○ prologue
神社仏閣が好きな私は、丸の内OL中心の女性仏教サークル「丸の内はんにゃ会」のメンバーです。
今回は、そのサークル活動として、牛久大仏をお参りすることにしました。
泣く子も黙る巨大な牛久大仏。
前に土浦を訪れた時に、そばまで行ったことがありますが、閉園しており、柵の外から(アイル・ビー・バック!)と思いながら眺めたものです。
まださほど歴史がない(1993年完成)し、あまりに大きすぎるため、世間ではトンデモ系扱いされているんですよね。
その割に「まだ事物物を見たことがない」という人がほとんどです。
実際に目にすると、うすら笑いなんて吹っ飛んじゃうほどの大きさに、圧倒されるばかりなんですが。
「牛久大仏に行きたいな」と言っても、周りには「ハハッ、リカなら行きたがりそう」と笑って流されるばかりでした。
それがこうして実現するなんて。さすがははんにゃ会だわ。
「大仏の中でレッツ☆写経!」「クリスマスで盛り上がってるけど、私たちは大仏詣でよね~!」
ゆるい会なので、気負わず楽しめそうです。
○ 日暮里集合
年末も押し迫り、クリスマスが間近にせまった12月23日の朝。
眠い目をこすりながら、JR日暮里駅に降り立ちました。
家から遠い場所なので、外も暗い2時間前に起きてまだ半分夢の中。
待ち合わせ場所には早々と、主催者のエッコさんが待っていてくれました。
大仏に逢える嬉しさか、すっかり覚醒してパッチリした目の彼女と、まだ半目しか開いていない私。
そのうちに三々五々、参加者が集まってきました。
会員は600人以上いるため、ほとんどが初めて会う人ばかり。
今日が初参加という人も数名いるそう。
一人参加で、はじめはみんなおずおずしています。
エッコさんと友人の私は、特に緊張していません。ほかに知っている人もいるし。
ただ眠いので、おとなしくしています(笑)。
仲良しのアッコさんもやってきました。
一人でぽつんといる人に挨拶しながら、全員が揃うのを待ちました。
参加者十数名が合浸かり、みんなで常磐線のホームへ向かいます。
この日は雨が降りそうな曇り空で、凍てつくような寒さ。
いやおうなく目が覚めて、なかなかやってこない常磐線を、震えながら待ちます。
でも、女性だけで行動する機会があまりない私は、ひそかにテンションが上がっていました(笑)
初めは混んでいた電車の中も、東京から離れるにつれて空いていき、途中で全員が座れました。
電車の中は暖房でぽかぽか。
またもや瞼が重くなります。女性同士の話は楽しくて、おしゃべりしたり、うとうとしたりしながら、電車に揺られていきました。
牛久までは、結構遠いんです。茨城ですからね。
ようやく牛久駅に到着~。電車から降りると、再び外の寒さに目が覚めます。
○ シャトーはスルー
シャトーカミヤはここから歩いて行ける距離なんですね。
建物が時々CMに使われるので、気になっていますが、この日の予定には入っていません。
今回は和のイベントですからね。
まあ、また来ることもあるでしょう。看板を横目で見て、通り過ぎました。
東京よりも寒いような気がします。
高層の建物、そもそも建物の数が減ったからでしょうか。
○ お次は直行バス
牛久駅からはバスに乗り換えます。
また寒空の下で待つのかなーと思ったら、ちょうどバスが待っていたのでラッキーとばかりに乗り込みました。
電車の到着に合わせての時刻表になっているんでしょう。
「直行・牛久大仏・あみアウトレットモール」行きに乗りました。
駅から、さらに20分ほどかかります。朝家を出てからこの日はずっと、乗り物に揺られてばかり。
それでもみんなでいると、楽しいんですよね。
○ 大仏出現
しばらく揺られながらおしゃべりをしているうちに、前方にぬっと大きな灰色の物体が見えてきました~。
大仏が近づいてきたのです。
いえ、私たちが近づいているのです。
「直行」をうたうだけあって、バスはほぼノンストップ状態です。
始発からの人は520円、番号1の人は170円というすごい変動率。
女性が連れだってこのバスに乗ったら、たいていあみプレミアムアウトレットを目指すでしょうけれど、私たち一行は途中の牛久大仏で降りました。
列を作って、ぞろぞろと。
バス停の名前は「牛久アケイディア」。
アルカディアですか。さすがに大きな名前!
○ 牛久アケイディア
仏教サークルらしく、みんなおしゃべりをやめて、さっそく大仏を激写します。
大きな一眼レフを首から下げている人もいました。被写体は~大仏!
夢中なメンバーの様子が面白くて、みんなを隠し撮りしようとさりげなく後ろに回った私。
それを察知したエッコさんが一人、こちらに向かってポーズを取ってくれました。
さすがは主催者、動きを読んでおったな!
この大仏を作ったのは、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺。
ちゃんとした由緒ある宗派の流れで、トンデモ系じゃないんですよ。実は。
「仲見世」と名のついたちょっとした参道を通りました。
といっても門前町のような賑わいではありません。
ここは広大な牛久浄苑の一角なので、お寺の敷地内のお土産屋さん通りといったところです。
○ 腹が減っては
「は~、いよいよ大仏の元に行けるのね!」
そう言いつつ、私たちの目はちらちらと、食事処に吸い寄せられています。
だってもうお昼時。早起きしてきたので、みんなおなかペコペコです。
移動してやってきただけで、まだ参拝も何もしていませんが、「まずは腹ごしらえしよう」ということになりました。
女性のグループがわーっと店内に入ったので、お店の人はちょっとびっくりした様子。
セルフサービス形式で、おぼん係、お箸係、お茶係と、みんな率先しててきぱき配膳します。さすが女性です。
朝から何も食べていなかったので「力をつけなくちゃ」とロースかつ丼にしましたが、おなかが満ちて落ち着くと、(わ、そういえばここお寺だった!)とハタと気づきました。
お寺の敷地内でお肉を食べちゃって、いけなかったかしら?メニューにあるから、セーフかしら?
拝観料を払って中に入る前の場所なので、ぎりぎり大丈夫?大仏様、見逃して~。
おなかが満たされて心に落ち着きを取り戻した私たち、いよいよ中に入ります。
その前に、寺務所に御朱印帳を預けて。
さすがは仏教サークルメンバー、ほとんどが御朱印帳を持参していました。
○ 小さな女神さま
入ってもすぐには大仏のそばには行けません。
苑内を歩いて、まずは大仏の正面の道に向かいます。
途中にギネスレコードが飾られていました。
全高120m(像高100m、台座20m)の、世界最大のブロンズ立像です。
自由の女神(全高93m)が小さく見えます。手を掲げているのに、足りません。
女神さま、踏みつぶされる前に、逃げてー!
イグアスの滝を訪れたルーズベルト大統領夫人は、「かわいそうな私のナイアガラよ」と言ったといわれています。
ここに来たアメリカ人も、「かわいそうな私の自由の女神よ」と言うんじゃないでしょうか。
途中に、いろいろな大仏のパーツがありました。
大仏の頭にあるポコポコの巻髪、あれは螺髪(らほつ)といいますが、あの一つがありました。
直径1m!なぬ~!?
あの頭のポコポコひとつが!?
奈良の大仏様が、その手のひらの上に乗っちゃうというのですから、まさに想像を絶する大きさです。
○ レッツ・大仏!
顔はめパネルもありました。なぜか親子バージョンです。
みんなでかわるがわるはまって、大仏ごっこしました。
一人の時にはあきらめますが、この日はのってくれる人がたくさん!
オリジナルと一緒に写真を撮れるなんて嬉しいわ~。
みんな、指の形にこだわって、何度も後ろを振り返っては確認していました。
露天風呂になりそうな、これまた巨大な手水舎で手を清めます。
○ シースルーの門
そうして発遣門にさしかかりました。
門の下には、宗祖である親鸞聖人像がありました。
たいていの山門は、木造で仁王がいたりする古めかしい門ですが、ここは透明のガラス張り。
普段は何も見えず、時々、門の上の仏像を特別公開しているものですが、ここでは門の上階がシースルーで、中に安置されている金の釈迦三尊像が見えるという斬新さ。
○ いよいよ向き合う
門をくぐったところで、とうとう、大仏と向かい合いました。
うっ、向き合うとその迫力にひるみそう。
「うわー・・・!」無意識のうちに、めいめいの口から声が出ます。
言葉にできないその威容。
giganticという言葉がぴったりです。(アクセントしっかりね!)
だって本当に大きいんですよ。下を歩く人々との比、分かりますでしょうか?
まるでライオンににらまれた子ネズミのように、足は怯みますが、その反面、ものすごい吸引力も感じて、フラ~と近づいて行きます。
香炉も日本一。大きな鐘もあります。
もう、ここにあるものは何もかもが大きい感じ。
あの大仏全体が磁石だったら、いろんなものが引き寄せられてくっつくんでしょうね。
空を飛ぶ飛行機もつかまっちゃいそう。
そんな磁力というか魔力というか、神力、いえ仏力があるんでしょう。
ブッダ・パワー!
ガリバーと向き合う、リリパットの小人気分になって、どんどん近づいていきます。
でも大きいから、歩いても歩いても、近づきません。
大きい大きいと言いすぎですが、予想外のサイズなので、面食らうことばかりです。
錯覚まで体感できるなんて!
胸元に3本の線が入っているのが見えます。
右手も3本の指を立てています。
阿弥陀如来像なので、これは来迎印。3に特に深い意味はなさそうです。
メンバーの一人が、彼に電話をかけて「もしもし?いま牛久大仏の前にいるよ」と報告していました。
その気持ちはわかります。何とも言えないビックリな感覚を、伝えたいんですね。
ただ残念ながら、この感覚は一緒に体感しないと分からないでしょう。
彼氏は、リアクションに困って「ふ、ふ~ん」としか言えなさそう。
○ 進撃の大仏
(今、もし、この大仏が動いたら)と考えます。
一歩足を踏み出すだけで、私やメンバーやその他もろもろ地上の小さい生き物たちは、一網打尽に足の裏なんでしょう。
こわいわ~。だって全高120m。
『進撃の巨人』の超大型60m巨人が肩車をした高さなんですね。
あの巨人に勝てるのは、この大仏しかいないのかも~。
結構歩いて、そばまでやってきました。
すくっと天に向かって立っています。
いやー、見上げると首がつりそうです。
後姿も大迫力。なんだかマツコの背中のカーブみたい。
ようやく近くまでやって来た私たちは、ぐるりと大仏の後ろ側に回りこみました。
正面にも後姿にも圧倒されながら、いよいよ中に入っていきます。
ああ、中はどうなっているのかしら~。
その2に続きます。
神社仏閣が好きな私は、丸の内OL中心の女性仏教サークル「丸の内はんにゃ会」のメンバーです。
今回は、そのサークル活動として、牛久大仏をお参りすることにしました。
泣く子も黙る巨大な牛久大仏。
前に土浦を訪れた時に、そばまで行ったことがありますが、閉園しており、柵の外から(アイル・ビー・バック!)と思いながら眺めたものです。
まださほど歴史がない(1993年完成)し、あまりに大きすぎるため、世間ではトンデモ系扱いされているんですよね。
その割に「まだ事物物を見たことがない」という人がほとんどです。
実際に目にすると、うすら笑いなんて吹っ飛んじゃうほどの大きさに、圧倒されるばかりなんですが。
「牛久大仏に行きたいな」と言っても、周りには「ハハッ、リカなら行きたがりそう」と笑って流されるばかりでした。
それがこうして実現するなんて。さすがははんにゃ会だわ。
「大仏の中でレッツ☆写経!」「クリスマスで盛り上がってるけど、私たちは大仏詣でよね~!」
ゆるい会なので、気負わず楽しめそうです。
○ 日暮里集合
年末も押し迫り、クリスマスが間近にせまった12月23日の朝。
眠い目をこすりながら、JR日暮里駅に降り立ちました。
家から遠い場所なので、外も暗い2時間前に起きてまだ半分夢の中。
待ち合わせ場所には早々と、主催者のエッコさんが待っていてくれました。
大仏に逢える嬉しさか、すっかり覚醒してパッチリした目の彼女と、まだ半目しか開いていない私。
そのうちに三々五々、参加者が集まってきました。
会員は600人以上いるため、ほとんどが初めて会う人ばかり。
今日が初参加という人も数名いるそう。
一人参加で、はじめはみんなおずおずしています。
エッコさんと友人の私は、特に緊張していません。ほかに知っている人もいるし。
ただ眠いので、おとなしくしています(笑)。
仲良しのアッコさんもやってきました。
一人でぽつんといる人に挨拶しながら、全員が揃うのを待ちました。
参加者十数名が合浸かり、みんなで常磐線のホームへ向かいます。
この日は雨が降りそうな曇り空で、凍てつくような寒さ。
いやおうなく目が覚めて、なかなかやってこない常磐線を、震えながら待ちます。
でも、女性だけで行動する機会があまりない私は、ひそかにテンションが上がっていました(笑)
初めは混んでいた電車の中も、東京から離れるにつれて空いていき、途中で全員が座れました。
電車の中は暖房でぽかぽか。
またもや瞼が重くなります。女性同士の話は楽しくて、おしゃべりしたり、うとうとしたりしながら、電車に揺られていきました。
牛久までは、結構遠いんです。茨城ですからね。
ようやく牛久駅に到着~。電車から降りると、再び外の寒さに目が覚めます。
○ シャトーはスルー
シャトーカミヤはここから歩いて行ける距離なんですね。
建物が時々CMに使われるので、気になっていますが、この日の予定には入っていません。
今回は和のイベントですからね。
まあ、また来ることもあるでしょう。看板を横目で見て、通り過ぎました。
東京よりも寒いような気がします。
高層の建物、そもそも建物の数が減ったからでしょうか。
○ お次は直行バス
牛久駅からはバスに乗り換えます。
また寒空の下で待つのかなーと思ったら、ちょうどバスが待っていたのでラッキーとばかりに乗り込みました。
電車の到着に合わせての時刻表になっているんでしょう。
「直行・牛久大仏・あみアウトレットモール」行きに乗りました。
駅から、さらに20分ほどかかります。朝家を出てからこの日はずっと、乗り物に揺られてばかり。
それでもみんなでいると、楽しいんですよね。
○ 大仏出現
しばらく揺られながらおしゃべりをしているうちに、前方にぬっと大きな灰色の物体が見えてきました~。
大仏が近づいてきたのです。
いえ、私たちが近づいているのです。
「直行」をうたうだけあって、バスはほぼノンストップ状態です。
始発からの人は520円、番号1の人は170円というすごい変動率。
女性が連れだってこのバスに乗ったら、たいていあみプレミアムアウトレットを目指すでしょうけれど、私たち一行は途中の牛久大仏で降りました。
列を作って、ぞろぞろと。
バス停の名前は「牛久アケイディア」。
アルカディアですか。さすがに大きな名前!
○ 牛久アケイディア
仏教サークルらしく、みんなおしゃべりをやめて、さっそく大仏を激写します。
大きな一眼レフを首から下げている人もいました。被写体は~大仏!
夢中なメンバーの様子が面白くて、みんなを隠し撮りしようとさりげなく後ろに回った私。
それを察知したエッコさんが一人、こちらに向かってポーズを取ってくれました。
さすがは主催者、動きを読んでおったな!
この大仏を作ったのは、浄土真宗東本願寺派本山東本願寺。
ちゃんとした由緒ある宗派の流れで、トンデモ系じゃないんですよ。実は。
「仲見世」と名のついたちょっとした参道を通りました。
といっても門前町のような賑わいではありません。
ここは広大な牛久浄苑の一角なので、お寺の敷地内のお土産屋さん通りといったところです。
○ 腹が減っては
「は~、いよいよ大仏の元に行けるのね!」
そう言いつつ、私たちの目はちらちらと、食事処に吸い寄せられています。
だってもうお昼時。早起きしてきたので、みんなおなかペコペコです。
移動してやってきただけで、まだ参拝も何もしていませんが、「まずは腹ごしらえしよう」ということになりました。
女性のグループがわーっと店内に入ったので、お店の人はちょっとびっくりした様子。
セルフサービス形式で、おぼん係、お箸係、お茶係と、みんな率先しててきぱき配膳します。さすが女性です。
朝から何も食べていなかったので「力をつけなくちゃ」とロースかつ丼にしましたが、おなかが満ちて落ち着くと、(わ、そういえばここお寺だった!)とハタと気づきました。
お寺の敷地内でお肉を食べちゃって、いけなかったかしら?メニューにあるから、セーフかしら?
拝観料を払って中に入る前の場所なので、ぎりぎり大丈夫?大仏様、見逃して~。
おなかが満たされて心に落ち着きを取り戻した私たち、いよいよ中に入ります。
その前に、寺務所に御朱印帳を預けて。
さすがは仏教サークルメンバー、ほとんどが御朱印帳を持参していました。
○ 小さな女神さま
入ってもすぐには大仏のそばには行けません。
苑内を歩いて、まずは大仏の正面の道に向かいます。
途中にギネスレコードが飾られていました。
全高120m(像高100m、台座20m)の、世界最大のブロンズ立像です。
自由の女神(全高93m)が小さく見えます。手を掲げているのに、足りません。
女神さま、踏みつぶされる前に、逃げてー!
イグアスの滝を訪れたルーズベルト大統領夫人は、「かわいそうな私のナイアガラよ」と言ったといわれています。
ここに来たアメリカ人も、「かわいそうな私の自由の女神よ」と言うんじゃないでしょうか。
途中に、いろいろな大仏のパーツがありました。
大仏の頭にあるポコポコの巻髪、あれは螺髪(らほつ)といいますが、あの一つがありました。
直径1m!なぬ~!?
あの頭のポコポコひとつが!?
奈良の大仏様が、その手のひらの上に乗っちゃうというのですから、まさに想像を絶する大きさです。
○ レッツ・大仏!
顔はめパネルもありました。なぜか親子バージョンです。
みんなでかわるがわるはまって、大仏ごっこしました。
一人の時にはあきらめますが、この日はのってくれる人がたくさん!
オリジナルと一緒に写真を撮れるなんて嬉しいわ~。
みんな、指の形にこだわって、何度も後ろを振り返っては確認していました。
露天風呂になりそうな、これまた巨大な手水舎で手を清めます。
○ シースルーの門
そうして発遣門にさしかかりました。
門の下には、宗祖である親鸞聖人像がありました。
たいていの山門は、木造で仁王がいたりする古めかしい門ですが、ここは透明のガラス張り。
普段は何も見えず、時々、門の上の仏像を特別公開しているものですが、ここでは門の上階がシースルーで、中に安置されている金の釈迦三尊像が見えるという斬新さ。
○ いよいよ向き合う
門をくぐったところで、とうとう、大仏と向かい合いました。
うっ、向き合うとその迫力にひるみそう。
「うわー・・・!」無意識のうちに、めいめいの口から声が出ます。
言葉にできないその威容。
giganticという言葉がぴったりです。(アクセントしっかりね!)
だって本当に大きいんですよ。下を歩く人々との比、分かりますでしょうか?
まるでライオンににらまれた子ネズミのように、足は怯みますが、その反面、ものすごい吸引力も感じて、フラ~と近づいて行きます。
香炉も日本一。大きな鐘もあります。
もう、ここにあるものは何もかもが大きい感じ。
あの大仏全体が磁石だったら、いろんなものが引き寄せられてくっつくんでしょうね。
空を飛ぶ飛行機もつかまっちゃいそう。
そんな磁力というか魔力というか、神力、いえ仏力があるんでしょう。
ブッダ・パワー!
ガリバーと向き合う、リリパットの小人気分になって、どんどん近づいていきます。
でも大きいから、歩いても歩いても、近づきません。
大きい大きいと言いすぎですが、予想外のサイズなので、面食らうことばかりです。
錯覚まで体感できるなんて!
胸元に3本の線が入っているのが見えます。
右手も3本の指を立てています。
阿弥陀如来像なので、これは来迎印。3に特に深い意味はなさそうです。
メンバーの一人が、彼に電話をかけて「もしもし?いま牛久大仏の前にいるよ」と報告していました。
その気持ちはわかります。何とも言えないビックリな感覚を、伝えたいんですね。
ただ残念ながら、この感覚は一緒に体感しないと分からないでしょう。
彼氏は、リアクションに困って「ふ、ふ~ん」としか言えなさそう。
○ 進撃の大仏
(今、もし、この大仏が動いたら)と考えます。
一歩足を踏み出すだけで、私やメンバーやその他もろもろ地上の小さい生き物たちは、一網打尽に足の裏なんでしょう。
こわいわ~。だって全高120m。
『進撃の巨人』の超大型60m巨人が肩車をした高さなんですね。
あの巨人に勝てるのは、この大仏しかいないのかも~。
結構歩いて、そばまでやってきました。
すくっと天に向かって立っています。
いやー、見上げると首がつりそうです。
後姿も大迫力。なんだかマツコの背中のカーブみたい。
ようやく近くまでやって来た私たちは、ぐるりと大仏の後ろ側に回りこみました。
正面にも後姿にも圧倒されながら、いよいよ中に入っていきます。
ああ、中はどうなっているのかしら~。
その2に続きます。
同じ趣味の方同士が集まって
大仏さんを見に行くんだから
盛り上がって楽しいでしょうね。
仕事から離れて気の合う仲間と
行動を共にするはいいですね。
学校を卒業すると、部活もクラブもなくなってしまうので、こうしたサークルがあると、楽しいなあと思っていますよ(^o^)
仕事に関係のないつながりって、いいですね☆