プロである小売ということ

しみじみ近頃思うんですが、ものを売るということのプロって凄いなと。
このコロナ騒ぎで、転売ヤーとかが出てきてから、プロの小売店の凄さを思い知ってます。

お店はどこかから品物を仕入れて売ってます。
転売ヤーとかも、誰かから品物買って売ってます。
何気に図式が同じに見えます。

でも片方は、とにかく一過性の儲けしか考えてないんですね。
ついでに、自分さえ良ければ他人はどうでもいいという、自己本位だけの商売です。

でもプロの小売店ってのは、大きく違います。
こんなご時勢ですが、それでもあるスーパーはセールを変更せずに、高く売れる商品をセール値で売ってます。

ある八百屋さんは、安く仕入れられたからと、通常よりもずっと安い値段で卵を売ってくれました。
これは共存共栄の思想ですね。
自分たちが生き残るのには消費者が必要で、消費者を無くしたら自分たちも存在できまなくなる。

自分の儲けだけでなく、消費者の利益にもなるようにしておく。
加えてこういった騒ぎが終わった後に、この投資が消費者を変わらず惹きつけてくれる。
そういった考えをしっかりと持ってるんでしょう。

転売ヤーなどはもちろん、刹那的な動きです。
しかも個人でやってるので、こうしたときにだけ儲けられればいいわけです。

しかしちょっと気になるのが、ネットなどでの店舗。
以前からやっている店、それなりに固定している店でも・・・・今回かなり値上げしてる、高く売れそうなものはとんでもない値段で出してる。
そんな店が多いんです。

未来を考えずに商売したら、信用はなくなるはずっての・・・そのあたり考えてないんでしょうか。
それとも転売ヤーと同じく、儲けられる時には儲ければいいや、なんでしょうかねえ。

ちなみに先に書いた八百屋さんの場合、あの3.11の時にも。
どこかから必死で仕入れてきた野菜を、捨て値で売ってくれたんです。
それを覚えている人間、ここに少なくとも1人います。

私は商売人ではないですが、一応フリーランスの仕事してます。
フリーランスだから適当にやればいいんだろうと思ったら間違いで、これ信用仕事なんですよ。
勝手に休んだり予定変更は出来ません。

信用なくしたら、仕事にならないんです。
小売業だって、同じですよね。

でも今は、そうした正直な将来を見据えている小売店が、地域に複数あることを喜んでおきましょう。