風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

桃太郎のいる国へ(岡山) index

2015-09-12 | 中国(山陽)
2015.7.12-15

◆ 岡山 1-(1) ←日記へ
  高校の修学旅行ぶりに岡山に行きました。
  まず訪れたのは、水攻めされたお城。
  今では観光地になっていました。歴史の切なさよ…。
   ○ prologue ○ 早朝の新幹線 ○ 富士山見るまで眠りません
   ○ 増えたり減ったり ○ 修学旅行ぶり ○ どこへ行こう
   ○ レトロな吉備線 ○ 水攻めのお城

◆ 岡山 1-(2)
  広大な水田を超えて、お稲荷さんに向かいます。
  RPGに出てくるような暗く長い参道を通って行きました。
  初日に訪れるには、ちょっとハードコースすぎた気もします。
   ○ 緑の吉備路 ○ 最上稲荷の参道 ○ ゴールデン仁王
   ○ ビッグな最上稲荷 ○ 最上稲荷から徒歩で ○ 「紅柄」の大鳥居



◆ 岡山 1-(3)
  日射と豪雨をかわるがわる受けて、北風と太陽の旅人気分。
  それでも電車の本数の少なさに、歩いての移動を続けます。
  桃太郎ゆかりのふたつの神社を巡り、すてきな祈願トンネルをくぐりました。
   ○ 旧山陽道の板倉宿 ○ はたらく鬼さん ○ 吉備津彦神社 
   ○ 祈願トンネル ○ 呼ばれそこねたネコ ○ 山のふもとを周って
   ○ 彦のあるなし ○ 備前焼の狛犬 ○ 桃太郎伝説

◆ 岡山 1-(4)
  夕方になってから、岡山城に行きました。
  高校の修学旅行ぶり。一人、なつかしさにひたります。
  日中の強い日差しで、肌が真っ赤に日焼けして熱を持ち、夜はカラスの行水となりました。
   ○ 新旧市電 ○ いけん! ○ なつかしの岡山城
   ○ なつかしの礎石 ○ まっかっか ○ プチロングステイ



◆ 岡山 2日目
  2日目は日中に用があり、夕方からのフリータイム。
  町なかを流れる水路ぞいの遊歩道を散策しました。
  ホテル暮らしは快適すぎて、慣れるのが怖いです。
   ○ 岡山の朝食 ○ ママカリフォーラム ○ ピーチ・ジョン! 
   ○ 夕方の散策 ○ 水路と遊歩道 ○ マンホールコレクション ○ ホテル暮らし

◆ 岡山 3日目
  予定外の用が入り、旅程の組み直しとなりました。
  急いで考えて、瀬戸大橋を渡って四国に行こうと思いつきます。
  Uターンでしたが、うどん県をちょっと味わえました。
   ○ 急なパーティ ○ 桃太郎に相談だ ○ 倉敷か児島か
   ○ JR会社がチェンジ ○ そして海を渡る ○ 瀬戸内海の中の島々
   ○ うどん県到着 ○ とんぼがえり ○ JRの境界線



◆ 岡山 4日目
  レセプションで飲んだのは、謎の苦いソーダフロート。
  帰りには富士山を見られました。
  岡山は、とっても「ももてなし」の国でした。
   ○ トニックソーダフロート ○ またもや旅程つぶれ ○ どーも太郎
   ○ 進撃の桃太郎 ○ 桃太郎祭り ○ ようやくの富士山
   ○ 品川駅ポスター ○ epilogue




桃太郎のいる国へ(岡山最終日) 4

2015-09-11 | 中国(山陽)
その3からの続きです。
3日目夕方のパーティに参加しました。

○ トニックソーダフロート

国際会議のレセプションだけあって、至ってカジュアル。会場に日本っぽいお堅さはありません。
欧米人バンドの生演奏つきということに驚き、さらにクラシックではなく、ビートルズナンバーが流れてきたことにビックリ。
近くの人たちと「ナイストゥミーチュー」と乾杯して喋っているうちに、時間が来たのかバンドは演奏を終えてサクサク帰っていき、彼らの写真は取れずじまいでした。



隣の人の持っているドリンクを見て「メロンソーダフロート?」と聞いたら、「いや、緑のカクテルに生クリームが乗ってるお酒だよ」という返事。
「飲んだことない味だなあ」と言って飲む様子に、怪しみながらも興味津々の私。
カウンターに行き、バーテンさんに「ソーダ水にクリームを乗せてください」と頼みました。
作ってもらったドリンクが、こちら。
ソーダフロート風に作ってもらいました。隣人に持ってもらい、パチリ。



チェリーやチョコチップも乗せてもらって、見た目もいい感じ。
これはおいしいだろうと期待値が高まります。
でも、飲んでみたら、「ソーダが苦~い!」
クリームが乗っているのに苦いとは、これいかに!?
「トニックウォーターだからだよ」とニヤニヤ顔の、緑のクリームカクテルの隣人。
「おとなしくワインかジュースにしておくんだった」と言いながら、お互い謎のドリンクを持っていることで愉快になり、グラスを掲げて乾杯しました。

テラスにもテーブルが出ており、夕涼みがてら外の空気を楽しんでいる人たちもいました。
やっぱり国内のレセプションとは、感じが違いますね。



お開きになってホテルに戻った時には、もう夜でした。
部屋でのんびり過ごしました。

○ またもや旅程つぶれ

翌日はイベント最終日。
開始は午後からで、午前中はまるまるフリータイム。
しっかり半日プランを立てていましたが、レセプション時に「明日の午前中、会議の準備と受付を手伝って」と頼まれて、またもや直前で旅程がつぶれることに。
直島に行きたかったんだけどな~。
残念ですが、仕方ありません。

翌日は、朝風呂に入り、チェックアウトまでの時間をのんびり過ごしました。

○ どーも太郎

会期中、連日通ったコンベンションセンター。
まだ真新しい建物です。駅直通で、便利でした。



駅とセンターの間には、NHK岡山放送局がありました。
壁に描かれたどーもくんとななみちゃんは、もちろん桃太郎仕様です。


(momo19)


○ 進撃の桃太郎

会議の終了後は、そのまま帰るためにまっすぐ駅に向かいます。
駅のコンコースに、こんなポスターが貼ってありました。
「進撃の巨人×岡山市」。えっ・・・?


(momo20)


岡山市と「進撃の巨人」がコラボしたスタンプラリー「進撃の桃太郎」を開催中だそうです。
ポスターに桃太郎と一緒に載っているのは、市長だとか。
桃太郎の敵は鬼で、巨人じゃないのにー。どっちも大きいけどー。
斬新というか、シュールな発想です。

○ 桃太郎祭り

ほかにも目を引くポスターが貼ってありました。


(momo21)


翌月に行われる桃太郎祭り。盛り上がりそうです。

時間は夕方5時でしたが、まだ日差しがギラギラと強くて、のぞみの到着をホームに並んで待っていられず、乗車まぎわまで、キオスクの陰に隠れていました。
そんな人は大勢いて、のぞみが駅に停車すると、どこに身を隠していたのか、四方八方からわらわらと乗客が集まってきました。

○ ようやくの富士山

のぞみに乗って、3時間。
行きは残念な結果に終わったため、帰りは富士山を見るぞ!と気合十分です。
静岡にさしかかってからは、そわそわ。
たしか川から見えたはず、と、大きな川を通るごとに窓に張り付きます。

ここかな・・・



まだかな・・・



キタ~!富士川です。
高速なので、景色はびゅんびゅん流れていきます。



iPodなので、このくらい撮れたら十分でしょう。
富士山が見られて満足~。達成感をかみしめます。



○ 品川駅ポスター

行きは新横浜から乗りましたが、帰りは品川駅で下車。
普段、なかなか新横浜-東京間の新幹線に乗る機会がないため、新鮮です。
もう暗くなっていましたが、窓にへばりついて、鶴見川と多摩川を超えるのをワクワク眺めました。

これ、多摩川ですよ。っていってもわかりませんよね。
私は見慣れているので、ピンときますが。



そうして品川に着きました。
新幹線の品川駅を使うのは、これが初めて。まだ新しさが残っています。
2027年に品川―名古屋開業を目指す、リニアモーターカーのポスターが貼られていました。
床は文字が写るくらい、ピカピカに磨きあげられていました。



○ epilogue

今回の岡山旅行は滞在型。
瀬戸内の島に渡るつもりでしたが、結局行けませんでした。
まあ、島々を見ながら、高松にタッチアンドゴーできたから、いいか。
四国も、瀬戸内で一番大きな島と言えますしね!

観光メインの旅ではなかったため、直前で用が入り、思ったほどあちこちに行けなかったものの、(それでも巡れたから)と満足しています。
連日、歩き回るのに向かない真夏の猛暑日だったというのもあります。

桃太郎観光案内所が宿の近くにあったため、いろいろと活用できました。

今回4日間滞在して、岡山がいかに桃太郎の国か、よーくわかりました。
どこを見ても桃太郎。通りを見ても、地面を見ても、お店を見ても、桃太郎・・・。
みんな、桃太郎が大好きなんですね~。

今回のお土産は、これ。
「岡山のもも」というお菓子です。
本物の桃のように、ちょっと小さめ段ボールに詰められているのがかわいくて、チェックしていました。



中には、やっぱり本物の桃のようなお菓子が詰められていました。



参加者に、本物の桃もいただきました。
岡山の本場ものです。おいしそ~う!
でも、旅先でいただくなんて、リスキー!
とても繊細なフルーツなので、持ち運びには細心の注意を払いました。



岡山は桃の名産地だから桃太郎の話が生まれたのか、桃太郎の話があるから桃を育て出したのか、鶏が先か卵が先か気になるところですが、それにしても町中で桃太郎と出会える、正義感あふれるヒーローが大好きなところなんだと実感できた旅でした。




後で知りましたが、岡山は「ももてなし宣言」を出しているんですね~。
たしかに、あちこちで桃太郎に歓迎してもらいました。
この旅行記にアップした画像だけでも、20枚くらいあります。
みんなに好かれる、穏やかな気候の桃と桃太郎の国。また遊びに行きたいです。


桃太郎のいる国へ(岡山) 3

2015-09-10 | 中国(山陽)
2日目からの続きです。

○ 急なパーティ

岡山3日目。この日も朝からイベントに参加しました。
午前のセッションの終わりに「本日、夕方からカクテルパーティがあります」と、招待券を配られました。
えー、そうだったの?

午後早くに終わる予定だったので、その後はフリーだと、ウキウキ散策プランを立てていましたが、この様子では無理そうです。
イベント終了後、パーティ開始までの空き時間は、3時間。
予定していたプランは6時間コース。決行できないわー。
どうしましょう。土地勘がなく、ガイドブックもありません。

○ 桃太郎に相談だ

そんな時には、詳しい人に聞くのが一番。
ランチタイムに桃太郎観光案内所に行き、「今日の午後、3時間で行って帰ってこれる場所はありませんか?」と相談しました。


(momo17)


すると係の人は、「それなら倉敷はどうでしょう」と言ってくれました。
倉敷かあ。岡山で一番の観光地ですが、修学旅行時にすでに訪れているので、知らない土地に行きたいなあ。
「瀬戸内海の近くには行けないでしょうか?」と聞くと、「児島までなら行ってこれます」と教えてくれました。

地図を見せてもらうと、確かに児島駅のそばに港があります。
ただ、内湾なので、そこからは瀬戸大橋は見えません。
瀬戸内海まで行くのなら、やはり大橋は見たいもの。
でも、そのためには、バスに乗って展望台まで行くしかありません。
そうなると時間が心配。うーん。

休憩時間も終わりに近づいてきたため、あとは自分で考えることにしました。
午後のセッションが終了しましたが、外はこの日もギラギラと照りつく猛暑。
暑さに疲れて、ゾンビのような顔でパーティに参加するのは、避けたいなあ。
無理はしないことにします。あまり歩き回らないようにするつもり。

○ 倉敷か児島か

パーティまでの3時間に行ける場所は、倉敷か児島の二択。
瀬戸内海の近くにいるのに、今回の旅ではまだ海を見ていません。
さらに、倉敷に行く赤穂線よりも瀬戸内線方面に行く電車の方が本数が多いです。
そこで、児島に行くことにしました。

快速のマリンライナーに乗り、初日に乗り換えた妹尾駅を通過します。
岡山市街地を過ぎると、青々とした水田が広がります。



20分ほどで、児島駅が近づいてきました。
案外あっという間だったので、また考えます。
このライナーは、高松行き。
このまま降りなければ・・・この電車は瀬戸大橋を通ります。
・・・乗っていっちゃおうかな。

そうしたら、瀬戸内海の島々を見ながら、瀬戸大橋を渡れます。
よーし、このまま乗っていこう。
PASMOを使っているため、行き先変更が気楽です。

○ JR会社がチェンジ



児島駅に着くと、結構な数の人たちが降りていきました。
そしてここから「JR四国です」と車内放送が変わりました。
児島駅は岡山県ですが、この駅で担当会社が分かれるんですね。



自動販売機がジーンズ柄でした。
そういえばここはジーンズの町として有名なんでしたっけ。

○ そして海を渡る

マリンライナーは、しばらく児島で止まった後、再び走り出しました。
この線に乗るのは、2年前に、徳島から岡山に移動するときに乗って以来。
窓際に座ってわくわく外を見つめます。



おお、海が見えてきました。
穏やかで、波一つなく凪いでおり、落ち着きます。



乗客は地元の人が多いのか、特にはしゃいだ空気はありません。
ほかにカメラを構えている人はいないかなと見回すと、はす向かいの人がiPadで静かに動画を撮っていました。



○ 瀬戸内海の中の島々

瀬戸大橋はさすがに長いです。その間、じっくりと海と島々を眺められます。
『海流の中の島々』というヘミングウェイの小説を思い出しましたが、ここは凪いでいるので、海流とはいえないですね。









陸が近づき、コンビナートが見えてきました。
フタがない石油タンクを上から見たのは初めてでした。
フタなしもあるの?中の石油は大丈夫なの?空なの?
あとで調べてみたところ、フタは可動式で、石油の量に合わせて下に下がっているんだそうです。



○ うどん県到着

終点高松に着きました。岡山からそんなにかかりませんでした。
わー、思いつきで香川県まで来ちゃったわー。
「ちょっとそこまで」で四国に来れるという感覚がないので、自分で来ておきながらドギマギしています。



ちらっと視界に入った駅名に(ん?)と違和感。
もう一度見直すと、「うどん県・さぬきうどん駅」と書いてありました。
!?



香川がうどん県を名乗っているのは知っていますが、駅名まで~!
駅のスタンプも、「高松駅」版と「さぬきうどん駅」版の二つが置いてありました。
香川の、うどんへの本気が見えます。



アンパンマンの自動販売機がありました。
ここのところ、桃太郎ばかり見ていたので、違うキャラクターに懐かしさを感じます。
やなせたかし氏が、高知ゆかりの人だからでしょうか。

>


改札を出ると、目の前には大きなオブジェがありました。
特にお遍路さんっぽくはありませんが、「同行二人」という意味があったりして。



岡山から、当初の目的地の児島までの乗車料金は、500円。
高松駅までだと、ぐんと上がって1510円になりました。
ほとんど瀬戸大橋通行料といったところでしょうね。
でも、快速でも特急料金はかかりません。

○ とんぼがえり

わー、高松にきちゃった~。
初日に訪れた水攻め城は備中高松城。まぎらわしい~。



香川まで来たから、本場のうどんを食べようと思い、お店を探し始めたところで「岡山行きマリンライナーの出発時間が近づいています」と放送が入りました。
電光掲示板を見ると、すぐの発車です。
今乗ってきた電車が折り返すのでしょう。

今回、思いつきで高松に来たため、特に行きたい場所もおさえていないし、時間も限られているため、駅から離れて移動するのはリスキー。
それなら、このタイミングでまた乗って帰るのがよさそう。



そう思って、白装束のお遍路さんたちに交じって再び改札を通り、小走りにライナーに乗り込みました。
車体には、桃太郎ネットワークのデザインが描かれていました。


(momo18)


10分もいなかったさぬきうどん駅、さようなら~。
帰りは、行きと逆側の席に座ります。広島側の方です。
村上水軍の島々は、見えるかしらー。
『村上水軍の娘』、おもしろくて夢中で読みふけりました。





一車両目に乗っていたので、前方に、これから通る瀬戸大橋が見えてきました。



香川側の水際に、遊園地のような場所がありました。
瀬戸大橋記念公園です。
白く丸い建物はマリンドーム。国内最大級の木製ドームだそうです。



○ JRの境界線

瀬戸大橋を通り終えて、再び児島駅に着きました。
先頭車両から、この駅での運転士の交代が見られます。
ここからはJR西日本の人に代わるのね。
お互い仲良しらしく、降りた四国の人はちゃんと電車の発車を見送っていました。(そういう決まりなのかな)



往復3000の瀬戸内海越え。
すがすがしい気持ちになりましたが、あとでハッと思いだします。
(さぬきうどん、食べ損ねちゃった!)

岡山駅に戻り、ホテルでシャワーを浴びて、会場へ向かいました。

その4に続きます。


桃太郎のいる国へ(岡山) 2

2015-09-09 | 中国(山陽)
その1-(4)からの続きです。

○ ホテル

今回、4日間過ごすのは、三井ガーデンホテル岡山。
大浴場があるので、ここを選びました。
朝な夕なにお風呂に入りたい私。
連泊する時には、部屋の広さよりも大浴場の方を断然優先します!



おちついたロビーが出迎えてくれる、過ごしやすいホテルでした。

○ 岡山の朝食

ホテルの朝食っていいですよね。
朝風呂に入り、ゆったりしてから朝食をとりました。
ビュッフェスタイルです。
わあ、おいしそうなフレンチトースト。



ん?「岡山県民なら誰でも知ってる、岡山木村屋のバナナクリームロール」?
この辺りでは有名のようですが、他県民はほとんど知らないんじゃないかしら?
バナナ味がなつかしさを誘う、素朴な味でした。



ありました、ままかり!
今回の会場が、ママカリフォーラムという不思議な名前で、気になっていました。
ハワイ語っぽい響きだなあと思ったら、サッパ(鯯)という魚の別名なんだとか。

岡山の郷土料理と聞いて、食べてみたいと思っていたのです。
思ったより小ぶりで、よく味もしみており、ご飯に合いました。
「あまりの美味しさに、ご飯(=まんま)をお代わりする(=かり)くらい」だから「ままかり」という名前が付いたんですって。全然ハワイじゃなかったー。

フレンチトーストとバナナクリームロールを食べていなければ、たしかに朝からモリモリご飯をお代わりするところでした!



そして驚いたのが、きびだんご!
えー、ホテルのビュッフェに出るのー?
ここ岡山では、出るんですね~。さすがは吉備の国です。
「数量限定」という文字にひかれて、みんなお皿によそっていくので、なかなか好評。
いろいろな岡山ソウルフードを食べられました。



○ ママカリフォーラム

この日は、日中に用事がありました。
駅から直通のコンベンションセンターに向かいます。
行く途中に、今回のイベントののぼりがかかっていました。



おお~、近代的。
昨日私が巡ったのは、お城や寺社など古いところばかり。えらい違いです。

○ ピーチ・ジョン!

入り口には立て看板もあり、桃太郎が歓迎、いえウェルカムしてくれています。
ところで桃太郎って、英語で言ったらピーチ・・・ジョン?
あれ、PJ(ピーチ・ジョン)って、桃太郎のこと?
調べてみたら、その通りでした。
女性下着専門店なので、全然イメージが重ならずに気がつかなかったわ!


(momo8)


○ 夕方の散策

4時すぎにこの日のイベントが終わり、その後はフリータイムですが、太陽はまだギラギラと照りつけています。
両腕には、昨日の日焼けのほてりが残っており、猛暑におじけづいて、すぐには外出する気になれません。

いったんホテルに戻って休憩し、日差しが収まってきた6時ごろに出発しました。
もう夕方なので、遠くには行かず、昨日お城に行く途中に通りかかった西川遊歩道を散策することにしました。

○ 水路と遊歩道

駅から近いところにある小さな川ですが、割と水量があり、涼しい気分で散策できます。



いろいろな形の橋が架かっていて、飽きません。
ベンチやあずまやもあり、市民の憩いの場となっています。



ほとんどの橋は渡れるので、好みの橋があると、渡って対岸を歩きます。



特に、板を通しただけのこの橋を渡ってみたかったのですが、柵が設置されていたので、残念ながら見るだけでした。



デザインはいろいろ。特に一貫性はありませんが、そこがまたおもしろく、散歩に向いています。



水はきれい。水の中で、水草が流れになびいている様子に見とれました。



昨日は、雑居ビルの中に交番がありましたが、一軒家の交番がありました。
ふつうのおうちのようでした。



緑もりもりのお稲荷さん。色合い華やかです。
昨日の最上稲荷はすごかったなあと思い出します。



ほたるみち。すてきですね。
季節には、夜になるとここでホタルを鑑賞できるのかもしれませんね。



昨日見たサルはアンニュイだったけど、キジはセクシー。


(momo9)




水辺を歩いて、すがすがしい気持ちになりました。
途中でUターンし、小一時間ほど散策して、日が落ちた頃に再び宿に戻りました。

○ マンホールコレクション

散策していると、その土地ならではのマンホールに出会います。
岡山は、やっぱり桃太郎!


(momo10)


まずはシンプルに桃だけのもの。
大きさ把握のために、足先も写しています。


(momo11)


きびだんごの雨が降っているみたい。
デザインは一緒で、色なしと色つきのものがあります。


(momo12)


これ、かわいいデザインですね。やっぱりきびだんごの雨が降っていますね。

(momo13)


桃太郎一人で頑張るの図。家来たちはどこへ行ったの?


(momo14)


これが普通サイズのマンホール。オールキャストが登場しています。
いいですね~。メダルにしてもサマになりそう。


(momo15)


一人で歩いていても、この辺りの道の上には桃太郎がいるので、元気が出そう。
でも実際は、地元の人はマンホールの絵柄など全く気にせずに歩いて行きます。
桃太郎の顔を踏みつけて、その上をズンズンと!
ひー、日本一の地元のヒーロー、かたなしです(笑)。

居酒屋も、桃太郎!
お店の前には、顔出しパネルまでありました。
そんなにみんな、桃太郎になりたいのねー!
よく見ると、鬼や犬、そして桃にまで顔出しの穴が開いています。
みんなで楽しめるというわけですね!

(momo16)


○ ホテル暮らし

散歩を終えて、仮の我が家に戻ってきました。
備え付けの引き出しに自分の荷物を入れ、クローゼットに持ってきた洋服を吊るして、滞在型の暮らしをしているのに、ここでは家事や掃除は全くしません。
でも外出から戻ると、部屋は塵ひとつないほどきれいになっています。
水回りもからりとして、至って清潔。

こんな日々に慣れてしまったら、自分の身の回りのことができなくなるかも。
ホテル暮らしを続けると、人はダメになりそうだわ~。
特に、誘惑に弱い私は危険だわ~。
と心配しながらも、快適さを満喫。

3日目に続きます。


桃太郎のいる国へ(岡山) 1-(4)

2015-09-08 | 中国(山陽)
1-(3)からの続きです。

○ 新旧市電

ホテルの部屋で小一時間ほど休んだら、元気が出てきたので、夕方近くに再び外出しました。
もう遠出はせず、岡山城へ行ってみることにします。
ところが、大通りに着いたとたんにザーッと音を立てて雨が降ってきました。
傘を差していても濡れるほどのゲリラ豪雨。
すぐにはやみそうにないので、地下道に入り、カフェでお茶を飲んで上に上がると、その10数分の間に雨はピタッとやんでいました。ゲリラと言われるだけあって、去るのが早いです。
でも、町中の湿気が一気に上がり、ムシムシしています。梅雨ですねえ。

大通りを市電が頻繁に通っているのを見て、高知の町を思い出しました。
スマートな新型があると思えば、



レトロな旧式もあります。



どちらも雰囲気があっていい感じ。両方がすれ違いました。



ここは桃太郎大通り。町一番の大通りは、やっぱり桃太郎ですか。
通り沿いにずっと、家来の動物たちの像が置かれています。
けだるげな猿の表情に心惹かれました。もっと元気出していこうよ!


(momo7)


○ いけん!

交番がビルの1Fにありました。
雑居ビルの中に入っているなんて、珍しいですね。
上の階の人たちは、ありがたいような申し訳ないような気持ちなんでしょうか。



交番前に、詐欺防止のポスターが貼ってありました。
「防げ!いけん!」・・・いけんって、なに?
Jリーガー選手が載っているので「行け」っぽいですが、「いかん」なんでしょうね、きっと。



途中、不思議なデザインの建築物がありました。
ずいぶん巨大な筒形をした建物です。いったいなんだろう?



シンフォニーホールでした。東京芸術劇場を手がけた建築家、芦原義信氏の設計だそう。
さぞかしいい音色のホールなんでしょう。
地下街もあり、この辺りはなんだかゴージャスエリアでした。



○ なつかしの岡山城

さらに進むと、突きあたりが公園になり、辺りが開けて、水辺に出ました。
わあ、開放的な景色。



お堀の先に、緑に囲まれた天守閣が見えます。
そこを目指して、お堀沿いに歩いていきました。



鏡のような水面。
歩いてきた大通りの喧騒から離れた、静かで穏やかな光景に、心が落ち着きます。



日本三名園のひとつ、後楽園と岡山城をつなぐ、月見橋。
絵になる橋だわ~。



橋の前に立つと、「さあ、渡って」と誘われるような気持ちになりませんか?
橋好きの私は、ウキウキと渡って戻ってきましたよ。



ヨーロッパの湖畔のような光景でした。



高3の時以来の岡山城。当時の記憶はセピア色になりつつありますが、久しぶりに見たお城は、あいかわらず黒くてかっこいい姿をしています。
烏城と言われるゆえんですね。



午前中に、備中高山城の城址に行きましたが、やはりお城が残っているとうれしいもの。
城門をくぐります。



石垣がきれいです。最近、石垣にほれぼれと見とれるようになってきました。
あらたな扉を開こうとしているんでしょうか…?いえいえ、みんなそうですよね…。



門が閉まっていたので(ここから先の入場は、今日はもう終わったのね)とあきらめて戻りかけましたが、私の前を散歩している女性が、ふっと道をそれて、死角になっている階段を上がっていきました。



あれ、そこに道があるの…?
気になってあとに続いてみると、通路になっており、あっさり門の内側に入れました。
閉まっていた門を裏側から見ます。やっぱり閉まっています。(当たり前)
特に秘密の道というわけではないため、閉門しているのは車は入れないということかもしれません。



先程の女性はもう姿は見えません。また違う細道を通って、どこかに行ったのでしょう。
天守閣はもう閉まっており、辺りには誰もいません。私ひとりきり。



お城を目の前にして、感激しました。
岡山城、独り占め状態です。なんて贅沢なんでしょう。



○ なつかしの礎石

修学旅行のグループ行動の時にこのお城を訪れて、仲良しのみんなで記念写真を撮ったことを覚えています。
それぞれ礎石の上に乗って、めいめいが好きにポーズをとったんです。
リーダーに真ん中でバンザイさせて、その両脇の石にみんなで立って。
演劇部の子のポーズが、さすがにさまになっていました。
私は、バイオリンを弾く格好をしました。

あの石は、まだ残っているかしら?



ありました!さらに感激!
もっと石の正面にお城があった気がしたんだけど、どうだったかしら。
周りの木が育って、雰囲気が変わったのかも。
アルバムを引っ張りだして、当時の写真を見直さないと。
またあの時のみんなで集まって、同じポーズで記念写真を撮りたいなあ。



雨が降ったり上がったりしたため、空は不思議に澄み切っていました。
カラスがしゃちほこの上にとまっています。
空中で魚を仕留めた図?何だか変な感じ。



あっ、飛んだ。



お城を堪能したあとは、夕暮れてきた町を通ってホテルに帰ります。
歩道の頭上はワサワサ、ザワザワ。
ひっきりなしにピチピチという声も聞こえます。
見上げると、たくさんの鳥たちが、街路樹の木に向かって次々に飛んでくるところでした。



夕方になったので、ねぐらに向かっているのでしょう。
それにしても弾丸並みの高速です。薄い線にしか見えません。
(これみんな、飛んでる鳥なんですよ)
さあて、私もお宿に帰ろう。

○ まっかっか

部屋に入り、今日の服をランドリーに入れて、お風呂タイム。
このホテルには大浴場があるので、そこに向かいました。
脱衣所で、自分の両腕と首元がまっかっかになっていることに気が付きました。

うわっ、としげしげと眺めます。
はじめ、(日焼け止めが合わなくて、かぶれたのかな?)と思いました。
でも、特にかゆみはなく、さわると熱を持っています。
これは、あきらかに日焼けですね。
ここまで真っ赤になったのは、ずいぶん久しぶりのこと。

ちゃんと日焼け止めを塗っていたのに。
おそらく、いつになく大汗をかいたので、流れてしまったのでしょう。
照ったり曇ったりしていたので、塗り直すことをうっかり忘れていました。
こんなに赤いと、色が落ち着いたら今度は真っ黒になるでしょう。むけないでほしいわ~。
画像ではくもり空が多くて、あまり伝わらないと思いますが、とにかく日差しが強い一日でした。

肌が熱を持っていたので、熱いお湯には長く入れません。
カラスの行水でさっと上がりました。

○ プチロングステイ

今回の旅は、同じホテルに3泊します。
3枚もらった朝食券を並べて、(うーむ、長い)と思いました。
4日間は、ここが私のおうちになります。



この日は4万歩近く歩き回りました。
明日からは用事優先で、それほど動き回れなくなるため、この日一日、めいっぱいフル稼働しました。



ベッドに横になったら、肌触りのいいシーツに吸い込まれるような気分。
心地よさに、もう起き上がれません。ぐっすり眠りました。
2日目に続きます。