怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

義父誕生日

2017年08月20日 | カテゴリー分けするのに飽き
義父の誕生日のために朝からせっせとケーキを焼く義母。
 
私は後ろでぼぉ~っとしていて、ときどき「泡立てろ」「押さえていろ」という命令に従うのみ。

クリームをはさむスポンジ台を一番先に仕上げた。これが一番手間がかかるものね。

午後三時から親族が集まってきた。三種のケーキで出迎えた。

これが一番おいしい。

先週も作ったブラックベリーを使ったもの。

子供だけでなく大人も自分の誕生日に人を招いて祝うここドイツ。
微笑ましいとは思うが、自分はそうしたいとは思わない。
高齢になったら一年一年を「まだ生きているぞ」と周囲に知らしめるためにちょっとした集まりにするのはいいのかもしれないなぁ。
ちなみに、義両親の誕生日会に来る親族たちは手ぶらだ。それはまったくいい習慣だと思う。
誕生日に集まるのは、何か理由を付けて、とにかく集まりたいからなのかもしれない。
ふむ、それはいい考えだ。
では、将来、私も誕生日会をやってみるとするか?迎える側としてはケーキくらい用意しなくてはならないな。
ううっ、面倒くさい。ケーキの焼き方を学んでおかなくては!





義母の怠惰料理法で台無しになったドイツ料理

2017年08月20日 | カテゴリー分けするのに飽き
義母は比較的料理が好きなほうだ。凝ったものを作らないが、日常的に好んで料理をする。
凝っていはいない料理なのだけれど、苦手なものがある。
目玉焼きだ。
ドイツ料理の一つに「ホウレンソウソースと目玉焼き」というものがあるらしい。
義母のオリジナル料理だと思っていたら、レストランの献立にもあると知ってたまげた。
その目玉焼きをスクランブルエッグにすることで義母は問題を解決した。

目玉焼きは私の担当だった。それは義母のプライドを傷つけるものだったのかもしれない。
目玉焼きを焼く半分の手間でさっさとおいしそうなスクランブルエッグを作ってしまった義母。
これに茹でたじゃがいもを添えるのが本物らしいが・・・

ウチの食卓はそれぞれが食べたいものを食べるのでこうなる。夫はスパゲティ、私は米飯添え。

もう、原形をとどめない「ホウレンソウソースと玉子焼き。
原型はこれだ。Spinat mit Eier
これらの画像を見ていても、それぞれ好き勝手なアレンジがあるようなので、我家のそれぞれの方法もそんなに批難されないだろう。
一つの文化も、それを別文化を所有する人が自分に都合いいよう変形させて、また違った新しいものが出来上がっていくのだ。
カレーがその良い例かもしれない。
日本在住時に仲良くしていた日本人+外国人グループがあって、よく一緒に出かけたものだ。
インド人T君は日本のカレーを絶賛しているのだが、あるときこう言ったのだそうな。
「おいしいけれど、これはカレーじゃあないね」と。
原型をほとんどとどめない日本のカレーは、日本独自の材料や味、とろみの発展を遂げ、発祥地インドのものとは大きく違ってしまったのだ。
こうやって、文化というものは発展していくのだろうなぁ、と当時も深く感動したものだ。

多民族国家化激しいドイツ。
食だけでなく多くの物事がこれから大きく変わっていくのだろう。