風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

青森南部のアメリカンタウン index

2017-10-19 | 東北
[2017.9.14-19]
◆ 三沢 1-1 ←旅行記へ
 これまでまったく縁がなかった、青森の南部地方。 
 朝出発し、電車を乗り継いで三沢に着いたのは昼すぎでした。
 興味があるのは湖のシジミと砂丘。今回、そのどちらも体験できそうです。
  ● prologue ● ラッシュからバカンスへ ● ゴールデンロケット
  ● 東北新幹線開業35周年 ● 八戸到着 ● 三沢到着
  ● コワーキングスペースへ ● 4人のメンバー ● ガイダンス
  ● シジミと砂丘 ● 下北情報 ● 馬とマグロ
  ● カーネギーホールのミュージシャン ● 三沢のマンホール



◆ 三沢 1-2
 米軍基地と自衛隊基地の横を通って湖へ向かいました。
 大きな小川原湖のほとりで、BBQパーティー。
 夕暮れの湖に入って、明日食べるシジミを採りました。
  ● 三沢のアメリカ人 ● ビッグな小川原湖 ● 湖畔のBBQ
  ● 青森に乾杯 ● 生のホヤ ● 生のカキ
  ● シジミ採り体験 ● 収穫あり ● 突然の豪雨
  ● 110円温泉へ ● 夜道のアドベンチャー



◆ 三沢 2-1
 2日目、Jアラートが響きわたった静かな湖畔の森の朝。
 湖で採ったしじみ汁であたたまります。
 商店街を散策し、名産の長芋とゴボウ茶の工場を見学しました。
  ● トリプルアラートが2回 ● 湖で採ったしじみ汁 ● ミサイル発射警報
  ● 青森のフリーメイソン ● 空き家に入る ● 長芋加工工場見学 
  ● ゴボウ茶工場見学 ● 寺山修二の町 ● アメリカンと昭和
  ● 商店街の改修前・改修後 ● 国境のフェンス ● 地酒チェック
  ● 地域活性化問題 ● ご当地ナンバープレート



◆ 三沢 2-2
 コワーキングスペースのみんなで食べた長いも天ぷらのおいしさにうっとり。
 仕事の後は、三沢の活魚に舌鼓を打って、とろとろの夢心地。
 夜にはバーで軍人さんとゴキゲン交流しました。(ほぼ食べ物の話です!)
  ● IT交流会ランチ ● 変なおじさん情報 ● ノー津軽三味線
  ● 木工加工品 ● ITワーク ● おいしい活魚を食べる会
  ● さんま大量入荷 ● 昭和なネオンタウン ● 軽のタクシー?
  ● アメリカン・バー ● 水牛の翼? ● 社長の無茶ぶり指令
  ● 軍人さんとのトーク ● 和風のタトゥー ● 古牧温泉話 ● 無事の帰還



◆ 東通村 3-1
 3日目は朝から快晴。北へのドライブに繰り出しました。
 まずは太平洋無着陸横断記録を作った飛行機が飛び立った海岸へ。
 そして知られざる日本一広大な砂丘で、砂を鳴らして戯れました。
  ● 静かな湖畔の朝 ● 二日酔いメンバー ● 二日酔いメンバーその2
  ● ディープ魔洞無奈 ● 晴れなので砂浜へ ● 翼よあれがウェナッチの灯だ
  ● 群青の海 ● 仏沼のあたり ● 卵直売所のプリン
  ● 原発マネー ● 日本一の砂丘 ● 鳴き砂で遊ぶ



◆ 三沢 3-2
 隠れ家レストランでの素敵ランチのあと、馬に会いに行きました。
 南部地方は、古くから名馬の産地だったそう。
 アメリカに迷い込んだようなショッピングをし、バラ焼きを食べました。
  ● 隠れ家レストラン ● 青森県新ご当地グルメ ● 三沢クイーン
  ● 斗南藩記念観光村 ● 馬とJBさん ● 南部と名馬
  ● 昭和の古民家 ● 生い茂る緑の葉 ● シティホールこけし
  ● 月光仮面は仏の教え ● イカのパイ? ● アメリカンなショッピング
  ● 全てがXLサイズ ● 三沢バラ焼き ● メンバー報告会



◆ 八戸 4-1
 4日目は暗いうちから車に乗って、八戸の朝市に向かいました。
 土地の名産から謎のグッズまでいろいろなものが売られている大盛況ぶり。
 市場グルメをつまみながら、カオスとゆるさを楽しみました。
  ● 夜明け前の出発 ● シャケつかみどり祭り ● 大盛況の朝市
  ● 謎の売り物あれやこれや ● 市場グルメ ● 豊かな海の幸
  ● メンバーと合流 ● ゆるいアナウンス ● イカドン56才 ● ミキライフ



◆ 八戸 4-2
 強風にあおられながら、スコットランドのような種差海岸を散策。
 直売所を巡って三陸の海の幸と山の幸に触れます。
 国宝の縄文土偶に逢い、げきにぼラーメンにノックアウトされました。
  ● 嵐の海岸線 ● ウミネコとカモメ ● 日本のハイランド地方
  ● 八戸ジェーン ● 葉祥明の世界 ● 直売所めぐり
  ● 種市名産いけす ● トンビいろいろ ● 三陸あわび茸寿司
  ● 売り切れサバップル ● 青森の夜明け ● ノースピークのわらじ
  ● 立派な縄文館 ● 国宝ボッチ土偶 ● げきにぼラーメン



◆ 三沢 4-3
 三沢に戻り、郊外の航空科学館に行ってみました。
 クラシカルな飛行機が展示されており、いろいろな科学装置で宇宙体験ができます。
 メカに弱い自分もすっかり夢中になった、おもしろい場所でした。
  ● ロマンチックなロビー ● ぐるり循環バス ● 青森県立三沢航空科学館
  ● 科学ゾーン ● クラシック浪漫飛行 ● 宇宙ゾーン
  ● ここは宇宙遊園地 ● リンゴともろこし ● 大型台風18号



◆ 三沢 5-1
 夜のうちに台風が過ぎ、5日目は強い風だけが残っていました。
 ランチに青森の甘い茶碗蒸しをいただきます。
 寺山修司記念館に行き、嵐で荒れた道をひとり歩きました。
  ● 台風一過 ● お寿司ランチ ● 喜久寿司
  ● 青森の茶碗蒸し ● この日もぐるっとバス ● 寺山修司記念館
  ● 嵐の後の農道 ● 森から湖 ● 森から牧場



◆ 三沢 5-2
 星野リゾート青森屋になった、かつての古牧温泉へ行ってみました。
 広々とした敷地のすばらしい環境。今度泊まってみたーい。
 三沢最後の夜、名物から揚げを食べて、地元の名産を食べ納めしました。
  ● かつての古牧温泉へ ● 敷地内の散策 ● 馬とポニー
  ● かっぱ沼をぐるり ● 久しぶりのお湯 ● MISAWA STATION
  ● 人生のから揚げ ● 謎のベレニケ ● 地元の鮮魚食べおさめ



◆ 三沢 6
 最終日。一足先にメンバーとお別れし、駅に向かいました。
 猫又という気になる地名を訪れ、八戸から新幹線で東京へ。
 三沢は忘れられない体験づくしの、すてきな町でした。
  ● メンバーとの別れ ● 三沢クイーン ● 後発隊メンバー
  ● 不思議な猫又 ● 森の楽器 ● レトロな駅舎
  ● こけし見おさめ ● 駅でのお別れ ● 八戸駅でバタバタ
  ● はやぶさ大混雑 ● 土地の食べ物 ● その後のメンバーたち
  ● 青森屋とガンダム床屋 ● epilogue




青森南部のアメリカンタウン 6 [Last]

2017-10-19 | 東北
5日目からの続き、最終回です。 

● メンバーとの別れ

いよいよ三沢滞在最後の日となりました。
朝食を食べにゆっくりめにホテルのレストランに降りて行くと、前日は人でいっぱいでしたが、この日はアメリカ人2人しかいませんでした。
彼らと入れ替わるのように、ジェニー、そしてカオリンがやってきます。
カオリン、夕べのスナックでは、ママと常連さんのハイパーテンションに終始圧倒されっぱなしだったそう。
「やっぱりすごかった〜。カラオケで同じ歌ばかり10回くらいずーっと歌っている人とかいたよ」
レストランにいるのは私たちだけ。きっと平日だからでしょう。

食事を済ませて、コワーキングオフィスに向かいました。
予定よりも一日帰りを早めてもらい、一人だけイチぬけすることになる私。
新幹線の時間を変えられなかったので、メンバーと一緒にこの日の米軍基地見学には行けません。
ここでみんなとハグをしてお別れ。やっぱりここはアメリカの町だからね。

JBさん「また来てねー!」
わたし「また来まーす!お世話になりましたー!」
カオリン・ヂンさん「東京でも会おうねー」
ジェニー「大阪にも来てねー」
わたし「また会おうねー、うわーん(/д\)」
ハンカチを振って見送りました。


一人残されて、ポツンとコワーキングスペースにいましたが、ここはいろいろな人が入れ代わり立ち代わりやってくる場所。
すぐに新たな方が見えました。
この日お話した方は、アウトドアイベントの企画をされている女性。
三沢のアメリカンハウスにお住まいとのこと。
「自分の部屋にバスルームが付いているから、家のほかの場所のお風呂は使わないの」
わー、なんか日本じゃなーい。

● 三沢クイーン

アンナさんとも再会できました。
2日目のランチで会った後で、彼女が三沢クイーンだと知ったのです。
(おくゆかしい)
それから、町のあちこちで彼女のポスターを目にしており、すっかりおなじみの人になっていましたが、実際にサシでお話ができたのは初めてでした。



ミスの期間は更新できて、アンナさんはクイーン3年目。
堂々としたプロです。
アメリカ人の女性も必ず一人は三沢クイーンになっているんだとか。
やっぱり日米交流の町なんですね。

最近は、大阪-三沢直行便のプロモーションで、大阪に行くことが多いそう。
横浜にはなかなか来る機会がないみたい。そもそも空港ないからね...。
でもまた会いましょう~!

● 後発隊メンバー

今回の三沢ITグループは前発隊と後発隊の二回に分かれており、この日は後発隊メンバーが到着する日。
まずは東京から新幹線で2名がやってきました。
ほぼすれ違いになりますが、お互いトランクを持った状態でごあいさつ。
個性際立つオーラを放つ人たちです。

2人がアンナさんとランチに行った後で、岡山から飛行機でやってきた人が現れました。
寒がりで、暖を求めて渡り歩くため、住所不定なんだそう。
「だから、郵便物が受け取れなくて、今回の主催の方にご迷惑をおかけしたんです」
これぞノマド!というかベドウィン!

となると、「寒いのに青森?」と突っ込まずにはいられません。
「なんか間違えちゃいましたね、ハハ」
ハハ。寒い思いをしないことを祈ります!

「今年はおもしろそうなメンバーがそろったよ」とJBさん。
えっ私たちも?いやいやそんなことないでしょー、ハハ。
新入りメンバーがバタバタと登場してから、私が駅まで送ってもらう時間になりました。

● 不思議な猫又

車で送ってくれるのは、出迎えと同じナガホリさん。
お願いして、駅に行く途中にある「猫又」という住所に連れて行ってもらいました。
だって地名が変わっているんですもの。
「幕張の方にもあったような?」
と聞いて調べてみると、たしかに猫又駅がありました。
ナガホリさんは、浅草出身のIターン者なので、関東にも詳しいのです。

猫又地区はとても不思議な形。
カマキリのような、タツノオトシゴのような。
あ、これが猫又の尻尾っぽいからかも。
それにしても、どうしてこんな不思議な形になったのかしら?区画整理の謎!



駅のそばの三沢公園の辺りもですが、特に猫又風のものはありませんでした。
猫もいなかったし~。でも雰囲気がよかったです。なにか出そうな感じで。



● 森の楽器

パーカッショニストの彼は、楽器に興味津々の私に、木材加工品コンペにエントリー中の動画を見せてくれました。
彼がデザインしたという5種類の丸いカホンを、気持ちよさそうに叩いています。
青森ヒバで作ったものだそう。森の香りがするんでしょうねー。
幻のCMと言われる、NTTドコモ TOUCH WOOD【森の木琴】の動画を思い出しました。
(これはすばらしい!)

打楽器といえば、あそこですね。
「浅草の太鼓館ってご存知ですか?」と聞いたら、「オーナーが友達です」とさらっと返事が。
わわ、失礼しました。知っているレベルじゃなかったー!
ナガホリさんの奥の深さに、最後まで驚きっぱなしでした。



駅には、10月のアメリカンデーのポスターが張り出されています。
三沢は、ほかに比べてとてもお祭りが多い町だそう。
ナガホリさんはステージ演奏をするそうです。

● レトロな駅舎

三沢駅に着きました。青い森鉄道のほかに、十和田観光鉄道の駅舎もあります。
1922年(大正11年)の開業から、三沢駅‐十和田市駅間の14.7kmを繋いでいた路線でしたが、2012年に廃線となり、今はバスのみとなっています。
昭和のままのレトロな雰囲気。




券売窓口と待合室




そば屋さんからのだしのいい匂いが、辺りに漂っていました。


駅構内の駅そば




すでに線路も表示も消えたホーム。奥に見える赤い屋根は、青森屋の元湯です。



もうすぐ建て替えになるそうなので、この光景はあと少ししか見られません。
鉄道マニアやレトロ建築好きの方は、急いでくださいね。

● こけし見おさめ

こちらが、青い森鉄道の三沢駅。
毎日のようにどこかで出くわしていたこけしたち。
そのたびに(うわっ)と驚いていましたが、もう会えなくなるとなると寂しいわ~。
駅の階段には、ヴィードル号が描かれています。



● 駅でのお別れ

電車がくるのは30分おきくらい。
到着時間にならないと改札が開かず、ホームには入れません。
改札が開くまで、ナガホリさんも一緒に待ってくれました。
三沢の日々の最初と最後を飾ってくれた彼に、大きく手を振ってサヨナラしました。
また会いましょう、お元気で!



ホームに下ると、身体に見合った巨大なスーツケースを両手に引いたアメリカ人がいました。
どちらもかなり重そうでしたが、私の方を先に電車に乗せてくれました。
Tシャツ短パン姿でも、紳士だわ。

● 八戸駅でバタバタ



八戸まで着くと、新幹線の発車時間まで10分もありませんでした。
そのまま乗り換えるならちょうどいいのですが、買い物をしたい私は急ぎます。




まず駅に併設された観光案内所に飛び込みました。
巨大な合掌土偶がいましたが、気を取られている時間はありません。
わき目もふらずに、カウンターで質問しました。
「この辺りでサバップルは売られていませんか?」

駅で入手できるとの前情報でしたが、「前までは隣の建物で売られていたけれど、今は"道の駅はしかみ"にしかない」とのことでした。
それはこの前行った、道の駅じゃないですかー。
あの時は売り切れで買えなかったのでした。
あそこでしか買えないのなら、今回は無理だわ・・・残念!

そのあと、駅弁とお土産を買おうと土産物店に向かいました。
ただ、お店の前に着いた時点で、かなり発車時間が気になったため、あきらめて改札内に入りました。

ううう、八戸駅でサバップルとなかよし(チータラ)と駅弁を買うつもりだったのに、収穫ナッシング~。
しかし、たとえ車内でひもじい思いをするとしても、新幹線を逃してはなりません。

● はやぶさ大混雑

定刻通りに新幹線がやってきました。



はやぶさ、私を乗せてってー。



車内はとても混んでいました。
「座席は満席です。途中駅からの乗客がいるため、いま空席でも座らないでください」との放送がかかり、なんだかイレギュラーな感じ。
通路には、荷物を持った人がやけにたくさん立っています。
あれ、はやぶさって全席指定で自由席がないんじゃなかったっけ?

どうやら、台風の影響で飛行機が不通となり、そのあおりで新幹線が混んでいるようです。
全席指定と言っていられないくらいに混乱しているのかもしれません。

立ち客が多いため、車内販売は来ず、お弁当を買えずにひもじいまま。
でも3時間もの長い間、座席に座れているだけでラッキーでした。

● 土地の食べ物

八戸駅では何も買えませんでしたが、事前に直売所で土地の食べ物を買っていました。
こちらは、朝市で買い損ねた南部せんべいの耳。



親へのお土産にしましたが、甘かったので若干不評。
食べやすい味でしたが、食べ慣れて甘みのない方がよかったようです。

「しないりんご」。市内、ではありません。
「しない」というのは、「なかなか噛めない・固い」という方言。
これはリンゴを天日干ししたもので、噛めば噛むほど味が出る、見た目よりもはるかにおいしいものです。



うにめしとしじみめしの元。
ぜいたくごはんを楽しむわー。



食の豊かな青森。ふんだんな自然の恵みは羨ましい限りです。

● その後のメンバーたち

お別れした後のメンバーたちがどう過ごしたかを教えてもらいました。
私が米軍基地の様子を知りたがったからです。



米軍関係者のカーナンバーは、アルファベットだそう。
前の白い車はYナンバーでした。



小川原湖に面しているため、オサレな湖畔のレストランでランチ。



しかしメニューはアメリカンフード。
わあ、なんだかあってはならない色がありますよ。



ぎゃあ、その青色を頼んでるし!真っ青だし!



その後、みんながベーして、真っ青になった舌を見せていました。
・・・ゾンビ化していました!

● 青森屋とガンダム床屋

私が帰った日の夜、カオリンとジェニーは青森屋に宿泊しました。
いいなあ。毎朝、津軽弁でラジオ体操をやるそうだし。(そこ?)

なんと、蛇口をひねると、リンゴジュースが出るんですって!
松山のポンジュースに対抗ね!



館内には実物大の青森ねぶたがあるんですね。
「すごくよかった」とエンジョイしたようです。



ヂンさんは、ガンダム床屋に行ってガンダムカットにしてもらったそうです。
会っていた時とは違う髪型になったことでしょう。ガンダムみたいな…。

● epilogue

6日間で知った三沢。
初めてづくしでしたが、どれも忘れられない鮮烈な思い出ができました。
こんなに素敵な町が、観光地として知られていないということにビックリ。
まだまだ日本には、魅力的な場所が残されているんですね。

ほとんど前情報のなかったミステリアスな場所でしたが、行ってみると奥深いおもしろさのある三沢。
食もおいしくて見どころも多く、人も暖かくて親切。
関係者の皆様、どうもありがとうございました。おかげさまで、三沢が大好きになりました。
ぜひまた、再訪したいです。


青森南部のアメリカンタウン 5-2

2017-10-18 | 東北
その1からの続きです。 

● かつての古牧温泉へ

行きはスカイプラザ前からぐるっとバスに乗りましたが、帰りはそこで降りません。
三沢駅を越えたところにある青森屋まで乗って行きました。

小学生の頃、親戚一同で古牧温泉に泊まりに行ったことがあります。
古牧グランドホテルはとにかく敷地が広くて、建物はどっしりとしていて、プールが深くて足がつかなかったことを覚えています。
でも、今はもう当時のままではありません。
いったん倒産し、今は星野リゾート・青森屋として生まれ変わりました。

記憶もおぼろですし、今はリニューアルしているので、違うホテルと思うべきなんでしょう。
で、今はもう聞かなくなった古牧温泉という言葉の響きに、懐かしさを感じます。
せっかくなので立ち寄り湯に入ってみようと思いました。



入り口でバスを降りると、ポニーを連れたおじさんが迎えてくれました。
フロントで尋ねると、敷地を散策できるとのことで、地図をくれました。
その地図にもおじさんとポニーの絵が描かれています。いつもお出迎えしてくれるんでしょう。

本物のりんごでできたオブジェ。



いろりのある和風リラクゼーションスペース。
さすが星野リゾート、随所にさりげないセンスが光ります。



● 敷地内の散策

天気がいいので、敷地内の地図を見ながら散策することにしました。
歩いてみると、本当に広々としています。
大きな渋沢門を通っていきました。



境内も自然豊か。
どんぐり拾いをしました。



栗拾いも。ここにも嵐が吹き荒れたのでしょうけれど、人の手できれいになっています。



明治10年築の旧渋沢邸がありました。
古牧温泉の創始者の杉本行雄は、渋沢栄一・渋沢敬三の元秘書をしていたのだそう。
そのゆかりから、港区三田にあった渋沢邸を移設したとのことです。



● 馬とポニー

お馬さんが2頭。
一頭と目が合ったら、こちらに寄ってきました。



ポニーもいました。藁に顔をうずめて夢中で食事中。
さっき玄関にいた子の相棒かな。



● かっぱ沼をぐるり

ぐるりとかっぱ沼の外周を周りました。
とても天気がよく、絶好の散歩日和です。


浮見堂から臨む西館


この辺りは、古牧温泉の頃と変わらないんじゃないかと思いますが…。
同じ散策路をかつて歩いたかもしれませんが、私の短い記憶力ではちょっと思い出せません。


浮見堂


それにしてもいい眺望。すばらしい敷地です。
うーん、また泊まりたくなってきたわ~。


南部曲屋


● 久しぶりのお湯

かっぱ沼のほとりには、足湯もあります。



久しぶりの古牧温泉のお湯です。
身体が覚えてる(はず)~。



ここから浴衣姿の宿泊客と一緒にシャトルバスに乗って元湯に移動し、立ち寄り湯に入りました。
いい感じに大賑わい。元湯を上がると、駅までは、もう目と鼻の先です。

● MISAWA STATION

そろそろ夕方にさしかかりました。
西日を浴びる駅のこけしさんと、ミス・ヴィードル号デザインの地図。



翌日はいよいよ最終日。当初の旅程を私だけ一日早めることになりました。
明日は、JBさんのアメリカ人の友人が米軍施設内を案内してくれるそうで、私もそれにジョインするべく、帰りの新幹線の時間を遅らせることに。

三沢駅のびゅうに行ってチケットの変更をお願いしましたが、「そこで購入した券でないと変えられない」と言われました。
えー、そんなことアリ?
かつて三沢はJRの駅でしたが、新幹線ができて第3セクターの青い森鉄道の駅に変わってから、できなくなったそうです。

そこに、待ち合わせをしていたJBさんがやってきてくれました。
時間変更ができないと、基地見学は難しそう。
JBさんに「知り合いがいれば、いつだって見られるから、また次の機会にね」とフォローしてもらいましたが、がっかり~。

● 人生のから揚げ

たそがれながら、ホテルまで乗せて行ってもらいました。
まあでも、いつまでもしおれていてはいけませんね。
これからは楽しい夕ご飯の時間だし。
カオリンと待ち合わせて「人生」へと向かいました。



いよいよ、話題の人生のから揚げとご対面です。
ジェニーとヂンさんは、昨日食べたそう。
注文してから揚げてくれて、少し待つと噂どおりに大きなから揚げがやってきました。
から揚げというと、一口サイズのものを連想しますが、大きさはローストチキンレベルです。

から揚げとドリンクしかメニューがないお店。しぶいです。
お店の女主人が人生相談を受けるのが好きだから、人生という店名なんだとか。
でもこの日は祝日で持ち帰りのみだったため、店内では食べれず、おばさまと人生を語り合えませんでした。

● 謎のベレニケ



「人生」の向かいに、「ベレニケ」の文字。
どんな意味なのか、由来が気になるぅ~!
どう考えてみても、ヒントが浮かびません。

あとで調べてみたら、ユダヤのヘロデ朝の皇女で、前1世紀後半頃に在世したヘロデ大王の妹サロメの娘の名前だそう。
えっ、サロメって子供いたっけ?
オスカー・ワイルドの小説では、少女のまま殺されてしまったはずだけれど、史実は違ってもっと普通の人生を送ったのかもしれませんね。
ベレニケはヴェロニカと同源とわかり、ようやく納得がいきました。



スカイプラザのベンチで、から揚げをいただきました。
まだ揚げたてほっかほか。

二等分しても十分な量。
ここでも、私が持参した塩が役立ちましたよ。



● 地元の鮮魚食べおさめ

そのあと、JBさんに何軒か進めてもらった居酒屋の一つ「和がや」へ。
じきにヂンさんとジェニーも合流し、メンバー4人がそろいました。

カオリンはコワーキングスペースで作業をし、ヂンさんとジェニーは、午後航空科学館へ向かったそう。
強風にあおられて、バイクのハンドリングが大変だったそうです。

まずは乾杯。スペシャルスタービールを頼むと、ビードル号が描かれた凍ったビールジョッキがやってきました。
でも、中のビールは普通味だったそう。



私は十和田のブルーベリー梅酒。



「お刺身食べたいな~」
昨日朝市を見た私たちは、すっかり海の幸が食べたくなっています。



ということで、刺身盛り。これで3人前。ゴージャス!



「もういいよねー、みんなで臭うんなら」
「青森の名産だしねー」
ということで、ニンニクの揚げ物。



トウモロコシの天ぷら。
サックサクです。



みんな、食べたいものをどんどん頼みます。
やわらかハラミ。



ウニやイクラが入ったぜいたく茶碗蒸し。
青森風ではない、普通の味付けでした。



締めのお茶漬けも、ほろほろとしておいしい~。



青森りんごとしゃもロックの有機玉子のアイス。
おいしくって、ほっぺたが落ちそう。



美味しいものをいろいろ食べて、満足~おなかいっぱい~。
この夜もスナックに行くというヂンさんに、今回はカオリンがついていきました。
「今度はマドンナには行かないよ」
歩いて帰れるので、前回よりは楽ですね。
しかし三沢のスナックはディープだと、もう私たちはわかっています。
・・・グッドラック!

6日目に続きます。



青森南部のアメリカンタウン 5-1

2017-10-17 | 東北
4日目からの続きです。 

● 台風一過

昨晩眠りにつく頃は、窓の外で暴風雨がうなりを上げていましたが、朝起きた時にはずいぶん収まっていました。
台風18号は夜の間に通り抜けていったようです。

ホテルの朝食は、野菜の煮物と炒め物が中心の和食。ヘルシーですが、洋風料理はほとんどありません。
隣に座ったアメリカ人は、スクランブルドエッグを山のように盛ってきて、お皿の上は真っ黄っ黄。
和食が無理だとそうなっちゃうのね~。

今日は祝日ですが、皆さんそれぞれに仕事デー。雨は小降りになったものの、風はまだビュービュー吹き荒れています。
そこで朝食後は天気を見ながら、コワーキングスペースではなく、部屋で作業をこなすことに。
気がつくと、台風一過で外はからりと晴れあがっていました。

● お寿司ランチ

午前中で作業を切り上げます。
コワーキングスペースに行ったメンバーは、お昼に超辛口カレー店に行くとのこと。
ホテルにいる私は、気になっていた宿の近くのお寿司屋さんに行くことにしました。



三沢の市役所と米軍基地を結ぶこの道が町のメインストリートじゃないかと思いますが、いつ通ってもほとんど人がいません。
風が強いせいかもしれませんが、この日もこんな状態です。



人がいないきれいな町。ジオラマのミニチュアタウンに入り込んだみたい。
もしくは、荒野のガンマン的な西部劇の町?

● 喜久寿司

強風の中、たどり着いたのはアメリカンな店構えのお寿司屋さん。
中が見えないお寿司屋さんに一人で入るのは初めてで、ちょっと緊張します。
すぐに入店する勇気が出ず、強風が吹く中、お店の前を行ったり来たりしました。



入らなければ、ランチは食べられないので、エイヤっとのれんをくぐります。
開店すぐに行きましたが、人気のお店ということで、店内の席はすでにほとんど埋まっていました。
ドキドキしながらカウンター席に座ります。案外すんなりとけこめました。



ランチメニューのねぎとろ丼とみそ汁と茶碗蒸しをオーダー。
とろとろのねぎとろ丼、おいしかったです。



● 青森の茶碗蒸し

しかし今回括目すべきは、サイドメニューの茶碗蒸し。
この茶碗蒸し、なにか気になるところはありませんか?
そう、銀杏ではなく、栗の甘露煮が入っているんです。

青森の茶碗蒸しは・・・甘いんです!
母の作る茶碗蒸しがこのタイプなので、私にとってこれがスタンダード。
逆に、旅館などで銀杏版が出ると(あ、栗じゃない。外れだー)とがっかりします。

秋田でもそうした地域があるそうですが、日本のその他ほぼ全域の人にとっては、茶碗蒸しは甘くないもの。
けっこう衝撃が大きいようです。
「甘いなんて、ぬるいプリンじゃない?」
「だしの味もするの?」
まあいいから、みんなまずは食べてみよう!おいしいよ!



これまで料理店で青森版茶碗蒸しを食べる機会はなかなかありませんでした。
単品メニューに見つけられなくて。
う~ん、至福。
お店を後にする時にお礼を言ったら、「青森のは甘いんだよね」と板前さんも言っておりました。

● この日もぐるっとバス

食後は、前日と同じぐるっとバスに乗り、航空科学館よりも遠の、小川原湖の近くにある寺山修司記念館に向かいました。
同じルートを通るので、昨日撮り損ねた空港のこけしをパチリ。
大こけしがいるのは駅・湖・市役所・空港。どれも大きさは同じなのかしら?



町のすぐ外に畑が広がっています。
もう台風は過ぎ去り、日光がさんさんと照っていて、緑がまぶしいほど。



小川原湖のそばに、少し小さめの沼がありました。姉沼です。
天気になり、くっきりとした景色になりました。



● 寺山修司記念館

町の郊外にある寺山修司記念館前でバスを降りました。
青森市にある県立美術館にも、彼のコーナーがあります。

寺山修司といったら演劇ですね。
彼が美輪明宏に書いた『毛皮のマリー』を、美輪様主演で観劇したこともあります。
小劇団の演じる『犬神』『青ひげ公の城』『伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪』などを観たことも。
それでも彼のアングラワールドは、デカダンすぎてよくわかりません。



建物からして独特で、フィゲラスのダリ博物館を連想させるものがあります。
寺山修司は日本のダリ?
そうとも言えるような、言えないような?



どぎつい入口が待っていました。
入館者はみな、ここを通らなくてはなりません。
ひげを引っ張って開けて入ります。呑み込まれそう~。

館内は撮影禁止。
常設展コーナーにはずらっと机が並び、レトロ感が漂っていました。

● 嵐の後の散歩

記念館には数名の人がいましたが、外に出ると一人きり。
天気もいいし、バスの時間までちょっとあたりを散策しようと思います。
地図で見ると小川原湖がすぐそばにあるので、そこまで行きたいと思いますが、どこを見回しても見えません。



うっそうとした森の中にいるため、湖まで抜けるのが大変そう。
大雨の後で少しぬかるんだ農道には、強風で折れた枝が道の上に散乱していました。



前にも後ろにも、人っ子一人見えません。
孤独を噛みしめて、イガを踏みしめて。(踏みしめちゃダメ!痛いから!)



この辺りは栗林らしく、栗がイガごと落ちているため、うっかり踏まないように足元注意です。
青々としていて、栗拾いにはまだちょっと早い感じ。
こんなイバラの、ではなくイガイガの道を歩こうとする物好きは、ほかにいないんでしょう。

● 森から湖

足元に注意しながら黙々と歩いていくと、10分ほどして湖が見えてきました。
日の光を受けてキラキラと光っています。



ただ、湖のほとりまでは距離があり、柵もあってショートカットできないため、Uターンして戻りました。
またもや一人きりの孤独な道。
バス停は道のずーっと先です。



● 森から牧場

この界隈には人っ子一人いませんが、牛がいましたよ。
牧場でのんびりとひなたぼっこしていました。



時間になり、再びぐるっとバスがやってきました。
途中の停車地の航空科学館では、入口広場でセグウェイに乗っている人がいました。
天気がいいから、気持ちよさそう。
乗ってみたいですが、バスの本数が少ないので、今回は眺めるだけでガマン。



航空科学館にはまた訪れて、じっくり堪能したいものです。
その2に続きます。


青森南部のアメリカンタウン 4-3

2017-10-13 | 東北
その2からの続きです。 

● ロマンチックなロビー

ランチをとって、八戸から三沢に戻りました。
ホテルまで送ってもらい、JBさんを見送ります。
すでに1日分動いた気がしますが、始まりが早かったからで、まだ昼過ぎ。
チェックイン時間にもなっていません。



この日から泊まる三沢シティホテルは、ロビーがとってもロマンチック。
今にもお茶会が始まりそうな、ゆったりとしたソファです。



チェストの引き出しの中には、カップ&ソーサーのコレクション。
好きなカップでコーヒー・紅茶を自由に飲んでいいとのことでした。



ビジネスホテルなのに、リッチな気分になれるわ~。
でもこのソファーに座ったら、すぐに眠りこけてしまいそう。
荷物を預けて、二人で町の散策に出かけることにします。

● ぐるり循環バス

「スカイプラザと航空科学館に行ってみたいな」とカオリン。
「じゃあスカイプラザにある観光案内所で、航空科学館までのバスの時間を調べよう」
昨日、一人で散歩した時に、チェックしていたのです。

ぐるり循環バスは、土日に三沢の主要観光ポイントを巡ってくれる無料バス。
ただ、本数が少ないので、時間を気にしなくてはなりません。
時刻表を見ると、なんと1分後にバスが到着するようです。
急いで外に出たものの、どの辺りに停まるのかわからず、キョロキョロと探します。
「バス停があった!」
停まっていたバスがちょうど動こうとしたところを、手を振って待ってもらい、無事乗り込みました。
ラッキー。なんてツイてるの!



三沢空港を通ります。新幹線で来たので、ここに来るのは初めて。
かわいらしい、小さな空港です。
また大きなこけしがいました。これで4か所目!
でも、写真はうまく撮れませんでした。



三沢空港温泉の表示に反応します。
空港で温泉が出てるんだー。空旅の疲れをいやせそう。
新千歳にも空港温泉があるようです。

● 青森県立三沢航空科学館

航空科学館の前でバスを降りました。
建物の前には二人のパイロットの銅像とミス・ビードル号、そして細長いモニュメントがあります。
1931年に飛んだので、塔の高さは19.31mだそう。写真に納まりきれません。



大空広場には、F-16やブルーインパルスを含む自衛隊や米軍の実物戦闘機が何台も並べられていました。
ただ雨がひどくて、そばまでは行けませんでした。



広々とした入口にはセグウェイ体験ができるコーナーがあります。
飛行機じゃないけど、敷地があるからね。



青森の特A米「青天の霹靂」が並べられています。
なにかのクイズの景品ときいて「よーし、お米しょって帰ろう!」と腕まくりしかけましたが、応募はもう締め切っていました。ざんねーん。



● 科学ゾーン

建物内に入っても立派で、広々としています。
ふんだんに予算をかけて作った科学館のようです。



上は、温めた空気を気球に入れて飛ばしてみる実験コーナー。
下は、レーザー光線で知りたい国を指すとそこの情報を見られる情報地球儀。



● クラシック浪漫飛行

古い飛行機が天井から下がっています。浪漫飛行です。
飛行機の持つ歴史を知るにつれ、メカに弱い私も、テンションがグイグイと上がってきます。


日本で初めて飛行に成功した国産飛行機「奈良原式2号機」(実大模型)



女性用人力飛行機「CHicK-2000」(実物)



シコルスキーS-51・東北電力ヘリコプター「きたかみ」号(実物)


ミス・ビードル号の復元機がありました。
三沢に来た日から毎日、市内のあちこちでビードルちゃんを見てきましたが、おそらくこれが一番本物に近いものでしょう。



これと同じ型の飛行機が、41時間かけて三沢からワシントン州までの太平洋無着陸横断飛行に成功したんですね。
後部座席と機体底部に増設したタンクにドラム缶18缶分の燃料を積みこんで出発し、離陸後は車輪を切り離して空気抵抗を減らし、着陸する時は胴体着陸をしたそうです。
わかっていても、地面に機体を擦り付けて止めるなんて、かなりの荒わざ!



「なぜ三沢から飛んだのかな?」とカオリン。
「たぶん、ヤマセが吹くから」と私。
三沢が航空産業が盛んだったことに加えて、偏西風のヤマセが吹くからでしょう。
青森の祖母は生前「ヤマセが吹くと膝が痛む」とこぼしていたので、これまでヤマセにあまりいいイメージを持っていませんでしたが、ヤマセが吹くからこの辺りではおいしい長芋やゴボウが採れるし、飛行機もアメリカまで飛んだとわかって、ネガティブイメージはかなり改善されました。

● 宇宙ゾーン

月の無重力体験など、実際に体験できる面白いものもたくさんあります。



ぴょーん、ぴょーーーん!
月面散歩気分です。



宇宙服もありました。
着てみたーい。あれ、試着はやってないのね?



基地から近いため、アメリカ人親子の姿も多く見かけます。
親の方が真剣な顔で参加しています。
空軍だから、飛行機は専門で血が騒ぐのかもしれませんね。


ジャンピング・グランプリ



ヘリコプターの姿勢制御体験コーナー


高速回転する丸い部屋に入って5人でボールをトスし合い、物体の運動を体感。ボールは全然取れなくなっちゃいます。
コマのようにぐるりと回るボードに乗って、全身重力移動を体験。Gが重くのしかかる~。


重力体験コーナー


● ここは宇宙遊園地

さまざまな体験コーナーの中でも目立っていたのは、自由落下体験装置・プローブIV。
行列ができる人気っぷりです。



高さが8m以上ある巨大なシリンダーの中のカプセルに入ります。
空気圧で急浮上と急降下を繰り返して、浮遊感と自由落下を体験するのです。



自分たちの番になり、カプセルの座席に座って見上げたシリンダー上部。
空気でグーツと一気に上まで押し上げられ、フリーフォールのようにストンと落ちます。
結構な圧がかかるので、2人でキャーキャーいいながら、宇宙に発射するロケット乗務員気分を味わいました。



ほかにもさまざまな体験コーナーがあって、飽きません。
ここは、ためになる宇宙遊園地ですね。

2階や3階もあり、特別展では零戦の戦闘機が展示されています。
初心者からマニアまで、幅広い人の心をとらえる場所です。

帰りのバスの時間があったので、全てを体験することはできませんでしたが、ギリギリまで楽しんで、バス停に急ぎ足で向かいました。
行きは私たち2人だけでしたが、帰りのバスは補助いすが出るほど混んでいました。

● リンゴともろこし

スカイプラザ前でバスを降りた時には、もううす暗くなっていました。
朝が早かったため、眠くなって瞼が落ちかけている私たち。
おとなしくホテルに戻り、チェックインしました。

三沢で噂の「人生のから揚げ」が気になりますが、朝市で鳥もも塩から揚げを食べたので、おなかに入りませーん。
お昼の激にぼラーメンの衝撃、まだ冷めやらずです。

そんなわけで、この日は夕食に集合せず、めいめい過ごすことにしました。
私はベッドにダイブしてすこし眠ってから、市場と直売所でゲットしたミキライフ(リンゴ)と嶽きみ(トウモロコシ)を食べました。



甘い!おいしい!青森の恵み!
はー、これだけでもハッピーになれます。

● 大型台風18号

テレビをつけると大荒れの台風情報の特番になって、海辺の激しい風の音が聞こえてきました。
なかなか進まない大型の台風18号は、日本各地に被害を及ぼしています。
たいていの台風は、青森に来る頃には温帯低気圧に変わっていますが、この18号はしぶとくて、威力MAXの台風のままやってきます。

リンゴ農家の人たちは、大切に育ててきたリンゴの収穫前なので、気が気ではないでしょう。
かつての「りんご台風」のことを思い出して、リンゴが樹から落ちないことを祈りました。
神さま仏さま、今年も私たちにおいしいリンゴをたくさん食べさせて下さいまし!

5日目に続きます。