怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

もも肉は嫌い

2016年02月08日 | 
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こちらに住んでから初めての骨付きもも肉焼き。

義母はこうした料理を知らないのだと思っていた。こんがりとした焼き色がおいしそうだ。

この日は夫も含めた四人なのに、なぜか三本しか焼かなかった。皆高齢になってきて一人一本を食べきることができないと予想したのか。

私も用心して、夫のを半分分けてもらうことにした。
子供の頃、ときどき庭でバーベキューをしたのを思い出した。なぜか普段は料理など全く興味を持たない父がもも肉を嬉しそうに焼いていた。そのもも肉は中まで火がとおっていないことが多く、それを気持ち悪いと感じた私は全く食欲が無かったものだ。食べない私に不満だった父。骨付き鶏もも肉のこうした嫌な思い出。あの頃の生焼け肉より、義母のオーブン焼きのこれはずっとおいしかった。

途中で、義母が席を立ったとき、夫は私に言った。
「私はこの肉料理が子供の頃から大嫌いです」
いったい、夫はこの肉料理にどんな思い出があるのだろうか!
あまりの偶然ににっこり笑ってしまった私。似たもの同士が惹かれあうものだ、とつくづく感心した昼食時だった。