怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ちょっと危ないのがいいところ

2013年06月03日 | 動物
羊の毛刈りショウを見に行った。
  

  
大昔の女流作家が書いているとおり、ニンゲンも動物も小さいときはかわいいものだ。
特に、羊はでかくなると、こうだもの・・・・

ふてぶてしそうな表情と、四角い瞳は何度見ても怖い。



そのふてぶてしい奴が毛刈りショウの犠牲になった。

  鮮やかな手さばき、とはちょっと違うような印象だった。
YouTubeで探すともっと上手なものを探すことができるからだ。それにしても羊がおとなしくしているのには驚く。


いや、羊たちもやられっぱなしは嫌なのか、ときどきこの後ろ足を蹴り上げるようにして動かす。
あの足が顔に当たったら結構な怪我になるだろうな、と容易に想像できた。
周囲には小さい子供がわらわらといて、羊にもう少しで触ることができる、という近距離で熱心に見入っていた。
日本だったらロープを張ったり、少し高いステージを設けて見せるだろう。「もう少し離れて!」という注意の一言もなかったぞ。
私は開始時間の15分前から一番前と思われる場所を陣取っていた。羊の脚は目の前だったもの。
数少ないドイツのいいところの一つに危険が隣り合わせ、ってところがある。
やたらに安全を考慮した日本のやり方は面白いものを面白くなくすることがある。
どういうわけか、こちらでは柵や注意書きがなくても人々は適当な距離を持って見学ができたりするのだ。
博物館・美術館でも作品に触ることさえできそうな(でも触っちゃいけない)展示の仕方をしていることが多いのだが、実際に触れてしまうことは無い様子だ。
この辺りは国民性の違いを本当によく感じるもので、あまり書きたくはないけれど、この点では日本人は負けているのかな、とも想像してしまう私だ。

丸坊主になって柵の中にもどされた羊。


毛はお持ち帰り自由、ということだったが誰も持って帰ろうとはしなかった・・・ちょっとね、汚いという印象だったから。
子供たちがわらわらと集まっては遊んでいたけれど。




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クロッグサンダルとか回転ドアとか、日本では事故があるのは偶然なのか、とか考えちゃう・・・