風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

紅葉の京都・奈良旅行 index

2012-11-26 | 近畿(京都・滋賀)


◇ 1st day 大原、上賀茂
京都到着後、まずは大原巡りをし、それから赤山禅院で数珠供養、上賀茂神社で鎧着初め式と新嘗祭を見ました。
訪れたどの場所も紅葉が美しく、目を奪われます。
ああ、今年も来てよかったー。

◇ 2nd day-1 嵐山
紅葉の季節は観光客だらけの嵐山も、道をそれれば人けのない空間。
気になっていた清滝を目指しました。
愛宕神社は本気で登山しないとたどり着けなさそう。

◇ 2nd day-2 東山、日野
午後は中心部へ。
行ったことがないお寺を路線図に見つけ、気ままに向かってみました。
誕生院とは誰が生まれたことを祝っているの?

◇ 3rd day-1 奈良(斑鳩、西ノ京)
京都はかなり歩いていますが、奈良はまだほとんど未知の土地。
初めて斑鳩と西ノ京を訪れました。
秋の竜田川を散策したかったので、満足~。

◇ 3rd day-2 宇治、伏見
流れ橋に行こうとしたら、なんと今年も流れてしまっていました。
夕焼けに色を染めた宇治の街は、ふんだんに趣のあるところでした。
夜の伏見稲荷は、狐とすれ違いそうで、ちょっとこわかった・・・


紅葉の京都・奈良旅行3-2

2012-11-25 | 近畿(京都・滋賀)
○ 西大寺
○ 八幡市レンタサイクル
○ 宇治
○ 伏見稲荷大社
○ 東寺
○ 京都駅クリスマスツリー

3日目その1からの続きです。

○ 八幡市レンタサイクル

奈良はこの辺にして、京都へ。流れ橋に行きたかったのに、観光協会の人に「流れちゃってますよー」と言われて、ショック。
10月の洪水で流れてしまったそうです。パネル写真を見たら、確かに跡かたもありませんでした。
去年も流されて、観に行けなかったので、今年こそはと思っていたのにー。
復旧の見通しはたっていないとのこと。ちなみに去年直ったのは、半年後の4月でした。遅くないー?
今回は、このために京阪版の切符を買ったのですが、行っても仕方がないのであきらめることに。





そこで、八幡市駅近くをレンタサイクルして廻りました。
紅葉のきれいな善法律寺。ときどきしか公開しない正方寺。





単伝庵(らくがき寺)には入れず、外から見る限りではどうらくがきなのかわかりませんでした。



飛行神社は、ステンドグラスがある神社という斬新な建築。
両極端なほどの和洋折衷です。エンジンみたいなものがあり、飛行機メカファンにはたまらない場所だろうなあと思います。





石清水八幡宮には今回は寄らず、仁和寺の法師のように高良神社だけお参りしておきました。
(わからない人は『徒然草』を読み直しましょうね)



写真は古めかしい安居橋。



○ 宇治

それから宇治へ向かいました。
乗り換えた京阪宇治線は、外が緑のボディカラーですが、シートも目の覚めるような抹茶色。吊革も抹茶色と、徹底しています。





以前訪れなかった興聖寺のことが気になっており、宇治川沿いのあじろぎの道を通って向かいます。
もう夕暮れ時になっていたため、夕焼けを見ながら足を速めました。









門に至るまでの紅葉の坂のトンネルがきれいでした。









地図を見ていると、宇治川の上流には天ヶ瀬ダムがり、さらに吊り橋があることがわかりました。
なぬ、吊り橋?
今回の旅では封印していた吊り橋、気にはなりますが、着いたころには日が暮れて暗くなり、渡れないかもしれません。
無理はせず、次の機会にしました。
宇治は早朝に訪れたことしかなく、優しいイメージがありましたが、夕闇せまる町並みもまたいいものでした。
平等院も修理中で、すっぽり幌に隠れていました。

宇治では、第1回 「宇治茶と源氏物語」スイーツコンテストの告知をたくさん見かけました。
来月末までです。栄えある初回ですし、興味のある方はトライしてみてはいかがでしょうか。
http://www.kbs-kyoto.co.jp/consb/sweets/

○ 伏見稲荷大社

すっかり暗くなってから、京都での最後の時間を惜しむように、伏見稲荷大社へと行きました。
真っ暗で怖いだろうと思いましたが、ここは24時間参拝可なので、参道には明かりがともっています。
ほかにも参拝客はいたため、足音に勇気づけられながら、本殿へと向かいました。



空には煌々とした月が出ています。
ここにはおびただしい数の白狐がいます。狛犬も狐。
ただ、暗くて写真には映りませんでした。



ちらほらと参拝客はおり、その誰もが本殿ではなく、奥社の方にまっすぐ向かっていったため、(そういうもの?)と思って、自分も奥の方へと行ってみます。



奥には千本鳥居があり、さすがに怖さを感じて、行くのはやめておきました。
ここは絵馬ではなく、小さな鳥居に願い事を書くんだなあと眺めました。



ほかの神社とは少し違う空気をまとった、朱色に染まった稲荷神社の大本山。
しばらくここの雰囲気を味わってから、駅に戻ると、神社に手袋を落としてきたことに気が付きました。
あっと思いましたが、その手袋は明るい赤色だったため、(おそらく朱好きの稲荷の神様がご所望されたんだろう)と思うことにしました。
いつ落としたのか、全く思い出せないため、まさに神隠しに遭ったのでしょう。
(きつねといえば「ごんぎつね」。「手袋を買いに」もあったなあ)と、昔話を思い出しながら、電車に乗り込みました。

○ 東寺

それから、東寺に行きました。
もう門は閉まっているため、外から五重塔を眺めます。
日中、法隆寺の五重塔を見てきたため、それに匹敵するような大きくがっしりしたこちらの塔も観ておきたくなったのです。
ライトアップされている様子を思い浮かべながら向かったら、五重塔は青く輝いていたので、驚きました。
青とはまったくの予想外。
24-27日に開催された「国際糖尿病連合・西太平洋地区学術集会、アジア糖尿病学会年次学術集会」に合わせてのようで、ちょうど見られてラッキー。



京都タワーも青くなっていましたが、そちらは以前も見ていたし、あまり目立たいため、特に不思議に思いませんでした。
闇に沈む前の残像めいたシルエットが、妖しげで、とても美しかったです。うまく写真には撮れませんでしたが、御想像下さい。



○ 京都駅クリスマスツリー

最後に、毎年恒例の京都駅のクリスマスツリーをながめて、今回の京都旅行もおしまいです。



3日目は3万歩いきました。あとちょっとがんばったら4万歩越えしたんですが。
スニーカーは、今回壊れませんでした。ちょっと拍子抜け(笑)。



回を重ねるごとに、気負いや緊張が抜けて、のんびり楽しめるようになってきました。
京都といったら女性の一人旅か友人旅行、もしくはカップル旅行というイメージが強いものですが、今回は男性の2人連れが意外と多いなと感じました。
男性4,5人のグループもあちこちにおり、(男女関係なく、京都は人気があるっていうことね)と思いました。
やっぱり京都旅行はよいわー。古き良き伝統を感じることで、心身のゆがみが取れる気がします。
「ちょっと京都♪」気分で、また訪れたいなあと思いました。

紅葉の京都・奈良旅行3-1

2012-11-25 | 近畿(京都・滋賀)
○ 瀧尾神社
○ 東福寺
○ 中宮寺、夢殿
○ 法隆寺
○ 藤ノ木古墳
○ 龍田神社
○ 吉田寺
○ 竜田川公園
○ 西ノ京(薬師寺、唐招提寺)

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2日目からの続きです。

○ 瀧尾神社

旅の3日目、最終日です。
この日は5時半に起床、6時半にチェックアウトしました。
京都から奈良に移動する前に瀧尾神社を参拝します。思えば一番はじめの京都旅行で最初に訪れた場所がここでした。
その時には気がつかなかったけれど、ここの天井に8mもの巨大な木造竜の彫り物があると、後になって知ったのです。

本殿の天井を覗きこんでくまなく拝観したものの、見つけられません。おかしいと思ったら、龍は少し離れた拝殿の天井にいました。



日本一とも言われている木彫りの龍は、実際に観ると、本当にダイナミック!
今にも動き出しそうな迫力で、量感があり、重そうでボトリと落ちてきそうなほど。
大きすぎて写真に入りきりませんでした。



あまりにリアルなこの龍は、夜な夜な抜け出して近くの川まで水を飲みに行くといわれており、拝殿の天井に網を取り付けて、抜けださないようにしているそうです。

○ 東福寺



それから東福寺へ向かいました。夜明け直後の7時なのに、臥雲橋のところには、すでにカメラを抱えた人たちが集まって混みあっています。
みんな本格的な一眼レフを構えて、日光の加減を見ながらシャッターチャンスを待っている様子。
あちこちで「カシャッ」という、小気味いいシャッター音が響く中で、普通のデジカメを取り出すだけでもシロウトっぽくて恥ずかしいのに(いやシロウトなんだけど)、東福寺好きの母に写メを送ろうとして、ひとりで「ピロリロリ~ン」と音を立てている私。
静かな早朝に、音がやけに響くわ~。








東福寺の紅葉は、盛りにはまだ少し早い気がしますが、どうなのかしら。



京阪の鳥羽街道駅に出る途中、「まいこha-nバーガー」屋さんを発見。
舞妓はん+ハンバーガーね!思いつきませんでした。
11時の開店。まだ4時間もあるので、どんなバーガーなのかはわからずじまい。



小路を曲がって線路の向こうに出たら、そこにはちょうど任天堂の本社がありました。
ここの人たちは、まいこha-nバーガーを食べながらゲーム開発にいそしんでいるのね。(勝手なイメージ)
そこから一路奈良を目指します。丹波橋駅で近鉄に乗り換えて、筒井駅へ。
丸いこんもりした形の垂仁天皇陵が見えました。前にある小島は天皇の命で不老不死の薬を捜した家来のもの。
途中、郡山駅で普通に乗り換えます。電車から郡山城が見えました。

○ 中宮寺・法隆寺夢殿

筒井駅からバスで中宮寺前へ。よく場所がわからず、おおよそで歩いていったら、夢殿の奥にありました。
夢殿があんなに大きいとは思わず、少し後ずさります。『日出づる処の天子』では、十代の厩戸皇子はもっとせまいところに引きこもっていたので、そのイメージを膨らませてしまっていました。
外観に驚いてしまったため、今度訪れた時に夢殿の中に入ってみようと思います。



○ 法隆寺

世界最古の木造建築、法隆寺の建造物群は、どれも重厚で大きく、静かにどっしりと立っています。「ステイブル」という言葉が頭に浮かびます。
地震がきても壊れないどころか、揺らがなさそう。だから、飛鳥時代から今までずっと立ち続けているんですね。
大災害でパニックになっても、ここに来れば落ち着けそうです。





聖徳太子は、調べれば調べるほど伝説に彩られていて謎めいており、一節では存在しなかったとさえ言われています。
でも、この法隆寺の確かさを見ると、やはり間違いなく実在した人なんだろうとは思えます。
慧眼すぎて、後に一族が絶やされてしまったという悲劇。今でも子孫が残っていればよかったのですが。





太子は当時、住まいのある斑鳩から宮廷のある飛鳥まで馬で通っていたそうです。
その距離約20km。それって、私の出勤距離(27km)と近い(?)わー。
割と遠距離通勤同士という、時代を越えた聖徳太子との共通点をようやく発見しました!
(どうでもいい話ですね、失礼しましたー)







「柿食えば~」の石碑もありました。
とてもいい天気で、高さ34mの五重塔をはじめとした木造伽藍が青空に映え、すっくとそびえ立っており、無駄のない美しさに見とれます。しばらく滞在しました。



それから昔の面影が色濃く残る、白壁の民家の続く西里の町並を通っていきました。
静かな細い旧道に私一人きりという気持ちの良さ。途中の西光寺には、こんな文言が掲げられていました。
「本当に味わえば」というところが引っ掛かります。



小高い場所にある桜池のオープンビューに立つと、大和の山々が見渡せます。
でも朝の逆光でまぶしく、今一つ確認しきれませんでした。
それも、かすかな蜃気楼のようで、また良し、でした。



○ 藤ノ木古墳

丸い丘でかわいらしい形の藤ノ木古墳に行きました。古墳時代後期(6世紀後半)の円墳。
古墳時代というと、文字のない頃のようなとっても昔のように思えますが、考えてみたら聖徳太子時代というわけですね。
古墳と法隆寺の時期があまり変わらないということが、すぐには信じられないような気もします。



のぼってみたい、気持ちのよさそうな傾斜ですが、残念ながらそれは禁止されています。
留学時代、ここそっくりの丘の上でいつもランチと昼寝をしていたことを思い出しました。
ゴロゴロしたいわ~。



中がのぞけるようになっており、センサー反応で電気がつくはずが、全くつかずに、暗くて見られませんでした。
私は自動ドアもよく開かなかったりするので、センサーと相性が悪いのかもしれません。
ベンチでひと休みしていたら、自転車の人たちが何人もやってきました。

「柿食えば」の石碑は見つけたけれど、柿がないわ、と思っていたら、古墳そばの家で干し柿を吊るしているのを発見。
ちょうど10時になり、法隆寺の鐘が鳴るのが聞こえてきました。

○ 龍田神社

それから龍田神社まで歩いていきます。
方角を間違えて、斑鳩町役場の辺りでうろうろ。運よく標識を発見できました。
法隆寺の鎮守で、この神社に法隆寺を建てる神託を伺った社だという由縁があります。



龍田神社なだけに、てっきり龍の手水舎かと思いきや、めずらしくも鶏でした。これぞチキンタツタ…?(いやいや)
ちゃんと由来があるそうです。出兵の時を告げなかった鶏が神功皇后の怒りに触れて龍田川に流された時、龍田大社の神様に助けられたんだとか。
それ以来、龍田神社では鶏を大切にお守りしているそうです。



神木として祀られている楠の大木があり、「正一位 稲荷大明神 楠大明神」という位がついていました。
樹齢700年だとか!年輪はいったいどうなっているんでしょうね。
のびのびと枝を伸ばしている様が見事でした。



○ 吉田寺

さらに歩いて吉田寺へと向かいました。
通称ぽっくり寺と言われるこの浄土宗のお寺で、ぽっくり往生願いをしてきました。
寝たきりになったり、ボケて周りに迷惑をかけたりはしたくないですからね。
古めかしい鐘楼や室町時代の多宝塔(国の重文)を見上げると、多宝塔に大きな蜂の巣がかかっていたので、今にも襲いかかってきやしないかとブルブルしました。



そばには白山神社もありました。うっそうとした森を背後にした奥深い雰囲気。無人でした。
いくつか神様が祀られている中に、塩土神という塩の神様がいたのが印象的でした。



○ 竜田川公園

地図がなかったため、おおよその見当をつけて、田園風景の中、お百姓さんが畑を耕している横をてくてく歩いて、竜田川へ向かいました。
百人一首で在原業平が「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」と歌った、古来より紅葉の名所という竜田川公園に行ってみたかったのです。



かなり人が多かったのですが、紅葉は残念ながらもう終わり気味でした。
日当たりがいいんでしょう。場所によって紅葉の早さが違うので、盛りに来るのはなかなか難しいものです。



朱塗りの橋が2つかかっており、風情がありました。



○ 西ノ京(薬師寺、唐招提寺)

そこから法隆寺行きのバスに乗り、乗り換えて筒井駅に戻りました。
筒井のガード下に、なつかしい近鉄バッファローズのマークを発見。
奈良は、飛鳥時代だけでなく、昭和時代の名残も残っている場所なんですねー。



電車で西ノ京駅へ行き、薬師寺と唐招提寺を巡ります。
薬師寺の鮮やかな彩色には驚きました。金堂は、創建当時の白鳳文化風のたたずまいが再現されているとのことです。
カラフルな色合いのため、なんだかどの伽藍も新しい印象を受けます。
唯一の創建当時の建物となる東塔は、110年ぶりの解体修理工事中で、幌に覆われていました。
西塔とのコントラストがのぞめずに残念。





玄奘三蔵院があるとは知りませんでした。法隆寺では聖徳太子、唐招提寺では鑑真を祀っていますが、ここ薬師寺は玄奘三蔵なんですね。
彼は法相宗の始祖で、興福寺、薬師寺が2本山となっているそうです。知りませんでした。
西安にある大雁塔に上ったことがありますが、かなりこことは建築様式が違います。
玄奘本人が来日したわけではないので、伽藍の様式は本人の預かり知らぬものになっているんでしょうね。





唐招提寺は、薬師寺とは対照的に、あまり色を使わないシックな天平建築様式。
これが「天平の甍」かあ~、と見入りました。
こちらの金堂も、平成の大修理を終えたばかりのため、8世紀後半の創建とはいえ、なんだかフレッシュな感じを受けます。





○ 西大寺

またバスで駅に戻り、奈良に向かいました。春日大社に行こうとしたら、今日はそのバス便は出ておらず、途中までバスに乗っていくにせよ、東大寺までの道が混雑していて、バスがいつ戻ってくるかわからないと言われたため、あきらめました。
去年参拝しましたし、混んでいるところにわざわざ行くのは避けたいところ。
それならばと、かねがね気になっていた西大寺に行くことにしました。駅名になっているだけあって、大和西大寺駅からすぐ。
東大寺ほどではないものの、ここも堂々とした大きな寺院でした。





京都では、空海の東寺は隆盛を極めたものの、対する西寺は今はもう廃寺となっているため、そんな明暗を分けたものではなかったことに、安心しました。

3日目その2へと続きます。

紅葉の京都・奈良旅行2-2

2012-11-24 | 近畿(京都・滋賀)
○ 土下座像・檀王法林寺
○ 南禅寺
○ I can do, 永観堂。
○ 日向大神宮
○ 法界寺・日野誕生院
○ 下鴨神社・糺の森
○ バスも道路も大混雑
○ 外国の京都観光者
○ この日のお気に入り

2日目その1からの続きです。

○ 土下座像・檀王法林寺

バスを降り、京阪の三条駅で、翌日使う奈良斑鳩チケットを購入しました。
三条駅前の交差点で、ふと横を見ると、紅葉の向こうになにやら大きな銅像が。
おおっ、これが世に有名な「土下座像」ですか!



皇居に向かって拝礼している姿の高山彦九郎像ですが、今では京都の待ち合わせ場所として有名な土下座像。
これまで一度も見つけられずにいたのが、ようやく発見できました。
おそらくいつも、渋谷のハチ公のように人混みに囲まれているからだと思います。



ようやくのことで四条通りを抜けたバス。嵐山も大混雑でしたが、この辺りも人の流れが3列になって、押すな押すな。
「おめん」うどん屋の前にも長蛇の列ができていました。食べたくても無理~。



駅近くながら、観光寺院ではないため静かな檀王法林寺を訪れました。
黒招き猫伝説のあるお寺で、ここの楼門にいる四天王と邪鬼たちに会いに行ったのです。
ここから永観堂行きのバスに乗ろうとしましたが、2本待って2本とも乗客がギュウギュウで乗れなかったので、あきらめて地下鉄で行くことにしました。

○ 南禅寺

蹴上駅で降りた人がその行列のまま、南禅寺・永観堂方面へと向かいます。
南禅寺と赤山禅院って、名前はなんとなく似ていても、赤山禅院はさほど知られていないのに、南禅寺は知らない人がいないほど有名。



南禅寺は去年よりは紅葉がきれいでした。山門の上は、人でぎっしり。
あんなに大勢人があがっていても床が抜けないのは、さすが世界遺産ね?
さらにぞろぞろと見知らぬ者同士、集団で歩いて永観堂へと向かいます。



○ I can do, 永観堂。

この時期、間違いなく京都で一番混んでいるのが、ここ永観堂。
人の流れがはっきりとできています。
紅葉で有名なのは永観堂と東福寺ですが、永観堂の方が東山にあるため、輪をかけた混雑ぶり。
南禅寺の紅葉もきれいでしたが、永観堂はやっぱり他とは格がはるかに違います。
とても美しく、色鮮やかで、人混みにもまれながらでも来た甲斐があります。
大勢の人たちも、それぞれに満足のため息をつきながら、撮影していました。









今回は初めて、隣の永観寺幼稚園も解放していました。
多すぎる訪問客を流すためでしょうか。そちらの紅葉も楽しめました。



こちらは、南禅寺と永観堂の間を流れる琵琶湖疎水。まっすぐ流れてくるさまが、美しくすがすがしいです。



ところでGregとVivienは「エイカンドウ(Eikando)」のことを「アイケンドウ」と言います。
はじめ「I can do.」かと思いました。クイーンズイングリッシュとフレンチの発音なのかも?

○ 日向大神宮

永観堂の紅葉に満足して、インクラインを通って日向大神宮へ。
ここの紅葉も、以前訪れた時はとても印象的でした。





息を切らして急坂を上っていきましたが、ここの紅葉はもう終わりでした。
ほかの場所よりも色づきが早いようです。前は訪れる人も少なくかなりマイナーめいていたようでしたが、今回は人もわりと来ていました。
どこもメジャーになってる感じがします。(と、旅行者の私が言うのも変な話ですが)

○ 法界寺・日野誕生院

再び地下鉄に乗り、そのまま醍醐寺か毘沙門堂に行こうかと思いましたが、路線図に描かれている法界寺へ行くことにしました。
路線図には、主要な寺社のイラストがいくつも描かれていますが、その中でここだけ行ったことがないためです。
ガイドブックにも載っていないけれど、有名なお寺なのかしら?
最寄りの石田駅について、近隣地図を眺めましたが、載っていません。
駅員さんに行き方を聞くと徒歩25分とのこと。遠いわー。
でもせっかく来たので、行ってみることにします。

地図をもらいましたが、それでも迷い、道を歩く人に聞いても立てつづけに「わからない」と言われました。
辺りは京都らしからぬ、コピーのような建て売り住宅地域。
そこで「法界寺さんはどこですか?」と聞いていたので、もしかすると「豪徳寺さん」のように人の家を探していると思われたのかも。
それはわからないですよねー。建売住宅群の中で人んちを聞くなんて、変な人ー!

言い方を変え、聞く人のタイプを変えて、土地に詳しそうなおじいさんに「誕生院はどこですか?」と聞いて、ようやく教えてもらえました。
全く情報を持たないまま、誰の誕生に関係するのかもわからないまま行ったら、そこは親鸞ゆかりの地でした。



へえ~、親鸞って京都の人だったのねー。と思いましたが、そういえば五木博之の『親鸞』の冒頭に、日野という地名が出てきたんだったわ。
幼少期のストーリーを思い出そうとしますが、牛頭大王のシーンばかり蘇ってきます。そこが一番強烈だったからでしょう。
たしか、9歳の時に青蓮院で得度するまで過ごした地です。



日野誕生院は、江戸時代の創建。禅寺のように簡素ながら手入れの行き届いた、回廊式の静かな伽藍でした。
中央に灯籠が置かれた、白砂で敷き詰められた前庭が落ち着きます。
このお寺のことを全く知りませんでしたが、浄土真宗の人にとっては有名な聖地なのでしょう。





隣にある法界寺は、日野薬師とも呼ばれるそう。浄土真宗ではなく、真言宗醍醐派の寺院でした。
併設された幼稚園のイチョウの木の下で子供たちが遊んでいて、ほのぼのしました。







夕暮れの光がまぶしく輝きだし、そろそろ日が沈むと急ぎましたが、行きに道に迷ったこともあり、結局石田駅に戻ったのは1時間後。
今日こそは、暗くなる前に下鴨神社を参拝したいと思い、市役所前駅まで出てバスを待ったけれど、やっぱり満員で乗れずに、見送りました。
道路も混んでいて、次のバスもなかなか来ず、そのうちに日が暮れてしまいました。

○ 下鴨神社・糺の森

神社前に着いた時には、結局夜になってしまいました。糺の森は暗くてこわそうでしたが、無理なら引き返そうと、とりあえず行ってみることにします。
東山の方はライトアップのお寺に向かう観光客で、夜もごったがえしていますが、それ以外は帰宅する地元の人が多そう。
京都市内の人たちは、この時期は帰るのにも時間がかかって大変ね。

下鴨神社前のバス停では、5,6名が降りましたが、神社へと向かったのは私一人。
5時過ぎたので、もう神社は閉まっていましたが、相生社をお参りできました。



そのままバス通りへいったん引き返しかけましたが、森の方から三々五々人がやってきます。
ライトもついているので、糺の森を歩いてみることにしました。

夜の森は歩いてはいけないと、いつかどこかでだれかに教えられたような気がしますが、参拝者がとだえてはいないし、ここは聖なる森なので、大丈夫。のはず。
集中していたため、なんだか五感が研ぎ澄まされた気がします。
でもよいこはまねしないでね。森だから。

○ バス内も歩道も車道も大混雑

森を抜けてバスに乗ったら、やってきたバスもまた、人でギュウギュウ。あっという間に現実に引き戻されます。
京都発の路線が混んでいるのかと思いきや、京都へ向かうバスも混んでいるとは。この時間はすべてのバスが激混みなんでしょうか?
そして渋滞で道路は動きません。河原町に差し掛かると、みんな途中で降りて、三条や四条まで歩き出したりしています。
でも外の歩道も混んでいるのです。あー、秋の京都って、大変!

こちらの人の言葉を聞いていると、自分のイントネーションもなんだかつられてきます。
おばあさんに席を譲ったときに「座りますか?どうぞぉ」と京都のイントネーションぽく言ったら、こちらの人と思われてか(?)、いろいろしゃべりかけてもらいました。
長いトークには非対応なので、よそ者だとすぐにバレて「駅まで行かはるんでしょう?」と聞かれてしまいました。

下鴨神社から駅まで、1時間かかりました。すごすぎます。
今回はハイシーズンの3連休ということで、例年以上にすごい様子。四条や三条通りも人でみっちり。
臨時便は予定よりも30分長く出すことに決定したと、無線から流れてきました。

○ 外国の京都観光者

今日はイスラエル人のOferと友達になりました。
日本が好きで、バカンスのたびに来日しているとのこと。
特に京都が大好きなんだそうです。
これまで、奈良、広島、高山、東京、鎌倉などを巡って、富士山登山もしたとのこと。
今日は文楽を観てきたそうです。
日本人なのに、なんだかいろいろ負けているわ~。
滞在はあと一週間、その間に高野山に行きたいと言っていました。

昨日会ったGregたちもそうですが、外国人には、奈良・京都のほかは、広島や高山がダントツ人気のようです。
実はインターナショナル・ツーリズム・シティだった広島と高山。知らなかったわ。

○ この日のお気に入り



初めて行った場所でした。地図を片手に道を探していたら、ランニング中の人が「どこか探していますか?」と聞いてくれて、「すぐそこですよ。今ちょうど紅葉が最高ですよ!」と教えてくれました。
小さなお堂でしたが、たしかに、聞きしに勝る紅葉の美しさ。



私が行った時、カメラマンが一人帰るところでしたが、ほかに参拝客は一人もいません。
とても雰囲気がよかったので、次に人がやってくるまで、しばらくその場所にいました。



けっこう歩いたつもりでしたが、今日も3万歩いきませんでした。
町に慣れてきたので、今までのように猪突猛進観光ではなくなったからかもしれません。
明日こそは早く起きなくっちゃ!



3日目へ続きます。

紅葉の京都・奈良旅行2-1

2012-11-24 | 近畿(京都・滋賀)
○ 嵐山
○ 亀山公園(亀山?嵐山?小倉山?)
○ 裏道にはまる
○ 御髪神社
○ トロッコ嵐山駅
○ 長神の社
○ 清涼寺
○ 清滝
○ 愛宕神社の一の鳥居
○ 嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区・日本一のヒゲダルマ

1日目からの続きです。

○ 嵐山

京都2日目。
昨日の出発が遅かったため、今朝は早起きしようと思ったのに、なかなか起きられず、またもや出発が予定より遅くなってしまいました。
今日は嵐山を散策します。いつも早朝に出かけるところを1時間ほど遅くなったら、すでにかなりの人混みが出ていました。
人力車も仕事に繰り出して、威勢よくガイドをしています。



まずは渡月橋を渡って竹林を歩き、野宮神社へ至るという王道ルート。



野宮神社の拝殿奥にある苔芝がとても好き。



竹林の道を通るたびに毎回感動していたものだけれど、今回はそうでもなかったような。
もう慣れてしまったのかしら。人が多くてざわざわしていたから?
それでも大河内山荘のあたりはやはり素晴らしくて、胸がときめきました。



○ 亀山公園

竹林の道をガイドする何台もの観光タクシーの間をすりぬけて、今回初めて亀山公園に行ってみました。



けっこう急斜面に作られている公園で、丘陵のような坂をゆっくり登っていくと、すばらしい眺望が望めて感動しました。
保津峡が遙か下に見えます。向こう岸の山の中腹の千光寺から、時を告げる鐘の音が響いてきます。
両岸にそびえる嵐山の紅葉が美しく、いくら観ても飽きません。
絵のような光景を独り占めできました。



ああ、やっぱり京都に来て良かったわ。ワンパターンになってきた気もしていましたが、毎年訪れる場所でも自然は毎年違う光景を見せてくれるものですね。



そのままどんどん奥に歩いていくと、突然「嵐山公園はここまで」という立て看板がでてきました。
かといって、特に柵があるわけでもなく、その奥にも歩いて行けそうです。
ただ、地図も案内標識もないため、その先に何があるのかは、わかりません。
うーん、どうしよう?その場で足踏みしてしまいました。



○ 裏道にはまる

せっかくここまで歩いてきたので、入口まで戻りたくないなと思っていたら、右側の細い坂道を下からゆっくり上ってくる女性がいたので、話しかけてみました。
地元の人で、「普通の道は観光客でごったがえしているから、人の知らない裏道を通ってきた」とのこと。
公園の先にはなにがあるのかと聞いたら、「そのまま進むとどんどん山道になって、尾根伝いに清滝の方へでるそうよ」と教えてもらいましたが、道なき道をたった一人でトレッキングする根性はありま

せん。
「この下にはなにがあるのですか?」と聞くと、「二尊院の方への近道になるから、この裏道を下って行きなさい」と教えてもらったので、下っていくことにしました。
歩きだしてみると、その道は相当急な下り坂。しかも粘土状の土が昨日の雨で抜かるんだままなので、緊張がとけると、今にも滑って転んでしまいそう。
これは通ってきた小道を途中から見上げて撮った写真です。下に着くまでまだ半分以上あります。



(さっきの人は、よくこんな荒れた道を上ってこれたなあ、さすがはジモティ。でも上りの方が滑らないんだろうな)などと思いながら、かなり時間をかけて足場を探しながら、長い道を少しずつ降りていくと、そのうち下の方に神社が見えてきました。
(よかった、人の訪れる場所があるわ)とほっとしました。

京都は雅な古都なので、つい忘れがちですが、エレガントな京都の町から少しそれるだけで、問答無用の野性の自然がまだまだ広がっているんですよね。
時々はまって、大変な目に逢います。前に鞍馬山で遭難しかけたことは忘れられません。

○ 御髪神社

ようやく下まで降りると、そのお社は、日本で唯一髪の神様をお祀りする御髪神社でした。
前も参拝しましたが、安心させてもらったお礼を込めて、今回もお参りします。
そこに、ツアー旗を掲げたガイドさんがぞろぞろ団体連れでやってきたので(こんなマイナーな神社にも来るの?)と、とても驚きました。
ウケ狙いかしら?(なんの?)

名前が名前だけに、(えっこんなところを参拝するの?)(なんで連れてくるんだ)と、斜に構えた感じの足取りの重い参加者もいたようでしたが、たまたま参拝していた私を見て、(なあんだ、ハゲてなくてもお参りする場所なんだ)(アヤシイ、なんちゃって神社じゃないのか)と安心した様子。
「え~」と言う人がいなくなり、添乗員さんはほっとした様子でした。



うっかりサクラになってしまいしたが、まあとにかく髪の毛が普通にあって良かった(笑)。
そばの小倉池は相変わらず穏やかで、水鳥が羽を伸ばしていました。



○ トロッコ嵐山駅

トロッコ嵐山駅が開いているのを初めて見たので、中に入ってみました。
ちょうど1時間に1本のトロッコ電車が通り過ぎていくところで、超ラッキー。
さすがはハイシーズン、乗客はぱんぱんでした。



そのまま、人の流れに沿っててくてく歩いていきます。
静かな嵐山も、見渡す限り観光客でごった返しています。
常寂光院は人でぎゅうぎゅうだったのでスルー。二尊院もすさまじく混んでいて、スルー。
そういえばここは今年の「そうだ京都、行こう。」の場所。今年京都で一番話題の場所ですね。駐車場も満車で、車が道路にたまって渋滞を起こしていました。



○ 長神の社

誰もが寺社を巡ろうと、行列ルートができている中で、私は一人それて、長神の社に足を踏み入れてみました。
風致公園として整備している場所だとのこと。
小倉百人一首文芸苑として、歌が刻まれた石碑が箇所箇所においてありました。



遠くから、ゴミ回収車の音楽が聞こえてきて、現実に引き戻されます。
これも早朝には聞かないもので、興ざめですが、ゴミを片付けないと景観が損なわれますから、致し方ないのでしょう。

○ 清涼寺

ひと気のないのが持ち味(?)の厭離庵さえも混んでいました。いやはや、もう言葉になりません。



清涼寺へ向かうと、ここにも、いくつもの旅行社のツアー旗につづいていく団体観光客がたくさんいました。
集団で境内の小石を踏み歩いていく、ザクザクという音が大きく、いったい何が起こるの?デモですか?戦争ですか?といった感じでした。
この前のラジオ収録で、このお寺がお気に入りだと宣伝した私のおかげかな?(んなわけないでしょ)
それでもやっぱりこのお寺は自分に合う感じ。しばらく滞在しました。











○ 清滝

人の多さに息苦しくなってきたため、京都バス終点の清滝まで行ってみることにしました。
よく聞く名前ですが、ガイドブックにも載っていないし、まったく情報がありません。どんな滝なんでしょう?
清水寺のように、清水の流れる美しい滝かしら?

清滝行きのバスを待って乗り込むと、中はぎゅうぎゅうで驚きました。
嵐山辺りで乗客も降りてガラガラかと思いましたが、足の踏み場もないほどです。
みんなどこまで行くの?

トンネルをくぐっていったところが、終点の清滝でした。
そして、バス停の大地図をいくら見ても、清滝という滝はありませんでした。なんとその辺一帯の地名のことだったんです。
乗客はみんなトレッキングをしに、どんどん坂を下っていきましたが、装備のない私はきびすを返して、再びバスに乗りました。



全長500mのトンネルは1車線しかなく、とても細いのですが、すぐ横を人の影がどんどん通っていくので、バスからのぞいて肝を冷やします。
ここも京都で有名心霊スポットなんだとか。ひえ~。



○ 愛宕神社の一の鳥居

行きに、人が何人か降り、紅葉がきれいだった鳥居本で降りてみました。
嵐山高雄パークウェイという道路の橋の上から数名が写真を撮っています。
(歩行者OKなのね)と、私も後に続くと、そこからは古い宿場町が見えました。
(ここを歩きたいな)と、道を探して下へ降りていきます。



古い茅葺き屋根の家が立ち並ぶ通りを散策していくと、この前ドライブで通った朱鳥居を見かけました。
愛宕神社と書いてあり、参拝しようと先へ歩いていきましたが、しばらく行っても神社が見えないため、(あれ?)と不思議に思って引き返しました。



ここは愛宕神社の一の鳥居で、拝殿は簡単にはたどり着けない、ずっと奥の愛宕山の上のよう。
清滝から徒歩で往復4~5時間の距離だそうです。
観光気分では無理よー。早く言って~。(これって常識?)
以前は愛宕山鉄道のケーブルカーがあったのに、無くなってしまったんですね。
明智光秀が神託を得た愛宕神社には、いつか参拝してみたいものです。



○ 嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区・ヒゲダルマ

なんて長い名前!古い街並みが整備されている小路を、そぞろ歩きしました。
苔むした風情のある町並みを眺めていると、江戸時代にタイムスリップした気分になります。
道なりに進むと、町並み保存館や化野念仏寺があります。



道すがら、好きな「吾唯足知」のつくばいを見つけて、嬉しくなりました。
お店屋さんの軒下には、巨大な達磨さんがおり、目を引き寄せられました。



その名も「日本一の良縁ヒゲダルマ」!うわわ、すごい~!
ヒゲだけでなくマユゲもすごいです。もう視界がふさがっているようです。
さらに、目の下からも毛が生えている様子!
予想をはるかに超えるロン毛っぷりに、びっくりしました。良縁に効くのね…?



ウォーキング団体の人たちが大勢おり、その人たちはそのまま大覚寺まで歩いていくようでした。
私はまたバスに乗りました。
さすがにこのあたりは観光客もさほどおらず、最前列席に座れましたが、大覚寺のところでバスはみるみるうちに満員に。
大覚寺の塔頭、覚勝院で大根供養をしているのが、バスの窓から見えました。

京都の地名にも慣れてきて、もう「太秦」は「うずまさ」以外には読めなくなっています。
よしよし。でもまだ「愛宕」は「あたご」と呼んでしまいます。
愛宕神社は「あたご神社」なのに、同じ字を書く愛宕念仏寺は「おたぎ念仏寺」になるのです。
うーん、まぎらわしいわ。

そういうことをつらつら考えながらバスに揺られていきますが、それにしても時間がかかっています。
嵐山の中心はすでに人でいっぱい。バスの外にはおそろしいほど大勢の人がいて、怖くなります。
東京の人がみんな押し寄せた感じ。



渡月橋なんて人が多すぎて、先に進めず止まっています。
見ているだけで、圧迫圧死しそう。
この古い橋が重みで落ちたりしないのかしら。渡月橋イズフォーリンダウン、マイフェアレディ。



嵯峨鳥居本から乗ったバスが嵐山を脱出するまで、なんと1時間かかりました。
大渋滞におそれを成して、乗り換えずに終点まで行ったところ、三条京阪のバス停までさらに1時間。京都の中心部までバスに2時間揺られたことになります。
ぐったり。でも秋の嵐山は毎年こんな風に、大混雑です。

2日目その2へ続きます。