風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

もくじ

2020-03-04 | travel

2019年

○ 20年ぶりのズーラシア 【横浜 Yokohama】  (Oct)
○ 東京古墳巡り・古墳祭り 【多摩川 Tamagawa】  (Oct) 
○ 鎌倉で侯爵邸と流鏑馬を見る 【神奈川 Kamakura】  (Oct) 

 ○ 筑波宇宙センター特別公開 【茨城 Tsukuba】  (Oct)
 ○ 夏の終わりの房総の海 【千葉 Chiba】  (Aug)
 ○ もぎたての房州びわをたくさん食べたい! 【千葉 Chiba】 (Jun)

 ○ 初夏の九州・南に北に 【九州 Kyusyu】 (Jun)
 ○ 初夏の瀬戸内・岡高エリア 【瀬戸内 Setouchi】 (Jun)
 ○ 新緑の津軽ひとり旅 【青森 Aomori】 (May)

 ○ 大井町せんべろナイト第2弾~スイートリベンジ 【東京 Oimachi】 (May)
 ○ 神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 【神奈川 Kanagawa】 (Apr-May)
 ○ 2019京都の初春 1-1 【京都 Kyoto】 (Mar)

 ○ 都心を離れて渓谷へ 【東京 Okutama】 (Mar)
 ○ 大井町せんべろナイト 【東京 Oimachi】 (Mar)
 ○ 鎌倉・江の島アップダウン・ミステリールート 【鎌倉 Kamakura】 (Feb)

2018年

 ○ 年末の伊豆箱根ドライブ 【沼津 Numazu】 (Dec)
 ○ 野毛で吉田類ごっこ 【横浜 Yokohama】 (Dec)
 ○ 京都・奈良 2018古都の秋 【京都 Kyoto】 (Nov)

 ○ 根岸と山手の丘歩き 【横浜 Yokohama】 (Oct)
 ○ 近未来SF映画の中へ~京浜工場夜景クルーズ 【神奈川 Yokohama】 (Nov)
 ○ 平原の国ポーランドへ 【ポーランド Sopot】 (Sep)

 ○ 宮城の里と会津の旅 【福島 Aizu】 (Aug)
 ○ 伊豆の海の吊り橋へ 【静岡 Izu】 (Aug)
 ○ 海を渡って内房総 【千葉 Chiba】 (Jul)

 ○ 横浜工場夜景アドベンチャークルーズ 【神奈川 Yokohama】 (May)
 ○ 春は花見と探検に 【神奈川・東京 Kamakura】 (Mar-Apr)
 ○ 奥大和・京の桜の少し前 【京都 Kyoto】 (Mar)

 ○ お台場・横浜ももてなし 【東京 Odaiba】 (Feb)
 ○ 友と雪の四万温泉 【群馬 Shimaonsen】 (Feb)
 ○ 野毛・野毛山・駅裏石段 【神奈川 Yokohama】 (Feb)


2009-2017年のもくじはこちら

 

任命大使

  ・兵庫・但馬 香美町観光大使(2013~)
  ・三重の応援団(2014~)
  ・新潟県十日町市 とおかまちプロモーション大使(2014~)
  ・静岡市の「いいねぇ。」届け隊(2015~)
  ・熊野古道サポーターズクラブ(2015~)


ブロガー/モニターツアー参加歴

  ・琉球大学監修:雪国十日町ウェルネス体験プログラム(2017)
  ・青森県主催:「都市部IT系従事者対象の調査モニターツアー[三沢]」(2017)
  ・青森県主催:「都市部IT系従事者対象の調査モニターツアー[弘前]」(2016)
  ・NTTレゾナント社主催:「秋めく日光・gooアンバサダー」(2015)
  ・南海電鉄主催:「高野山体験モニターツアー」(2013)
  ・兵庫県主催:「兵庫・ブロガー戦国トリップ(城ブロガー担当)」(2013)
  ・鳥取県主催:「山陰海岸ジオパーク女子旅モニターツアー」(2013)
  ・北海道宗谷振興局主催:「冬の稚内体験モニターツアー」(2013)
  ・日光市栗山地区主催:「秘湯・グルメ・トレッキング体験モニターツアー」(2012)
  ・佐渡市観光振興課主催:「佐渡ヶ島モニターツアー」(2012)

 
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2019秋の南紀・徳島・滋賀巡り index

2020-03-04 | travel
[2019.11.22--25]

◆ 白浜 1-1 ←旅行記へ 
 恒例の母娘旅行、今回は大きく移動する行程です。
  初日は横浜から陸路で南紀白浜へ。
  パンダのアドベンチャーワールドを目指しました。
  ● prologue ● 陸路で南紀へ ● 白浜→鳴門?
  ● 出発 ● 悩ましいロッカー問題 ● 新大阪乗り換え
  ● 特急くろしお ● パンダトレイン ● 湯浅駅
  ● 御坊駅 ● 南部高校 ● 紀州田辺駅
  ● 南紀白浜駅 ● バスもパンダ ● アドベンチャーワールド
  ● パンダラブ ● 子パンダ彩浜 ● 充電の悲劇
  ● ブリーディングセンター ● 上野との違い

 サファリランドでは、ちょうど熊の餌やり中。
 ラッコはパンダよりも希少種と知ってびっくり。
 夜には今回の旅の拠点、大阪に戻りました。
 ● イルカショー ● アニマルランド ● 歩くカピバラ
 ● パンダゴーランド ● ケニア号 ● 草食動物エリア
 ● 肉食動物エリア ● 熊が車に接近中 ● ふたたびパンダ
 ● ラッコの餌やり ● 絶滅危惧種 ● パンダラブ・アゲイン
 ● パンダグッズだらけ ● パンダ弁当 ● 白浜の駅弁
 ● 帰りのくろしお ● 駅ちかホテル

◆ 琵琶湖 2-1

 2日目は、京都を超えて滋賀へ。
 クルーズ船で琵琶湖を一周します。
 水面が輝く、天気のいい日でした。
  ● 町なかの公園 ● 京都行きのラッシュ ● カラーマンホール
  ● 逢坂の関 ● 道路を走る電車 ● 琵琶湖
  ● 信楽キャラ ● 遊覧船 ● 琵琶湖大橋
  ● 浮見堂 ● 沖島 ● えびえびえび豆
  ● とび太くん ● 島民にご挨拶 ● 突然の現代アート
  ● 落ち武者の島 ● 近江のお弁当 ● 沖の白石
  ● 多景島 ● 湖越しのお城 ● 巨大な題目岩

◆ 長崎 2-2  

 二年ぶりの竹生島で、母は念願のかわらけ投げ。
 モチの木はモチモチの木ではありませんでした。
 琵琶湖のだだっ広さと恵みを楽しんだ一日でした。
  ● 竹生島上陸 ● 日本五弁天 ● かわらけ投げ
  ● 工事中 ● 七本槍のもちの木 ● モチモチの木
  ● 帰り道 ● 白髪神社を海参拝 ● 船内の乗客
  ● 滋賀県の抱える問題 ● 湖の駅浜大津 ● ギガ団子
  ● 琵琶湖の残照 ● ホテルのツリー ● 大阪おこし


 3日目は、徳島の話題の大塚国際美術館へ。
 大阪からバスで神戸と淡路島を越えて行きます。
 さっそくルイ14世のコスプレをしてみました。
  大阪駅ビギナー ● 徳島行きのバス ● USJ?
  ● 日本酒の樽 ● 海のキリンさん ● 明石海峡大橋
  ● 大鳴門橋 ● 鳴門海峡 ● 大塚国際美術館
  ● 陶板画ミュージアム ● システィーナ礼拝堂 ● Lemonの絵
  ● 鑑賞開始 ● 環境展示 ● 西洋美術史の流れ
  ● こっそりタッチ ● アートコスプレ ● ガチでルイ!
  ● なりきりぶらんこ



◆ 徳島 3-2
 人気作品ベスト10を紹介するガイドツアーに参加。
 館内カフェでお茶にしてから、またもやコスプレ大会に。
 どっぷりアートにつかった刺激的な一日でした。
  ● ガイドツアー ● ゴッホのひまわり ● 叫びとモナ・リザ
  ● 真珠の耳飾りの少女 ● 最後の晩餐 ● モネの大睡蓮
  ● ピカソのゲルニカ ● システィーナ礼拝堂 ● クリムトの接吻
  ● ミレーのオフィーリア ● 男性が選ぶ美女 ● 女性が選ぶハンサム
  ● 私のお気に入り ● ミュージアムカフェ ● 信楽の陶板画
  ● 民衆を率いる自由の女神 ● ラ・ジャポネーズ ● 笛を吹く少年
  ● モナ・リザ ● セーヌ川の舟遊び ● ここにない名画って?
  ● 帰りのバス ● 淡路島へ ● 淡路島夕景
  ● 電車と接触放送 ● エビ天うどん ● 鳴門のワカメ


◆ 神戸 4-1
 旅行最終日は、神戸の王子動物園へ。
 パンダのタンタンの食事タイムを見守ります。
 これで日本の全てのパンダに会いにいく目的を果たしました!
  ● 最終日はZOO ● 動物園のマンホール ● レトロな入口
  ● お食事タイム ● 食後のパトロール ● ライオン
  ● アムールヒョウ ● 3つ子の赤ちゃん ● サーバルキャット
  ● 動くレッサーパンダ ● 動かないカビパラ ● コンゴウインコ

◆ 西宮 4-2
 赤ちゃんコアラを眺め、二度目のパンダの食事も見守ります。
 福男の西宮神社をお参りし、京都経由で帰途につきました。
 一府四県を巡った四日間。秋の駅弁も食べました。
  ● コアラのお食事タイム ● 赤ちゃんコアラ ● 出目カバファミリー
  ● 旧ハンター邸 ● 2度目のパンダごはん ● パンダグッズ
  ● ランチ ● 読めない夙川 ● えべっさん筋
  ● 福男の神社 ● モータープール ● 終日女性専用
  ● 西宮→大阪→京都 ● 駅ピアノ ● 家で駅弁 ● epilogue

 
 

2019秋の南紀・徳島・滋賀巡り 4-2(last)

2020-03-03 | travel

その1からの続きです。

● コアラのお食事タイム

コアラのお食事タイムが近づいたので、コアラ舎に向かいました。
いるいる、もふもふのコアラたちが、ユーカリの木につかまって!
6頭もいますよ、結構多いんですね。

 

ジャイアントパンダとコアラを一緒に見ることができるのは、日本ではここ王子動物園だけだそうです。
あれ、上野にはいなかった?・・・いないんですね~。
都内で観られるのは、多摩動物園になります。

初めてコアラと対面した母は、興味しんしんで身を乗り出しています。
私は、横浜の金沢動物園と、オーストラリアの動物園で見ており、赤ちゃんコアラを抱っこもしました。

でも、これまで見たコアラは、たいていグーグー寝ていました。
(そういうものか~)と思っていましたが、ここでは全員起きています!
パンダのタンタンもですが、寝ていないのが嬉しいわ。
きっと、食事タイムだからでしょう。

● 赤ちゃんコアラ

大人のコアラは縄張りがあるのか、一本の木に一匹ずつ陣取っていますが、赤ちゃんコアラはママと一緒にいます。
5月に生まれたチビちゃんが、2頭いました。

赤ちゃんコアラは動きもワイルド!
活発に枝を上ったり下りたりしています。

背後の子供のわんぱくっぷりに全く動じないお母さんコアラ。
もう寝ているのかもしれません。

ユーカリの木の上で、食後の運動をした赤ちゃんは…

ママの下の枝にいい感じで収まって、昼寝に入りました。 

● 出目カバファミリー

コアラ舎を離れて、ふたたび園内を散策します。
白くまやアシカの先に、カバがいました。大きくてビックリ!
あんまりそばで見たことはありませんが、ここではとても間近で見られます。

カバの名前が貼りだされていました。メスはナミコ、父親は出目男。
・・・出目男ってー!? 思わず吹き出しました。
すごい名前!

一番人気は、出目太だそうです。
デメ太~! しかも3代目だそう。
ほかに出目吉や出目丸がいたそう。ここのカバファミリーはみんなデメなんとかなんですね~。
カバの目は、普段は大きな身体に埋もれているようですが、水中から目だけ出している時には、たしかに目立ちます。。。

● 旧ハンター邸

敷地の奥の方に、すてきな洋館がありました。
日立造船の創設者、ハンターの住まいだった、旧ハンター邸です。

明治時代の1889年頃に建立された国の重要文化財。
現存する中で最大級の異人館だそう。

近寄ってみると、とても装飾に富み、手の込んだ造りの外観です。

動物園の敷地内に、こんな立派な洋風建築があるとは思いませんでした。
もともと北野の異人館街にあったものを、ここに移築したとのこと。
異人館巡りをするなら、北野から足を伸ばして、ここにも来た方がいいですね!
ただ、この日は閉館中で、残念ながら中には入れませんでした。

● 2度目のパンダごはん

そろそろ、この日2回目のパンダ餌やりタイムになったので、再びパンダ舎へ向かいました。
この動物園では、食事の時間が発表されているのが、嬉しいです。
いろいろな動物園で、ここの方式を採用してほしいなあ。

いました! 梯子に寄りかかりながら、笹を食べています。

場所を変えて、お気に入りのタイヤに腰かけて。

食後は、またもやぐるぐる歩きまわります。
食後の運動をしているのでしょうか?

おや、下にもいっちゃうんですね~。
私たちの真下すぎて、見えなくなってしまい、今度は人間たちがタンタンの姿を見ようとウロウロしはじめます。

いたいた。ここも散歩ルートなのかしら。

また上に戻って、ぐるぐる。

しばらく歩きまわった後は、笹に囲まれて、お昼寝タイムになりました。
お休みなさーい。

 

そろそろ動物園を後にします。
出る時に入口の花壇がパンダ柄だと気が付きました。
目の部分は、すみれ色のパンジーでした。

● パンダグッズ

園内のショップでパンダグッズを購入。
ストラップマスコットとペンです。

 


アドベンチャーワールドでも、上野動物園でも買っているので、各動物園のパンダグッズ比較ができそうです。

● ランチ

動物園では動物たちの食事タイムを見守りましたが、そろそろ自分たちも食事をしたいところ。
動物園からそう遠くない場所にある神田西洋軒でランチにしようと考えていましたが、お店までは予想以上の急な上り坂。
登り切る自信がないと母に言われて、パスすることにしました。

結局、フレンチではなくとんかつランチになりました。サクサク!
動物園から灘が近いので、お酒好きなら食後に酒蔵の見学に行くところですが、下戸の私たち母子は別方向に向かいます。

● 読めない夙川

阪急電鉄に乗り、夙川駅で降りました。
夙川って、読めないですよね~。

しゅくがわ、しゅくがわ。
ちなみに、地元を走るJR南武線には「宿河原(しゅくがわら)」駅があります。
夙川と宿河原。漢字は全く違うのに、響きはなんか似てる~。

その夙川沿いに歩きました。
河川敷は夙川公園となっており、気持ちいい散策ルートです。
桜の木が多く、春はさぞきれいなことでしょう。

夙川桜道を通りながら、去年、芦屋川沿いを歩いたことを思い出しました。
地図で見たら、隣の川なんですね。
どちらも川沿いは、気持ちのいい散策路になっています。

● えべっさん筋

じきにJR神戸線のさくら夙川駅が見えてきました。
その前を通ると、お次は阪神本線の香櫨園駅。
夙川を3本の電車が通っていますが、それぞれに乗り換えたい時には、三宮まで行かないといけないのかも。

向かっているのは西宮神社ですが、道がわからなくなってきたので、通りすがりの人に尋ねました。
「この道をまっすぐ行って、えべっさん筋を右折するとありますよ」
えべっさん筋? 通り名かしら?
と思いましたが、大きな通りにはたしかに「えべっさん筋」と書かれていました。


「えべっさん筋」と書かれた石碑

(あ、そうか)と思い至りました。
西宮神社はえびす信仰の中心地だからなんですね。
「筋」という表現に慣れていない関東人。どうも浮き足立ってしまいます。

● 福男の神社

この神社は、1月10日に行われる十日えびすの福男競争で、全国的に知られています。
境内には、「十日えびす開門神事・福男選び」のパネルがありました。


大きな門を開けると、大勢の男性が参道を走り抜けて、一目散に本殿へと向かう様子が、毎年ニュースになります。
実際に歩いてみると、参道はまっすぐではなく、カクカクと曲がっています。
毎回、走りながら派手に転ぶ人がいますが、スピードを上げすぎたら曲がり切れなさそう~。

ご本殿が見えてきました。
奉納されたお馬さんの像があります。
由緒正しい神社の証です。

ここは、日本に約3500社ある、えびす神社の総本社。
立派な本殿は国宝で、三連春日造という珍しい建築構造です。 
狛犬の尾っぽがイイ~!

服男にあやかって「福女になれますように(?)」と参拝しました。
晴れ着を着た七五三の子が何人もお参りに来ており、境内は明るい声で満ちていました。 

● モータープール

境内を出て、えべっさん筋を駅に向かって歩きます。
「モータープール」の文字をあちこちで見かけます。



モータープール! 鎌倉に一カ所あるその表示を見るたびに、不思議な気持ちになっていたものでした。
大阪出身の友人と「パーキング!」「モータープール! 」と主張し合ったこともありましたが・・・。
関西では、本当にモータープールという言葉が使われているんですね。
慣れない言葉が実際に使われているのを見て、びっくりです。

● 終日女性専用

参拝を済ませて、今度はJRのさくら夙川駅へ。
桜色に、流れるようなデザインの駅舎。 

神戸線に乗ったら、そこは女性専用車両でした。
(あれっ)と、周りを見回します。
車両内には、女性しかいません。
なぜ驚いたかというと、もう午後の時間だからです。
都内では女性専用車は、朝のラッシュ時が過ぎると、誰でも乗れるようになりますが、JR西日本は一日中女性だけのスペースなんですね。

甲子園口駅を通ったので、二人で「電車から見えるかな」とキョロキョロ。
「あれ、見えないなあ」「確か電車がそばを走ってると思ったんだけど」
イエス・アンド・ノー!
その電車は阪神線で、JRからはいくら目を凝らしても見えない場所にありました。
なーんだ、残念。

● 西宮→大阪→京都

新大阪でJR神戸線を降り、ロッカーから荷物を取り出して、今度はJR京都線で京都へ。
大阪を後にしながら、(町中にたこ焼きがあふれているようなイメージなのに、今回の旅行中、一度もたこ焼き屋さんを見かけなかったなあ)と思います。
王子動物園で一店見つけましたが、場所的に明石焼きじゃないかなと思ったり。

今回は京都を素通りしましたが、駅ビルに滞在するだけでも雰囲気を味わおうとやってきました。
駅ビルの上に登って、辺りを眺めます。
東寺の五重塔は、変わらずに目立っています。

毎年この時期になるとセッティングされる巨大ツリー。
夕方の新幹線に乗るため、今回はイルミネーションは見られません。

京スイーツにしようと、駅ビル内の中村藤吉本店に行きましたが、長蛇の列ができていました。
周りの会話が聞こえてきますが、両脇とも日本語ではありません。
アジア人のようです。
日本茶もすっかりインターナショナルになったものです。

しばらく待っていましたが、なかなか前に進みません。
そろそろ時間が気になってきたので、あきらめて途中で列から離れました。

● 駅ピアノ

階下には、駅ピアノが設置されていました。
期間限定で、今月末まであるのだそう。

青年3人がやいやい騒ぎながら座ったので、冷やかしかと思いきや、一人がジブリの「さんぽ」を引き始めると、両脇の2人も伴奏で加わり、6本の手でアレンジを加えた演奏を聴かせてくれました。


とても上手だったので、周りに人が集まり、大喝采。
3人とも場慣れして、余裕しゃくしゃくだったので、「音楽大学の学生さんかもね」と母と話しました。

それからオンタイムに新幹線に乗りました。
今回の旅での大きな懸案事項はこれでなくなり、ほっとします。
最後に新横浜駅から乗るバスがありますが、これは乗り損ねても何とでもなります。

● 家で駅弁

帰宅してから食べようと、新横浜駅で駅弁を買いました。

私は小田原・東華軒の「旬彩八角弁当 紅葉狩り」にしました。
秋の味覚タップリで、見ているだけでもうれしくなってきます。

母は、八戸・吉田屋の「青森こだわり寿司弁当」。
海峡サーモン・熟成ひらめ・八戸さばが並びます。
そして、 小渕沢・丸政の「そば屋の天むす」 。

中身が山よりの私と海寄りの母に分かれました。
むむ、なんかうらやましーい!
(隣の芝が青く見える)
おいしくいただきました。

● epilogue

例年の母との旅行は、京都滞在型ですが、今回は京都市街に入らず、連日移動していました。
大阪を拠点にしたのに、ほとんど大阪は観ずじまい。

雨が不安視される日もありましたが、どうにか降らずにすみ、最終日も天気に恵まれました。
東京は結構な雨が降ったようで、38年ぶりに来日したローマ教皇が、ずぶぬれになって飛行機のタラップから降りてくる様子を、ニュースで見ました。

移動が続くため、どこかで時間がずれて、プランが立ち行かなくなるのではないかと思いましたが、大きな問題もない、楽しい4日間でした。
パンダ巡りができてよかった~。癒しのパワーは大きくて、日常に戻ってからも、母も私もしばらくニコニコが止まりませんでした。


2019秋の南紀・徳島・滋賀巡り 4-1

2020-03-02 | travel

3日目からの続きです。

● 最終日はZOO

この日も母につられて6時に起き、朝食を取って8時半にチェックアウト。
荷物を駅のロッカーに預けます。
二人ともお土産でパンパンにふくらんだバッグを、なんとかロッカーに詰め込みました。
ICカード払いをすると、AIがカード情報を読み込んで、該当のロッカーを施錠してくれるんですね。すごいテクノロジーです。

本日、最終日の予定は、神戸の王子動物園。
えっ、なぜわざわざ動物園に? と思うかもしれませんね。
理由を言いましょう。そこにはパンダがいるからです!

目下、日本でパンダが観られる動物園は、上野動物園、アドベンチャーワールド、そして王子動物園。
この際、日本にいるすべてのパンダに会いに行くことにしました。
だって、パンダ好きですから!

今回は新大阪から大阪に行き、梅田から阪急線に乗り換えます。
JR大阪駅から阪急・梅田駅への乗り換えルートは毎回迷うラビリンス。
でも、母をさまよわせてはいけないという謎の力で、なんとかたどり着きました。
お気に入りの阪急マルーンに乗れて、ニコニコです。

● 動物園のマンホール

最寄りの王子公園駅で降りました。ここから歩いてすぐです。

道すがら、動物園バージョンのマンホールを見つけました。
上野公園には桜デザインのものならありますが、動物デザインはありません。
神戸スゴイわ!

● レトロな入口

懐かしさの漂う入り口に、子どもの頃に行った仙台の八木山動物園を思い出します。
(パンダが丸い円の中にいる~)と思ったら、「KOBE OJI ZOO」のOなんですね。
入園の列に並んで入りました。

入ったら、わき目もふらずにパンダ舎にまっしぐら。
フラミンゴたちの前を、目もくれずに通り過ぎます。あとでね~。

● お食事タイム


温かみのあるパンダ館

この動物園にいるのは、12歳のメスのタンタン。
以前は2頭いましたが、今は1頭のみ。
10時からのお食事タイムに合わせて行くと、すでに大勢の人がパンダ舎の前にいました。
わあ、タンタンだ~!かわいい!
ちょっと小柄なのは、女の子だから? 年齢的には、おばあちゃまですが。


にーんじん、にんじん🥕

お食事タイムがちょうど始まったところで、まず人参一本ずつ手で握って食べます。
その次にはペレット(固型飼料)。


ペレット、ペレット♡

背中を丸めて食べている感じが、微笑ましいです。


おいしい~!って喜んでいるような表情

ペレットもなくなると、石にもたれて笹を食べ始めました。

どのしぐさも、とても愛らしく、年長パンダらしからぬキュートさいっぱい。
タンタンという名前がまずかわいいですもんね。

近くに笹がなくなると、辺りを探し始めます。
見つけた~。今度はタイヤに腰かけて笹を食べ始めました。

もう1秒1秒が、かわい~い (๑→‿ฺ←๑) 

タイヤごと抱え上げて、持ち帰りたいところですが、パンダは100キロもあり、小柄な力士を持ち上げるようなもの。
かわいさに目がくらんではいけませんね!
● 食後のパトロール

食後は、すぐにお昼寝タイムになるのかと思いきや、辺りをあちこち歩き回りはじめました。

お散歩というより、パトロール。なわばりチェックでしょうか。
たくさんシャッターチャンスをくれて、サービス満点です。

いろいろなショットが取れるので、カメラマンは大喜び。
タンタンが動くと、人もカメラも動きます。

アドベンチャーワールド同様、ここ王子動物園も、上野動物園とは違って、いつまでも、好きなだけパンダに見とれていることができます。


きょうはこの辺で寝ようかな…。


Zzz...

ようやくここでお昼寝タイム。
いや~、タンタンのかわいらしさに、みんなクラクラです。
では、園内をめぐることにしましょう。

● ライオン

 

やはり動物園に来たからには、お目にかかりたいのが百獣の王、ライオン!
よっ、キング! かっこいいですね~。

でも、なぜかいつも、メスライオンの方が迫力があるんですよね。
肉球が気になりますが、すごい爪をしているから、触るには命がけ。

● アムールヒョウ

アムールヒョウがいました。ライオンはアフリカで、こちらはシベリア由来。
ライオンよりも小ぶりで、優美さも感じられます。

● 3つ子の赤ちゃん

最近、3つ子の赤ちゃんが生まれした。
一般公募していた名前が、決まったようです。
一番人気だった「スク・ラム・トライ」!

ラグビーワールドカップイヤーですからね!私もこれに一票です。
ほかの候補の「テン・テコ・マイ」もかわいいですね。
でも「シチ・フク・ジン」って、なんでやねーん!

● サーバルキャット

精悍なネコ科の、サーバルキャット。
「サーバル」って(サーベルっぽいな)と思っていましたが、「鹿のような」という意味なんだそうです。
どの辺が鹿っぽいのかしらん? 

● 動くレッサーパンダ

もふもふのしっぽをしたレッサーパンダ。
右に左に、上に下に、歩き続けます。

とにかく歩きまわります。いったいいつ立ち止まるの?

レッサーは、どの動物園で見ても、寝ていない限りはいつでも歩き回っている感じですね。

● 動かないカビパラ

カビパラさんたち。レッサーパンダとは対照的に、こちらは寒いからか、全く動きません。安定のマイペースです。

● コンゴウインコ

鳥好きとしては、オウムのコーナーも外せません。
赤いベニコンゴウインコと、青いルリコンゴウインコと、緑のミドリコンゴウインコがいます。

コンゴウインコって、カラフルね~!
名前の由来は「金剛力士」から?
迫力満点の東大寺の仁王像を思い浮かべましたが、実際には、「金剛石(ダイヤモンド)」からとったネーミングだそうです。
力士じゃなかったのね。なんかごめーん。

このミドリコンゴウインコの名前は「一徹」。
イッテツ?
餌皿をいつもひっくり返すからだそうです。
・・・ちゃぶ台返しの星一徹ね―(笑)! 飼育員さん、楽しんでる!

超アピールしてきた、キバタン。
見つめ合っている時は静かでしたが、離れようとした時に、バタバタと羽を広げて音をたて、こちらに走り寄りながら、すがる視線を向けてきます。
人が好きなオウムなのかしら。
気がとがめましたが「もうすぐ遠足の子供たちが来るからね~」と言い聞かせて、なだめながら離れました。

その2に続きます。


2019秋の南紀・徳島・滋賀巡り 3-2

2020-02-27 | travel

その1からの続きです。

● ガイドツアー

ひとしきり自分たちで周った後、13時半からのガイドツアーに参加しました。
学芸員さんが、来館者に選ばれた去年の人気ベスト10の作品を紹介してくれるといいます。
この膨大な作品数の中から選ばれし10枚って、どんな絵なのか、気になる~!

先ほどのシスティーナホールに集合し、ぞろぞろとガイドさんについて出発します。

だだっ広い館内を効率的に周るため、ランク順の紹介ではありませんでしたが、ここでは1位から発表します。

● ゴッホのひまわり

栄えある第1位は、ゴッホのひまわり!
(ふーん、みんなゴッホ好きなんだなあ)と、ちょっと薄い反応で向かいました。
でも、ひまわり部屋に一歩入ると、完全にその場に圧倒されました。
そこにはゴッホが描いたひまわりの絵が、ずらりと並んでいたのです。
壮観・・・圧巻!
ダントツの人気というのも、うなずけます。

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に常設展示されているひまわりなら、訪れるたびに観ていますが、ほかのひまわりはほとんど見慣れていません。
ゴッホの全ひまわりの全体的な解説を受けるのは、これが初めてでした。

ゴッホのひまわりが全作揃う機会なんて、現実ではもうありえません。
7枚のうちの1枚は、すでに現存していないからです。
なんですって? いったいどこで? どうして?
なんと、それは日本でのことでした。

2番目に描かれたひまわりで、武者小路実篤の依頼で購入し、芦屋の山本顧彌太邸にありましたが、阪神大空襲で焼失してしまったそうです。
残念ですが、人命第一。空襲ならば、やむをえませんね。
失われた幻の1枚を含めた7枚のひまわりに囲まれた部屋。
強烈な黄色に吸い込まれそうになって、クラクラしてきます。


原画焼失したひまわり

ひまわりを4枚描いた後の作品3枚は、4枚目の模写なんだそう。
4枚目までは背景が青、それ以降は黄色い背景に変わっています。
ゴッホがひまわりを描いたのは、アルル時代のこと。
ゴーギャンを黄色い家に招くためだったそうです。

そばにいた参加者の一人がガイドさんに「何か香りがしませんか?」と尋ねました。
「柑橘系の香りです。よく気がつきましたね」とガイドさん。
そうなの?
それを聞いて、母と鼻をヒクヒク。
たしかに、ほのかにライムのような爽やかな香りがします。
ただ、言われなければ気が付かないほど、かすかなものでした。

この美術館では、展示に合わせて香りを流したりしているのだそう。
五感で美術鑑賞ができるようにしているんですね。すごいことです。

● 叫びとモナ・リザ

同率2位の2作は、ダ・ヴィンチの【モナ・リザ】とムンクの【叫び】。
時代もタイプは違えど、どちらも知らない人がいない名作です。



ムンクの叫びは、”夕焼けを観て「きれい」ではなく「空が血まみれになってる」と思い、恐怖で髪が抜け落ちた様子”と解説してもらいました。



ムンク自身も絵の説明をしており、あながち外れてはいませんが、かなり大胆な表現。
いつもガイドをしている方ならではでしょう。

● 真珠の耳飾りの少女

3位が飛んで、第4位はフェルメールの真珠の耳飾りの少女。
人気が高いですよね。アートコスプレの作品でしたが、なりきりたい方々が男女を問わず列を作って並んでいるのを見て、やめておきました。



フェルメールの描く絵は、ほとんど左から右に光が入っているのだそう。
ほかの作品も、注意して観てみよう!

● 最後の晩餐

第5位は、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐。
乾いた漆喰にテンペラで描かれた壁画のために損傷が激しく、一人の女性修復士が20年間、こつこつと修復しました。
部屋の壁2面に、修復前と修復後の両方が再現されており、比較して観ることができます。


『最後の晩餐』・修復前

私は修復前のオリジナル作品を、イタリアのミラノに見に行きました。
全体的に薄暗くて、目を凝らして見ても細部はよくわからなかったなあ。
当時の人が塗りつぶしてしまったそうです。


『最後の晩餐』・修復後

修復された作品から、ダ・ヴィンチが描いたオリジナルの様子がようやく判明しました。
キリストの口が開いており、何か話している最中だったとわかります。
きっと「この中に私を裏切った者がいる~」というシーンですね。
キリストや弟子たちのテーブル下の足が見えるようになりました。
ユダは財布を持っているので、弟子の中から見つけやすくなりました。

実際には、一人一人の表情や手の動きまで描き分けられ、テーブルクロスのたたみ跡の凹凸までも表現されていたんですね。
修復後に判明した、ダ・ヴィンチの精密さに、ため息が出ました。
オリジナル作品は限られた時間しか見学できませんが、ここでは心ゆくまで間近で見ることができます。

● モネの大睡蓮

クロード・モネの大睡蓮は、屋外エリアに設置されている環境展示です。
モネの「作品を自然光のもとで見てほしい」という願いをかなえる形をとっているとのこと。
額に入らない大きさのものを「大睡蓮」というのだそう。
パリのオランジュリー美術館地下の大睡蓮を外に出したような感じです。


モネは1867年のパリ万博で日本庭園が気に入り、自分の家の庭に池をこしらえました。
当時、持ち歩きできるチューブの絵の具が登場し、画家たちは外で描けるようになりました。
それがきっかけで、彼の睡蓮シリーズは誕生したと言えます。
つまり、時代が生んだ名作というわけですね。

● ピカソのゲルニカ

パリ万博のスペイン館に展示する絵を依頼されたピカソ。
全く違うものを描く予定でしたが、スペイン内戦中のドイツ空軍によるゲルニカ爆撃を知り、この題材に着手したそうです。
内戦中、この絵は外国を渡り歩いて展示され、内戦後にスペインに戻されましたが、その時には、ピカソはもう亡くなっていたそうです。


マドリードのプラド美術館別館に展示されていた時に、観に行きました。
当時もなお破壊したがっている人が多い取り扱い危険作品という扱いで、入るまでの手荷物チェックが厳しく、ガードマンが目を光らせる中で緊張して鑑賞しました。

今はソフィア王妃芸術センターに移されていますが、先日観に行ったという友人に聞いたところ、今でも手荷物検査はとても厳重だそうです。

普通、戦争画といったら血の色を連想させる赤を多用しますが、この作品では全く用いずに、戦争の怖さを描いています。
モノクロだからこそ、押し寄せる恐怖と虚無感。
絶望的な絵ですが、アネモネが咲いていると、ガイドさんに教えてもらいました。
花言葉は「希望」。ピカソの思いが込められていたんですね。

● システィーナ礼拝堂

第8位にランクインしたのは、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂。
この美術館の顔ですからね。
ミケランジェロは30歳で天井画を手掛け、30年後の60歳になってから壁画『最後の審判』に着手したそうです。
そんなにタイムラグがあったとは。すべて30歳の時に作り上げたのだと思っていました。
だって、見るからに重労働ですからね。かつての60歳は結構な高齢。よく仕上げたなあと思います。

● クリムトの接吻

第9位に、クリムトの接吻が入りました。



クリムト作品は、ゴージャスなタイルを埋め込んだように見えますが、イタリア・ラヴェンナのモザイク画を元にスタイルを確立させたそうです。
接吻にうっとりとする恋人たち。足元には楽園の花が咲き乱れていますが、二人は崖っぷちにいる、どこか不安感のある絵です。

● ミレーのオフィーリア

第10位となったミレーのオフィーリアは、初めて人気ベスト10入りを果たした作品だそう。



「先日亡くなった樹木希林のエッセイの表紙のモチーフとなったのが原因ではないか」とガイドさんは推測していました。
姫が溺れいく哀しいシーンですが、緑に囲まれた水面の女性という構図は美しい仕上がりになっています。
郊外でスケッチした自然の景観に、人物を描き加えて仕上げたそうです。

というわけで、ベスト10は、以下の作品でした。
第1位 ゴッホの【ひまわり】
第2位 ムンクの【叫び】とダ・ヴィンチの【モナ・リザ】
第4位 フェルメールの【真珠の耳飾りの少女】
第5位 ダ・ヴィンチの【最後の晩餐】
第6位 モネの【大睡蓮】
第7位 ピカソの【ゲルニカ】
第8位 ミケランジェロの【システィーナ礼拝堂】
第9位 クリムトの【接吻】
第10位 ミレイの【オフィーリア】

● 男性が選ぶ美女

番外編として、ガイドさんに「男性が選ぶ美女第1位」を教えてもらいました。
みんな、特に男性陣が、興味深々で耳を傾けます。

それはムリーリョの【無原罪の御宿り】でした。
たしかにこの画家の描く聖母さまは、少女のようなあどけなさと清らかさに満ちていて、私も好き~。

● 女性が選ぶハンサム

もちろん「女性が選ぶハンサム第1位」も教えてもらいました。

(イケメンかあ、どの絵かなあ?)と考えます。
でも、いまいちピンときません。イケメンの絵、あったかなあ。
どうも、ルイ14世のゴージャス感のインパクトが強くて、あの王様しか思い浮かばないのです。
美脚だけど、顔はどうかしら~(←失礼)

答えは、リヴィエールの【エデンの園】でした。
ん? ちょっとまって。どんな絵だったかしら。
絵の前まで連れて行ってもらわないと、わからない、それほど有名ではない作品です。
でもこの絵、男性の顔が見えないわ。
なのになぜ、ハンサムってわかるのー?

 

「たしかに男性の顔は見えませんが、男性を見つめる女性の顔がとても明るく幸せそうですよね。それで、女性にそんないい表情をさせているこの彼は、とてもかっこいいに違いないと、想像してのことだそうです」

確かに、この女性、本当に彼を愛してやまないと伝わってくる、素敵な笑顔をしています。
なるほど~。なんて小粋な選び方なんでしょう。
これぞ、大人のチョイスだわ。

ガイドさん、おもむろに「私も50年前は、夫に向かってこういう顔を見せていたんだろうなと思いますが、もう今は・・・」と語りだしました。
ちょ、ちょっと、どうなさったんですか(笑)? 大丈夫ですよ!

そんなこんなで、楽しくためになるガイドツアーでした。
最後に、展示作品の額縁について、教えてもらいました。
基本的に、陶板画にしてもいいとの許可をもらったときの額を再現しているそうです。
ルイ14世の額は、3000万円もするそうですよ!
たっか!! すべてゴージャス!!!

● 私のお気に入り

押しも押されぬ名画10選は、それは満足度の高いものでした。
どの作品も迫力満点だったので、逆にささやかな絵が観たくなり、ツアーの後に、自分の好きな絵のところに行きました。


サージェントの『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』。
夕暮れ時、白い服を着た2人の少女がランタンに火を灯しています。
少女たちの周りには、淡い色の花々が咲き乱れています。

かわいらしい、夢の1シーンのような光景です。

● ミュージアムカフェ

美術館に着いてから、ランチをとばしてずっと歩き回っていたので、さすがに足がくたびれてきました。
母も、よく体力がもっていると思います。
好きなものを前にすると、謎のパワーが出るものですが、それでもそろそろひと息つこうと、カフェに向かいました。

館内にはレストランやカフェが何軒もあります。
入ったのは、池の側にある「カフェ・ド・ジヴェルニー」。

季節限定という「おいしぃぃぃ~と叫ぶ ムンクのどら焼きセット」が気になります。
そんな叫びなら、してみたーい!
寒い日だったので、お茶とどら焼きがいいかなと思いましたが、メロンパフェも気になり、悩んだ末に二人ともパフェをチョイス。

モネの絵画のようなスイレンの池を眺めながら、パフェをいただきました。
「おいしい!!」 「これにして正解!」

白い壁の向こう側は、モネ【大睡蓮】の作品になっています。
ここだったら、どら焼きよりパフェの気分になりますよね~。


絶品パフェ

肌寒い日だったので、周りは、ムンクどら焼きにした人たちばかり。
でも誰も、おいしさを叫んではいませんでした。

ここでほっと一休み。
名画のオンパレードをひたすら無我夢中で観まくってきたので、頭が飽和状態になっています。

● 信楽の陶板画

陶板画は、普通の絵画よりもはるかに保存期間が長く、後世に残ります。
絵画に比べて取扱いも楽で、触っても痛みません。
ただ、やはり発色の限界はあるようで、オリジナルとは色が違う作品もあります。
また、性質上、光沢があり、光って反射します。
まあ、陶板画の技術も、今後どんどん上がっていくことでしょう。
いずれにしても、名画を後世に伝えるという人類の壮大なミッションを担う大塚国際美術館の姿勢には、敬服する限りです。

陶板画は、信楽で作ってもらっているとのこと。
昨日滋賀で観た、朝ドラ「スカーレット」のポスターが、ここにも貼られていました。
さて、観たい名画も鑑賞で来たし、休憩のあとは、ふたたびアートコスプレしましょう。

● 民衆を率いる自由の女神

女神さまになれるの? と思ってやってみましたが…

どう見ても、抵抗軍のパルチザン! なんだか帽子もそれっぽいし。

女神は片胸出しているのですが、さすがにその格好をする人はいません。
私も、首だけ出したら、こんな仕上がりになっちゃいました。
笑ってやってください。

● ラ・ジャポネーズ

クロード・モネの、ラ・ジャポネーズ。
これは、モデルというよりも、着物の刺繍を見せることが大切ですが、なかなかうまくいきません。
さらに、モデルが持っているはずの扇子が行方不明。小道具どこにいったの~?
そこで、背景のうちわを持っている風にしてみました。
でも、そこに気を取られていたため、結局着物の柄はうまく撮れませんでした。
そして・・・なんといっても、モデルに比べて背が小さく、着物を着こなせていない感バリバリ。ジャポネーズなのに・・・。

● 笛を吹く少年

マネの【笛を吹く少年】。
これならやれそう!と思ってトライ。
でも意外と難しかったです。
黒いベストの下は白シャツだと思っていたら、白いたすきだったとは。
ポーズを決めたつもりが、何かが違う・・・うーん、コスプレって奥が深いわ。

● モナ・リザ

通常展示のモナ・リザの絵画とは違う、撮影用の特設コーナーが設けられていました。
そのためなのか、モナ・リザの絵はやけに巨大で、しかも2枚並んでいます。
どうしてかしら?衣装がおとな・こども合わせて4着あったので、大勢で撮るためかしら?

よくわからなかったので、2枚の巨大画の間でポーズを取りました。

● セーヌ川の舟遊び


ルノワールの【セーヌ川の舟遊び】は、女性2人が舟遊びをしている絵なのですが、母は入らないというので、寂しく一人ボート。

両方の女性の真似をしてみました。
、もう一人の女性はブルー系のドレスでしたが、次に並んでいる人がいたので、別のドレスに着替えるのはやめました。

けっこうコスプレしまくりましたね~。
それでも、館内には28着のコスプレ用衣装が用意されていたとのことです。
きちんとした衣装だと思ったら、そうち12着は京都造形芸術大学芸術学部の学生さんが製作したそうです。

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● ここにない名画って?

この美術館には、名作と言われる名画は、すべて揃っているような気がします。
ここにない名画って、あるかしら~?
ウンウン考えて、ひとつ思い付きました。
ルノワールの『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ )』 がありませんでした。



万人好みの作品だと思いますが、著作権などの問題かもしれません。
今でもコレクションは増えているということなので、いずれ所蔵作品に加わるかもしれません。

● 帰りのバス

5時間ずっと美術館の中にいて、外に出た時には、もう夕暮れ時でした。
帰りのバスも人でいっぱい。不便な場所にあるので、車がない人にはバスがたよりです。

瀬戸内海にかかるきれいな夕焼けを観ながら、一路本州へ向かいます。

● 淡路島へ

ふたたび大鳴門橋を超えて、鳴門市から淡路島に入ります。

帰りは、鳴門の渦巻きはそんなに見えませんでした。

● 淡路島夕景

室津PAで休憩タイム。夕焼けがあかあかと見えます。

一日曇りがちの日でしたが、きれいな夕焼け空でした。
神戸の夜景も見たかったのですが、寝落ちしてしまって見逃しました。

● 電車と接触放送

大阪駅でバスを降り、新大阪駅構内で早めの夕飯を食べて帰ることに。
先ほどパフェを食べて、それほどおなかが空いていないため、そば屋で軽くすませることにします。


クリスマス仕様のビリケンさん

駅の構内では、「お客様が電車と接触したため、JR阪和線は運転を見合わせています」とずっと放送されています。
阪和線といったら、大阪と和歌山を繋ぐ路線。けっこう長いですね。
「電車と接触した」というので、てっきりホームで乗客が車体に触れた程度だと思いましたが、JR西日本では人身事故のことをそう表現すると、あとになってから知りました。
思っていたよりはるかに深刻ー! それじゃあ運転見合わせになりますね。

● エビ天うどん

よくわからず浪花(新大阪?)ナントカといううどんにしたら、全のせレベルの具だくさんのものがきました。
母も、「よくわからずエビ天を2つ頼んだら、なんかすごいことに…」ととまどった様子。
それでも完食しました!

● 鳴門のワカメ

この日は旅行3日目。あっという間に最後の夜です。

ミュージアムショップにはたくさんのグッズが売られており、レジには長い列ができていました。
そんな中、バスの時間前に母が急いで買ったものは何かというと…
鳴門のワカメ!
「おいしいのよ~。それに鳴門は、三陸の次にワカメが採れるんだから」
「あ、そうなの」
「お友達へのお土産にね。だってほかに買うところ、なかったじゃない」
確かにそうですが、美術館で買うものではないような…。

最終日に続きます。