1日目からの続きです。
ハッと目覚めると、2日目の朝でした。
(あれ?)と思いましたが、夕べ、寝落ちしたことに気が付きます。
布団の中でもぞもぞ動いていると、7時のアラームが鳴ってベスが起きました。
「おはようございまーす。あれ、寝ちゃってた…」
「私も…」
夕べはおやすみを言わずじまいでした。
でも、部屋の明かりもTVも消えています。
「寝そうになりながらも気になっていたようで、消したらもうパッタリ」
ベスの方が理性的でした。
TVをつけると、夜見た時と変わらずマラソンが続いています。
24時間TVですからね。
この町では、7時の町内放送に「エーデルワイス」のメロディが流れますが、寝ぼけていたのか、気がつきませんでした。
「おはようございまーす」と、ふすまの向こうからおかみさんの声。
「朝食、ここに置いておきますね」
朝食は7時半から。
挨拶をして、食事を部屋に運びます。
いただきまーす!
ヘルシーな食事をいただき、食後はチェックアウト時間までのんびり過ごします。
● チェックアウト
9時半にチェックアウト。おかみさんにご挨拶をします。
「夕べ、お祭りを見に行ってきました」と報告。
「お家の前に飾られている紙の花は何ですか?」と聞き、「お祭り運営の寄付をした家に配られるもの」だと教えてもらいました。なるほど~。
今回は、初めて私たち2人だけの一軒家宿泊となりました。
しかもこの夏最後の利用者だったので、普段よりもずっと、おかみさんとお話しすることができました。
夕べ、離れから犬の声が聞こえたと思ったら、新しく白い犬と黒い犬を飼い始めたそう。
前のワンちゃんが天に召されてから、寂しい期間が続いていたことを知っているので、よかったと安心します。
ワンちゃんたちに会いたかったのですが、ちょうどお散歩に出ているところ。
「お宿のブログを見ますね」と言って、お別れしました。
もう、どの家にも、カラフルな花飾りはなくなっていました。
お祭りが終わったので、取り外したようです。かわいかったので、ちょっと残念。
「ときん」のお店は相変わらず変化なし。
潜水艦のような窓もしばらく見納めです。
ここを曲がると、岩井駅はすぐそこ。
10時前のJR内房線に乗って10分ちょっとの、終点の館山駅まで乗っていきました。
館山の辺りに来たことはありますが、車だったので館山駅を利用したのは初めて。
駅舎から眺める街並みは、絵のようなパームツリーの並木道。
ここはフロリダ? サンタモニカ? アメリカのリゾート地みたい。
館山って、こんなにきれいな町なんですね。
周りの建物は、白い壁にオレンジ色の地中海風屋根瓦で、すべて同じような外観です。
南欧風の街並み景観にするために、「屋根はオレンジ色、壁は白が基本、高い塀は造らず生垣にする、電柱は民有地内に入れる」という決まりを作って、海と空の青や木の緑とのコントラストを強調する、統一感のある街並みにつくりあげたそうです。徹底した駅前開発を行ったんですね。
● マンホールとトイレ
ふさふさとしたパームツリーの木々が葉を揺らし、いかにも南国ムードタップリですが、ここは千葉。
房総半島南部といっても関東です。
パームツリーの日本の北限ってどこなんでしょう?
まさにサマーリゾートという感じのマンホール
駅からまっすぐのびるメインストリートを通って海岸沿いへ。
海沿いに立つこじゃれた建物はなに? と思ったら、トイレでした!
建物の上では、風見鶏ならぬ風見クジラがくるくる回っていました。
海岸通りを歩いていると、「砂だまり注意」というアラートがあちこちにありました。
初めて見る注意です。
風にあおられた砂浜の砂が、道路に吹き付けられてたまるんですね。
その上を車が通ると、バランスを崩しやすくなってしまいます。
砂、キケン!
● 渚の駅へ
少し歩いたところにある“渚の駅”たてやまへ行きました。
ここに併設された海の博物館には、館山ふるさと大使の"さかなクンギャラリー"があります。
ここの名誉駅長になっている本人の等身大パネルに出迎えてもらい、中に入ると彼が描いたたくさんの魚のイラストがありました。
イシガキフグのれいわちゃん
この日11時から年末のフライトチケットの予約受付が始まると、ベスが申し込みをしている間、私は展望台のベンチで潮風を受けながら、読書をしていました。
海に伸びる夕日桟橋
お船が遠くかすんでる~♬