その2からの続きです。
○ 出雲に戻ります
水木しげるロードは、まだまだ奥が深そうな場所でした。
ただそろそろ帰りの時間が迫ってきているため、後ろ髪を引かれる思いで鬼太郎ワールドを離れて帰途につきます。
こうなるとわかっていたのなら、米子空港から帰るようにすれば良かったんですが、実際に旅に出るまでルートをはっきり決めていたなかったため、出発場所の出雲空港にレンタカーを戻すことにしてあります。つまり、再び出雲まで戻らなくてはなりません。
堺港に、大きな白い客船が停まっていました。
中国の人たちが乗ってきた船かと思いましたが、船体にフェリーしらしまと書かれていました。
隠岐諸島へ向かう定期便。大きいんですね。ああ、これに乗ったらあの離れ小島に行けるのね~。
○ ベタ踏み坂
松江方面に戻るため、いよいよ境港と松江の間にかかる江島大橋を渡ります。
日本一のPCラーメン橋で、別名ベタ踏み坂。
先ほどの境水道よりも急坂で、通る車はみんなアクセルをベタ踏みするからだそうです。
ベタというと「ベタですね~」よりも、熱帯魚の方を連想するため、(あのきれいな魚をふ、踏むなんて!)と思ってしまいます。
ここはダイハツのタント カスタムのCMで有名になった坂。
その翌年には、群馬の高崎・榛名湖メロディラインが次のCMに出て、前に「ここ、タントのCMで使われたんだよ」と教えてもらいながら通ったことがあるなあと思い出しました。
肝心のタントには乗っていませんけど。
映像で見ると、空に突き刺さるほどの急坂のようでしたが、実際にはそうでもありません。
最上部の高さは約45メートルあるそうですが、前のトラックにばかりつい目が行ってしまい、急斜面はさほど感じませんでした。
私たちがいる方とは逆の松江側から見る方が、すごく高く見えるそうです。
そこで上って下りて、松江側に来たところで振り返ってパチリ。
うーん、ちょっと遠くなっちゃった。しかもブレてる・・・。
今は、中海の中を通っています。水の中の橋といった感じ。
橋を降りて少し行った場所から、全貌が眺められました。
遠くから見ても、絵になります。ここまで離れないと見渡せないないほどの大きさなんです。
緑が広がる場所にさしかかりました。なんだかのどか~。
この辺りには小さな島が多いため、今どの島を渡っているのか、もはやわかりません。
前の日は山の奥深い場所にいたのに、この日は水際まで来ています。
なんて変化に富んだ日本。自然が身近。
○ 見えない松江城
美保関から湖を二つ超えて、松江へと入りました。
松江城のそばまでやってきましたが、残念ながら先を急がなくてはなりません。
思っていたよりもずっと水木しげるロードが楽しくて、予定以上に時間を使ったので、松江城を訪れる時間がなくなってしまいました。
車を停めてお城を眺める時間すらなく、車窓から見るのみに。
それでもせっかくなので一目見たいなあ。天守閣だけでもいいから。
そこで、お堀の周りをぐるりと一周しました。どこかよく見えるポイントがあるでしょう。
ところが、いくら首を伸ばしても、よく見えません。
お堀の周りには松などの木々が鬱蒼と茂っていて、視界がさえぎられているのです。
ナイナイと一周半くらい周ったところでようやく見えましたー!天守閣の上の部分が、本当にちょっとだけ。
見られたことにとりあえず満足して、先へ進みます。
○ 駅前解散
一路目指すは出雲市駅。ここで私を降ろし、さっちゃんとヒロポンは出雲空港へと向かいます。
急いでいるのは、二人の熊本行きフライト時間が迫ってきているから。
松江方面からだと空港より出雲市駅の方が遠くにあるため、途中で電車に乗り換えるつもりでいましたが、結局駅まで乗せてもらってしまいました。
気付けばこの日は、なかなかの長距離移動。
お別れもそこそこに、Uターンして去っていく車を見送ります。
最後はあわただしくなってしまいましたが、夏には熊本で再会できる予定。
3日間一緒に過ごせて、楽しかったわ~。気をつけて帰ってね~。
さて、一人になりました。私はここから、夜行バスで帰ります。
発車までまだずいぶん時間がありますが、今回は水着やサンダルも持参したし、いつもよりもいろいろ買い込んで、荷物が多くなったので、出歩かずに駅周辺で時間まで過ごすことにします。
○ らんぷの湯
まずは、温泉に入りに行きました。
1泊目の出雲タラソまで行こうかなと思っていたら、Pちゃんが「そんな遠くまで行かなくても、駅前に温泉があるよ」と教えてくれたのです。
その名も、出雲駅前温泉らんぷの湯。
駅に隣接している近さで、すぐにたどり着きました。
そんなに広くはありませんでしたが、名前の通りにらんぷが下がっている、落ち着いた雰囲気の温泉でした。
○ Can☆Do島根初進出
さっとお湯を浴びて、あとは涼んだり駅ナカ散策したりすることにします。
駅の構内は細長く、「ばたでん」こと一畑電車の電鉄出雲市駅とつながっています。
まだ新しい駅なのか、テナントが入りきっておらず、Can☆Do出店ののぼりを見つけました。
島根1号店がオープンするそうです。おめでとう!
初進出かあ。なんだか新鮮ですね~。
さっそく写真に撮って、九州に着いたさっちゃんとヒロポンに報告。
するとヒロポン、すぐに調査を開始し、「Can☆Do、鳥取にはもう数店舗あるみたい」と教えてくれました。
「Pちゃんに報告する?」「やめておこうね・・・」
○ 島根と鳥取
島根と鳥取、二つの県を訪れてみましたが、どちらの県も、そんなに変わりませんでしたよ。
米子のスタバを撮影した時には、
「これをPちゃんに送ろうか?」
「みんなで一緒に送る?」
「同時多発テロだね」
と3人でたくらみましたが、彼女にスッパリ嫌われたら悲しいので、やめておきました。
スタバを見ながら、すなばコーヒーの話も出ました。
「すなばコーヒーに行きたかったね」
「むしろスタバより気になるなあ」
「でも鳥取砂丘の真ん中にあったりして」
「砂漠気候でコーヒーがすぐに干上がっちゃったりして」
「実は蜃気楼でしかなかったりして」
ひどいですねえ。辛口コメントは、Pちゃんの影響なんですよー。(人のせいにして!笑)。
「アムロ・レイが鳥取出身と知ったら”じゃあシャアが島根ってことで”とか言いそうだね」
キライは好きの裏返し!ツンデレなんだから~。(怒らないで、Pちゃん)
○ ウシガエルの歌
そういえば、前の晩にお寺の宿に泊まった時、夜に「モー、モー」という鳴き声が聞こえました。
ウシガエルの声です。モーモーの合唱に包まれながら眠りにつきました。
♪ウシガエルの歌が、聞こえてくるよ、モーモーモーモー・・・♪
朝、女将さんに話すと「そうなんですよ。前までは遠くの池にいたのに、最近近くの弁天池にもいるらしくて。都会の方は聞き慣れなくて、びっくりして連絡してこられたりするんです」とのこと。
私たちは3人とも知っていました。人生ドサ回り系ですから(笑)!
翌朝の境内散策の時に、弁天池のウシガエルに会いに行きましたが、「モー」という鳴き声は時々聞こえても、姿を見せてはくれませんでした。
顔を見たかったのに、モ~。
○ 神話のオブジェ
出雲市駅構内の噴水の周りには、日本神話の場面がオブジェになって飾られていました。
これはヤマタノオロチ。動きがありますが、ファンシーです。
スサノオが退治しているというよりは、オロチに餌をやってみるみたい。
よ~しよし、大きく育てよ~。って育っちゃダメか。
こちらは国曳きのシーン。
できたての出雲の国がちょっと小さかったから、神様が近くの島を引っ張ってきたんですね。
北陸や朝鮮から。近くというレベルじゃない気がしますが…。
引っ張った綱は、今の弓ヶ浜半島になりました。
さっき通ってきた、あそこね。
あの半島を綱にして引っ張ったなんて、神様って等身大だと思っていたけれど、ゴジラ並みに巨大なんだなあと想像します。
○ 出雲生まれのFMV
顔はめパネル発見。大国主命(たぶん)がノーパソ持ってる~。
「FMVは出雲生まれ!」と書かれていました。
ん?富士通はこの辺の会社じゃないはず。
出雲市の島根富士通でノートパソコンFMVが作られており、「出雲ブランド」として売り出しているとのこと。
シャープの「世界の亀山」みたいな感じでしょうか?
○ 立体ジオラマ、マンホール
出雲周辺立体ジオラマが飾られていました。
手作り感たっぷり。
出雲周辺の名所が丁寧に作られています。真ん中には白い出雲ドームもありました。
駅の外のマンホール。龍がいっぱいに描かれています。
岡山のマンホールは、桃太郎だらけでしたが、ここではオオクニヌシやスサノオはいないんですね。
やっぱり宗教関係はダメなのかしら?
○ スサノオ号
今回乗るバスの名は「スサノオ」号。
名前で決めたところもあります。
前に、渋谷のマークシティで、このバスのチラシを目にしました。
(渋谷から出雲までの直行バスがあるんだ!いつか乗ってみたい!)と思っており、とうとうその時が来たのです。
今回は、出雲を中心とした旅でしたが、出雲大社の鳥居とか、素鵞社とか、須佐神社とか、スサノオ号とか、私個人的には大国主命よりも、気がつけばスサノオノミコトの方が印象深かったなあと思います。
オ「お父さん!」
ス「お前に父親呼ばわりされるつもりはない!」
ああ、オオクニヌシノミコトの気持ちがわかるわ~。(どんな妄想)
○ 出雲出発
バスは19時すぎに発車しました。さようなら、出雲~。
これまで乗っていた普通車とは違う高さから、ヤマタノオロチだといわれる斐伊川を眺めます。
この川を渡ったところに、Pちゃんの万九千神社があります。
また参拝に伺いますわ~。
夜7時とはいえ、まだ日没前なので外は明るく、車窓を楽しみます。
美しい水田。水が張られて空が映っています。瑞穂の国ですね。
水鏡に囲まれた家。こういった景色がずっと続くので、やっぱり島根はお米どころなのかしらと思います。
○ 島根だったり鳥取だったり
松江駅に着いた頃には、夕日も沈んで暗くなっていました。
この日、訪れた場所を思い返してみました。
安来の宿(島根)
↓
米子~弓ヶ浜半島~境港(鳥取)
↓
美保関、美保神社、美保関灯台(島根)
↓
水木しげるロード(鳥取)
↓
江島大橋(島根)
↓
松江城(島根)
↓
出雲市駅(島根)
↓
松江(島根)
↓
米子(鳥取)
わ~、島根と鳥取を行ったり来たり!
今回は、もはや島根旅行とは言えませんね。山陰旅行です。
しかも島根と鳥取って、字もなんだか似ているんですね。
見ていると区別がつかなくなってきました。謎のコンビネーション。
おさらいしたことで満足し(頭も疲れて)、そこからは渋谷まで眠っていきました。
スサノオ号は3列でゆったりしており、快適な車内でしたが、東京までなんと半日近くも乗っていることになります。
こんなに長い夜行バスに乗ったのは、初めて。
渋谷から一本で行けるとはいえ、出雲って遠いんだな~と、ひしひしと距離を感じました。
○ epilogue
今回は、出雲の友に導かれて、神話の地を訪れた旅。
それだけだと厳かで真面目なイメージですが、気の合う勝手知ったるメンバーだったので、それだけでは終わりません。
石見銀山を探検したり、タラソテラピーにつかったり、島根半島の先まで行ったり、鬼太郎ワールドに足を踏み入れたり、いろいろな体験ができました。
島根と鳥取は、お互いいいコンビですね。
他県民からすると、二県のブービー賞争いは微笑ましいもので、ほのぼのと見守ることができます。
このブログを読んでくれた鳥取の友人数名から、
「鳥取の人は、島根を競争相手と見ていないのか、あまり比較しませんよ」
というコメントをもらいましたよ、Pちゃん。
ディスっているのは島根側だけかも~?
♪トムとジェリー、仲よくケンカしな♪
島根も鳥取もロマンたっぷりのミステリアスな神話の里。
まだまだ知らないところがたくさんあるだろう、奥の深さがあります。
友との再会を経て、どちらの土地も少し身近になったみたい。
ブービー賞争いなんて言われても、それは現在だけの話で、歴史的に見れば日本人の成り立ちの上でどちらも大切な場所。
日本に島根、鳥取ありきですね。
また再び、山陰を訪れたいと思います。
○ 出雲に戻ります
水木しげるロードは、まだまだ奥が深そうな場所でした。
ただそろそろ帰りの時間が迫ってきているため、後ろ髪を引かれる思いで鬼太郎ワールドを離れて帰途につきます。
こうなるとわかっていたのなら、米子空港から帰るようにすれば良かったんですが、実際に旅に出るまでルートをはっきり決めていたなかったため、出発場所の出雲空港にレンタカーを戻すことにしてあります。つまり、再び出雲まで戻らなくてはなりません。
堺港に、大きな白い客船が停まっていました。
中国の人たちが乗ってきた船かと思いましたが、船体にフェリーしらしまと書かれていました。
隠岐諸島へ向かう定期便。大きいんですね。ああ、これに乗ったらあの離れ小島に行けるのね~。
○ ベタ踏み坂
松江方面に戻るため、いよいよ境港と松江の間にかかる江島大橋を渡ります。
日本一のPCラーメン橋で、別名ベタ踏み坂。
先ほどの境水道よりも急坂で、通る車はみんなアクセルをベタ踏みするからだそうです。
ベタというと「ベタですね~」よりも、熱帯魚の方を連想するため、(あのきれいな魚をふ、踏むなんて!)と思ってしまいます。
ここはダイハツのタント カスタムのCMで有名になった坂。
その翌年には、群馬の高崎・榛名湖メロディラインが次のCMに出て、前に「ここ、タントのCMで使われたんだよ」と教えてもらいながら通ったことがあるなあと思い出しました。
肝心のタントには乗っていませんけど。
映像で見ると、空に突き刺さるほどの急坂のようでしたが、実際にはそうでもありません。
最上部の高さは約45メートルあるそうですが、前のトラックにばかりつい目が行ってしまい、急斜面はさほど感じませんでした。
私たちがいる方とは逆の松江側から見る方が、すごく高く見えるそうです。
そこで上って下りて、松江側に来たところで振り返ってパチリ。
うーん、ちょっと遠くなっちゃった。しかもブレてる・・・。
今は、中海の中を通っています。水の中の橋といった感じ。
橋を降りて少し行った場所から、全貌が眺められました。
遠くから見ても、絵になります。ここまで離れないと見渡せないないほどの大きさなんです。
緑が広がる場所にさしかかりました。なんだかのどか~。
この辺りには小さな島が多いため、今どの島を渡っているのか、もはやわかりません。
前の日は山の奥深い場所にいたのに、この日は水際まで来ています。
なんて変化に富んだ日本。自然が身近。
○ 見えない松江城
美保関から湖を二つ超えて、松江へと入りました。
松江城のそばまでやってきましたが、残念ながら先を急がなくてはなりません。
思っていたよりもずっと水木しげるロードが楽しくて、予定以上に時間を使ったので、松江城を訪れる時間がなくなってしまいました。
車を停めてお城を眺める時間すらなく、車窓から見るのみに。
それでもせっかくなので一目見たいなあ。天守閣だけでもいいから。
そこで、お堀の周りをぐるりと一周しました。どこかよく見えるポイントがあるでしょう。
ところが、いくら首を伸ばしても、よく見えません。
お堀の周りには松などの木々が鬱蒼と茂っていて、視界がさえぎられているのです。
ナイナイと一周半くらい周ったところでようやく見えましたー!天守閣の上の部分が、本当にちょっとだけ。
見られたことにとりあえず満足して、先へ進みます。
○ 駅前解散
一路目指すは出雲市駅。ここで私を降ろし、さっちゃんとヒロポンは出雲空港へと向かいます。
急いでいるのは、二人の熊本行きフライト時間が迫ってきているから。
松江方面からだと空港より出雲市駅の方が遠くにあるため、途中で電車に乗り換えるつもりでいましたが、結局駅まで乗せてもらってしまいました。
気付けばこの日は、なかなかの長距離移動。
お別れもそこそこに、Uターンして去っていく車を見送ります。
最後はあわただしくなってしまいましたが、夏には熊本で再会できる予定。
3日間一緒に過ごせて、楽しかったわ~。気をつけて帰ってね~。
さて、一人になりました。私はここから、夜行バスで帰ります。
発車までまだずいぶん時間がありますが、今回は水着やサンダルも持参したし、いつもよりもいろいろ買い込んで、荷物が多くなったので、出歩かずに駅周辺で時間まで過ごすことにします。
○ らんぷの湯
まずは、温泉に入りに行きました。
1泊目の出雲タラソまで行こうかなと思っていたら、Pちゃんが「そんな遠くまで行かなくても、駅前に温泉があるよ」と教えてくれたのです。
その名も、出雲駅前温泉らんぷの湯。
駅に隣接している近さで、すぐにたどり着きました。
そんなに広くはありませんでしたが、名前の通りにらんぷが下がっている、落ち着いた雰囲気の温泉でした。
○ Can☆Do島根初進出
さっとお湯を浴びて、あとは涼んだり駅ナカ散策したりすることにします。
駅の構内は細長く、「ばたでん」こと一畑電車の電鉄出雲市駅とつながっています。
まだ新しい駅なのか、テナントが入りきっておらず、Can☆Do出店ののぼりを見つけました。
島根1号店がオープンするそうです。おめでとう!
初進出かあ。なんだか新鮮ですね~。
さっそく写真に撮って、九州に着いたさっちゃんとヒロポンに報告。
するとヒロポン、すぐに調査を開始し、「Can☆Do、鳥取にはもう数店舗あるみたい」と教えてくれました。
「Pちゃんに報告する?」「やめておこうね・・・」
○ 島根と鳥取
島根と鳥取、二つの県を訪れてみましたが、どちらの県も、そんなに変わりませんでしたよ。
米子のスタバを撮影した時には、
「これをPちゃんに送ろうか?」
「みんなで一緒に送る?」
「同時多発テロだね」
と3人でたくらみましたが、彼女にスッパリ嫌われたら悲しいので、やめておきました。
スタバを見ながら、すなばコーヒーの話も出ました。
「すなばコーヒーに行きたかったね」
「むしろスタバより気になるなあ」
「でも鳥取砂丘の真ん中にあったりして」
「砂漠気候でコーヒーがすぐに干上がっちゃったりして」
「実は蜃気楼でしかなかったりして」
ひどいですねえ。辛口コメントは、Pちゃんの影響なんですよー。(人のせいにして!笑)。
「アムロ・レイが鳥取出身と知ったら”じゃあシャアが島根ってことで”とか言いそうだね」
キライは好きの裏返し!ツンデレなんだから~。(怒らないで、Pちゃん)
○ ウシガエルの歌
そういえば、前の晩にお寺の宿に泊まった時、夜に「モー、モー」という鳴き声が聞こえました。
ウシガエルの声です。モーモーの合唱に包まれながら眠りにつきました。
♪ウシガエルの歌が、聞こえてくるよ、モーモーモーモー・・・♪
朝、女将さんに話すと「そうなんですよ。前までは遠くの池にいたのに、最近近くの弁天池にもいるらしくて。都会の方は聞き慣れなくて、びっくりして連絡してこられたりするんです」とのこと。
私たちは3人とも知っていました。人生ドサ回り系ですから(笑)!
翌朝の境内散策の時に、弁天池のウシガエルに会いに行きましたが、「モー」という鳴き声は時々聞こえても、姿を見せてはくれませんでした。
顔を見たかったのに、モ~。
○ 神話のオブジェ
出雲市駅構内の噴水の周りには、日本神話の場面がオブジェになって飾られていました。
これはヤマタノオロチ。動きがありますが、ファンシーです。
スサノオが退治しているというよりは、オロチに餌をやってみるみたい。
よ~しよし、大きく育てよ~。って育っちゃダメか。
こちらは国曳きのシーン。
できたての出雲の国がちょっと小さかったから、神様が近くの島を引っ張ってきたんですね。
北陸や朝鮮から。近くというレベルじゃない気がしますが…。
引っ張った綱は、今の弓ヶ浜半島になりました。
さっき通ってきた、あそこね。
あの半島を綱にして引っ張ったなんて、神様って等身大だと思っていたけれど、ゴジラ並みに巨大なんだなあと想像します。
○ 出雲生まれのFMV
顔はめパネル発見。大国主命(たぶん)がノーパソ持ってる~。
「FMVは出雲生まれ!」と書かれていました。
ん?富士通はこの辺の会社じゃないはず。
出雲市の島根富士通でノートパソコンFMVが作られており、「出雲ブランド」として売り出しているとのこと。
シャープの「世界の亀山」みたいな感じでしょうか?
○ 立体ジオラマ、マンホール
出雲周辺立体ジオラマが飾られていました。
手作り感たっぷり。
出雲周辺の名所が丁寧に作られています。真ん中には白い出雲ドームもありました。
駅の外のマンホール。龍がいっぱいに描かれています。
岡山のマンホールは、桃太郎だらけでしたが、ここではオオクニヌシやスサノオはいないんですね。
やっぱり宗教関係はダメなのかしら?
○ スサノオ号
今回乗るバスの名は「スサノオ」号。
名前で決めたところもあります。
前に、渋谷のマークシティで、このバスのチラシを目にしました。
(渋谷から出雲までの直行バスがあるんだ!いつか乗ってみたい!)と思っており、とうとうその時が来たのです。
今回は、出雲を中心とした旅でしたが、出雲大社の鳥居とか、素鵞社とか、須佐神社とか、スサノオ号とか、私個人的には大国主命よりも、気がつけばスサノオノミコトの方が印象深かったなあと思います。
オ「お父さん!」
ス「お前に父親呼ばわりされるつもりはない!」
ああ、オオクニヌシノミコトの気持ちがわかるわ~。(どんな妄想)
○ 出雲出発
バスは19時すぎに発車しました。さようなら、出雲~。
これまで乗っていた普通車とは違う高さから、ヤマタノオロチだといわれる斐伊川を眺めます。
この川を渡ったところに、Pちゃんの万九千神社があります。
また参拝に伺いますわ~。
夜7時とはいえ、まだ日没前なので外は明るく、車窓を楽しみます。
美しい水田。水が張られて空が映っています。瑞穂の国ですね。
水鏡に囲まれた家。こういった景色がずっと続くので、やっぱり島根はお米どころなのかしらと思います。
○ 島根だったり鳥取だったり
松江駅に着いた頃には、夕日も沈んで暗くなっていました。
この日、訪れた場所を思い返してみました。
安来の宿(島根)
↓
米子~弓ヶ浜半島~境港(鳥取)
↓
美保関、美保神社、美保関灯台(島根)
↓
水木しげるロード(鳥取)
↓
江島大橋(島根)
↓
松江城(島根)
↓
出雲市駅(島根)
↓
松江(島根)
↓
米子(鳥取)
わ~、島根と鳥取を行ったり来たり!
今回は、もはや島根旅行とは言えませんね。山陰旅行です。
しかも島根と鳥取って、字もなんだか似ているんですね。
見ていると区別がつかなくなってきました。謎のコンビネーション。
おさらいしたことで満足し(頭も疲れて)、そこからは渋谷まで眠っていきました。
スサノオ号は3列でゆったりしており、快適な車内でしたが、東京までなんと半日近くも乗っていることになります。
こんなに長い夜行バスに乗ったのは、初めて。
渋谷から一本で行けるとはいえ、出雲って遠いんだな~と、ひしひしと距離を感じました。
○ epilogue
今回は、出雲の友に導かれて、神話の地を訪れた旅。
それだけだと厳かで真面目なイメージですが、気の合う勝手知ったるメンバーだったので、それだけでは終わりません。
石見銀山を探検したり、タラソテラピーにつかったり、島根半島の先まで行ったり、鬼太郎ワールドに足を踏み入れたり、いろいろな体験ができました。
島根と鳥取は、お互いいいコンビですね。
他県民からすると、二県のブービー賞争いは微笑ましいもので、ほのぼのと見守ることができます。
このブログを読んでくれた鳥取の友人数名から、
「鳥取の人は、島根を競争相手と見ていないのか、あまり比較しませんよ」
というコメントをもらいましたよ、Pちゃん。
ディスっているのは島根側だけかも~?
♪トムとジェリー、仲よくケンカしな♪
島根も鳥取もロマンたっぷりのミステリアスな神話の里。
まだまだ知らないところがたくさんあるだろう、奥の深さがあります。
友との再会を経て、どちらの土地も少し身近になったみたい。
ブービー賞争いなんて言われても、それは現在だけの話で、歴史的に見れば日本人の成り立ちの上でどちらも大切な場所。
日本に島根、鳥取ありきですね。
また再び、山陰を訪れたいと思います。