◯ ケーブルカーかリフト
◯ 薬王院
◯ お寺から神社へ
◯ ゲリラ豪雨
◯ 奥の院と山頂へ
◯ ゴマかけソフトクリーム
◯ 帰りもリフト
◯ 高幡不動
◯ 深大寺
◯ 玉川上水
◯ つけめんとWIRED Cafe
◯ epilogue
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◯ 思い立って高尾山
暑くなってくると、だんだん出不精になってきます。
それでもどこかに出かけたい気持ちもあります。
うーん、そんなジレンマを抱えながら週末になり、当日駅でJunとおちあって、「じゃあ、レッツゴー高尾山!」ということになりました。
たた、高尾山?
もう暑いし、登山はないだろうとたかをくくって、裏がつるつるの革サンダルにしてきてしまった私は慌てます。
でも欧米人は、夏になるとハーフパンツにビーサンで、山登りまでしてしまうことを思い出して、私も欧米人の気合を出すことにしました。
「高尾山は秋の紅葉を見たかったんだけどな~」
とブツブツ言う私を華麗にスルーするJunと、京王線に乗り込みます。
天狗伝説のある山ということで、大山や大雄山、そして鞍馬と比べてしまいますが、それよりずっとアクセス至便で、新宿から一本で高尾山口に到着しました。
近いのねー。
◯ ケーブルカーかリフト
少し歩いてケーブルカー口へと向かいます。
周りは、本格的な登山スタイルの人ばかり。
それを見て、また内心慌てます。
日傘をさしてみたけれど、なんだか場違いの気がしてたたんでみたり。
高尾山は初めての私。
ムササビのかわいいオブジェがありました。
あれ、右上の人はどんな格好をしているのかしら?
一度行ったことがあるというJunに「ケーブルカーにする?リフトにする?それともア・タ・シ?」と聞かれました。
「じゃあJunで!おぶって登って!」
じゃなくって、ケーブルカーとリフト、両方あるんですか!
選択肢があるっていいですね。三峯も愛宕も、かつてあったロープウェイが廃止になっているから。
最近、大山とか高野山とか、ケーブルカーに乗る機会が多かったので、リフトにしました。
スキー場のリフトそのままですが、下がベルトコンベア式に動く床になっていました。
おもしろーい。Junに「転ばないで」と注意されながら(どれだけ信用がないんだろう、危なかったけど)、無事に乗り込みます。
リフト大好き。しばらくご無沙汰しているスキーをしたくなりました。
12分かけて、結構な高さまで登っていきます。
気持ちいい風を受けながら、森林の上を通って行きました。
山麓から山上に着き、そこからは歩いていきます。
すでに参道なのでしょう。小さな祠や石像、石碑が両脇にあり、飽きません。
上に行くごとに、自販機の値段が10円ずつ高くなっていくようです。
◯ 薬王院
そのうちに、薬王院に着きました。
あれっ、ここですか?もう着いたの?
大山、大雄山、鞍馬への大変さを思い浮かべていただけに、想像していたよりもはるかにあっさり到着したことに驚きました。
大本堂前には、狛犬もいましたが、狛天狗が両脇に構えています。
ここは天狗の里。天狗づくしです。
◯ お寺から神社へ
旧階段を登っていったところには、本社(神社)がありました。
ここも、飯縄大権現が祀られています。神仏習合の名残ですね。
権現に詳しいJunに解説してもらおうとしましたが、「飯縄はよくわからないー」とするりと逃げられました。
狛犬が寛政期のもので、テンションがあがります。
立派な朱塗りの本殿。
これは、何組の寄進?
いろいろな寄進物があり、見ていて飽きません。
「懺悔懺悔 六根清浄」と書かれたマニ車があり、懺悔をしながら回して来ました。
◯ ゲリラ豪雨
そのうちに、ポツポツと雨が降って来ました。
前日も、ゲリラ豪雨に襲われたのに、また今日も降るのかしら。
そう思っていたら、やはりビンゴで、ザーッと大雨が降って来ました。
私は晴雨兼用の傘を持っていますが、Junは持っていません。
Junは奥の院と山頂まで行っていますが、私は行っていません。
ということで、Junが雨宿りをしている間、私は奥の院まで行ってくることにしました。
奥の院という看板はなく、扉が閉められた不動院がありました。
その裏にも祠がありましたが、数名の人がなにか作業中のようで、中には入りませんでした。
これが奥の院なのかしら?
よくわからないまま、他の人がどんどん歩いて行く道を自分も付いて行きましたが、行けども行けどももう何もありません。
先ほどのが、奥の院だったようです。
◯ 奥の院と山頂へ
みんな、山頂に向かう人々のよう。
でももうかなりの距離を来てしまったので、そのまま山頂まで行きました。
ミシュランに乗ったため、外国人の姿もちらほら見かけます。
かつては十三州を見下ろせたという見晴らし台。富士山もよく見えるそうです。
山頂には、大勢の登山者たちが座り込んで休憩をとっていましたが、人を待たせているため、きびすを返してすぐに今きた道を戻ります。
それでも、山頂に至る道は何本もあって、帰り道を間違えそうになりました。
急いで帰った時にはもう雨はすっかり上がり、日が照っていました。
◯ ゴマかけソフトクリーム
帰り道、途中の茶屋でソフトクリームを食べました。
八王子牧場のミルクだそうです。
ゴマをふりかけるそうで、4種類のゴマが置いてありました。
ミルキーでおいしく、食べている人は大勢いました。
冷やしキュウリも売っていて、(夏だわ~)と季節を感じました。
座って食べながら、行き来する登山客を眺めていたら、短パンにビーサン姿の外国人グループがいました。やっぱり~。
それを見ていたJunが「ああいう人達を見ると、日本って戦争で勝てないって思うよね」と言いました。
確かに。力比べてはかないません。
そもそも、指の皮がむけてしまうため、素足でビーチサンダルなんて履けません。
日本は繊細さを売りにしないとね。
◯ 帰りもリフト
雨が上がったので、帰りもまたリフトにしました。
だって、あまり乗る機会がないんですもの。
上りより下りの方が、のめりそうで少し怖さを感じました。
◯ 高幡不動
次に向かったのは高幡不動。
私は以前訪れたことがありますが、Junは初めてです。
以前、たまたまに参加した護摩焚きがとても印象的でしたが、Junは特に興味が無い様子。
時間も合わなかったので、今回は護摩焚きはナシでした。
その代わり、本堂に上がって、読経しました。
以前は、多摩動物園にも行ったし、新撰組ファンの子と一緒だったので、土方歳三のお墓参りもしましたが、Junの反応は「だってテロリストでしょう?」
気になるポイントは人それぞれです。
私は、多摩動物園にあったカンカン・ランランの剥製に一番心惹かれました。
下界に降りて暑さに負けそうになっていたこともあり、初めて訪れた時ほど念入りに境内をめぐることなく、駅に戻ります。
次に向かったのは、深大寺でした。
◯ 深大寺
今、京王では、「京王沿線・三古刹めぐり」と称して三寺巡りのスタンプラリーをやっているため、(せっかくだし、周ってみよう)ということになったのです。
あとは「調布駅が、地下になったので、行ってみたーい」というJunの希望もありました。
ホームの柱には、天狗が描かれていました。高尾方面のホームだからだそうです。
母はよく神代植物園に行っているようですが、私は初めて。
江戸情緒が残る境内は趣がありました。
浴衣姿の女の子がいたり、中国語を話すグループがいたり、参拝客はさまざま。
町の人々に愛されているお寺だというのが、よく伝わって来ました。
みずみずしい土地。高尾ではほぼ水を見ることがなかったため、なんだか気持ちがうるおいます。
深大寺といえばそば。お腹が減っていなかったので食べませんでしたが、近くには蕎麦の花が咲いていました。
水木しげるの第二の故郷ということで、鬼太郎グッズがたくさん売られていました。
行きは調布駅からバス、そして帰りはバスで三鷹に出ました。
◯ 玉川上水
三鷹駅に着き、「さあ、どこに行こう」と地図を見たら、玉川上水が流れていることに気が付きました。
先日、玉川上水駅で太宰の入水場所を探しましたが、実際の場所は三鷹の方だったことを思い出します。
じゃあこの辺ね。
川沿いの道は「風の散歩道」という名前がついており、川風で涼しげ。
散策していくと、太宰入水の碑がありました。
ここで金木の文士は沈んでいったんですね。
玉川上水駅よりもずっと都会でした。
道なりに歩いていたら、井の頭公園に行きあたり、ほどなくして吉祥寺に着きました。
気がついたらお昼抜きだったこの日。
ソフトクリームでお腹がいっぱいになっていましたが、(そろそろ涼みたいね)と、食事処に入ることに。
◯ つけめんとWIRED Cafe
北海海鮮屋に入ったつもりが、入口を間違えてラーメン屋に入りました。
生まれて初めて、つけめんを食べました。
女性に人気だそうですね~。(ヒトゴト?)
昼はソフトクリームしか食べていないのに、なんだかお腹がいっぱいの私たち。
なぜかしら?
「いつもより歩いてないからじゃない?」とJun。
でも、万歩計は2万5千歩を越えていました。
山ガールでもなく、むしろ海派なのに、気がつけばここのところ山ばっかり登っているから、体質が改造されているのかしら・・・?
でも大丈夫、甘い物は別腹です。
そのあとにWIRED Cafeでお茶をして、帰りました。
◯ epilogue
思ったよりも気軽に行ける高尾山、そして高幡不動。
最近、思い立って突発的に向かう山岳神社が多いのですが、三峯や大山といったハードな場所と違って、気軽にふらりと訪れることができる、いい日帰りルートだと思いました。