿勢で臨んでいく」と指摘した。
訪米日程は米国側が2月前半の日程を打診し、日本側が調整していた。1月20日の大統領就任前に会う案もあったものの、日本政府は就任後の方が中身のある会談になると判断した。
トランプ氏の就任式には岩屋毅外相が出席した。21日にワシントンでルビオ国務長官と会い、首脳会談に向けた課題を整理した。政府内でも外務、経済産業、財務、防衛各省の担当者らが準備を進めている。
トランプ氏は就任前の2024年12月15日、米南部フロリダ州の私邸に安倍晋三元首相の妻昭恵さんを招いて面会した。
その後の記者会見で日本側が望むなら就任前に首相と会談できると発言した。日米間で早期会談に向けて調整が続いていた。
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