風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

筑波宇宙センター特別公開 index

2019-12-21 | 北関東(茨城・栃木・群馬)
[2019.10.5]
 
◆ つくば 1←旅行記へ
 日本で一番宇宙に近い場所、筑波宇宙センター。
 年に一度の特別公開に行ってきました。
 カンカン照りの中、宇宙飛行士と記念撮影しました。
  ● prologue ● 灼熱の暑さ ● 宇宙センター到着
  ● 周るコツ ● その1 整理券ゲット ● ほしのこ保育園
  ● その2 油井画伯展リターンズ ● 宇宙兄弟パネル 
  ● 宇宙飛行士と記念撮影 ● その3 ワークショップ 
  ● 早めのランチ ● 食後の散歩
 
 『宇宙兄弟』の聖地巡りをしながら敷地を散策。
 お気に入りの人工衛星「あじさい」を前に感激。
 夢とロマンいっぱいの、楽しい一日でした。
  ● その4 環境試験設備ツアー ● 厳重な準備 
  ● 高さはガンダム、長さは超大型巨人 ● スペースチャンバー 
  ● ロケットの発射音 ● 質問コーナー● ラミネート新聞 
  ● 体験会の人数制限 ● 宇宙飛行士養成棟 ● 宇宙飛行士の服 
  ● その5 めぐりあいJAXA ● その6 宇宙開発のいま・むかし
  ● なぜか民族衣装 ● 「あじさい」に感激 ● シャトルバス
  ● その7 宇宙飛行士の講演会 ● その8 こうのとり3D映像 
  ● その9 回収カプセル公開 ● ベジラーメン ● epilogue
 
 

筑波宇宙センター特別公開 2

2019-12-21 | travel

その1からの続きです。

● その4 環境試験設備ツアー

JAXAの敷地内を歩いて、S-10棟へと向かいました。
11:30から行われる「環境試験設備ツアー~人工衛星の開発現場を見に行こう!」というイベントに友人が応募し、当選したのです。
それが、今回つくばまでやってきた、一番のきっかけになりました。

受付の人に「今回初めて開催されるイベントなので、人気が高くて、当選倍率は6倍でした」と教えてもらいました。
ラッキー! 友よ、どうもありがとう!
 

パンフレット
 
● 厳重な準備

ここS-10棟は、筑波宇宙センターで一番大きな建物。
「総合環境試験棟」といって、人工衛星の組立・システム試験、そして、人工衛星が宇宙環境に耐えうるかのいろいろな環境試験を行う場所です。

中に入る前に、参加者は全員キャップをかぶって髪の毛を隠し、白衣を着て、靴にカバーを付けます。
みんな、給食のおばさんのような格好になり、荷物を置いて、中へと入ります。
撮影は禁止。厳重な管理下にあることが感じられます。

● 高さはガンダム、長さは超大型巨人

中に入ると天井が高く、首を伸ばして見上げる感じ。
「ガンダムが入る高さです」と担当者。ということは18m以上ですね。

棟の真ん中には巨大な廊下がまっすぐ通っており、両側にはいくつもの部屋に通じる巨大なシャッターが閉じています。

「この廊下には、進撃の巨人の超大型巨人が横になれます」との解説。
ということは60m以上の長さがあるんですね。

例えがわかりやすい! そして担当者さんはマンガ好きね! (私も!)

 ● スペースチャンバー

建物内の一番大きな部屋に入りました。
ここにあったのは、人工衛星をマイナス160度の環境でも耐えられるかを調べる、熱真空試験装置。
マイナス160度に調節なんて、できるものでしょうか? いったいどうやって?
きちんと説明してもらいました。

内径13m、奥行16m のチャンバーに衛星を入れて、内部を真空にし、熱環境を模擬して宇宙機の耐環境性を試験するのだそう。
内部を真空にする?さっぱりわからないけど、すごい技術が駆使されているんでしょうね~。

● ロケットの発射音

そのほか、この建物内には、振動試験や、音響試験を行う設備が設置されています。

別の部屋は音響試験をするチャンバーで、ロケットの発射音を聞かせてもらいました。
「種子島宇宙センターまでこれを録音しに行った」とJAXAスタッフが話すと、参加者の中から「私たちも見に行きました」と声が上がりました。
女性二人連れでした。やはり宇宙好きの人が集まっているんですね。

ちなみにロケットの打ち上げは立ち入り制限区域外、つまり発射場から3km以上離れた場所でないと見られないそうです。
 
衛星に縦揺れと横揺れを加える装置もありました。
 
● 質問コーナー

最後の質問コーナーでは、参加者からいろいろな質問が上がりました。
みんな熱心で専門的なことを聞き、スタッフを「おお」とうならせました。

足元にテープの跡が残っているのを「これは何ですか?」と質問した人がいました。
言われてみれば、たしかにどこか不自然で、なんとなく気になります。
「よく気が付きましたね」とスタッフは驚きながらも「宇宙に連れて行くラット(だったかな?)の脱走防止の目張りの跡です」と教えてくれました。
ネズミちゃんが逃げ出して精密機械の中に紛れ込んだら、大騒ぎになってしまいますからね。

説明の中で「鎌倉に実験所がある」と聞き、ちょうど翌日に鎌倉に行く予定の私たちは気になりました。
今回の質問コーナーはハイレベルだったし質問も多かったので、その場ではなく、ツアー終了後に出口へ歩いている時にスタッフに聞いて、三菱の研究所内だと教えてもらいました。

三菱は、だいち2号やこうのとりの初号機〜7号機など、JAXA向け衛星の打ち上げを行っています。

● ラミネート新聞

ツアー終了後、白衣を脱いで建物から出る時に、ラミネート加工されたJAXA新聞をもらいました。
それには、先ほどスペースチャンバー前で記念撮影した写真が載っていました。

わあ、記念になるわ。みんな給食係みたいだけど。

● 体験会の人数制限

ツアーが終わり、外に出て歩きます。
「ロケット打上げ音響体験」に参加したいとの友のリクエストで、会場のC-3棟に行きましたが、体験会は時間が決められており、人数制限もありました。
次の回はもう定員オーバーになっているそうなので、「またあとで来ます」と言って、その場を離れました。

● 宇宙飛行士養成棟

『宇宙兄弟』が好きな友は、敷地内を歩きながら、聖地巡礼をしています。


JAXAが聖地巡礼マップを出しています

C-5棟へ向かうと「そう、ここ!」と興奮しはじめました。
ここには、宇宙飛行士の訓練や閉鎖環境適応訓練を行う設備があります。
ロビーには、歴代宇宙飛行士の写真がずらりと並んでいました。

ちなみに、JAXA宇宙飛行士は、若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さん、星出彰彦さん、油井亀美也さん、大西卓哉さん、金井宣茂さんの7名。
4人の元宇宙飛行士、毛利衛さん、向井千秋さん、土井隆雄さん、山崎直子さんの写真も飾られていました。

● 宇宙飛行士の服

入口すぐのところに、宇宙飛行士の服が飾られていました。
アポロ11号時のものでしょうか。これを六太がのぞき込むシーンがありますね。

ほかにも宇宙服が並んで飾られていました。
プロジェクトごとにワッペンが異なり、同じプロジェクトに参加した人たちでもまた一人一人デザインが異なると知りました。

例えば油井飛行士は、亀美也という名前から、亀をデザインしたワッペン。
金井飛行士は、名前に金が入っているので、ゴールドを使ったワッペン。

反転した鏡文字になっているものもありました。

● その5 めぐりあいJAXA

次は、入口すぐの場所にある、総合開発推進棟に行きました。
一番目立って気になる建物です。
ここでは子供たち対象の水ロケット教室や大人対象の、昇級試験クイズラリーなどが行われており、人でごった返しています。

一つの部屋に入り、「めぐりあいJAXA」という映像を眺めました。
球体スクリーンに衛星「だいち」が捉えた地表の画像が投影されます。

何の説明もない無声映画なので、どの辺りの地形なのかわからずにめんくらいましたが、途中で係員の説明が入り、北海道から沖縄まで4か所の土地が映し出されているとわかりました。

● その6.宇宙開発のいま・むかし

建物を出て、お次はS-1棟に入りました。
先ほど歩いている時に金ピカの大きな物体が視界に入って、気になっていたのです。

 
大きい…! そして金ピカ…!

これは、環境観測技術衛星「みどりII」(ADEOS-II) 。
世界各地での異常気象、南極のオゾンホールなど、地球規模での環境変化の実態把握のための観測をする衛星です。 年に一度の特別公開の日にしか公開されないそうです。
とにかく遠くからでもキラキラと目立ちます。
宇宙を旅していて、これと出逢ったら、驚くでしょうね。

● なぜか民族衣装

宇宙飛行士の宇宙服の隣に並んで、民族衣装が展示されています。
これも、どこぞのアジアの国の宇宙服?

いいえ、中央アジア、カザフスタンの民族衣装でした。
ソユーズ宇宙船(35S)で地上へ帰還した搭乗クルーが、着陸地のカザフスタン共和国で行われた歓迎セレモニーに参加した時に着た服だとのこと。
つまり、ミッション遂行中は左の宇宙服を着て、終了後は右の民族衣装に着替えたということです。

重さは1.7kgもあるそうですが、宇宙服は100キロ以上あるので、クルーたちにとってはまったく問題ないでしょう。 


ロシア船外宇宙服、Orlan-MK space suit

オーラン-MKモデルは現在、国際宇宙ステーションで利用されています。
重さは120㎏(ほらやっぱり重い!)、生命維持は7時間。

● 「あじさい」に感激

見たこともないほど巨大なミラーボールがあると思ったら、人工衛星「あじさい」でした。


人工衛星「あじさい」

観測を担当しているのは、海上保安庁海洋情報部と国土地理院。
1986年に打ち上げられてから30年前、ずっと宇宙に咲き続けている、息の長いあじさいです。

以前、人工衛星図鑑を見ていた時に(マニアック?いやいや)、きれいだなあと思って記憶していた「あじさい」の機体を、実際に見られる日が来るなんて、感激。
とても美しいです。これが時にキラキラと反射しながら、宇宙を渡っている様子を想像すると、ひたすらロマンチックな気持ちになります。

● シャトルバス

そろそろ、宇宙飛行士講演会の時間が近づいてきました。
広い敷地内を歩き回って、足がくたびれてきたし、なにより灼熱の空の下、アスファルトからの照り返しが体力を奪います。
そこで、会場までシャトルバスで行くことにしました。
乗り場には長い列ができていましたが、それほど待たずに乗れました。

 
謎のでっぱり

先ほど内部ツアーに参加したS-1棟の横を通って、敷地の端にあるW-4棟まで快適に移動。
ここにも宇宙飛行士姿の人がいて、写真撮影に応じていました。

● その7 宇宙飛行士の講演会

「大西・金井宇宙飛行士が教える宇宙のリアル!」というタイトルです。
開場してからまっ先に取りに行った券でしたが、通し番号は104番目。
でも、そこそこ前の方でした。

大西さんと金井さんが交代で講演会を行い、私たちは14時の金井飛行士の回を聴講しました。
大西飛行士は元ANAのパイロットで、金井飛行士は元お医者さん。
2人とも、前歴もスゴイ人たちなのね!

国際宇宙ステーションでの過ごし方についての話で、担当のお医者さん(山田生理的対策責任者)も、一緒に登壇して、筋力トレーニングなどの宇宙での運動について語られました。
元海上自衛官でもあった金井さんは、運動はお手の物だそうです。
 
質問コーナーでは、会場の子どもたちから元気に手が上がりました。
ブラックホールが好きだという子供に「私はちょっと怖いかな」と答える彼。
一般人よりもずっと身近でしょうから、リアルに怖いでしょうね!
「宇宙は境目がなく、決して特別なところではない」という言葉が印象的でした。

● その8 こうのとり3D映像

次は、同じ棟内で見られる、3D映像体験ルームへ。
放映中だったので、外で待ちます。7分ほどの映像なので、待つのも苦ではありません。

タイトルは「こうのとり運用の歴史」。宇宙ステーション補給機 「こうのとり」の打ち上げから地球への帰還までの映像を、3Dメガネをかけて鑑賞します。
せまりくるような、大迫力の映像でした。

● その9 回収カプセル公開

ISS補給船「こうのとり」7号機が宇宙から持ち帰り、昨年11月に地球の洋上に落とした、HTV搭載小型回収カプセルの実物が公開されていました。
ちょうど「こうのとり」の映像を見てきたばかりなので、わかりやすいです。

カプセルは直径84cm、高さ約66cmの円錐状で、質量約180kg。重いんですね!
小型回収カプセルによって、宇宙ステーションからの物資回収に成功したのは、日本初の快挙でした。
ここに至るまでには、さまざまな試行錯誤のドラマがあったことでしょう。

 

オレンジ色のフロート・パラシュートはとても大きく、広げられた形で天井から吊るされているのを見ると、小林幸子の衣装のようでした。
 
● その9 ロケット打上げ音響体験

次にC-3棟へ向かいました。
目指すは先ほど定員オーバーで入れなかった「ロケット打上げ音響体験」。
最終回の15:30を残すのみとなっており、その回に入ろうと、並んで待ちます。
これまでずっと人数制限がかかっていましたが、最後の回だけは、希望者を全員中に入れたため、建物内には立ち見の人がごっそりいました。

 

「大変大きな音が出ます。補聴器をご使用の方、大きな音が苦手な方、心臓の弱い方、小さなお子様、年配の方はご注意ください」との注意書きがはじめに出ました。
どれだけ大音響なんでしょう…?

いろいろなロケットの打ち上げ音を聞かせてもらいました。
おなかにズーンと響く音。これが、発射地点から3Km地点で聴く音なんですね。
これはすごいわ・・・!たしかにこれ以上近づいたら、身体に影響ありそうです!

初めのうちこそ、違いがなんとなくわかりましたが、いろいろ聞いていくうちに区別がつかなくなり、しまいにはどれも同じに思えるようになってしまいました。
通の人は、発射音を聞いただけで、何のロケットかわかるのかしら?
きっとわかるんでしょうね~。

● ベジラーメン

音響体験を終えて建物の外に出た時には、15:50になっていました。
JAXAの特別公開は16時に閉門になるため、みんなでぞろぞろと出口へ向かいました。
めいめいに、心地よい疲労感を背負いながら。

もう時間とにらめっこする必要はなくなったので、ゆっくりと帰ります。
東京駅まで戻り、ラーメンストリートにある「ソラノイロNIPPON」へ。
ミシュラン東京に3年連続で載ったお店です。

ラーメン店とは思えない内装で、女子力高めの女の子の部屋に遊びに来たみたい。
店内も、ほかのお店よりも女性率が高かったです。
テーブル調味料に岩塩があるのも、オサレな感じでした。

ここで頼んだのは、特製ベジソバ!
パプリカが織り込まれた平打ち麺の色にびっくり。
オレンジ色の器にオレンジ色のスープと麺なんて、常識をひっくりかえすカラーリング!

 

大きめ野菜はどれも素材の味が活きたおいしさ。スープはマイルドで、野菜のうまみが出ていました。
麺はモチモチとした食感で、トータルでおいしいラーメン。
また食べてみたい味です。

● epilogue

この日は猛暑日で、JAXA内のドリンクは軒並み売り切れ。
暑さを耐えながら、広い敷地内の建物を移動するのはしんどかったですが、例年はこれほど過酷な暑さではないので、もっと快適に動けるはずです。

暑い暑いといいながらも、はりきって早起きし、開門を待って朝一番に入った私たちは、閉門時間までずっと、フルに遊び倒したことになります。

宇宙センターは、日本で一番宇宙に近い場所。
年に一度の大規模特別公開は、宇宙好きにはたまらないイベントですね。
この日の来場者数は、1万人を超えたそうです!

私も開場時間を目いっぱい使って、いくつもの研究棟を見学。
いっそう宇宙に興味が湧きました。

宇宙センターは、まさに夢とロマンと最新技術の宝庫ですね。
とても楽しかったです!

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筑波宇宙センター特別公開 1

2019-12-20 | 北関東(茨城・栃木・群馬)

● prologue

日本で一番宇宙に近い場所、それは宇宙センター。
正式名称は「国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)」といいます。
な、長い…。

その研究開発・打ち上げ施設は、調布航空宇宙センター(東京都調布市)と筑波宇宙センター(茨城県つくば市)、相模原キャンパス(神奈川県相模原市)の3カ所になります。

このたび、前々から行きたいと思っていた筑波宇宙センターの、年に一度の特別公開に参加してきました!

ちなみに今年のGWには、相模原キャンパスを訪れて、「はやぶさ」の模型や宇宙から持ち帰った微粒子などを見学しました。
blog「神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 5-1(淵野辺)」
どうも今年は個人的に、JAXAに縁があるようです。

● 灼熱の暑さ
 
2019年の特別公開日は10月5日。
つくばエクスプレスができてから、つくばに行くのが格段に便利になりましたが、今回は友人と待ち合わせる都合上、東京からバスで行きました。

開場時間に行ってめいっぱい満喫しようと思い、当日は5時に起床。
10月なのに猛暑が続いており、起きた時点で(今日も暑いなあ)と感じます。
家を出た6時前にしてもうカンカン照りで、駅まで行く間に汗ばむほどでした。
気温は33度になる予定。うーん、一日中暑そう。水は手放せません。

友と東京駅で落ち合い、日光にじりじりと照らされながら、バスを待ちます。
現地でのパワーを温存するため、バスの中では眠っていきました。

● 宇宙センター到着

つくば駅からJAXA行きのシャトルバスに乗り換えて、宇宙センターに着いたのは9:20。

 
とうとう来ました!

開場40分前にして、すでに大勢の人々が待っています。老若男女、待つ人々に年代の偏りはありません。
入り口前のロケット広場には、最果てなく続くような長い行列ができていました。 


人工衛星打上げ用のH-Ⅱロケット

● 周るコツ
 
開場時間は10時から16時までの6時間。
限られているので、計画的に動くことが大切です。

効率よく周るコツは、やっぱり事前にプランニングしておくこと。
まずは、開場を待つ間、入口でもらったパンフレットをよく読んで、周り方を考えます。
公式サイトの「つくば宇宙センター特別公開」ページからも、当日のスケジュールをチェックできます。


ひときわ目立つ総合開発推進棟

日陰のないアスファルトの上で、ひたすら暑さに耐えながら、開場時間を待つ人々。
列はどんどん長くなっていきます。
あまりの暑さに、JAXAの方々が哀れに思ってくれたのか、10時の開場時間よりも5分ほど早くオープンとなりました。

● その1 整理券ゲット

入場した人々が四方八方に散らばっていく中で、私たちはまずCエリアに向かいました。


C-3棟横の駐車場で、講演会「大西・金井宇宙飛行士が教える宇宙のリアル!」の整理券が配布されるからです。

ただ、ここでも長蛇の列ができており、また延々と待つことに。
行列はずらりと続きますが、なかなかスムーズには進みません。

「配布は一人に一枚」で「全員揃ってから並ばないとダメ」というルールがありましたが、予想外に配布作業に時間がかかっており、手伝いたくなるほど。

ようやく自分の番が回ってきて、14時からの金井宇宙飛行士の講演チケットを手にできた時には、10:45になっていました。
思いのほか時間がかかってしまい、次にC-9に移動して「磁気試験設備ツアー ~磁場がなくなるとどうなる?零磁場(ぜろじば)空間の不思議~」の整理券をもらうつもりでしたが、無理でした。
10:10に配布終了してしまったそうです。

残念~!それにしても、開場して10分ちょっとで締め切りなんて、早すぎ~!
チケットは争奪戦だと感じます。

● JAXA保育園

元来た道を戻って入口に行く途中に、JAXA内の保育園の看板がありました。

 

宇宙飛行士のイラストで、壮大な絵柄になっています。
職員の福利厚生でしょうか。まさに宇宙飛行士のたまご!いえ子ども!

● その2 油井画伯展リターンズ

次は、ロケット広場前に立つE-2棟に入ります。
広報普及室で展示されている「油井画伯展リターンズ」を観ました。

係の人に秘密の合言葉を言うと、缶バッヂがもらえる仕組みになっています。
合言葉をうっかり忘れてしまった私は、友にひそひそと教えてもらい、それをまた、スタッフの方にひそひそ伝えて、なんとかゲットとあいなりました。

ところで、油井画伯といっても、画家ではありません。
宇宙飛行士の油井亀美也さんです。

油井さんの個展と聞いて、さぞかし宇宙感あふれる、素晴らしい絵画が見られるのだろうと思っていましたが…
これ?…え~?

田辺画伯(俳優の田辺誠一氏)に負けるとも劣らぬ作品が並んでいました!
最近「画伯」という言葉を信じられなくなってきた気がします(笑)


     油井画伯「おおいぬ座」 星座じゃなくて犬...?

ご本人がtwitterに上げたことで、人気がでて、展示会も開かれるようになったとのこと。
リターンズ、つまり2回目の開催になるそうです。新作もあるとか!
ここに来たがった友も、間違いなくファンでしょう。

部屋の一角には、ベレー帽をかぶり、絵筆を持って油井画伯フォトプロップスと一緒に撮影できるコーナーがあり、行列ができていました。
やっぱり人気~!

油井飛行士のイメージがガラリと変わりました。
いえ、悪い意味じゃなくて、親しみが持てるようになりました!

● 宇宙兄弟パネル

広報普及の場となっているE-2棟には、『宇宙兄弟』の大きなパネルやポスターが何枚も飾られていました。


ムッタ~!ヒビト~!


顔はめパネルに、はまってきました。

 
兄弟と一緒に宇宙を飛べます

ロマンが広がりますね。
JAXA相模原の最寄りの淵野辺駅には、『宇宙兄弟』と『銀河鉄道999』の大きなポスターがあったことを思い出しました。

● 宇宙飛行士と記念撮影

H-Ⅱロケットの前にオレンジ色の制服姿の飛行士がいたので、列に並んで写真を撮ってもらいました。

Tシャツ1枚でも暑い日なのに、密封された服を着こんでいる中の人はさぞつらいだろうと思います。
「暑いの大変ですが、頑張ってくださいね」とねぎらいの声を掛けたら「ありがとうございます!」とはつらつとした声が中から聞こえてきました。
元気そう。JAXAスタッフはスタミナがないとやっていけないんでしょうね。

● その3 ワークショップ

C-2棟の前の広場ではテントが張られて、その下でワークショップが行われていました。
惑星に見立てた「どろだんご作り」と、宇宙感満載の「サンドアート体験」の2種類。
私たちは、サンドアートをチョイス。

参加費を払ったら、キットとおまけのクリアファイルをもらえました。
「令和」バージョンの、宇宙飛行士クリアフォルダ。かわいい!

  

その場でスタッフに作り方を教えて貰うのかと思いきや、みんな、説明書を見ながら見よう見まねで自分たちで作っています。
どうやらスタッフの数が足りないようでした。圧倒的な人出ですからね...。

● 早めのランチ

まだ11時ですが、食堂で早めのランチにすることに。
お互い、朝が早かったし、正午になったら、大混雑するだろうとの予想です。
ところが11時にして、すでにカフェテリアは大混雑。

なかなか2席並んでの空席が見つからず、席があくのを待って、カウンターに座りました。


左がはやぶさカレー、右がコスモカレー

友は「惑星風はやぶさ2カレー」。小惑星探査機はやぶさの形を模したものです。
いいなあと思いましたが、辛口ルーと聞いて、断念。
甘口の「コスモカレー」にしました。
月や星が型取りされていて、ファンシー。キキララの世界だわ☆彡

ネーミングに引っ掛かりを感じて、友に確認します。
「はやぶさはここじゃなくて、JAXA相模原が担当だよね?」
この前、JAXA相模原を見学した時にしっかり教わりましたからね。

「まあまあ、一番旬だし、同じJAXAだし、そこは目をつぶってもいいんじゃない?」
と言いながら、連れは太陽電池パネルがわりのカツフライを食べていました。

JAXAつくばの人がいいならいいけど…。
まあ、このメニューは職員向けではなく、参加者向けなんでしょう。
それなら、はやぶさメニューがある方が、嬉しいですね。

ふと気がつくと、私たちの背後に席があくのを待っている人がいました。
これからいっそう混んでいく時間帯。
おしゃべりを止めて、せっせとカレーを食べ、急いで席を空けます。

JAXAカレーはおいしかったですが、せわしなくて、ゆっくりできませんでした。
まあ、こんな日は仕方がないでしょう。

● 食後の散歩

食後の散歩ということで、敷地内を歩いてみました。
広々とした、緑豊かな環境です。芝生が多く、川のように大きな池もあります。
お昼時間に、こんな場所を散歩できるなんて、うらやましいなあ。

その2に続きます。

◆ 筑波宇宙センター特別公開 index ◆

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夏の終わりの房総の海 index

2019-12-15 | 千葉
[2019.8.24-25]

6月のびわ狩りののち、8月にも房総を訪れました。
この記録の2週間後に、大型台風が半島を襲いました。

被害地域の一日も早い復興を、祈っています。


◆ 南房総 1-1←旅行記へ

 びわ狩りに引き続き、夏にも房総を訪れました。
 毎夏恒例の、海の家に向かいます。
 ハイウェイオアシスでは、ランチにシイラを食べました。
  ● prologue ● 横浜―館山バス ● アクアライン
  ● ハイウェイオアシス ● シイラ定食 ● 2年前のレンさん
  ● 千葉のたべもの ● 巨大玉子巻き ● ヨーグルトトラップふたたび
  ● 岩井の宿へ ● スナックときん

 
 
 ◆ 南房総 1-2
 いつもの海の家へ。私たちがこの夏最後の訪問者。
 浜辺でダイヤモンド富士を待ちましたが…
 夜はお囃子の音を頼りに、地区のお祭りに行きました。
  ● 海の家はまじん ● 初めての1階 ● ダイヤモンド富士
  ● 金魚の洗い場 ● 24時間テレビ ● 鳴り続く笛太鼓
  ● お囃子の音の方へ ● 山車がずらり ● 海神への奉納
  ● 義手の野球少年 ● うたたね寝落ち

 

◆ 館山 2-1
 この夏最後の客として、宿の人に見送られて出発。
 リゾート感たっぷりのきれいな館山の町へ。
 さかなくんギャラリーを見学しました。
  ● そのまま朝 ● 朝ごはん ● チェックアウト
  ● 駅へ ● 内房線 ● きれいな館山の町
  ● マンホールとトイレ ● 砂だまり注意
  ● 渚の駅へ ● 海辺の読書


 館山にある日本一長い桟橋を通りました。
 厚さを避けて、元銀行のカフェでゆっくり。
 MMの夜景を眺めて帰途につきました。
  ● 館山夕日桟橋 ● 恋人スポット? ● フリーの釣り場
  ● 夏の日射し ● 館山城 ● 謎の町内無線メロディ
  ● 謎の解明 ● 海鮮ランチ ● 館山のふるカフェ
  ● 元銀行の2階 ● 静かなティータイム ● トマソン風階段
  ● かもめグリル ● イムマヌエル教会 ● フォーエバー・ラブ
  ● 帰りの高速バス ● 牽引車のブレーキランプ ● 日曜夕方の大渋滞
  ● 作戦失敗 ● 夜景ドライブ ● 横浜駅着 ● epilogue
 
 


夏の終わりの房総の海(館山)2-2

2019-12-15 | 千葉

その1からの続きです。

 ● 館山夕日桟橋

無事にフライトの予約を取れたベスがやってきました。
海の向こうまでまっすぐ伸びる、館山夕日桟橋を眺めます。

「歩いてみたいけど、今の時間は影がないから暑そう...どうする?」
「あとになって(あー、歩いておけばよかった)って後悔しそうだから」
ということで、歩いてみることにしました。


果てが見えない長さ

正式名は、館山港多目的観光桟橋というそうですが、なんとも味気ないので、夕日桟橋と呼ばれるようになったのでしょう。

岸から海に500m伸びている、日本最長の桟橋。
長い吊り橋なら追い求めてきましたが、これまで桟橋の長さに目を向けたことはなかったなあ。
これからはチェックしようかしら。
頑丈なコンクリ製なので、ぷかぷか浮かぶことはありませんが。

● 恋人スポット?

桟橋の一番先まで行ってみました。
どこまで行ってもカップルはいません。
恋人たちのスポットという甘いムードはなく、そこにいるのは釣竿を持った釣り人たちばかり。
女性もいますが、「海よ、おれの海よ~♪」という感じです。

 ● フリーの釣り場

みんなのバケツには、釣ったお魚がたくさん入っていました。
桟橋の片側は釣り禁止というルールを、皆さんきちんと遵守していました。

また岸に戻ろうと歩き始めますが、長い道なので、たどり着くのに時間がかかります。
自転車に釣竿とビクを積んでやってくる人が多いようです。


桟橋から陸を臨む

 横浜にも大黒埠頭や本牧埠頭で海釣りができますが、有料です。
ここは無料なので、気軽に夕飯のおかずを捕まえに来れていいかも。

予想に反して現実感の漂う場所でしたが、夕方になって夕日が見えたら、ロマンチックな光景になるのかもしれません。

 ● 夏の日射し

潮風は気持ちいいのですが、とにかく日差しが強く日射がまぶしい時間帯。
釣りを楽しんでいなければ、あまり長い間外にいられません。
再び桟橋を戻って、渚の駅に入ります。

「渚の駅」とは海バージョンの「道の駅」で、日本のあちこちにあるものだと思っていたら、どうやらここ館山にしかないようです。

● 館山城

近くの小高い丘の上に、お城が見えました。館山城だそうです。
『南総里見八犬伝』ゆかりの里見氏の居城だった場所。
今は八犬伝博物館にもなっているそうです。
天守閣から見える海の景色は、さぞかし壮観でしょうね。

● 謎の町内無線メロディ

12時になり、町内無線が流れました。
「このメロディ、なんか聴いたことあるー」
歌えそうなので、口ずさんでみました。

「Are you sleeping, are you sleeping, Brother John?~」
「まさかの英語!」とおどろくベス。
その名も『Are You Sleeping?』という歌です。

「でもこれ、眠っているジョン兄ちゃんを
Morning bells are ringing(朝の鐘が鳴ってるよ)といって、起こす弟の歌なんだけど。」
「昼の歌じゃないー!」
どうして12時に流れるのか、謎でした。

● 謎の解明

その後調べてみたところ、このメロディは
『静かな鐘の音』や『かねがなる』というタイトルでもあるとわかりました。
日本語の歌詞は、たしかに「鐘が鳴ってるよ」という内容。

え~、『Are You Sleeping?』は中学校の英語の教科書、ニュー・ホライズンに楽譜と一緒に載っていたのにー!

動揺しながらさらに調べると、『フレール・ジャック』(Frère Jacques)として知られるフランスの民謡だと判明。

日本では『フレール・ジャック』の題のほか、英語題の『Are You Sleeping?』、邦題の『かねがなる』『グーチョキパーでなにつくろう』などで知られているそうです。(Wikipedia「フレール・ジャック」より)

つまり、館山市では、私が知っている英語の歌詞の歌として選んだのではなかったということですね。
謎が解けました!

● 海鮮ランチ

まずはランチにしました。
ここには創作イタリアンのお店、館山なぎさ食堂が併設されています。

自社船で毎日獲ってきた魚を調理してくれるとのことで、大人気。
自分たちの番がくるまでけっこう待って、席に通してもらいました。

ランチは海鮮丼セット。ベスは海鮮たっぷりのボンゴレビアンコ。

 おなかいっぱいになりました。

● 館山のふるカフェ

食後に行く場所として、地下壕や沖ノ島公園をチェックしていましたが、相変わらず外はじりじりと焼けつくような強い日差し。
満腹のまま、あまり動きまわらずに、このままゆったり過ごしたいというまったりモードになっています。

「じゃあ、洋館カフェに行きましょう」
そこも食べる場所ではありますが、気になっているお店に向かいます。

ここはNHKドラマ『ふるカフェ系 はるさんの休日』に紹介されたばかりのお店。
築100年の登録有形文化財、TRAYCLE Market&Coffeeというカフェです。

 

カフェメニューにはフェアトレード・フードを取り扱っています。
数種類あったおからマフィンの中から「ドラゴンフルーツ&マンゴー」とアールグレイティーにしました。

 ● 元銀行の2階

2階に上がると、4,5組のお客さんたちがおり、ランダムに置かれたソファやテーブルにくつろいでいます。

かつては銀行だったこの建物。時が止まった空間みたい。

窓からは、房総の海が見えます。
江ノ電の鎌倉高校辺りの海の景色と、イメージが重なります。
この辺りは北条海岸。源頼朝ゆかりの場所ですし、房総と鎌倉は繋がるところがありますからね。

● 静かなティータイム

ここで腰を落ち着けてのんびり。
誰も急ぐ人はおらず、めいめいが静かに時間と空間を楽しんでいます。

ドリンクには紙のストロー。
マフィンにはちゃんと、マンゴーとドラゴンフルーツが入っていましたよ。

● トマソン風階段

帰りのバスの時間が近づいてきた頃に、腰を上げました。
先ほどまでいた渚の駅の前を通って、北条海岸沿いに進み、駅前通りを曲がります。

 帰りに、不思議な階段を発見。
「あ、トマソン!」と駆け寄りました。

トマソンとは、作家の赤瀬川源平が名付けた、「無用の長物」という意味。
いつもトマソンを探していますが、なかなかみつからないんですよね。

一見無意味な階段に思えましたが、その上に大きなタンクがありました。
利用意義のあるものなので、これもトマソンではありませんでした。
ちょっと残念。

● かもめグリル

注意深いベスが、駅前で足を留めました。
「かもめグリルですって」

見ると、つばめグリルをほうふつとさせるロゴの看板が。
関係あるのかしら~?

つばめグリルのように他店舗はなく、このお店だけのようです。

● イムマヌエル教会

駅構内には、美しいダイヤモンド富士の写真が飾られていました。
昨日見られなかったので、うらやましさと未練たっぷりに眺めます。
館山からもきれいに見られるのね。

バス乗り場の待合室に
「イムマヌエル教会」の看板がかかっていました。
先ほど電車の車窓から見たものです。

(それにしても言いづらいなあ。エマニュエルにはしないのね~)
と思う私の横で、ベスが「イムが"仏"って見える」と言い出しました。
「別の宗教になっちゃう!」

「その下に”なむや行き”バスに乗るって書いてて、”イムマヌエル”といい”なむや”といい、読みづらいですね」

”仏”発言を受けたあとなので、”なむや”が”南無や~”に思えてなりませんでした。

後で調べてみると、「なむや」とは「南無谷海岸」のことだそう。
やっぱり南無だったわ~!

 ● フォーエバー・ラブ

そうこうしているうちに17時になり、町内に防災無線放送が流れ始めました。
今度は何のメロディかな?カラスの子かな?
と思って耳を傾けていたら、

 ♬~フォーエバー・ラーブ~♬

まさかの XJapan!!
そういえば、YOSHIKIの故郷でしたね!

調べてみると、週末と祝日、そしてYOSHIKIの誕生日(11月20日)の午後5時に流れるそうです。

それが聴けるなんて、ジャストタイミーング!
Forever Love が流れる館山の町。なんだか新鮮だわ。 

● 帰りの高速バス

10分発の高速バスに乗り込みます。
昨日見られなかった夕日を、なんとか見たい私たち。
この時間に館山を出ると、ちょうど日没時間に海ほたるにさしかかる計算です。
6月に母とびわ狩りに訪れた「枇杷倶楽部」バス停からも、乗客が乗りました。

 

● 牽引車のブレーキランプ

館山の海では、大勢の人たちが水上バイクに乗って楽しんでいました。
みんな、自動車の後ろに水上バイクを牽引して、やってくるんですね。
その牽引車の方にも、カーナンバーがついているんですね。
初めて見ました。

さらに、引っ張っている車がブレーキをかけると、牽引車にもブレーキランプがつく仕組みになっていました。
え~、すごい!テクノロジー!
これも初めて見ました。

● 日曜夕方の大渋滞

快調にバスは進みましたが、木更津あたりから速度がスローになり始めました。 
道路が混んでいます。

(あっ、そういえば!)と思い出しました。
すっかり忘れていたけれど、日曜日の夕方には、房総から首都圏に帰る車で、海ほたるはいつも渋滞するんだったわ!

今は夏休み期間の8月なので、一層混んでいるようです。

この日も、夕暮れ時になると前日同様に雲が厚くなりました。
夕日は赤く広がっているものの、太陽の形ははっきりわかりません。
曖昧に雲に紛れたまま、日光はどんどん褪せていきました。

● 作戦失敗

渋滞により、予定時間に予定の場所にたどり着けません。
まだ海が見えない袖ヶ浦の辺りで日が落ち、あたりはどんどん暗くなっていきました。

木更津の観覧車のイルミネーションが輝き始めました。
ああ、"海ほたる de 夕日作戦"は失敗だったわ。

そのあともバスはゆっくりジリジリと進みます。
海ほたるで休憩する車がルートをそれて、道路が少し空き、その後も少しずつ渋滞が解けていきました。


正面が海ほたる。もう夕日の時間はすっかり過ぎていました

● 夜景ドライブ

海中トンネルを抜けて川崎に着く頃には、道路は空いており、乗っているバスも周りの車も、これまで抑えていたうっ憤を晴らすかのように、びゅんびゅん飛ばしていきます。

すっかり夜の景色となった横浜も、またオツなもの。
みなとみらいの夜景が美しく海に映えていました。


ベイブリッジ。近すぎてフレームインならず


遠くにランドマークとMM地区

● 横浜駅着

予定より1時間遅れて、8時過ぎに横浜に到着。
バスに3時間乗っていたことになりました。

ここからバスを乗り換えて羽田空港に向かうお客さんがいたようで、その人が無事にフライトに間に合ったのかが気になります。

ベスは「横浜に来たから」と駅のコンコースで崎陽軒のシウマイ弁当を購入。
在来線に乗り換えて、帰りました。

● epilogue

車がないと、なかなか行動しづらい房総半島。

一泊二日のささやかな旅ながら、回を重ねて少しずつ慣れてきています。
はじめはあちらこちらを見て回っていましたが、交通の便が悪い場所で、真夏に無理に動き周らないようになりました。
その分、シーサイドでゆったりとした時間を過ごすようにしています。

一番近い海の向こうの海外、房総。
今回も、癒しの時間を過ごすことができました。

◆ 夏の終わりの房総の海 index ◆