2日目からの続きです。
● お茶の水大ならぬお水の大学
早朝に起きて、散歩に出かけました。
途中で、とっても目立つビルを見かけます。
「お茶の水大学ゼミナール」と書いてあるので、進学塾かな?と思いました。
あれ、でもよ~く読み返してみると、
「お水の大学セミナー会場」と書いてあります。
は??
全然進学塾ではありませんでした。
お水になりたい人に知恵を授ける?場所のようです。
「あんたかてママ」というのは、子供へのお受験を意味しているのかと思いましたが、どうやら違うママのことのよう。
うーん、一見勘違いしてしまうわ~。
あとで調べてみたら、お水大学は、ホスト・ホステスさん向けの日本初の水商売の学校だそうです。
教育機関なんですね!
● 十日戎のえべっさん
目的地はお水大学ではなくって、日本三大恵比寿の一つの今西戎神社。
今宮戎駅と、南海電鉄の駅名にもなっているところです。
ちなみにこの駅、かつては恵美須駅という名前だったそう。
山手線の恵比寿駅と、字がごっちゃになるところでした。
お水の誘惑に負けずに(?)今西戎神社に着きました。
“えべっさん”で有名な場所ですが、それほど大きくはありません。
毎年1月に「十日戎(とおかえびす)」が開催される様子がニュースで流れ、ものすごい人が繰り出して大賑わいの境内を見慣れていますが、真夏の早朝には誰もおらず、閑散としています。
拝殿は、思ったよりも近代的なつくり。
狛犬は石でできていますが、奉納社はセメント会社。
鳥居も石でできていますが、奉納社は繊維会社でした。
セメントはともかく、繊維で作った鳥居は、さすがに痛みが早そうですから、それはやっぱり石になりますよね。
あったらくぐってみたいけれど。
勇ましい狛犬。ちょっとローマ風です。
境内には大黒社もありました。恵比寿様と大黒様って、どちらも商売繁盛の神様なので、七福神の中でも仲よしです。
近くには恵美小学校。それだけ聞くと、人の名前みたいですが、恵美須のえびなんでしょう。
● エイに願かけ
通りの少し先にも鳥居が見えたので行ってみると、それは廣田神社でした。
ここの御祭神は、西宮の廣田神社と同じ、撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)。
ヒー、覚えられないー。
それは天照大神の荒魂で、私が追っている瀬織津姫の別の名前でもあります。
意外なところでお参りできて嬉しい~。
大きな絵馬が飾られていましたが、馬の横に飾られているのは、何やらエイのような魚。
願掛け絵馬も、この魚のデザインです。
一種をおまつりしているみたい。
説明板がありました。ここの神社の神使は赤エイだそうです。
かつてこの辺りは漁師町で(海だったと前日ガイドさんに教わりました)、底冷えする昔の船で痔を患う漁師が多く、痔や難病の守り神として赤エイに願をかけたんだそう。
● 旅先で銭湯
まだ朝7時頃ですが、もうすでに暑くなっています。この日も日中は猛暑になりそう。
駅の近くに入船温泉というお風呂屋さんがありました。
温泉?銭湯?
そういえば、旅先で温泉に入ることはあっても、銭湯に入ることってそうそうないなあと思います。
今回のホテルには、部屋風呂のみで、大浴場はありません。
いまは時間があります。
本当は、スパワールドに入ってみようと思っていたのですが、この銭湯の昭和レトロな感じにとっても引かれます。
よーし、入ってみよう。ちょっとのぞいてみて、雰囲気が悪かったらよせばいいし。
ということで、のれんをくぐりました。
中はとても清潔で明るさがあるので、安心してそのまま入ることにしました。
朝風呂~。広々とした脱衣所には誰もいません。
お風呂には、おばあちゃんが一人、目を閉じて口を開いてじーっとつかっているきりでした。
天然温泉ではなさそうですが、開放感のある銭湯。
ちょっと私には、お湯の温度が高すぎましたが、あつあつのお湯につかって、シャッキリ目が覚めました。
● ゴルビーのフルーツ
散歩途中で見つけた段ボール。
いったん通り過ぎましたが、目の端に映ったものが気になって、戻ってみました。
箱だけ見て、最初「ゴルビー桃」だと思いましたが、よく見ると「ゴルビーぶどう」でした。
文字でちゃんと書いてあるのに、自分の観察力の甘さにトホホです。
名前が名前ですが、ロシア産ではなく、山梨産まれの広島育ちでした。
やっぱりゴルバチョフ氏にちなんだネーミングだとのこと。
巨峰よりも大粒の、希少価値の高い極上品種の赤ぶどうだそうです。
革命的な美味しさなのかもしれませんね!
● モダンなキャンパス
この日もまた、立命館茨木キャンパスへ。2日目は朝から一日みっちり勉強会です。
建物内は、なんだかとっても斬新。
外国の大学のようです。
ここは畳敷きの和のスペース。
高くなっているため、みんな必然的に靴を脱いで上がり、日本人も外国人もゴロゴロしていました。
置かれている調度品のどれもがセンスがよくて、これが大学?と思います。
ここに通える学生は、いいなあ。
私が気に入ったのは、この場所。
おしゃれなデザインですね。
背もたれは少し後ろにかしぐので、リラックスできます。
まさにボッチ、いえ一人席ですが、勉強会中は、グループ討論などでずっと初対面の人たちと一緒だったので、休み時間はのんびりと、ここで昼寝したりしていました。
● ミクジュー・リベンジ
勉強会は夕方に終わり、その足で新幹線に乗るため、新大阪に向かいました。
大阪駅から眺めた町。まっすぐさきにダイキン工業のぴちょんくんが見えます。
それで気がついたんですが、ダイキン工業の本社って大阪にあるんですね~。
前回大阪で飲めなかったミックスジュース。
ネット検索しても、これというものがヒットしません。
前になんば駅に"伝説的においしいミックスジュース屋"があったそうですが、今はもうないんだとか。
2か月前は捜索もむなしく、ぼてぢゅうで「ミックスジュースサワー」しか見つけられませんでした。
(なぜなぜサワー?)と思いながら飲みましたが、ジュースの濃さは今ひとつでした。
ペットボトルのものは既に飲んでいますが、やっぱり生ジュースを飲みたいのです。
大阪イコールミックスジュースだと思っていたのは、私の勘違いだったのかしら?
古くからの純喫茶などで出してくれるものを探していましたが、見つけられません。
さしあたり、新大阪駅構内のジューススタンド、JuicerBar で飲めるという情報を得て、トライすることにしました。
わーい、ミックスジュース!
ジューサーバーのNo.1人気メニューだそうですよ。やっぱりみんな好きなのね~。
でもフタがついていると、よくわかりませんね。
そこでフタをとりました。ちなみにこれ、近くに座る椅子がないため、立って左手で撮影しています。
泡のついたフタも、置く場所がないため、コップもすべて、右手で持っています。
右手も左手も、地味にプルプル(笑)。
ゴクゴク。ああおいしい。
ようやく「大阪でミックスジュースを飲む」という本願を果たせました。
● のぞみからてっぱく
帰りののぞみに乗り込みます。
電車の中から、4月にリニューアルオープンしたばかりの京都の鉄道博物館が見えました。
いつか、鉄好きの人と訪れてみたいなあ。
● 浜名湖アラーム
学習能力のない私。そして睡魔に勝てない私。
京都を過ぎてから、すぐに寝入ってしまったようで、ハッと目覚めた時には、ちょうど湖が見えていました。
わあ、ここ、浜名湖じゃない!
行きと同じ、白い吊り橋を見つけます。
行きも帰りも、なぜにここで目覚めるのかしら?浜名湖アラームが体内標準装備されてるとか?
まだ富士山の近くには辿り着いていません。
このまま起きていたら、しっかり見られます。
よーし。もう寝ないわよ~。
ただ、新幹線の速度以上の速さで、どんどん日が暮れてきます。
そのうちに日が落ちて、街の明かり以外は見えなくなってしまいました。
外は真っ暗。あ~、結局帰りも、見られませんでした。
がっかりしているうちに、電車は新幹線に到着。
横浜も暑いですが、大阪よりは多少は楽そうです。
● epilogue
用事のすき間時間を使っての散策でしたが、真田幸村の活躍した戦国時代よりもずっとさかのぼった、飛鳥時代・奈良時代の難波宮について知ることができて、興味深かったです。
今回は猛暑の中だったためか、あまり外で食事をとりませんでした。
ジュースがメインだったような。食い倒れの町なのに~。
この春まではほとんど知らなかった縁遠い町でしたが、今回2回訪れたことで、がぜん親しみと興味が沸くようになりました。
大阪、これでもう仲良し!
ミクジューまた飲みたい!