[蔵王温泉→お釜→山寺→高畠ワイナリー→帰京]
朝6時に起床。アッコさんが寝ていたので、静かに朝湯に入りに行きましたが、戻っても彼女はまだ寝ており、「食事ができてます」という食堂からの電話で目覚めました。
夕べは2、3時頃まで仕事をしていたとのこと。それは起きられないはずです。
食事の後ほどなくして出発。女将以下宿の一同にお見送りしてもらいました。
このたびでは、朝も夜もずっと和食続き。
私は満足ですが、どうやらアッコさんはコーヒー欠乏症になっていた様子。
「コーヒーが飲みたいなー」とつぶやいていますが、バスに乗り、ほどなくして気持ちが悪くなった私は、もはやリアクションができなくなっていました。
食事がまだ消化されていないうちに、くねくねカーブを通っているせいです。
酔い止め薬が効くまでの時間がとても長く感じました。
今回は、蔵王から出羽三山を巡るコースのため、本当に毎日ひたすら山を登ったり降りたり。
こんなにカーブだらけの日々は、生まれてこの方初めて。自分はとても山の中には住めないだろうと思います。
そしてドライバーさん、ただただお疲れさまです。
○ 蔵王・お釜
酔いをこらえて数え切れないカーブをやり過ごしているうちに、お釜に着きました。
お釜を訪れるのはこれで2度目。中学のサマーキャンプで蔵王登山をしたときには、濃霧が立ちこめて辺りが全く見えなくなり、あわや八甲田山死の行程という状態になったという、忘れられない思い出があります。
お釜もあの時見えたのかどうか。色は少し見えても、全貌ははっきり見えなかった気がします。
ところが今回は、何も隠すところなく、すばらしくくっきりと見えていました。
深いエメラルド・モスグリーンの水をたたえた火山湖。自然の美しさに感動します。
標高が高い場所にあるのに、水が枯れることがないというのが神秘的。
「なにかおもしろい写真を撮ろう」とアッコさんが言い、お釜の水で顔を洗っている写真を撮りました。
アッコさんがガリバーのように巨人になったら、ここを使えば身だしなみもバッチリ、かわいい山ガールでいられますね。
そう、彼女は山ガール。よく関東近隣で登山を楽しんでいるそうです。
この日の格好も、バッチリ山ガール風でした。私は水辺が好き~。(弱い声)
山の上には、刈田嶺神社も見えます。神社好きの私たちですが、御釜の辺りを歩き回ったため、暑さでへたっており、熱い視線を向けただけで、登っていくのは断念しました。
蔵王山頂レストランで、お釜を眺めながら、蔵王ソフトクリームを食べました。
アッコさんは、念願のローステッドコーヒーを。
と、なんだかモクモクと雲が出てきて、あれよあれよと言う間に、お釜は見えなくなってしまいました。
なんということでしょう。さっきまでの快晴が、嘘のように、今では雲の中。
「みなさん、きちんと見られてラッキーでしたね」と添乗員さん。
どうも、摩周湖よりもお釜は見られる確率が低いんだとか。30%だそうです。
参加者からは「たしかに今回が三度目の正直だった」という声もあがりました。
それからまた、バスは山を下っていきます。
薬が効いてからは、快調に眠っていけました。
○ 山寺(立石寺)
そして着いたのが、山寺。
ここには、7年ほど前に一人で訪れました。
石段がとてもとてもきつかったという思い出があるため、この暑い中で、どうなることかとおそれをなしていましたが、歩き始めてみると、前ほどではありませんでした。
どうしても一人だと、せっせと歩いてしまいますが、きっと今回はアッコさんや、添乗員の小林さんと、話をしたり立ち止まって周りを眺めたりしながら行ったからでしょう。
アッコさんは、一眼レフのカメラを持参して、じっくり撮影しています。
このブログも、素敵な写真はどれも彼女の撮影です(笑)。
添乗員さんは、私たちが写真を撮っていて、一番若手なのに一番ビリになったため、一緒に歩調を合わせてくれ、二人の写真を撮ってくれました。
蔵王温泉同様、ここもアジサイがきれいに咲いていました。季節が戻ったような感じ。
芭蕉と曾良像の前で。どうしてこんなに二人の距離は離れているのかしら?
師匠がビッグすぎて、弟子が距離を置いたとか?単に撮影用の位置配分なら良いのですが。
そもそも、出羽三山を訪れるのは、新緑の緑がまぶしい季節がいいということで、梅雨があがったこの季節を選びました。
その計算はピタリと当たり、どこを訪れても、緑の美しさが満ち満ちています。
ここ山寺も、緑に覆われた場所。どこもかしこも苔むしていていかにも古刹という感じ。とても雰囲気がありました。
登り始めた辺りは、石段は木陰の下になっていましたが、しばらく上っていくと木もなくなり、じりじり日射しが反射する石段を歩いていくこととなります。
汗だくになりましたが、奥の院に鎮座した金色の大きな仏像は、見がいがありました。
そこにも御朱印を書いてくれるお寺の方がおり、(毎日ここを上ってくるんだなあ)と恐れ入ります。
考えてみれば、初日に訪れた、この世からかけ離れているような湯殿山神社も、通いの神官たちが大勢いるんでしょうね。
毎日が修験道。考えるだけでも大変です。
山寺の隣にそびえる岩山には、岩肌をくり貫いて作った修行用の庵のような場所があり、今でも修験者が使っていると聞いて、驚きました。
高所恐怖症の人は、恐怖で悟りも得られなさそうです。
添乗員さんが「三重塔もありますよ」と言ったので(前にきたときには気付かなかったー)とワクワク探してみたら、とても小さなものでした。
扉の中に安置された塔だとは予想外。1519年の作で、重要文化財だそうです。
展望台からの眺めは、相変わらずすばらしかったです。
涼しい山風が吹き抜ける心地よい場所で、ひと涼みしました。
○ 高畠ワイナリー
その後、バスに戻って、高畠ワイナリーへ。
高畠駅のすぐそばにある、小さなワイナリー。ここで工場見学をしたあと、スモモのスパークリングワインや桃のワインなど、いろいろなワインを試飲させてもらいました。
私はぶどうジュースがおいしくて気に入りましたが、ジュースは1杯限定でした。
アルコールは飲み放題なのに、どうして?いくらでも飲めるから?不思議なシステムです。
それから、一路帰途を目指します。
ずんだ団子をシェアしました。とても鮮やかな色ですが、これが自然の色。
はっきりした味につぶつぶの食感で、おいしかったです。
途中、高速が火事渋滞になっていると聞きました。
事故渋滞なら聞くけれど、火事渋滞って初耳!
車が高速道路上で炎上してしまったことが原因だそうです。
そんなことって、あるのー!?
かなり興味シンシンでしたが、私はほどなくして眠ってしまい、全く気づかないままに、その車の横をバスは通り抜けていったようです。
アッコさんに聞いたら「丸焦げだったよ」とあっさり話してくれました。
そんなわけで、少し遅れたものの、大きなアクシデントもなく無事に東京に着き、旅は終了。
ミステリアス・山形を存分に満喫できました。
修験の山々を巡るという、なかなかディープな旅ながら、同じ興味を持つ友人と一緒に過ごせた、とてもおもしろい3日間でした。
朝6時に起床。アッコさんが寝ていたので、静かに朝湯に入りに行きましたが、戻っても彼女はまだ寝ており、「食事ができてます」という食堂からの電話で目覚めました。
夕べは2、3時頃まで仕事をしていたとのこと。それは起きられないはずです。
食事の後ほどなくして出発。女将以下宿の一同にお見送りしてもらいました。
このたびでは、朝も夜もずっと和食続き。
私は満足ですが、どうやらアッコさんはコーヒー欠乏症になっていた様子。
「コーヒーが飲みたいなー」とつぶやいていますが、バスに乗り、ほどなくして気持ちが悪くなった私は、もはやリアクションができなくなっていました。
食事がまだ消化されていないうちに、くねくねカーブを通っているせいです。
酔い止め薬が効くまでの時間がとても長く感じました。
今回は、蔵王から出羽三山を巡るコースのため、本当に毎日ひたすら山を登ったり降りたり。
こんなにカーブだらけの日々は、生まれてこの方初めて。自分はとても山の中には住めないだろうと思います。
そしてドライバーさん、ただただお疲れさまです。
○ 蔵王・お釜
酔いをこらえて数え切れないカーブをやり過ごしているうちに、お釜に着きました。
お釜を訪れるのはこれで2度目。中学のサマーキャンプで蔵王登山をしたときには、濃霧が立ちこめて辺りが全く見えなくなり、あわや八甲田山死の行程という状態になったという、忘れられない思い出があります。
お釜もあの時見えたのかどうか。色は少し見えても、全貌ははっきり見えなかった気がします。
ところが今回は、何も隠すところなく、すばらしくくっきりと見えていました。
深いエメラルド・モスグリーンの水をたたえた火山湖。自然の美しさに感動します。
標高が高い場所にあるのに、水が枯れることがないというのが神秘的。
「なにかおもしろい写真を撮ろう」とアッコさんが言い、お釜の水で顔を洗っている写真を撮りました。
アッコさんがガリバーのように巨人になったら、ここを使えば身だしなみもバッチリ、かわいい山ガールでいられますね。
そう、彼女は山ガール。よく関東近隣で登山を楽しんでいるそうです。
この日の格好も、バッチリ山ガール風でした。私は水辺が好き~。(弱い声)
山の上には、刈田嶺神社も見えます。神社好きの私たちですが、御釜の辺りを歩き回ったため、暑さでへたっており、熱い視線を向けただけで、登っていくのは断念しました。
蔵王山頂レストランで、お釜を眺めながら、蔵王ソフトクリームを食べました。
アッコさんは、念願のローステッドコーヒーを。
と、なんだかモクモクと雲が出てきて、あれよあれよと言う間に、お釜は見えなくなってしまいました。
なんということでしょう。さっきまでの快晴が、嘘のように、今では雲の中。
「みなさん、きちんと見られてラッキーでしたね」と添乗員さん。
どうも、摩周湖よりもお釜は見られる確率が低いんだとか。30%だそうです。
参加者からは「たしかに今回が三度目の正直だった」という声もあがりました。
それからまた、バスは山を下っていきます。
薬が効いてからは、快調に眠っていけました。
○ 山寺(立石寺)
そして着いたのが、山寺。
ここには、7年ほど前に一人で訪れました。
石段がとてもとてもきつかったという思い出があるため、この暑い中で、どうなることかとおそれをなしていましたが、歩き始めてみると、前ほどではありませんでした。
どうしても一人だと、せっせと歩いてしまいますが、きっと今回はアッコさんや、添乗員の小林さんと、話をしたり立ち止まって周りを眺めたりしながら行ったからでしょう。
アッコさんは、一眼レフのカメラを持参して、じっくり撮影しています。
このブログも、素敵な写真はどれも彼女の撮影です(笑)。
添乗員さんは、私たちが写真を撮っていて、一番若手なのに一番ビリになったため、一緒に歩調を合わせてくれ、二人の写真を撮ってくれました。
蔵王温泉同様、ここもアジサイがきれいに咲いていました。季節が戻ったような感じ。
芭蕉と曾良像の前で。どうしてこんなに二人の距離は離れているのかしら?
師匠がビッグすぎて、弟子が距離を置いたとか?単に撮影用の位置配分なら良いのですが。
そもそも、出羽三山を訪れるのは、新緑の緑がまぶしい季節がいいということで、梅雨があがったこの季節を選びました。
その計算はピタリと当たり、どこを訪れても、緑の美しさが満ち満ちています。
ここ山寺も、緑に覆われた場所。どこもかしこも苔むしていていかにも古刹という感じ。とても雰囲気がありました。
登り始めた辺りは、石段は木陰の下になっていましたが、しばらく上っていくと木もなくなり、じりじり日射しが反射する石段を歩いていくこととなります。
汗だくになりましたが、奥の院に鎮座した金色の大きな仏像は、見がいがありました。
そこにも御朱印を書いてくれるお寺の方がおり、(毎日ここを上ってくるんだなあ)と恐れ入ります。
考えてみれば、初日に訪れた、この世からかけ離れているような湯殿山神社も、通いの神官たちが大勢いるんでしょうね。
毎日が修験道。考えるだけでも大変です。
山寺の隣にそびえる岩山には、岩肌をくり貫いて作った修行用の庵のような場所があり、今でも修験者が使っていると聞いて、驚きました。
高所恐怖症の人は、恐怖で悟りも得られなさそうです。
添乗員さんが「三重塔もありますよ」と言ったので(前にきたときには気付かなかったー)とワクワク探してみたら、とても小さなものでした。
扉の中に安置された塔だとは予想外。1519年の作で、重要文化財だそうです。
展望台からの眺めは、相変わらずすばらしかったです。
涼しい山風が吹き抜ける心地よい場所で、ひと涼みしました。
○ 高畠ワイナリー
その後、バスに戻って、高畠ワイナリーへ。
高畠駅のすぐそばにある、小さなワイナリー。ここで工場見学をしたあと、スモモのスパークリングワインや桃のワインなど、いろいろなワインを試飲させてもらいました。
私はぶどうジュースがおいしくて気に入りましたが、ジュースは1杯限定でした。
アルコールは飲み放題なのに、どうして?いくらでも飲めるから?不思議なシステムです。
それから、一路帰途を目指します。
ずんだ団子をシェアしました。とても鮮やかな色ですが、これが自然の色。
はっきりした味につぶつぶの食感で、おいしかったです。
途中、高速が火事渋滞になっていると聞きました。
事故渋滞なら聞くけれど、火事渋滞って初耳!
車が高速道路上で炎上してしまったことが原因だそうです。
そんなことって、あるのー!?
かなり興味シンシンでしたが、私はほどなくして眠ってしまい、全く気づかないままに、その車の横をバスは通り抜けていったようです。
アッコさんに聞いたら「丸焦げだったよ」とあっさり話してくれました。
そんなわけで、少し遅れたものの、大きなアクシデントもなく無事に東京に着き、旅は終了。
ミステリアス・山形を存分に満喫できました。
修験の山々を巡るという、なかなかディープな旅ながら、同じ興味を持つ友人と一緒に過ごせた、とてもおもしろい3日間でした。