その1からの続きです。
● 二宮の海
海が見える場所で、休憩します。
曇り空なのが残念。天気なら、さぞかしきれいな青い海が見られたことでしょう。
でもそうなると、GW中ですから必然的に海沿いの湘南道路は混んで、ここまで来るのにさらに時間がかかってしまったことでしょう。
心地よい海風が吹いています。
私は神奈中バスのほぼ最東北エリアに住んでいます。
神奈中バスエリアの最南西ルートは、平塚―小田原便。
平塚から小田原に向かうバスは、ここ二宮辺りから海岸線を走っていきます。
ただその便は、一週間のうちでも日曜日の朝6時40分の1便しかありません。
電車を使わない限り、そんな早い時間に平塚に行けませんが、そうすると今回の趣旨から外れるため、この日行けるのはここまで。
● ハイビスカスではなくツバキ
二宮町のマンホール。
駅前にカラー版がありました。
ハイビスカスかな?と思いましたが、町の木「ツバキ」の花のデザインです。
鮮やかな赤い花。海に似合います。
● [9本目] 「二宮駅南口」⇒「城山公園前」
9本目は、13:35「二宮駅南口」発「平塚駅北口」行きの [平32]系統。
空がずっと暗いので、いつ雨が降り出すかと気がかり。
この辺りには、相模国の一之宮から五之宮までの由緒正しい神社が揃っています。
それに、総社の六所神社を合わせて相模六社といいます。
相模国一之宮の寒川神社は参拝したことはありますが、二之宮以降はなかなかお参りする機会がありません。
今回は二之宮の川匂神社や一國一社の平塚八幡宮、相模国総社の六所神社のそばを通りますが、バスの便の都合でどこも参拝しません。
別の機会に、改めてじっくり相模六社巡りをしてみたいものです。
● 大磯城山公園
大磯城山公園のバス停で降りました。
バスの運ちゃんに、入り口までの行き方を教えてもらいます。
道を聞くと、いつも教えてくれるバスの運転手。
担当ルート近辺のことは何でも知っているんでしょうか。
城山公園は「しろやま」ではなく、「じょうやま」と読むのが正解です。
音読みと訓読みが混ざってるのね…。
公園は車道を挟んで二つに分かれています。
というか、公園の中を車道が突っ切っています。
見晴らしのいい展望台に登りましたが、曇りなので、残念ながら富士山は見えませんでした。
青空だったら、大きな姿がすそ野まで見えたことでしょう。
心の目で見たら、見えるかも・・・うーん、見えないよ!
● 旧吉田茂邸
車道を越えて、もう一つの公園の方へ。
こちらには、吉田茂の元邸宅があります。
サンフランシスコ講和条約締結記念に建てられた兜門、別名「講和条約門」
吉田首相パネルがお出迎えしてくれました。
見事に二頭身…。
吉田パワーなのか、海に近いからか、こちらの方が、人が大勢います。
敷地内はきれいに整備されていました。
看板には、旧吉田邸の再建についての解説が書かれています。
吉田茂が20年以上、亡くなるまで住んだ邸宅でしたが、平成21年に不審火により焼失し、平成29年に大磯町が再建しました。
吉田首相は昭和の人ですが、火事は平成になってから起こってしまったんですね。
建築家吉田五十八の設計による、数奇屋建築風の総檜造りの本邸。
京都の宮大工が建設したそうです。
上皇天皇も招かれ、彼が引退した後も大勢の政治家が「大磯参り」を行ったのが、この館。
吉田茂没後には、ここで大平首相とカーター大統領の日米首脳会談が実施されました。
● 日本庭園
池泉回遊式の庭園を散策します。
庭園設計者は中島健。
スイスのジュネーブにあるWHO本部の庭園も造った人です。
ちょうど藤の花のシーズン。
たわわに咲いている藤棚の美しさに惹かれます。
池にせり出した藤棚に、中島健氏の美学が見えます。
あちこちに花が咲いていて、アクセントが効いています。
吉田元首相は、花を愛した人だったそうです。
竹林にポコポコとタケノコが。季節ですね。
ああ、採って食べたいな~。
● 大磯町のマンホール
大磯町のマンホール。
隣の二宮町は、ツバキの大柄デザインでしたが、こちらは細かく書き込んで、一枚の風景画のよう。
町の木「クロマツ」と「サザンカ」に町の鳥「カモメ」。
「大磯」の文字も入っています。
● [10本目] 「城山公園前」⇒「平塚駅北口」
10本目は「城山公園前」発「平塚駅北口」行きの[平46]系統。
城山公園見学後の人たち5,6名とバスを待って乗ります。
大磯駅の前を通りました。
小さいながらも、東海道線の湘南新宿ラインが停車する駅で、辺りは観光客でにぎやかです。
大磯プリンスホテル前で、ゴルフセットをしょった人が降りていきました。
変わらず人気健在のようです。
海が見えればいいなと思って、海側の座席に座りましたが、大磯駅のあたりでちらっしか見えませんでした。
● [11本目] 「平塚駅北口」⇒「茅ヶ崎駅」
11本目は、14:45「平塚駅北口」発「茅ヶ崎駅」行きの [茅06]系統。
平塚着の5分後にやってきた茅ヶ崎行きに乗りました。
このままだと、予定より2時間早い帰りになりそう。
でも昨日のように、予定よりも早かったはずなのに、最後には結局同じになったりするので、よくわかりません。
今日は晴れだと思ったから、海の方に来たんだけどなあ。
この連休中、天候不順の日が続くようです。
ホース干し用の塔に、まといの絵が描かれた、平塚市消防団第5分団のシャッター。
とても目を引く、カッコいい絵柄です。
相模川を渡ります。
向こう側に見える大山もやはり、どんよりと曇って見えます。
川では、マリンジェットで楽しんでいる人たちがいました。
山々を眺めながら水上バイクを乗り回すなんて、気持ちよさそう。
● [12本目] 「茅ヶ崎駅」⇒「小出二本松」
12本目は、「茅ヶ崎駅」発「文教大学」行きの[茅50] 系統。
茅ヶ崎から湘南台行きの便は1時間に1本。次は30分後です。
それより7分後に出る15:25の文教大学行きに乗り、行きと同じく途中で乗り換えることにしました。
ラスカ茅ヶ崎。つい、あらいぐまラスカルのことを思い出します。
由来はラテン語か何かかと思ったら、本当か嘘か、「ひらつか」の「らつか」に引っ掛けたんだとか。
気がつかなかったー!確かに平塚の駅ビルもラスカです。
● 團十郎の手形
バスを待つ間、コンコースを散策。
地元ロータリーグループによる、有名人の手形がいくつかありました。
その中に市川團十郎のものを発見。「温故知新」という文字と一緒に飾られています。
茅ヶ崎と團十郎の関係って何かしら?何代目?
達筆すぎて、読めません。
後で調べてみたら、12代目でした。
茅ヶ崎市に9代目の別荘があるそうです。
● 乗換いまひとつ
行きに乗り換えをした「小出小学校」の一つ手前の「小出二本松」も、乗り換え接続しているようなので、そこで降りてみました。
時間は15:50ですが、次の湘南台駅行きは、16:25。
なにもないところでそんなに待つのかと途方に暮れましたが、乗り換えに使っている「文京大」と「湘南台駅」行のほかにもう一つ、「湘南ライフタウン」行きがあり、それが9分後の15時59分にくる様子。
地図を見ると、そこから湘南台にも行けるようなので、そのバスに乗ってみることに。
湘南ライフタウンからは慶応大学SFCにも行けるようです。
そういえば平塚駅で「神奈川大」行きのバスを見かけて、東横線の白楽駅にいるような気になりました。
この辺りにも神奈川大学のキャンパスがあるんですね。
● [13本目] 「小出二本松」⇒「湘南ライフタウン」
13本目は、16:03「小出二本松」発「湘南ライフタウン」行きの [茅03]系統。
4分遅れの16:03にバスがやってきて、ライフタウンに9分くらいに到着。
ライフタウンという名前の割には、活気がなにもなく、人の姿もほとんど見かけません。
発着電光板を見ると、辻堂のほかは知らない行き先ばかり。
選択を間違えて、とんでもないところに来てしまったのかと焦ります。
大きな楕円形の、ちょっとしたバスセンターのようになっており、ぐるりと歩いて一周しながら、一つ一つのバス乗り場を確認したところ、湘南台行きがありました。
6分後にやってくるようです。よかった。
バスセンターっぽい割には、ここが始発ではなく、お客さんの乗ったバスが到着しました。
ほっとして乗り込みます。
● [14本目] 「湘南ライフタウン」⇒「湘南台駅西口」
14本目は、「湘南ライフタウン」発「湘南台駅西口」行きの [湘11]系統。
無事にここを離れて、湘南台駅に行けることにほっとして、この便の記憶があまりありません。
● 湘南台駅移動
湘南台駅に到着。文教大学から戻ってきたバスは学生で一杯ですが、慶応大学行きのバスは停まってもいません。
タイミングが悪いのか、今日は講義日ではないのか?
西口から東口に移動するとき、出る場所を間違えて、右に左にうろうろ。
地下にいると、地表の道路状況が把握できません。
● そうにゃんだい
迷いついでに、相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」を探しました。
駅構内に「そうにゃんだい」のコーナーがあります。
毎月デコレーションが変わるんだそう。今はお花見バージョンです。
駅のコンコースで、優しい歌声が聞こえてきました。
近くに行ってみると、路上(?)ライブをしている青年がいました。
見て下さい、大勢の女性が集まって、層をなして聴いています。
大人気ですね。女の子だけでなく、おばあさんまでいますよ。
うっとりと聴き入っている人たちをかき分けて前に行くなんてできず、どんな人が歌っているのかよくわかりませんでした。
ところで湘南台駅には横浜市営地下鉄ブルーラインも乗り入れています。
ここから新横浜まで、一本で行けるんですねー。
でも今回は、それは邪道ルート。地上のバス乗り場へと向かいます。
● [15本目] 「湘南台駅東口」⇒「横浜薬大南門」
東口に上がると、ちょうど次に乗る「ドリームハイツ」行きが止まっていました。
15本目は、16:47「湘南台駅東口」発「ドリームハイツ」行きの [湘27]系統。
ライフタウンとかドリームハイツとか、この辺なんかすごい。
新しくできた町ですからね。
行きと同様、ドリームハイツに行く手前の「薬科大学前」で乗り換え。
43分に到着し、47分発。バス停にいたおじさんが、たばこをプカプカ吸っていたので、距離をあけて煙を避けて並びます。もう平成も終わるというのに、まだこういう人もいるんですね。
この辺りはドリームランド跡地。
まだドリームが残っているのか、なんだか別世界に来たような光景です。
● [16本目] 「横浜薬大南門」⇒「戸塚バスセンター」
16本目は、「横浜薬大南門」発「戸塚バスセンター」行きの[戸50]系統。
戸塚行きはすぐに来ました。前乗りに変わります。
相変わらず戸塚駅は把握しきれていませんl。終点の「バスセンター」で降りればいいのか一つ手前の「西口」で降りればいいのかわからずにいましたが、「西口」で降りる人が多かったので、私もそこで降りました。
行きにも通ったので(行きとは反対に東口に戻ればいいから大丈夫)と思います。
でも、西口から反対方面に向かっていった辺りは、東口ではなく西口第1でした。
え?東口はどこ?
やはりトラップがありました。
うろうろしていると、さらに方向感覚を失います。
駅ビル、トツカーナの中から出られなくなりそうだったので、いったん駅に戻り、そこから東口を目指します。戸塚駅って本当に大きいわ。
安藤広重『東海道五十三次 戸塚宿』の絵があります。
戸塚は東海道5番目の宿場でした。
「あめや」かと思ったら「こめや」と書かれているようです。
("こ"って読めない…)
でもお米屋さんではなく、茶屋件宿屋だそう。
● [17本目] 「戸塚駅東口」⇒「保土ケ谷駅東口」
17本目は、17:48「戸塚駅東口」発「保土ケ谷駅東口」行きの[戸38]系統。
保土ヶ谷行きのバスは1時間4本と、割と頻繁にでています。
ほかの便が少なすぎるので、涙が出るありがたさです。
ただ、保土ヶ谷発の新横浜行きのバスは1時間に1本のみ。
ここまで快適にきたのに、保土ヶ谷で50分ほど待つことになりました。
5年前よりもレストランやカフェが増えて、時間をつぶすのは問題なさそうですが、戸塚でもっとゆっくりしてもよかったのね。
次回に生かそう。
● 旧東海道保土ケ谷散策
そういえばこれまで、保土ヶ谷駅周辺を散策したことがなかったなあと思って、ぶらぶら歩いてみます。
旧東海道沿いには、少し昔の名残がありました。
幕府のお役人の出張や大名行列の宿泊の手配、飛脚の手配などをしていた問屋場跡。
ここには、いつも十分な馬と人が準備されていました。
自販機全体が「助郷会所跡の碑」になっています。
「助郷」とは、参勤交代などの時に宿場で使う馬や手伝いの人を出す制度。
「助郷」の村は全部で40。保土ヶ谷区だけでなく近隣の区にも渡りました。
問屋場から人や馬を出してほしいというリクエストに応じるために、村人たちが馬を連れて集まり、待機していたのが「助郷会所」でした。
● [18本目] 「保土ケ谷駅東口」⇒「新横浜駅」
旧東海道に沿ってぶらぶら歴史散歩していると、バスの時間になりました。
保土ケ谷駅は市バスの領土下にあるため、一本しかない神奈中バスは場所を間借りしている形になります。
どの乗り場から出るのだろうと、一つ一つ確認していると、ぽつぽつと顔に軽く雨粒が当たりました。夜にむけて、これから雨になるのでしょうか。
18本目は、20:08「保土ケ谷駅東口」発「新横浜駅」行きの[121] 系統。
最初から終点まで乗っていきます。
外はかなり冷えてきており、車内では暖房がつけられます。
神奈中バスでは親子連れの場合子供の乗車運賃50円キャンペーンをしているためか、親子連れもよく乗ってきます。
いろいろなキャンペーンをやっているのね。
闇の中に浮かび上がるJR貨物横浜羽沢駅がなかなか幻想的でした。
● 新横浜駅到着
21時半に終点・新横浜駅前で降りたときには、雨は少しずつ強くなってきて、傘がないと歩けないくらいでした。
1時間早いバスなら、ぬれずにすんだんですが。
これで今日の行程はおしまいです。
湘南台、食べ物系など、けっこう予定プランから削りました。
もともとパンパンに詰め込んだプランを作っているため、実際に動く時には予定を削ること前提になっています。
天候や気力体力も大きく関係してくるもの。このくらいが疲れすぎない、ほどほどのルートでしょう。
夜に降り出した雨は、ザーザー降りのまま一日続くようなので、明日はバス旅はお休み。
かなりくたくたになっているので、英気を養うことにします。
TVをつけると、どの局でも平成最後を惜しむ番組ばかり流れています。
なんだか私だけ、世の流れから遠ざかっているようだわ・・・。
● 小田急電鉄江ノ島線
今回は町田・鶴間・湘南台といった小田急電鉄江ノ島線を頻用しています。
ここを超えると遠いエリアに入るため、江ノ島線は私にとっての奥羽山脈、もしくはマリアナ海溝。
ここを越えるまでに一山あり、ここから新たに目的地に向けての一山がある感覚です。
つまり、江ノ島線を境として、それより西は、私にとって縁遠い世界。
今回のバス利用で、より身近に感じられればいいなあと思っています。
ルートマップは毎回持ち歩き、重宝しています。
これがないと大変。前回はよく移動したものだと思います。迷いまくりましたが。
バスに乗っていてもこのルートマップを読みふけっている人はほかにいません。
あいかわらず、同じ10日間パスを使っているような人はいないし。
ほかのユーザーたちは、どこにいるのかしら?近場で使っているのかな?
● 今日の乗車データ
この日は神奈中バスに18本、正規運賃4660円分、乗りました。
乗車時間は418分で、歩数は19100歩でした。
● 実際のタイムテーブル
4日目に続きます。
● 二宮の海
海が見える場所で、休憩します。
曇り空なのが残念。天気なら、さぞかしきれいな青い海が見られたことでしょう。
でもそうなると、GW中ですから必然的に海沿いの湘南道路は混んで、ここまで来るのにさらに時間がかかってしまったことでしょう。
心地よい海風が吹いています。
私は神奈中バスのほぼ最東北エリアに住んでいます。
神奈中バスエリアの最南西ルートは、平塚―小田原便。
平塚から小田原に向かうバスは、ここ二宮辺りから海岸線を走っていきます。
ただその便は、一週間のうちでも日曜日の朝6時40分の1便しかありません。
電車を使わない限り、そんな早い時間に平塚に行けませんが、そうすると今回の趣旨から外れるため、この日行けるのはここまで。
● ハイビスカスではなくツバキ
二宮町のマンホール。
駅前にカラー版がありました。
ハイビスカスかな?と思いましたが、町の木「ツバキ」の花のデザインです。
鮮やかな赤い花。海に似合います。
● [9本目] 「二宮駅南口」⇒「城山公園前」
9本目は、13:35「二宮駅南口」発「平塚駅北口」行きの [平32]系統。
空がずっと暗いので、いつ雨が降り出すかと気がかり。
この辺りには、相模国の一之宮から五之宮までの由緒正しい神社が揃っています。
それに、総社の六所神社を合わせて相模六社といいます。
相模国一之宮の寒川神社は参拝したことはありますが、二之宮以降はなかなかお参りする機会がありません。
今回は二之宮の川匂神社や一國一社の平塚八幡宮、相模国総社の六所神社のそばを通りますが、バスの便の都合でどこも参拝しません。
別の機会に、改めてじっくり相模六社巡りをしてみたいものです。
● 大磯城山公園
大磯城山公園のバス停で降りました。
バスの運ちゃんに、入り口までの行き方を教えてもらいます。
道を聞くと、いつも教えてくれるバスの運転手。
担当ルート近辺のことは何でも知っているんでしょうか。
城山公園は「しろやま」ではなく、「じょうやま」と読むのが正解です。
音読みと訓読みが混ざってるのね…。
公園は車道を挟んで二つに分かれています。
というか、公園の中を車道が突っ切っています。
見晴らしのいい展望台に登りましたが、曇りなので、残念ながら富士山は見えませんでした。
青空だったら、大きな姿がすそ野まで見えたことでしょう。
心の目で見たら、見えるかも・・・うーん、見えないよ!
● 旧吉田茂邸
車道を越えて、もう一つの公園の方へ。
こちらには、吉田茂の元邸宅があります。
サンフランシスコ講和条約締結記念に建てられた兜門、別名「講和条約門」
吉田首相パネルがお出迎えしてくれました。
見事に二頭身…。
吉田パワーなのか、海に近いからか、こちらの方が、人が大勢います。
敷地内はきれいに整備されていました。
看板には、旧吉田邸の再建についての解説が書かれています。
吉田茂が20年以上、亡くなるまで住んだ邸宅でしたが、平成21年に不審火により焼失し、平成29年に大磯町が再建しました。
吉田首相は昭和の人ですが、火事は平成になってから起こってしまったんですね。
建築家吉田五十八の設計による、数奇屋建築風の総檜造りの本邸。
京都の宮大工が建設したそうです。
上皇天皇も招かれ、彼が引退した後も大勢の政治家が「大磯参り」を行ったのが、この館。
吉田茂没後には、ここで大平首相とカーター大統領の日米首脳会談が実施されました。
● 日本庭園
池泉回遊式の庭園を散策します。
庭園設計者は中島健。
スイスのジュネーブにあるWHO本部の庭園も造った人です。
ちょうど藤の花のシーズン。
たわわに咲いている藤棚の美しさに惹かれます。
池にせり出した藤棚に、中島健氏の美学が見えます。
あちこちに花が咲いていて、アクセントが効いています。
吉田元首相は、花を愛した人だったそうです。
竹林にポコポコとタケノコが。季節ですね。
ああ、採って食べたいな~。
● 大磯町のマンホール
大磯町のマンホール。
隣の二宮町は、ツバキの大柄デザインでしたが、こちらは細かく書き込んで、一枚の風景画のよう。
町の木「クロマツ」と「サザンカ」に町の鳥「カモメ」。
「大磯」の文字も入っています。
● [10本目] 「城山公園前」⇒「平塚駅北口」
10本目は「城山公園前」発「平塚駅北口」行きの[平46]系統。
城山公園見学後の人たち5,6名とバスを待って乗ります。
大磯駅の前を通りました。
小さいながらも、東海道線の湘南新宿ラインが停車する駅で、辺りは観光客でにぎやかです。
大磯プリンスホテル前で、ゴルフセットをしょった人が降りていきました。
変わらず人気健在のようです。
海が見えればいいなと思って、海側の座席に座りましたが、大磯駅のあたりでちらっしか見えませんでした。
● [11本目] 「平塚駅北口」⇒「茅ヶ崎駅」
11本目は、14:45「平塚駅北口」発「茅ヶ崎駅」行きの [茅06]系統。
平塚着の5分後にやってきた茅ヶ崎行きに乗りました。
このままだと、予定より2時間早い帰りになりそう。
でも昨日のように、予定よりも早かったはずなのに、最後には結局同じになったりするので、よくわかりません。
今日は晴れだと思ったから、海の方に来たんだけどなあ。
この連休中、天候不順の日が続くようです。
ホース干し用の塔に、まといの絵が描かれた、平塚市消防団第5分団のシャッター。
とても目を引く、カッコいい絵柄です。
相模川を渡ります。
向こう側に見える大山もやはり、どんよりと曇って見えます。
川では、マリンジェットで楽しんでいる人たちがいました。
山々を眺めながら水上バイクを乗り回すなんて、気持ちよさそう。
● [12本目] 「茅ヶ崎駅」⇒「小出二本松」
12本目は、「茅ヶ崎駅」発「文教大学」行きの[茅50] 系統。
茅ヶ崎から湘南台行きの便は1時間に1本。次は30分後です。
それより7分後に出る15:25の文教大学行きに乗り、行きと同じく途中で乗り換えることにしました。
ラスカ茅ヶ崎。つい、あらいぐまラスカルのことを思い出します。
由来はラテン語か何かかと思ったら、本当か嘘か、「ひらつか」の「らつか」に引っ掛けたんだとか。
気がつかなかったー!確かに平塚の駅ビルもラスカです。
● 團十郎の手形
バスを待つ間、コンコースを散策。
地元ロータリーグループによる、有名人の手形がいくつかありました。
その中に市川團十郎のものを発見。「温故知新」という文字と一緒に飾られています。
茅ヶ崎と團十郎の関係って何かしら?何代目?
達筆すぎて、読めません。
後で調べてみたら、12代目でした。
茅ヶ崎市に9代目の別荘があるそうです。
● 乗換いまひとつ
行きに乗り換えをした「小出小学校」の一つ手前の「小出二本松」も、乗り換え接続しているようなので、そこで降りてみました。
時間は15:50ですが、次の湘南台駅行きは、16:25。
なにもないところでそんなに待つのかと途方に暮れましたが、乗り換えに使っている「文京大」と「湘南台駅」行のほかにもう一つ、「湘南ライフタウン」行きがあり、それが9分後の15時59分にくる様子。
地図を見ると、そこから湘南台にも行けるようなので、そのバスに乗ってみることに。
湘南ライフタウンからは慶応大学SFCにも行けるようです。
そういえば平塚駅で「神奈川大」行きのバスを見かけて、東横線の白楽駅にいるような気になりました。
この辺りにも神奈川大学のキャンパスがあるんですね。
● [13本目] 「小出二本松」⇒「湘南ライフタウン」
13本目は、16:03「小出二本松」発「湘南ライフタウン」行きの [茅03]系統。
4分遅れの16:03にバスがやってきて、ライフタウンに9分くらいに到着。
ライフタウンという名前の割には、活気がなにもなく、人の姿もほとんど見かけません。
発着電光板を見ると、辻堂のほかは知らない行き先ばかり。
選択を間違えて、とんでもないところに来てしまったのかと焦ります。
大きな楕円形の、ちょっとしたバスセンターのようになっており、ぐるりと歩いて一周しながら、一つ一つのバス乗り場を確認したところ、湘南台行きがありました。
6分後にやってくるようです。よかった。
バスセンターっぽい割には、ここが始発ではなく、お客さんの乗ったバスが到着しました。
ほっとして乗り込みます。
● [14本目] 「湘南ライフタウン」⇒「湘南台駅西口」
14本目は、「湘南ライフタウン」発「湘南台駅西口」行きの [湘11]系統。
無事にここを離れて、湘南台駅に行けることにほっとして、この便の記憶があまりありません。
● 湘南台駅移動
湘南台駅に到着。文教大学から戻ってきたバスは学生で一杯ですが、慶応大学行きのバスは停まってもいません。
タイミングが悪いのか、今日は講義日ではないのか?
西口から東口に移動するとき、出る場所を間違えて、右に左にうろうろ。
地下にいると、地表の道路状況が把握できません。
● そうにゃんだい
迷いついでに、相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」を探しました。
駅構内に「そうにゃんだい」のコーナーがあります。
毎月デコレーションが変わるんだそう。今はお花見バージョンです。
駅のコンコースで、優しい歌声が聞こえてきました。
近くに行ってみると、路上(?)ライブをしている青年がいました。
見て下さい、大勢の女性が集まって、層をなして聴いています。
大人気ですね。女の子だけでなく、おばあさんまでいますよ。
うっとりと聴き入っている人たちをかき分けて前に行くなんてできず、どんな人が歌っているのかよくわかりませんでした。
ところで湘南台駅には横浜市営地下鉄ブルーラインも乗り入れています。
ここから新横浜まで、一本で行けるんですねー。
でも今回は、それは邪道ルート。地上のバス乗り場へと向かいます。
● [15本目] 「湘南台駅東口」⇒「横浜薬大南門」
東口に上がると、ちょうど次に乗る「ドリームハイツ」行きが止まっていました。
15本目は、16:47「湘南台駅東口」発「ドリームハイツ」行きの [湘27]系統。
ライフタウンとかドリームハイツとか、この辺なんかすごい。
新しくできた町ですからね。
行きと同様、ドリームハイツに行く手前の「薬科大学前」で乗り換え。
43分に到着し、47分発。バス停にいたおじさんが、たばこをプカプカ吸っていたので、距離をあけて煙を避けて並びます。もう平成も終わるというのに、まだこういう人もいるんですね。
この辺りはドリームランド跡地。
まだドリームが残っているのか、なんだか別世界に来たような光景です。
● [16本目] 「横浜薬大南門」⇒「戸塚バスセンター」
16本目は、「横浜薬大南門」発「戸塚バスセンター」行きの[戸50]系統。
戸塚行きはすぐに来ました。前乗りに変わります。
相変わらず戸塚駅は把握しきれていませんl。終点の「バスセンター」で降りればいいのか一つ手前の「西口」で降りればいいのかわからずにいましたが、「西口」で降りる人が多かったので、私もそこで降りました。
行きにも通ったので(行きとは反対に東口に戻ればいいから大丈夫)と思います。
でも、西口から反対方面に向かっていった辺りは、東口ではなく西口第1でした。
え?東口はどこ?
やはりトラップがありました。
うろうろしていると、さらに方向感覚を失います。
駅ビル、トツカーナの中から出られなくなりそうだったので、いったん駅に戻り、そこから東口を目指します。戸塚駅って本当に大きいわ。
安藤広重『東海道五十三次 戸塚宿』の絵があります。
戸塚は東海道5番目の宿場でした。
「あめや」かと思ったら「こめや」と書かれているようです。
("こ"って読めない…)
でもお米屋さんではなく、茶屋件宿屋だそう。
● [17本目] 「戸塚駅東口」⇒「保土ケ谷駅東口」
17本目は、17:48「戸塚駅東口」発「保土ケ谷駅東口」行きの[戸38]系統。
保土ヶ谷行きのバスは1時間4本と、割と頻繁にでています。
ほかの便が少なすぎるので、涙が出るありがたさです。
ただ、保土ヶ谷発の新横浜行きのバスは1時間に1本のみ。
ここまで快適にきたのに、保土ヶ谷で50分ほど待つことになりました。
5年前よりもレストランやカフェが増えて、時間をつぶすのは問題なさそうですが、戸塚でもっとゆっくりしてもよかったのね。
次回に生かそう。
● 旧東海道保土ケ谷散策
そういえばこれまで、保土ヶ谷駅周辺を散策したことがなかったなあと思って、ぶらぶら歩いてみます。
旧東海道沿いには、少し昔の名残がありました。
幕府のお役人の出張や大名行列の宿泊の手配、飛脚の手配などをしていた問屋場跡。
ここには、いつも十分な馬と人が準備されていました。
自販機全体が「助郷会所跡の碑」になっています。
「助郷」とは、参勤交代などの時に宿場で使う馬や手伝いの人を出す制度。
「助郷」の村は全部で40。保土ヶ谷区だけでなく近隣の区にも渡りました。
問屋場から人や馬を出してほしいというリクエストに応じるために、村人たちが馬を連れて集まり、待機していたのが「助郷会所」でした。
● [18本目] 「保土ケ谷駅東口」⇒「新横浜駅」
旧東海道に沿ってぶらぶら歴史散歩していると、バスの時間になりました。
保土ケ谷駅は市バスの領土下にあるため、一本しかない神奈中バスは場所を間借りしている形になります。
どの乗り場から出るのだろうと、一つ一つ確認していると、ぽつぽつと顔に軽く雨粒が当たりました。夜にむけて、これから雨になるのでしょうか。
18本目は、20:08「保土ケ谷駅東口」発「新横浜駅」行きの[121] 系統。
最初から終点まで乗っていきます。
外はかなり冷えてきており、車内では暖房がつけられます。
神奈中バスでは親子連れの場合子供の乗車運賃50円キャンペーンをしているためか、親子連れもよく乗ってきます。
いろいろなキャンペーンをやっているのね。
闇の中に浮かび上がるJR貨物横浜羽沢駅がなかなか幻想的でした。
● 新横浜駅到着
21時半に終点・新横浜駅前で降りたときには、雨は少しずつ強くなってきて、傘がないと歩けないくらいでした。
1時間早いバスなら、ぬれずにすんだんですが。
これで今日の行程はおしまいです。
湘南台、食べ物系など、けっこう予定プランから削りました。
もともとパンパンに詰め込んだプランを作っているため、実際に動く時には予定を削ること前提になっています。
天候や気力体力も大きく関係してくるもの。このくらいが疲れすぎない、ほどほどのルートでしょう。
夜に降り出した雨は、ザーザー降りのまま一日続くようなので、明日はバス旅はお休み。
かなりくたくたになっているので、英気を養うことにします。
TVをつけると、どの局でも平成最後を惜しむ番組ばかり流れています。
なんだか私だけ、世の流れから遠ざかっているようだわ・・・。
● 小田急電鉄江ノ島線
今回は町田・鶴間・湘南台といった小田急電鉄江ノ島線を頻用しています。
ここを超えると遠いエリアに入るため、江ノ島線は私にとっての奥羽山脈、もしくはマリアナ海溝。
ここを越えるまでに一山あり、ここから新たに目的地に向けての一山がある感覚です。
つまり、江ノ島線を境として、それより西は、私にとって縁遠い世界。
今回のバス利用で、より身近に感じられればいいなあと思っています。
ルートマップは毎回持ち歩き、重宝しています。
これがないと大変。前回はよく移動したものだと思います。迷いまくりましたが。
バスに乗っていてもこのルートマップを読みふけっている人はほかにいません。
あいかわらず、同じ10日間パスを使っているような人はいないし。
ほかのユーザーたちは、どこにいるのかしら?近場で使っているのかな?
● 今日の乗車データ
この日は神奈中バスに18本、正規運賃4660円分、乗りました。
乗車時間は418分で、歩数は19100歩でした。
● 実際のタイムテーブル
4日目に続きます。