風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 3-2(二宮町)

2019-06-20 | 神奈川
その1からの続きです。

● 二宮の海

海が見える場所で、休憩します。
曇り空なのが残念。天気なら、さぞかしきれいな青い海が見られたことでしょう。
でもそうなると、GW中ですから必然的に海沿いの湘南道路は混んで、ここまで来るのにさらに時間がかかってしまったことでしょう。
心地よい海風が吹いています。



私は神奈中バスのほぼ最東北エリアに住んでいます。
神奈中バスエリアの最南西ルートは、平塚―小田原便。
平塚から小田原に向かうバスは、ここ二宮辺りから海岸線を走っていきます。

ただその便は、一週間のうちでも日曜日の朝6時40分の1便しかありません。
電車を使わない限り、そんな早い時間に平塚に行けませんが、そうすると今回の趣旨から外れるため、この日行けるのはここまで。

● ハイビスカスではなくツバキ

二宮町のマンホール。
駅前にカラー版がありました。



ハイビスカスかな?と思いましたが、町の木「ツバキ」の花のデザインです。
鮮やかな赤い花。海に似合います。

● [9本目] 「二宮駅南口」⇒「城山公園前」

9本目は、13:35「二宮駅南口」発「平塚駅北口」行きの [平32]系統。
空がずっと暗いので、いつ雨が降り出すかと気がかり。

この辺りには、相模国の一之宮から五之宮までの由緒正しい神社が揃っています。
それに、総社の六所神社を合わせて相模六社といいます。

相模国一之宮の寒川神社は参拝したことはありますが、二之宮以降はなかなかお参りする機会がありません。
今回は二之宮の川匂神社や一國一社の平塚八幡宮、相模国総社の六所神社のそばを通りますが、バスの便の都合でどこも参拝しません。
別の機会に、改めてじっくり相模六社巡りをしてみたいものです。

● 大磯城山公園

大磯城山公園のバス停で降りました。
バスの運ちゃんに、入り口までの行き方を教えてもらいます。

道を聞くと、いつも教えてくれるバスの運転手。
担当ルート近辺のことは何でも知っているんでしょうか。

城山公園は「しろやま」ではなく、「じょうやま」と読むのが正解です。
音読みと訓読みが混ざってるのね…。

公園は車道を挟んで二つに分かれています。
というか、公園の中を車道が突っ切っています。



見晴らしのいい展望台に登りましたが、曇りなので、残念ながら富士山は見えませんでした。
青空だったら、大きな姿がすそ野まで見えたことでしょう。
心の目で見たら、見えるかも・・・うーん、見えないよ!



● 旧吉田茂邸

車道を越えて、もう一つの公園の方へ。
こちらには、吉田茂の元邸宅があります。


サンフランシスコ講和条約締結記念に建てられた兜門、別名「講和条約門」


吉田首相パネルがお出迎えしてくれました。
見事に二頭身…。



吉田パワーなのか、海に近いからか、こちらの方が、人が大勢います。
敷地内はきれいに整備されていました。



看板には、旧吉田邸の再建についての解説が書かれています。
吉田茂が20年以上、亡くなるまで住んだ邸宅でしたが、平成21年に不審火により焼失し、平成29年に大磯町が再建しました。
吉田首相は昭和の人ですが、火事は平成になってから起こってしまったんですね。



建築家吉田五十八の設計による、数奇屋建築風の総檜造りの本邸。
京都の宮大工が建設したそうです。



上皇天皇も招かれ、彼が引退した後も大勢の政治家が「大磯参り」を行ったのが、この館。
吉田茂没後には、ここで大平首相とカーター大統領の日米首脳会談が実施されました。

● 日本庭園

池泉回遊式の庭園を散策します。



庭園設計者は中島健。
スイスのジュネーブにあるWHO本部の庭園も造った人です。



ちょうど藤の花のシーズン。
たわわに咲いている藤棚の美しさに惹かれます。



池にせり出した藤棚に、中島健氏の美学が見えます。



あちこちに花が咲いていて、アクセントが効いています。
吉田元首相は、花を愛した人だったそうです。



竹林にポコポコとタケノコが。季節ですね。
ああ、採って食べたいな~。

● 大磯町のマンホール



大磯町のマンホール。
隣の二宮町は、ツバキの大柄デザインでしたが、こちらは細かく書き込んで、一枚の風景画のよう。

町の木「クロマツ」と「サザンカ」に町の鳥「カモメ」。
「大磯」の文字も入っています。

● [10本目] 「城山公園前」⇒「平塚駅北口」

10本目は「城山公園前」発「平塚駅北口」行きの[平46]系統。
城山公園見学後の人たち5,6名とバスを待って乗ります。



大磯駅の前を通りました。
小さいながらも、東海道線の湘南新宿ラインが停車する駅で、辺りは観光客でにぎやかです。
大磯プリンスホテル前で、ゴルフセットをしょった人が降りていきました。
変わらず人気健在のようです。



海が見えればいいなと思って、海側の座席に座りましたが、大磯駅のあたりでちらっしか見えませんでした。

● [11本目] 「平塚駅北口」⇒「茅ヶ崎駅」

11本目は、14:45「平塚駅北口」発「茅ヶ崎駅」行きの [茅06]系統。
平塚着の5分後にやってきた茅ヶ崎行きに乗りました。
このままだと、予定より2時間早い帰りになりそう。
でも昨日のように、予定よりも早かったはずなのに、最後には結局同じになったりするので、よくわかりません。
今日は晴れだと思ったから、海の方に来たんだけどなあ。
この連休中、天候不順の日が続くようです。



ホース干し用の塔に、まといの絵が描かれた、平塚市消防団第5分団のシャッター。
とても目を引く、カッコいい絵柄です。



相模川を渡ります。
向こう側に見える大山もやはり、どんよりと曇って見えます。



川では、マリンジェットで楽しんでいる人たちがいました。
山々を眺めながら水上バイクを乗り回すなんて、気持ちよさそう。

● [12本目] 「茅ヶ崎駅」⇒「小出二本松」

12本目は、「茅ヶ崎駅」発「文教大学」行きの[茅50] 系統。
茅ヶ崎から湘南台行きの便は1時間に1本。次は30分後です。
それより7分後に出る15:25の文教大学行きに乗り、行きと同じく途中で乗り換えることにしました。

ラスカ茅ヶ崎。つい、あらいぐまラスカルのことを思い出します。
由来はラテン語か何かかと思ったら、本当か嘘か、「ひらつか」の「らつか」に引っ掛けたんだとか。
気がつかなかったー!確かに平塚の駅ビルもラスカです。



● 團十郎の手形

バスを待つ間、コンコースを散策。
地元ロータリーグループによる、有名人の手形がいくつかありました。
その中に市川團十郎のものを発見。「温故知新」という文字と一緒に飾られています。
茅ヶ崎と團十郎の関係って何かしら?何代目?
達筆すぎて、読めません。



後で調べてみたら、12代目でした。
茅ヶ崎市に9代目の別荘があるそうです。

● 乗換いまひとつ

行きに乗り換えをした「小出小学校」の一つ手前の「小出二本松」も、乗り換え接続しているようなので、そこで降りてみました。
時間は15:50ですが、次の湘南台駅行きは、16:25。
なにもないところでそんなに待つのかと途方に暮れましたが、乗り換えに使っている「文京大」と「湘南台駅」行のほかにもう一つ、「湘南ライフタウン」行きがあり、それが9分後の15時59分にくる様子。
地図を見ると、そこから湘南台にも行けるようなので、そのバスに乗ってみることに。

湘南ライフタウンからは慶応大学SFCにも行けるようです。
そういえば平塚駅で「神奈川大」行きのバスを見かけて、東横線の白楽駅にいるような気になりました。
この辺りにも神奈川大学のキャンパスがあるんですね。

● [13本目] 「小出二本松」⇒「湘南ライフタウン」

13本目は、16:03「小出二本松」発「湘南ライフタウン」行きの [茅03]系統。

4分遅れの16:03にバスがやってきて、ライフタウンに9分くらいに到着。
ライフタウンという名前の割には、活気がなにもなく、人の姿もほとんど見かけません。
発着電光板を見ると、辻堂のほかは知らない行き先ばかり。
選択を間違えて、とんでもないところに来てしまったのかと焦ります。

大きな楕円形の、ちょっとしたバスセンターのようになっており、ぐるりと歩いて一周しながら、一つ一つのバス乗り場を確認したところ、湘南台行きがありました。
6分後にやってくるようです。よかった。
バスセンターっぽい割には、ここが始発ではなく、お客さんの乗ったバスが到着しました。
ほっとして乗り込みます。

● [14本目] 「湘南ライフタウン」⇒「湘南台駅西口」
 
14本目は、「湘南ライフタウン」発「湘南台駅西口」行きの [湘11]系統。
無事にここを離れて、湘南台駅に行けることにほっとして、この便の記憶があまりありません。

● 湘南台駅移動

湘南台駅に到着。文教大学から戻ってきたバスは学生で一杯ですが、慶応大学行きのバスは停まってもいません。
タイミングが悪いのか、今日は講義日ではないのか?

西口から東口に移動するとき、出る場所を間違えて、右に左にうろうろ。
地下にいると、地表の道路状況が把握できません。

● そうにゃんだい

迷いついでに、相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」を探しました。
駅構内に「そうにゃんだい」のコーナーがあります。
毎月デコレーションが変わるんだそう。今はお花見バージョンです。



駅のコンコースで、優しい歌声が聞こえてきました。
近くに行ってみると、路上(?)ライブをしている青年がいました。



見て下さい、大勢の女性が集まって、層をなして聴いています。
大人気ですね。女の子だけでなく、おばあさんまでいますよ。
うっとりと聴き入っている人たちをかき分けて前に行くなんてできず、どんな人が歌っているのかよくわかりませんでした。

ところで湘南台駅には横浜市営地下鉄ブルーラインも乗り入れています。
ここから新横浜まで、一本で行けるんですねー。
でも今回は、それは邪道ルート。地上のバス乗り場へと向かいます。

● [15本目] 「湘南台駅東口」⇒「横浜薬大南門」

東口に上がると、ちょうど次に乗る「ドリームハイツ」行きが止まっていました。
15本目は、16:47「湘南台駅東口」発「ドリームハイツ」行きの [湘27]系統。
ライフタウンとかドリームハイツとか、この辺なんかすごい。
新しくできた町ですからね。

行きと同様、ドリームハイツに行く手前の「薬科大学前」で乗り換え。
43分に到着し、47分発。バス停にいたおじさんが、たばこをプカプカ吸っていたので、距離をあけて煙を避けて並びます。もう平成も終わるというのに、まだこういう人もいるんですね。



この辺りはドリームランド跡地。
まだドリームが残っているのか、なんだか別世界に来たような光景です。

● [16本目] 「横浜薬大南門」⇒「戸塚バスセンター」

16本目は、「横浜薬大南門」発「戸塚バスセンター」行きの[戸50]系統。
戸塚行きはすぐに来ました。前乗りに変わります。
相変わらず戸塚駅は把握しきれていませんl。終点の「バスセンター」で降りればいいのか一つ手前の「西口」で降りればいいのかわからずにいましたが、「西口」で降りる人が多かったので、私もそこで降りました。

行きにも通ったので(行きとは反対に東口に戻ればいいから大丈夫)と思います。
でも、西口から反対方面に向かっていった辺りは、東口ではなく西口第1でした。
え?東口はどこ?
やはりトラップがありました。

うろうろしていると、さらに方向感覚を失います。
駅ビル、トツカーナの中から出られなくなりそうだったので、いったん駅に戻り、そこから東口を目指します。戸塚駅って本当に大きいわ。



安藤広重『東海道五十三次 戸塚宿』の絵があります。
戸塚は東海道5番目の宿場でした。
「あめや」かと思ったら「こめや」と書かれているようです。
("こ"って読めない…)
でもお米屋さんではなく、茶屋件宿屋だそう。

● [17本目] 「戸塚駅東口」⇒「保土ケ谷駅東口」

17本目は、17:48「戸塚駅東口」発「保土ケ谷駅東口」行きの[戸38]系統。
保土ヶ谷行きのバスは1時間4本と、割と頻繁にでています。
ほかの便が少なすぎるので、涙が出るありがたさです。

ただ、保土ヶ谷発の新横浜行きのバスは1時間に1本のみ。
ここまで快適にきたのに、保土ヶ谷で50分ほど待つことになりました。

5年前よりもレストランやカフェが増えて、時間をつぶすのは問題なさそうですが、戸塚でもっとゆっくりしてもよかったのね。
次回に生かそう。

● 旧東海道保土ケ谷散策

そういえばこれまで、保土ヶ谷駅周辺を散策したことがなかったなあと思って、ぶらぶら歩いてみます。
旧東海道沿いには、少し昔の名残がありました。



幕府のお役人の出張や大名行列の宿泊の手配、飛脚の手配などをしていた問屋場跡。
ここには、いつも十分な馬と人が準備されていました。



自販機全体が「助郷会所跡の碑」になっています。
「助郷」とは、参勤交代などの時に宿場で使う馬や手伝いの人を出す制度。

「助郷」の村は全部で40。保土ヶ谷区だけでなく近隣の区にも渡りました。
問屋場から人や馬を出してほしいというリクエストに応じるために、村人たちが馬を連れて集まり、待機していたのが「助郷会所」でした。

● [18本目] 「保土ケ谷駅東口」⇒「新横浜駅」

旧東海道に沿ってぶらぶら歴史散歩していると、バスの時間になりました。
保土ケ谷駅は市バスの領土下にあるため、一本しかない神奈中バスは場所を間借りしている形になります。
どの乗り場から出るのだろうと、一つ一つ確認していると、ぽつぽつと顔に軽く雨粒が当たりました。夜にむけて、これから雨になるのでしょうか。

18本目は、20:08「保土ケ谷駅東口」発「新横浜駅」行きの[121] 系統。
最初から終点まで乗っていきます。
外はかなり冷えてきており、車内では暖房がつけられます。

神奈中バスでは親子連れの場合子供の乗車運賃50円キャンペーンをしているためか、親子連れもよく乗ってきます。
いろいろなキャンペーンをやっているのね。

闇の中に浮かび上がるJR貨物横浜羽沢駅がなかなか幻想的でした。

● 新横浜駅到着 

21時半に終点・新横浜駅前で降りたときには、雨は少しずつ強くなってきて、傘がないと歩けないくらいでした。
1時間早いバスなら、ぬれずにすんだんですが。

これで今日の行程はおしまいです。
湘南台、食べ物系など、けっこう予定プランから削りました。
もともとパンパンに詰め込んだプランを作っているため、実際に動く時には予定を削ること前提になっています。
天候や気力体力も大きく関係してくるもの。このくらいが疲れすぎない、ほどほどのルートでしょう。

夜に降り出した雨は、ザーザー降りのまま一日続くようなので、明日はバス旅はお休み。
かなりくたくたになっているので、英気を養うことにします。
TVをつけると、どの局でも平成最後を惜しむ番組ばかり流れています。
なんだか私だけ、世の流れから遠ざかっているようだわ・・・。

● 小田急電鉄江ノ島線

今回は町田・鶴間・湘南台といった小田急電鉄江ノ島線を頻用しています。
ここを超えると遠いエリアに入るため、江ノ島線は私にとっての奥羽山脈、もしくはマリアナ海溝。
ここを越えるまでに一山あり、ここから新たに目的地に向けての一山がある感覚です。

つまり、江ノ島線を境として、それより西は、私にとって縁遠い世界。
今回のバス利用で、より身近に感じられればいいなあと思っています。

ルートマップは毎回持ち歩き、重宝しています。
これがないと大変。前回はよく移動したものだと思います。迷いまくりましたが。

バスに乗っていてもこのルートマップを読みふけっている人はほかにいません。
あいかわらず、同じ10日間パスを使っているような人はいないし。
ほかのユーザーたちは、どこにいるのかしら?近場で使っているのかな?

● 今日の乗車データ

この日は神奈中バスに18本、正規運賃4660円分、乗りました。
乗車時間は418分で、歩数は19100歩でした。

● 実際のタイムテーブル



4日目に続きます。



神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 3-1(戸塚、二宮町)

2019-06-19 | 神奈川
その1からの続きです。

● 平成最後の昭和の日

この日も7:00に家を出て、新横浜駅に向かいました。
4月29日です。
「平成最後」の「昭和の日」に、「大正堂」の前に立ってみました。



「令和」とつくものは、これからたくさん、世の中に出てくることでしょう。

● 今日のタイムテーブル



2日間山方面へ行ったので、この日は海方面へ向かうことにします。
大磯を超えて、二宮の辺りまで計画しています。

● 今日の予定ルート



今日は鶴間駅にバスを乗り継いで行くのではなく、まず終点の保土ヶ谷駅まで行きます。
こちらルートの方が勝手知ったる道なので気楽。
終点なので、途中で降りるバス停のアナウンスを耳を澄ませて待っている必要もありません。

● [1本目] 「新横浜駅前」⇒「保土ケ谷駅東口」

大正堂前で写真を撮っていたためか、今日は新横浜発のバスにギリギリ滑り込み。
3日目ともなると気がゆるんでくるので、気をつけなくては。
1本目は、7:37「新横浜駅前」発「保土ケ谷駅西口」行きの[121]系統です。

田舎の風物詩といわれるコイン精米機が、新横浜駅から割とすぐの場所にあって、なかなかの衝撃。
まあこの辺りは郊外ですから。



神奈中バスの中は、オレンジと藍色のコントラストが鮮やかです。
ここ2日間、気になっていながら撮れずじまいだった羽沢横浜国大駅。
ようやく撮影しました。



羽沢は地名ですが、横浜国大に近いというのはちょっと意外。
地図を見ると、確かにキャンパスの近く。西門が最寄です。
正門とは正反対の場所にありますが、いずれこちらも学生たちが通るようになるのでしょう。

● 保土ケ谷駅

快調に保土ヶ谷着。前回、神奈中一日パスの時に訪れて以来です。
それから5年たち、新たに駅ビルのビーンズができていました。

JR保土ケ谷駅を、西口から東口に移動します。
改札そばに安藤広重『東海道五十三次 保土ヶ谷宿』の浮世絵が飾られていました。
程ヶ谷宿(保土ヶ谷宿)は、お江戸から4番目の、武蔵国最西端の東海道の宿場町でした。



● 反対口への移動乗り換え

5年前の夜、終点の駅前東口に着いた時には、大きなマンションのカーブのきいた階段の目の前に一人降ろされ、予想外の場所におろおろしました。
でもよく見ると、ちゃんとバス乗り場になっていました。

前回を踏まえて、今度は乗り場の位置を確認していきます。
歩道橋の上から、一人の女性があわてて乗り場に走っていくのが見えます。
すぐ出発するバスに乗るのかと思いきや、バス乗り場を駆け回って行き先を確認し、最終的に私が乗り込んだバスに乗ってきました。
乗り場がわからず探し回っていたようです。
5年前の自分と重なりました。

やはり情報がないとパニクってしまうものですね。
以前はルートマップを持たなかったので、駅の両側にバス乗り場があり、移動乗換えが必要な時には、かならずピンチに陥っていました。
別の乗り場があることに思い至らず、案内図をいくら探しても自分の乗りたいバスが見つけ出せず、ただ混乱していたものです。

● [2本目] 「保土ケ谷駅東口」⇒「戸塚駅東口」

2本目は、8:33「保土ケ谷駅東口」発「戸塚駅東口」行きの[戸38]系統。

今度も終点まで乗って行きます。終点まで行くのが、好きなんですよね。
みんなそうなのか、そうでもないのか。
乗り物に乗った以上は、最後まで行きたいところ。
ただ、それだけではルートは成り立たないので、その希望を何とか多めに取り入れたプランを作っています。



権太坂を超えていきます。そばの児童公園は、別の日に改めて訪れたいところ。
川にはこいのぼりがかかっていますが、無風なのでみんな下を向いています。
いえ、上を向いています。

● 戸塚駅東口から戸塚バスセンターへ

終点の戸塚に到着。次の乗り場は2番だとチェックしていましたが、案内図を見ても載っていません。
さっそくこのトラップです。あぶないわ。
今いるのは東口で、私が乗るべきは西口でした。



東口から駅を超えて、西口へと移動します。
駅ビルのトツカーナ。

戸塚バスセンターは、西口方面にあります。
でも戸塚駅西口というバス乗り場もあるので、やはり混乱します。
さらに「戸塚駅東口」と「東戸塚駅」はややこしいなあと思います。
どっちの行き先もあるので、急いで焦って間違えないようにしないと。



戸塚は大きい駅なので、5年前も乗り場を見つけられずに絶望したなあと、つらい過去をじわじわ思い出します。
いつも大勢の人でワサワサしている印象ですが、休日の9時は、人も少なく静か。

今月で、ちょうど戸塚区政80周年だそうです。
おめでとうございます!



『安藤広重_東海道五十三次_戸塚宿』の絵。
保土ヶ谷に続き、日本橋から5番目の宿場町。
もう相模国に入っています。

● [3本目] 「戸塚バスセンター」⇒「横浜薬大南門」

3本目は、9:20「戸塚バスセンター発「ドリームハイツ」行きの[戸50]系統。
バスはここから後乗り方式に変更。私にとっては慣れない乗り方になります。



塔のような高層ビルを見て、懐かしいドリームランドを思い出しました。
あれも戸塚にあったので、もしかしてこの辺りは跡地かしら。
後で調べてみよう。「横浜薬大南門」で降ります。

● 気になるビル

横浜薬科大学は2006年に設置された、新しくこぎれいな大学です。
バスを降りたら、見覚えのあるような細い高層ビルがスクッと立っていました。
ドリームランドの中にあったホテル・エンパイアのようです。
小さい頃の話で、よく覚えていませんが、なんだかなつかしーい。



あとでしらべたら、やはりこの大学はドリームランド跡地に建てられていました。
気になるビルは、想像通り旧ホテル・エンパイア。
今は、大学の図書館になっているそうです。

取り壊されなかったのね。よかった!
いつか中に入ってみたいものです。

● [4本目] 「横浜薬大南門」⇒「湘南台駅東口」

4本目は、9:43「横浜薬大南門」発「湘南台駅東口」行きの [湘27]系統。
バス停には大勢の人が並んでいました。
程なくして湘南台行きがやってきます。女性の運転手さんでした。

● 湘南台駅乗換

湘南台駅に到着。お次は2番乗り場ね!と向かいましたが、乗る系統の表示がありません。
あれ?バス乗り場をぐるっと回って、気づきました。



東口から西口に移動しなくちゃいけないんだった。
またこのトラップです。
私の場合、これによくよく引っかかって慌ててしまいます。

● [5本目] 「湘南台駅西口」⇒「小出小学校前」

5本目は、10:07「湘南台駅西口」発「文教大学」行きの [湘17]系統。
湘南台は地下鉄の駅ですが、割と大きく、西口の乗り場にはもうバスが来ていました。
中は乗客で満員。吊革も全部ふさがっています。混んでるなあ。

バスに乗っているのは学生ばかり。
(そういえばこのバスは文教大学行きだっけ)と気がつきます。
(学祭でもあるのかな)と思いましたが、今日は祝日の月曜日。
3連休が増えたあおりで、月曜の授業数が足りない大学が増えて、祝日でも行うところが増えています。
彼らはみんな、講義を受けに行くところなのかも。

気がつくと、数が多いどころか、私以外全員、学生のようです。
ひえー。ほぼ完全にスクールバス。
これは終点まで、だれも降りないでしょう。

ということで、私だけ途中下車しました。

● [6本目] 「小出小学校前」⇒「茅ヶ崎駅」

6本目は、10:27「小出小学校前」発「茅ヶ崎駅」行きの[茅50]系統。

乗り換え時間は5分でしたが、時間通りの運行だったので問題なし。



ここはもう茅ヶ崎市なんですね。
「乗合所」のデザインは、知らない人が見たら、烏帽子岩のマークとは気づかないでしょう。
ここで茅ヶ崎駅行きに乗り換えます。

ここまではすこぶる順調でしたが、茅ヶ崎駅周辺が渋滞しているようで、バスに乗ってから止まりがち。
じりじりと進んでようやく駅前に到着。



乗り換えに11分の余裕を持たせていましたが、乗り場に着いたときには11時1分。
次のバスの発車時間も11時1分で、乗り場に移動した時には、乗る予定の平塚駅行きバスはすでに出発した後でした。

● 茅ヶ崎駅周辺散策

次のバスは30分後。辻堂行きは頻繁にくるので、平塚とは逆方向の辻堂に予定変更するのもアリかなと思いますが、辻堂から先のルートが広がらず、再び茅ヶ崎に戻ってくるしかなさそう。
結局、次のバスを待つことにします。



茅ヶ崎といったら、湘南海岸とサザンですね。
でも駅前にはまったくビーチなムードはありません。
なぜ~?つまんない~。

駅ビルを散策しても、銀座のスイーツ店などが並んでいて、湘南っぽいものがありません。
たこせんべいくらい?でもあれは横浜でもふつうに買えるから。



ビーチつながりなのか、ハワイのホノルル市と姉妹都市だそうです。
あと岡崎市とゆかりのまち提携をしており、交流があるそう。
ゆるキャラのオカザえもんは、サーフィンはしなさそうですが。。。

● [7本目] 「茅ヶ崎駅」⇒「平塚駅北口」

7本目は、11:30「茅ヶ崎駅」発平塚駅北口行きの[茅06]系統。

30分発の便に乗車。予定通りの行程ならば、次はパン工場直売所に寄ろうと思っていましたが、30分遅れたので、あきらめます。平塚ご当地グルメのタンメンも食べる予定でしたが、こちらもどうしようかな。
次の、湘南台行きのバスの時刻表を見て、決めることにします。

この日は夜に雨が降る予報なので、普段よりも早めに帰りたい気持ちもあります。
旅先では、観光や散策を優先し、食は二の次になる私。
たまにはと、地元の評判のお店をチェックしましたが、予定を削る時には真っ先に食をはしょってしまいます。

● 神奈中バスの本拠地エリア

平塚に到着。ここも5年ぶりです。
相変わらず迫力がある駅前。
神奈中本社がある場所だからか、目にするのはオレンジ色のバスばかりです。



結局、平塚タンメンもパスすることにして、湘南平行きのバスを調べます。
13:02と16:02の2本しかありません。少ない!

プランを考えてみましたが、ちょっときついし、帰りは遅くなります。
前に何度か行ったことがあるので、ここもパスしようかな。
今回は、基本行ったことがない場所を巡ることにしているのです。

● まぎらわしい名前

そもそも、これまで数限りなく「湘南台(しょうなんだい)」と「湘南平(しょうなんだいら)」を間違えていたので、1日に両方の場所を訪ねたら、間違えなくなるかなと思ったから。
湘南台と湘南平、まぎらわしくないですか?
戸塚駅東口と東戸塚駅くらい!(くどい)

周りに話したら「紛らわしくないよ~」と笑われます。
本当に?まちがえちゃうよ?

鶴間と鶴川もですが、私は似ている駅名やバス停の名前に引っかかりがちです。
「若葉台」と「青葉台」、「つくし野」と「つきみ野」も、とっても危険。
待ち合わせをする時には、極力別の場所にしないと。

● [8本目] 「平塚駅北口」⇒「二宮駅南口」

8本目は、11:30「茅ヶ崎駅」発「二宮駅南口」行きの[平47]系統。
予定をずずいと早めて、二宮行きのバスに乗ることにしました。
2つの乗り場から同じ行き先のバスが出ています。
なぜだろうと思いながら、早く来た方に乗ったら、それは内地の方を巡るルートでした。



まあ違うルートを通る方が楽しいから、いっか。
平塚八幡宮の前を通りました。
駅前にある大きな神社ですが、今回はバスから見るのみ。



● ガラスのウサギ像

二宮駅に到着。古めかしい昭和っぽい駅舎です。
初めて訪れる場所です。



駅から見える吾妻山公園に行こうとしましたが、雨がぽつぽつ降ってきたので、山ではなく駅の向こうの海の方へと方向変換します。



駅前には、ガラスのうさぎを胸に抱いた少女の像がありました。



『ガラスのうさぎ』もしくは『鯉のいる村』は私が生まれて初めて見た映画でした。
文部省推薦ということで、親に連れられて公民館に観に行った記憶があります。



今でも映画の内容を覚えています。
戦時中、ヒロインの目の前で優しいお父さんが亡くなり、ガラスのうさぎだけが残されるという、悲しいストーリーでした。
二宮が舞台だったのね。
(ちなみに『鯉のいる村』は、新潟の山古志村が舞台でした)

● 駅から海へ



駅を超えて、海の方へと歩いて行きます。
ポツポツ雨は、本降りにならずにすぐ止みました。

扉が何層にも重なった、重厚な蔵。
中には、ご先祖様から代々伝わるお宝が眠っていそう。

● 車内で今日の星占い

神奈中バスは、LED表示なので、横浜市バスよりもハイテク!と思いましたが、さらに驚いたことがありました。
「今日の星占い」が流れたのです。
「今日、一番運勢のいい星座は、水瓶座です!」



えー、うそでしょう?
おどろいて、自分の星座の運勢をチェックし忘れちゃいました!

星占いは、神奈中バスで流れてる「かなch.」だそう。
TVではなく、デジタルサイネージだそうです。
やっぱり進んでるー!



二宮の海が見えてきました。ここは、湘南の一番西のあたりです。

その2に続きます。


神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 2-2(宮ケ瀬湖)

2019-06-14 | 神奈川
その1からの続きです。

宮ケ瀬湖は丸くなくてちょっと変わった形をしています。
ヒトデ型というか。巨神兵っぽいというか。

神奈中バスを降りた鳥居原は、紫色のチェックを付けた辺り。
この辺りは「鳥井原園地エリア」といいます。



湖の見どころは大きく3カ所に分かれ、そこをシャトルバスが周ってつないでいます。
時計と反対周りに、湖を巡りました。



これは鳥居原から見た湖。



「宮ケ瀬虹の大橋」を渡ると、水面が見えなくなったりもします。



吊り橋が見えました。車では通れない「水の郷大吊り橋」という人道橋です。
ここまでくると「宮ヶ瀬湖畔園地エリア」に変わります。



暑い日だったので、ソフトクリームは大人気。
ハイキング中のおじいさんたちも、連れ立ってソフトを食べていました。



またもや橋を渡ります。
「宮ケ瀬やまびこ大橋」です。



ダムが近づいてきました。
上の画像の赤い部分です。
バスは大回りをしてダムを超えるため、ダムを反対側からも眺められるのが嬉しいところ。



今回、ここで降りないことにしたため、ダム近景は撮れず、車窓から眺めるのみになりました。
バスの乗客が、「今年は水不足にならないかしら」と水量の話をしています。
昨日の帰り道で津久井湖の横を通った時にも、その話題になりました。
水が少な目なのかしら?
いつもの水位を知らないので、何とも言えませんが、結構みんな心配しているので、例年はもっと水が多いのでしょう。



この辺りは「県立あいかわ公園」エリア。
動物がいます。突然牧場があり、人々の姿が増えて、のどかな雰囲気になりました。



服部牧場といって、柵の中にのんびり草を食んでいる牛や馬、羊の姿が見えました。



「愛川大橋」を通る時に、再びダムのそばを通ります。
これは石小屋ダムという、宮ケ瀬ダムの次にあるもの。



遊覧船の姿も見えて、気持ちよさそう。
宮ケ瀬湖だから「ミーヤ丸」といいます。



移動用のシャトルバスなので、観光ガイドは一切ありませんでしたが、楽しかった湖一周。
周遊してもらって、快適でしたし、助かりました。
期間限定ではなく、これからも続いてほしいものです。
乗車料金は無料なので、車内に設置された協力金を募る小銭箱に、チャリンと募金して降りました。

● 鳥居原ふれあいの館

再び鳥居原ふれあいの館に戻ってきました。
うーん、相変わらず人でにぎやか。
ほかのエリアでも途中下車したら、同じようににぎわっていることでしょう。

紐を作る機械がありました。
大人気で、老若男女関係なく、誰かがひっきりなしにまわしていたので、私は眺めるだけにしました。



建物の外では、アコースティックギターのライブが行われていました。
ギターの音色と歌声が合わさって、湖の方まで流れていきます。



ライブを聴きながら、ネコと戯れるおじさん。
せっせと前脚のマッサージをしてあげていました。



先ほど牧場の前を通ったので、牧場しぼりミルクか何かが飲みたくなります。
服部牧場ではありませんが、相模原の牧場からの、飲むヨーグルトをゴクゴク。



あとは、のらぼう菜を買いました。
西多摩地方で採れる青菜で、苦みがない甘い味と、シャキシャキした歯ごたえがが好きです。



丸くないため、全貌が見えない宮ケ瀬湖。
展望台から眺めるだけでは、実際の大きさはわかりません。
湖を一周して、こんなに大きな湖だなあと実感しました。

鳥居原ふれあいの館で30分休憩し、満足して湖を離れることにします。
町田行きのバスの時間をチェックしようとしたら、バス停の前にバスが待っていたので、そのまま乗り、すぐの出発となりました。
なんて運がいいんでしょう。

● [7本目] 「鳥居原ふれあいの館」⇒「橋本駅北口」

7本目は15:40「鳥居原ふれあいの館」発「橋本駅北口」行きの[橋07]系統。
バスには十数名が乗り、始発から座席はそこそこ埋まっています。
車やバイクだけでなく、バスで来る人もそれなりにいるんですね。



ぽかぽか陽気の中、橋本に戻りました。
裸足で入ったら気持ちがよさそうな川。

ところが、人里に近づくにつれ、道路は渋滞気味になってきました。
帰りは湖の別エリアにある半原というバス停経由で本厚木駅に出るという別ルートもあり、私は淵野辺経由で帰る予定でしたが、橋本まで戻る方がスムーズな気がして、土壇場でルートを変更しました。



● [8本目] 「橋本駅北口」⇒「町田バスセンター」

8本目は、16:36「橋本駅北口」発「町田バスセンター」行きの[町30]系統。
町なかで混んでいるバスなどを堂々と撮影すると、ほかの乗客の方に(普通のバスなのにどうして?)と思われないかと気になってしまい、乗る瞬間に動きながらパシャッと瞬間撮影したりしています。
すると、なんだかよくわからない写真になっちゃいます~。
でも、さりげなく乗りたいから…。

バスを降りるとき、私の前にいた青年が持っているパスが、ちらりと見えました。
はっきりとはわかりませんでしたが、同じGWフリーパスのようでした。
初めてお仲間に会ったみたい。

その兄ちゃんは、運ちゃんに「次からは整理券を取って下さいね」と言われていました。
私は取っておいたので、何も言われずにすみました。
フリーパスなので、整理券っているのかな?いらないのかな?と毎回気にしていましたが、やっぱりいるんですね。
なんでも、乗車人数と乗車区間を調べるために必要だそうです。

その兄ちゃんは、お次は別のバスに乗ったようです。
大和か瀬谷か、そちら方面のバス停の前にいるのを見ましたが、私がその場をいったん離れて戻ってきたときには、もういませんでした。

まだまだGWは続きます。パスを有効活用できるよう、お互いの健闘を祈ります~。

● ややこしや町田駅

さて、町田に着きました。私にとっての鬼門シティ。
いえいえ、苦手意識を持たないために、すぐに昨日のリベンジをしようと今日またやってきたのです。

ところで、町田駅には「バスセンター」と「ターミナル」の、二つのバス停があります。
終点といったら、ターミナル(Terminal)。
でも、行きに乗った便の終点はバスセンターだったので(どっちが終点なの?)と混乱しました。
終点まで行くつもりでしたが、大勢の乗客が降りたのにつられて、結局終点一つ手前のターミナルで降りました。


バスセンターとターミナル


ふたつのバス停は歩いて行ける近距離にありますが、行きのルートを逆戻りすればいいと考えていたため、バスセンターにいるのに、ターミナルにいるんだと勘違いして、違う配置のバス停を探して辺りをぐるぐる。

ようやく違うと気づいて、昨日の因縁の9番乗り場を探しに行くことに。
昨日場所がわからず、ようやく見つけたと思って、違うバスに急いで乗って失敗してしまいましたが、帰りに聞いたJR町田駅の駅員さんに「JRの駅を出てまっすぐ行ったすぐのところ」と教えてもらいました。
これがわかりやすくて、ようやく理解できました。

他の人からも「ツインビルの間」とか「小道の角を曲がったところ」などと教えてもらいましたが、細い曲がり道がその前にもあって混乱したし、ツインビルがそもそもどこにあるのかもわかっていないのです。
ようやく正しい乗り場がわかったわー。そしてやっと、目指すバスに乗れました。

● [9本目] 「橋本駅北口」⇒「鶴間駅東口」

9本目は、17:41「橋本駅北口」発「鶴間駅東口」行きの[町87]系統。
予定より町田を1時間早く出たのに、鶴間に着くと、どういうわけか次のバスは予定通りになっていました。
うーむ。ここも1時間1本なので、集約されちゃうのでしょうか。

鶴間で35分待ち合わせになります。
もう町の様子をわかってきたので、心強くなりました。散策って大事です。
朝に開店準備をしていた美容院が、今度は閉店準備をしていてます。
(今日はお客さんたくさんきましたか?)なんて心の中で語りかけます。

電車の駅 もう今日は電車には乗りませーん


● [10本目] 「鶴間駅東口」⇒「鶴ヶ峰本町」

10本目は、19:11「鶴間駅東口」発「鶴ヶ峰駅」行きの[間01]系統。
鶴間に着いたときにはもう日が沈んで暗くなっていました。
でも、ここまでくると、バスに乗るのもあと数本。先は見えてきます。

次は終点「鶴ヶ峰駅」の一つ手前の「鶴ヶ峰本町」で降りました。
ここで、次のバスを10分待ちます。

● 夜のバス停

何の変哲もないバス停。すでにバス待ちの男性が一人いました。
暗い中で、2人で黙って並んで待っているのもどうかと思ったので、すぐそばにある歩道橋に上がってみます。
すると、大きな車道が五叉路に分かれていました。
わあ、運転の下手な私にとってハイレベルな道だわ~。

終点の一つ手前で降りたのは、そうやって乗り換えるようにとバス路線アプリが教えてくれたからです。
次に乗る横浜行きバスが、鶴ヶ峰駅に寄らないのかと思いましたが、しっかり寄りました。
(それなら駅まで行って、そこで大勢のほかの乗客たちと一緒に待つんだったなあ)と思います。
日中なら気にしませんが、夜になったら、たとえバス通りでも、あまりひとけがないところは避けたいもの。
バス待ちの場所にもちょっとセンシティブになります。

路線検索をかけると、得てしてそういう結果が出たりするものです。
あとは自分で経験して修正していくしかありません。
次回に生かそう。

● [11本目] 「鶴ヶ峰本町」⇒「峰岡町」

11本目は、19:50「鶴ヶ峰本町」発「横浜駅西口」行きの [5]系統。
バス停で鶴間駅から横浜駅行きも出ているという表示を見て、(いつ?)と真剣に探してみました。
それに乗れると乗り換えが一つ経るので、とても助かるのです。

すると、鶴間駅発鶴ヶ峰駅行きの時刻表の中で、平日5:12発の便たった一本のみが、横浜まで行くと判明。
こんな早い時間、乗れる人、少ないじゃないー!
これで横浜行きがあるって言うのは、なんか誇大広告に近い気がするー! 
というわけで、あっさり撃沈。私にとっては無いと同じものです。

● 乗り換えバス停を調整する

さて今度は本日最後の「新横浜駅」行きバスに乗り換えるわけですが、通常の「杉山神社前」だと、待ち合わせ時間が少しかかります。
もう辺りは暗いし、車しか通らない八王子街道だし、日が落ちてまた一気に寒くなったので、バスの待ち時間はなるべく短くしたいもの。
もう少し先まで乗って行ってから、乗り換えすることにします。

ということで「峰岡町」で乗り換えました。
ここだと、乗り換え時間は6分になります。
暗い中、「杉山神社前」で10数分待つよりはいいでしょう。

暦の上ではもう春ですが、この季節はまだ一日の寒暖の差が激しい頃。
バスの中は、再び暖房がついて快適ですが、外に降りると空気の冷たさにブルッと震えます。
すっかり寒くなったので、日中ずっとバッグに入れて持ち歩いていた上着2枚を着込みました。
かさばったけれど、持ってきてよかったわ。

● [12本目] 「峰岡町」⇒「新横浜駅」

12本目は、20:17「峰岡町発「新横浜駅」行きの [121]系統。
峰岡町のバス停は、特に何があるでもなく、目の前にレインボーな光を放つパチンコ店があるのみでしたが、めずらしいマンホールを見つけて、ほくほくしました。
これがこの日最後のショット。



これがこの日最後のバス。終点まで乗って行きます。
ほかにも10人近くの人が乗っていました。なんといっても1時間に1本ですから。

● 今日の乗車データ

20:47に新横浜駅前に無事に到着。
これから家までの行程がありますが、歩いて帰れるところまで戻って、ほっとします。

この日は神奈中バスに12本、正規運賃3700円分、乗りました。
乗車時間は390分で、歩数は15586歩でした。

● 実際のタイムテーブル



行きも帰りも大きな時間変更があったにも関わらず、帰りの便は予定通りになったという不思議な一日。
よく晴れた一日で、宮ケ瀬湖はとてもきれいでした。
しかし、単にバスに乗っているだけのようですが、実は1日目から疲労を感じていました。
2日目になると、さらにぐったり。

帰宅して、ご飯を作って食べて、ほっと一息ついてから、その日通ったルートと乗ったバスをおさらいし、日記を書き、翌日のルートを確認し、バスルートマップと地図でチェックをして、お風呂に入って早めに寝る。
これをするために、普段の日課の新聞を読めなくなり、TVも見られなくなりました。
連休特番などの録画が、どんどんたまっていく一方です。
神奈中バス的には不便な新横浜付近にいるのが大きな原因なのですが。

思ったよりも大変で、予定通りに続けていけるのか多少不安ですが、目の前のことをやっていくのみですね。
さしあたりは翌日、寝坊せずにちゃんと起きようと思います。

3日目に続きます。



神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 2-1(宮ケ瀬湖)

2019-06-13 | 神奈川
1日目からの続きです。   
  
● 雨と寒さ対策
 
昨夜はあれこれ当日の反省や翌日の準備をしていて、寝るのが遅くなりましたが、まだ緊張が続いているのか、この日も早く起きました。
昨日の雨が嘘のようないい天気。朝から青空が光っています。

今日は、7:00に家を出ました。
着る服を昨日の倍の3枚から6枚に増やしましたが、新横浜に行くうちに暑くなって、さっそく2枚脱ぎます。
山の方へ行ったら、寒くなるかもしれません。

スカーフは、薄手のものに加えて厚手のものも持参。
晴れていますが、山の天気は変わりやすいので、傘も持参しました。
荷物は昨日よりも増えましたが、これで一安心です。

● 今日のタイムテーブル

今日の目的地は、東丹沢にある神奈川県の水がめ、宮ケ瀬湖です。



● 今日の予定ルート



● 横浜市の水源

昨日訪れた山梨県の道志村は、横浜市の水源ですが、ここ宮ケ瀬湖もまた、水源です。
横浜の水源は、道志川・相模湖・馬入川・企業団酒匂川・企業団相模川の5系統。
道志川と相模湖のほか、馬入川は主に津久井湖で貯めた水、企業団酒匂川は主に丹沢湖で貯めた水、企業団相模川は主に宮ヶ瀬湖で貯めた水です。

400万人近い横浜市民ののどを潤し、命を支えてくれている水がめたち。
いつも本当にお世話になっています。 

● [1本目] 「新横浜駅前」⇒「上星川」

1本目は、7:37「新横浜駅前」発「保土ケ谷駅西口」行きの[121]系統。
バス停には大勢の中学生が並んでいました。バスケット部の交流試合みたい。
混雑して朝からにぎやかでしたが、途中で彼らが降りて行くと、とたんに空きます。

また羽沢横浜国大駅を見送ってしまいました。
最寄りのバス停を覚えたので、次回こそ写真に撮るわ!

● 上星川駅周辺散策

上星川のバス停に降りたのは初めて。
バス停に屋根がついています。駅前なので利用者が多いのでしょう。

すごい坂です。おむすびころりんレベル。



バスを待つ間、あたりを散策します。
線路の向こう側に行ってみると、神社がありました。
蔵王高根神社。蔵王ということで、山の神様の大山祇命を祀っています。

● 登れない石段



しかし、この石段参道、どう思います?
一番道路に面したところにあるのですが・・・通れない!

藤の花が咲き茂っているだけなら(野生は勢いがあるからね)で済ませられますが、石段をふさぐように、掲示板まで設置されています。
これは人間の手によるもの。
「この石段は使わ(せ)ない!」という明確な、そして謎の意思を感じます。



勢いよく咲いている山藤。
藤の花といったら、藤棚から枝垂れ下がるものが一般的で、今ではこういった野生に近い藤の花は珍しくなりましたね。



隣の石段を上がった境内。
きれいに整えられており、町内会館もありました。



相鉄線の上星川駅。二つ向こうには、星川駅もあります。
間違えないのかなあと思いますが、住んでいる人は大丈夫なんでしょう。

● [2本目] 「上星川」⇒「川井宿」

2本目は、8:23「上星川」発「中山駅前」行きの [横52] 系統。
「川井宿」で途中下車します。
今日はとてもいい天気なので、外に出るとウキウキします。

ここも、初めて降りたバス停。
バス通りの八王子街道に沿って流れる帷子(かたびら)川の交流地点にあります。
散策したらおもしろいかと思って降りてみましたが、川沿いの道が途中から私有地に変わりました。
そこまでは地図ではよくわかりませんからね。

それ以上先には進めずにUターンすることになりましたが、この辺りの一戸建ては広々としており、邸宅のお庭の花々がきれいでした。



植え込みがライオンのように見えます。
つつじが、青空に映えてとても鮮やか。



美しいお庭でした。
ここのお屋敷の方は、園芸が上手なグリーンサム(green thumb)なのでしょう。

● [3本目] 「川井宿」⇒「鶴間駅東口」

3本目は、9:06「川井宿」発「鶴間駅東口」行きの [間01]系統。
今度は終点まで乗って行くので、安心していきます。



鶴間駅近くのお寺、鶴林寺。
(つるりんじって読むのかな)と思って、響きにニコニコしましたが、「かくりんじ」が正解でした。
つるりん。



そこかしこで、つつじがきれいな季節です。

● 渋滞でバスをのがす

車窓を楽しんで、すっかりのんきな気分で終点に着き、時間を見たら、なんと9:41でした。
25分に到着の予定が、途中で16分も遅れていたのです。

そのため、次に乗る予定だった37分発の町田行きバスは、もう出てしまっていました。
ウソー!
でもまあ、道路状況に左右されるバスの場合、遅延はよくあることです。
時間に余裕を持って計画立ててもダメなときには、もう仕方がありません。

次のバスは?と時刻表を見ると、1時間後!
1時間に一本しか来ていません。なんてこと!
ではほかのルートを使って別の行き方で、と思いましたが、ほかの便もどれも1時間に1本くらい。
鶴間、使えなーい!
いえいえ、使っているので、文句は言えません。



どのルートも、1時間ごとに1本しか来ないバス停。
少なすぎるわ…。

かろうじて、隣駅の大和行きバスは1時間に2、3本ありますが、今度は大和に行ってからの便がないのです。
あれこれ考えましたが、打開策は見つからず、結局1時間後のバスを待つことにしました。
まあ、行けるところまで行きましょう。(今回の決まり文句)

● 鶴間駅散策

時間があるので、辺りを散策することにします。
鶴間を知ればそれだけ、鶴川と混乱することもなくなるでしょう。

鶴川よりも小さな駅です。
どちらも小田急電鉄ですが、鶴間駅は江ノ島線で、鶴川駅は小田原線。


巨大なマンションを、藤棚越しに眺めます。
これは上星川で見たものとは違う、よくある枝垂れた藤の花です。



きれいな白い花ですが、なにかわかりません。
満開で美しかったです。



マンホール。ここはもう大和市なんですね。
描かれているのは、市の花のノギクだそうです。
民さんは、野菊のような人だ。



突然現れる葡萄畑。「下鶴間ぶどう園」というそうです。
まだ青々としています。実がなるのは夏になってからですね。

● [4本目] 「鶴間駅東口」⇒「町田バスセンター」

次のバスの時間になりました。
4本目は、10:37「鶴間駅東口」発「町田バスセンター」行きの[町87]系統。
予定よりも1時間遅れているため、もう覚悟を決めて、剛胆腹でいきます。

寝不足だったのでうつらうつらしているうちに、バスの乗客は結構増えて混んでいました。
ただこのバスもまた、渋滞で遅延。
11:27に終点の町田に着きました。 



昨日悩まされた、因縁の町田駅。
でも、青空の下で見るととってもさわやかです。
この小田急のマーク、顔のようで、町を護る狛犬のようですね。

指輪物語の入り口みたい。
詳しく言うと『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する、アンドゥイン大河のエミン・ムイル峡谷のアルゴナスの門のようだなあと思います。
・・・何を言っているのかわからない人の方が多いですよね。
このシーンです。



やっぱりわからないかも?
ロード・オブ・ザ・リングマニアなもので、すみません~(笑)。

町田に着いた段階でもうお昼近くになっていますが、帰りは帰りに考えることにして、とりあえずは次の乗り換え便です。

● 直行便ねらい

予定なら淵野辺と馬場十字路を経由して橋本に行く予定でしたが、町田からは橋本直行便も出ています。
昨日はちょうどそれに乗れたので、今回も、直行便で行けないかともくろみます。

時刻表を見ると、1時間に4本くらいでており、次のバスは11:35。
すぐにやってきました。ラッキー。



ツインライナーが停まっていました。
神奈中ご自慢の2両連結バスです。
町田にもいるんだわ。どこを走っているんでしょう。

後で調べたところ「山崎団地センター」行のようでした。
利用客が多い団地なんでしょう。

● [5本目] 「町田バスセンター」⇒「橋本駅北口」

5本目は、11:35「町田バスセンター」発「橋本駅北口」行きの[町30]系統。
橋本に着いたのは12:23。
もともとは、52分着の予定だったので、なんと1時間前の予定を追い越したことになります。
えー、そんなことってあるの?
人生はわからないものです。

● 橋本駅でサブウェイ

次の便の時間は変わらず55分発。30分ほど時間があきます。
バス停の前にあるイオンのフードコートにSUBWAYがあったので、そこでサンドを食べました。
サブウェイ、結構数が減ってきてるんですよね。なくならないで~。

橋本駅前では少年たちがいて、「相模原高校の●●です。今回こうしなければ命の危険にさらされることとなったため~、ここでこうして~」と、声を張り上げて叫んでいました。
のどか~。平和~。

● [6本目] 「橋本駅北口」⇒「鳥居原ふれあいの館」

6本目は、12:55「橋本駅北口」発「鳥居原ふれあいの館」行きの [橋07]系統。
終点は、宮ケ瀬湖畔です。橋本からだと一本で行けるんですね。
バスには十数名が乗りました。
(さてこのうち終点まで行くのは何人なんだろう?)と考えます。
最前列に小さな男の子を座らせているお父さんは行くんじゃないかなと思いましたが、途中で降りました。この路線も前日同様に自由昇降区間があります。



かなり人里離れた辺りに入ってきました。
えっというほど分け入った場所でも、やっぱり集落はあるものです。

● 宮ヶ瀬湖シャトルバス

気持ちのいいルートで湖に到着。
ここに来るまでは寂しい道を通ってきましたが、湖のほとりはにぎやかです。



人がたくさんいます。特にバイクの人が多いなあと感じます。
いい天気だし、ドライブ日和ですからね。



すがすがしく湖畔で過ごし、シャトルバスを待ちます。
GW期間中に運営される、湖のあちこちを回るバス。
それに乗って宮ケ瀬ダムを見学する予定でしたが、ダム見学を省略したら1時間早く帰れます。



もともとこの日はダム放水日ではありません。
バスで行く場合には、どうやっても放水の時間に間に合わないことがわかったため、放水日は混むだろうと避けたのです。


 
放水はいつか見てみたいもの。
今回はバス巡りがメインですから、ダムの見学はまたの機会にしましょう。
ダムのところで途中下車せず、シャトルバスでぐるりと湖を一周しました。



● 少女とお父さん

シャトルバスの中で、そばに座った幼稚園児くらいの女の子とお父さんの会話が聞こえてきました。
「お父さん、タバコ吸ってたの?」
「吸ってたよ」
「どうして吸ってたの?おいしいの?」
「おいしくはないよ」
「気持ちがいいの?」
「それも違うな」
「じゃあどうして?」
「ええとね」

どうしてでしょう?
私も気になって、ダンボになった耳をはためかせます。

「たばこを吸うと、人とたくさん話せたんだ」
お父さん、内気だったの?
タバコにはアドレナリン効果があるの?

と思いましたが、
「ほかにもタバコを吸う人たちがたくさんいたからね」
ということで、どうやらスモーキングルームでは会話がしやすかったということのようでした。



その2に続きます。




神奈中バスGW10日間フリーパスの旅 1-2(道志村、鶴川)

2019-06-12 | 神奈川
その1からの続きです。

● 道志村の月夜野バス停

神奈中バスを乗り継いで、山梨県までやってきました。



丹沢の山々に囲まれています。
霞がたなびく霊山という感じ。



川を挟んで、こちら側が山梨県、向こう側が神奈川県。
橋を渡って、山梨と神奈川を行ったりきたりしてみます。



雨は止んで、橋の下には道志川が流れています。
道志村は明治30年から横浜市の水源になってくれています。
ここを流れている水が、家の蛇口にまでやってくるのね。
いつもさんざんお世話になっているので、いつかこの村を訪れてみたいと思っていました。
「横浜市と道志村の交流の歴史」



橋の下ではキャンプをしている人がちらほら。
ちょうど3人で、テントを広げているところです。
上から私が飛び降りたら、ビックリするだろうな。
(そりゃそうでしょうとも!)



川のせせらぎが聞こえます。
ここでキャンプするのも、気持ちよさそうです。



● [8本目]「月夜野」⇒「三ヶ木」

8本目は、16:15「月夜野」発「三ヶ木」行きの [三56]系統。
先ほどの戻りの便です。
もちろん、同じ運ちゃんです。



最後に、道志村の澄んだ空気を胸一杯に吸って、バスに戻ります。
乗客はまた私一人なので「よろしくお願いします」と運ちゃんにお辞儀をして。
帰りも緊張する、大変な山道ですからね。



自然ゆたかな場所。
またゆっくり来たいなあ。



● 太い杉の木

一番前の席に座っていきます。
津久井青根簡易郵便局の建物の形が可愛いなと思って見ていたら、その左側にある青根諏訪神社を通るときに「あの杉がすごく太いの、わかりますか?」と運ちゃんが教えてくれました。


おお、言われなければ気がつきませんでした。
確かに、大きすぎて影になっている木がありますね。



後で調べてみたところ、県指定の天然記念物で、樹高45m、胸高周囲9.5m、根周り12.5m、樹齢700年(推定)の大杉。
御神木として崇められてきたもので、かながわの名木100選にも選ばれているそうです。

● 登山帰りの乗客



途中で大きなリュックをしょった登山スタイルの人たちが乗り込んできます。
ほかのバス停からも、登山帰りと思われる人たちが乗り込んできて、帰りのバスの中はわいわいにぎやか。



次第に空が明るくなってきて、見違えるようにまぶしい青空が顔をのぞかせました。
ああ、夕方近くなって、ようやく晴れてきたわ。



● [9本目]「三ヶ木」⇒「橋本駅北口」

9本目は、17:00「三ヶ木」発「橋本駅北口」行きの [橋01]系統。



終点の三ヶ木で橋本行きに乗り換えます。
スムーズです。
三ヶ木まで一緒に乗ってきた登山者たちと、そのまま一緒にバスを乗り換えます。

5年前とは違って、来た道をそのまま帰るルート。今回は、乗る日数の割に、準備期間がいかんせん足りな過ぎました。

帰り道なので、もうバスを撮るのもいいかなと思ってきました。
一日に目にしてもうダレてきちゃった?



津久井湖に差し掛かりました。
ここも後日、きちんと訪れたい場所です。



津久井ダム。
眺めていると、登山者の一人が「あれ、なんだか水量が少ないわねえ」と言いました。
「最近まとまった雨も降っていないし、今年は水不足になるのかしら」
「神奈川は大丈夫じゃない?」
「東京はどうかしらねえ」

うーん、水不足は心配だけれど、今行ってきたばかりの道志村があるから、きっと大丈夫!
抱っこにおんぶ状態ですね。



みんなで終点「橋本駅北口」まで乗って行きました。

● [10本目]「橋本駅北口」⇒「町田ターミナル」

橋本駅に着き、町田行きのバスに乗り換えます。
10本目は、17:44「橋本駅北口」発「町田ターミナル」行きの [町60]系統。
中にはいるとほぼ同時にドアが閉まり、予定よりも1分早く出発しました。
あぶないあぶない。



明るく日が射してきました。
もう夕方なので、西日が斜めから差し込んで、バスの中でもまぶしいです。

このバスは、何やら「多摩境駅経由」としきりにアナウンスが入ります。
行きと同じ系統ですが、行きには通らなかった多摩境の駅周辺をぐるりと一周しました。
左折、左折で、ぐるぐる。

京王電鉄相模原線の多摩境駅。
降りたこと、あるかしら。



橋本までは丹沢帰りの年輩の登山客たちに囲まれて、バスの中はワイワイとにぎやか。
周りから「次はどの山に登る?」という話が聞こえてきました。
橋本で、その人たちとはお別れ。
客層ががらりと変わり、学ランを着た中学生が何人も乗っています。

● うどん屋ウエスト


桜美林大学の前を通りました。
前日に福岡出身の同僚から「ウエストといううどん屋が好きで、東京にあると知って調べたたら、町田だったので、遠くてあきらめた」という話を聞いたところです。
「こちらでウエストといったら、銀座の高級お菓子屋さんですけど」
と言っていたら、突然目の前にうどん屋ウエストが現れました。



カメラを構えた時には、もう看板は見えなくなってしまいましたが、「ウエスト」と書いていましたよ。
実際に見ても、うどん屋とは思えない店名…。

まあ、その同僚もこのGW中は福岡に帰省しているので、地元で心ゆくまでウエストうどんを食べていることでしょう。
町田ターミナル一つ手前のバスセンターで降ります。

● 町田で乗り換えにウロウロ

もうすっかり暗くなりました。
町田でバスを降りましたが、相変わらずよくわかりません。
行きの時には、逆方向にまっすぐ歩いていったら乗り場があったので、今度も歩いてみましたが、元いた場所に戻ってしまいました。
どうやら島になって、ぐるっと一周したようです。

地図を見て、移動してみましたが、それらしいものが全くありません。
うろうろしている間に、バスの発車時刻になってしまいました。
えー、間に合わなかったかなあ。
人はものすごく多いのですが、みんな電車の乗客なので、聞ける人がいません。
道路をわたってキョロキョロ、ウロウロ。

● [11本目]「町田バスセンター」⇒「鶴間駅東口」?

と、10番の乗り場がありました。探しているのは9番なので、その隣だわ。
そこにはバスが停まっていました。
乗る予定の40分が出てしまったので、次の52分発のバスだと思って急いで乗ります。
11本目は、18:52「町田バスセンター」発「鶴間駅東口」行きの [町87] 系統。
(に乗ったつもりでいました)
程なくしてバスは出発。思ったより早いのね。
外は暗いので、ぼーっとしていきます。

みんなもう家に帰る人ばかりといった感じ。
しばらく行くと、大勢の人が降りるところがありました。
どこだろうとルートマップで確かめようとしましたが、バス停を見つけられません。

あれ、おかしいな?次のバス停のアナウンスを聞いて、そちらを探しましたが、それも見つかりません。
さらに次のバス停も。
いくら目をこらしても、町田から鶴間に向かう途中の道には、ないのです。

おかしいな。もしや・・・
半信半疑で鶴川行きのルートを見てみると、はたしてバス停がありました。
えー!?
ということは、私は鶴間行きと間違えて、鶴川行きのバスに乗ってしまったようです。
・・・!!

● 鶴間駅と鶴川駅を間違えた!

大ショック。途中で降りようかと思いましたが、時刻表を調べても、戻りのバスがくるのは40分後。ああ、どうしよう。
刻々とバスは動いていきます。
鶴川まで行って再び町田に戻るのはすごい時間のロス。
この日は元々帰りが遅く、新横浜に9時半着の予定なので、さらに遅くなってしまうことになります。



● 心が折れて電車で帰る「鶴川⇒新横浜」

うーむ、仕方がない、鶴川から電車に乗ることにしよう。
町田まではすぐですが、町田からのばすがスムーズに行くかはわかりません。

バスだと3時間かかる道のりです。
間違えたことは結構ショックで、うちひしがれてしまい、あまり頭が回りません。

町田からもう少し進んだ、鶴ヶ峰や中山まで行くことも考えましたが、心が折れてしまったので、もうそれなら新横浜まで電車で行ってしまおうと思いました。



そうそう、失敗は次回に生かそう。
7時41分の鶴川発小田急に乗り、町田で20分ほど待ちます。

● 町田アゲイン

また町田に戻ってきました・・・。
ううう、涙で町がかすんで見える。。。



乗換時間があったので、JRの駅員さんに、鶴間行のバス停を聞いちゃいました!
だってそれが今回の敗因なんですもの。



「9番バス乗り場はどこでしょう?」と聞くと、地図を出して、教えてくれました。
なんと、番号都築ではなく、9番だけなぜかかなり離れた場所にあるのです。
離れてはいるものの、JRの駅から行ったらとても分かりやすい場所にありました。

なるほど、次は間違えずに行けそう!
気を取り直して、禁断の横浜線でひとっとび。
新横浜に着いたのは9時。
わちゃわちゃと迷いましたが、電車による時間短縮で、予定よりも30分早く到着しました。

そうして帰宅。
あまり歩き回ってはいませんでしたが、やはりバスに揺られ続けるというのはそれなりに疲れるものですね。

今日の行程で、今後のプランの変更も入りました。
たとえば、ヤビツ峠行きをやめてJAXA行きに変えようかな、など。

今日は冷え込んで寒かったし、雨も降ったので、次回はしっかりそのあたりの対策をすることにします。
次回というか、明日だけど!

● 今日の乗車データ

この日は神奈中バスに11本、正規運賃4260円分、乗りました。
乗車時間は432分で、歩数は10301歩でした。



こちらは実際に動いたタイムテーブル。
事前に作成したプランと変わっています。



赤線が、今日動いたバスルートになります。
右側の新横浜から西に移動して、区を抜け、市を抜け、山梨県に入りました。
青は帰りに乗った電車ルートです。

2日目に続きます。