その1からの続きです。
○ 真夜中のハイテンション
いったん解散・消灯したものの、初めての光の体験に興奮冷めやらず、すぐには眠れずに部屋でMacを動かしていました。
すると、ほどなくして大部屋の方から「ワーー!!」という歓声が。
「リカさーん!来て来てー!」と私を呼ぶ声も聞こえます。
こんな真夜中にありえないテンションの高さ。どうしたんだろう?
行ってみると、みんなが目をキラキラさせ、頬を上気させていました。
薄暗い部屋の中で、弾んだ声で「見てみて!」と上を指差します。
日没ショーのあと、締めたはずの天蓋がまた開いていました。
「ね、すごいでしょ??」と口々に言われますが、それまでPCを眺めていた私の目は、まだ暗がりに慣れておらず、真っ暗にしか見えません。
そのうちに、少しずつ目が慣れて、星々が見えてきました。
チカチカとまたたく満点の星空です。
○ 星降る夜
か~がやく夜空の 星の光よ~♪
「うわあ、きれい・・・」「こんなにきれいな星を見るの、初めて」
あまりに美しくて、みんな言葉になりません。
宿からは日没と日の出の時間しか教えてもらっていませんでしたが、この窓からは星空も見れるんですね。
「スゴイ、誰が気づいたの?」と聞いたら、ミスターKが「さっき忘れ物を取りに車まで行ったら、星がキレイでね」と教えてくれました。
ミスター、ナイス!
「これ、外に出たら、もっときれいなんじゃない?」と、つっかけをはいて、みんなで建物の外に出てみました。
その通りでした。さらにこぼれ落ちそうな星々。
美しさに、声を失います。
誰もが感動しています。
雨だと諦めていたのに、ここまで晴れるなんて、なんて嬉しい誤算。
「普段の心がけが良かったから」「仕事頑張ったから」などと、めいめいがけなげに自分を褒めていました。
星がたくさんありすぎて、星座がわからないほどですが、かろうじてカシオペア座は見つけました。
反対側には大きな月が出ていて、星は消されてしまっているため、この日は月は人気がなく、みんな星空の見える暗い方にいました。
一眼レフを持った人がなんとかトライしていましたが、私のiPodでは、この星空はさすがに写せません。
心の中にしまっておきます。
泊まった人だけ見られる、至高の星空でした。
○ 寝ようか寝まいか
美しい星空に、みんなテンションMAX状態で、まったく寝るどころではありませんが、気がつけばもう夜更けの1時半を過ぎています。
「もう夜明けまで、2時間しかないよ~」
「もうこのまま、起きてちゃう?」
翌日のことを考えて、ちょっとだけでも寝ておこうと、再びそれぞれの部屋に戻りました。
まっさらな自然の中で、なんかもう、大人と子供の間を行ったりきたりしているような私たちです。
みんなで起こし合うことにしたので、なんとか3時45分の日の出タイムに、大部屋に再集合できました。
私は、ミセスKに眠そうな声で起こしてもらいました。(ありがとう!)
ね~む~い~。2時間睡眠なんてするもんじゃありません。でも寝ないともっとキツイしね。
○ 夜明けの天体ショー
まだ外は真っ暗で、何の変化も観られません。
日の出のときと違って、みんなとても静か。半分寝ているからです。
右を見ても左を見ても、なんとなくみんな目を閉じて眠っています。
私も天井を見上げながら、ついうつらうつら。
時々「わあ・・・」という周りの声が聞こえると、目を開けて観察しました。
何も変わらないような黒い空でしたが、次第に黒が濃い紺になり、それが徐々に薄くなり、そうして青になっていきました。
その間、タレルの間接照明が時折色を微妙に変えて、コントラストを楽しませてくれました。
最後には朝の空に。外も、いつしかもう明るくなっており、ピチピチと鳥の声も聞こえます。
5時になったので、また自分の部屋に戻って寝ることにしました。
○ 2時間×2時間睡眠
またもや2時間睡眠です。こんなんじゃ寝たうちに入らなーい、と思いながらも、なんとか7時に起きられました。
ここに一晩泊まると、舞い込んでくる虫にかなり免疫がつきます。この子は網戸の内側にとまっていました。
朝風呂を浴びに向かいます。
女性グループの一人もやってきて、お互い眠気覚ましに、浴槽につかりました。
お風呂には、朝の自然光が入ってさわやか。夕べのような不思議な採光にはなりませんでした。
○ 同泊者たちとのお別れ
それから慌ただしく支度をして、8時45分には宿の人がチェックをしにきました。
チェックアウトは9時。
普通の宿よりもいられる時間が短いため、せわしなく、みんなバタバタしています。
今は芸術祭時期で、10時から見学客を入れるからなのです。
宿の前で、みんなで記念写真を撮りました。
不思議な一夜の体験を共有できた人たちとは、これからも仲良くしていけそう。
みんなはこの日が旅行最終日ですが、私はこれから彩との旅が始まります。
連絡先を交換し合って、それぞれの車に乗り込んで、手を振ってお別れしました。
2-1に続きます。
◆ 光と緑の新潟紀行 index
○ 真夜中のハイテンション
いったん解散・消灯したものの、初めての光の体験に興奮冷めやらず、すぐには眠れずに部屋でMacを動かしていました。
すると、ほどなくして大部屋の方から「ワーー!!」という歓声が。
「リカさーん!来て来てー!」と私を呼ぶ声も聞こえます。
こんな真夜中にありえないテンションの高さ。どうしたんだろう?
行ってみると、みんなが目をキラキラさせ、頬を上気させていました。
薄暗い部屋の中で、弾んだ声で「見てみて!」と上を指差します。
日没ショーのあと、締めたはずの天蓋がまた開いていました。
「ね、すごいでしょ??」と口々に言われますが、それまでPCを眺めていた私の目は、まだ暗がりに慣れておらず、真っ暗にしか見えません。
そのうちに、少しずつ目が慣れて、星々が見えてきました。
チカチカとまたたく満点の星空です。
○ 星降る夜
か~がやく夜空の 星の光よ~♪
「うわあ、きれい・・・」「こんなにきれいな星を見るの、初めて」
あまりに美しくて、みんな言葉になりません。
宿からは日没と日の出の時間しか教えてもらっていませんでしたが、この窓からは星空も見れるんですね。
「スゴイ、誰が気づいたの?」と聞いたら、ミスターKが「さっき忘れ物を取りに車まで行ったら、星がキレイでね」と教えてくれました。
ミスター、ナイス!
「これ、外に出たら、もっときれいなんじゃない?」と、つっかけをはいて、みんなで建物の外に出てみました。
その通りでした。さらにこぼれ落ちそうな星々。
美しさに、声を失います。
誰もが感動しています。
雨だと諦めていたのに、ここまで晴れるなんて、なんて嬉しい誤算。
「普段の心がけが良かったから」「仕事頑張ったから」などと、めいめいがけなげに自分を褒めていました。
星がたくさんありすぎて、星座がわからないほどですが、かろうじてカシオペア座は見つけました。
反対側には大きな月が出ていて、星は消されてしまっているため、この日は月は人気がなく、みんな星空の見える暗い方にいました。
一眼レフを持った人がなんとかトライしていましたが、私のiPodでは、この星空はさすがに写せません。
心の中にしまっておきます。
泊まった人だけ見られる、至高の星空でした。
かろうじて、月は撮影できました
○ 寝ようか寝まいか
美しい星空に、みんなテンションMAX状態で、まったく寝るどころではありませんが、気がつけばもう夜更けの1時半を過ぎています。
「もう夜明けまで、2時間しかないよ~」
「もうこのまま、起きてちゃう?」
翌日のことを考えて、ちょっとだけでも寝ておこうと、再びそれぞれの部屋に戻りました。
まっさらな自然の中で、なんかもう、大人と子供の間を行ったりきたりしているような私たちです。
みんなで起こし合うことにしたので、なんとか3時45分の日の出タイムに、大部屋に再集合できました。
私は、ミセスKに眠そうな声で起こしてもらいました。(ありがとう!)
ね~む~い~。2時間睡眠なんてするもんじゃありません。でも寝ないともっとキツイしね。
○ 夜明けの天体ショー
まだ外は真っ暗で、何の変化も観られません。
日の出のときと違って、みんなとても静か。半分寝ているからです。
右を見ても左を見ても、なんとなくみんな目を閉じて眠っています。
私も天井を見上げながら、ついうつらうつら。
時々「わあ・・・」という周りの声が聞こえると、目を開けて観察しました。
何も変わらないような黒い空でしたが、次第に黒が濃い紺になり、それが徐々に薄くなり、そうして青になっていきました。
その間、タレルの間接照明が時折色を微妙に変えて、コントラストを楽しませてくれました。
最後には朝の空に。外も、いつしかもう明るくなっており、ピチピチと鳥の声も聞こえます。
5時になったので、また自分の部屋に戻って寝ることにしました。
○ 2時間×2時間睡眠
またもや2時間睡眠です。こんなんじゃ寝たうちに入らなーい、と思いながらも、なんとか7時に起きられました。
ここに一晩泊まると、舞い込んでくる虫にかなり免疫がつきます。この子は網戸の内側にとまっていました。
朝風呂を浴びに向かいます。
女性グループの一人もやってきて、お互い眠気覚ましに、浴槽につかりました。
お風呂には、朝の自然光が入ってさわやか。夕べのような不思議な採光にはなりませんでした。
○ 同泊者たちとのお別れ
それから慌ただしく支度をして、8時45分には宿の人がチェックをしにきました。
チェックアウトは9時。
普通の宿よりもいられる時間が短いため、せわしなく、みんなバタバタしています。
今は芸術祭時期で、10時から見学客を入れるからなのです。
宿の前で、みんなで記念写真を撮りました。
不思議な一夜の体験を共有できた人たちとは、これからも仲良くしていけそう。
みんなはこの日が旅行最終日ですが、私はこれから彩との旅が始まります。
連絡先を交換し合って、それぞれの車に乗り込んで、手を振ってお別れしました。
2-1に続きます。
◆ 光と緑の新潟紀行 index