怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

かわいいは厳禁。夫の趣味に合わせるのは大変。

2017年11月16日 | カテゴリー分けするのに飽き
激安で手に入れたこの靴。
長い間展示されていて売れ残ったものなのだろうな。内側に少々汚れがあるが、表面の光沢のある部分には傷一つ無くきれいだ。

こうしたデザインの靴を私は日常的に使うことができない。
つま先がすぐに痛くなるんだ。また、公共交通機関での移動なので歩く距離も自動車を日常的に使っている人たちよりも長い。
歩きやすさを考えると、足がすっぽり覆われる形の靴の方が絶対いい。

夫に見せる機会がなかなか無かった。今夜、ちょいとした宴会があり、義父と一緒に出席する予定なので靴を選んでいた。義母は風邪を引いてしまったので私が替わりに行くんだ。義父は身長がそんなに高くないので、彼のために私はかかとの低い靴を選ぼうと思って、この靴を出してみた。
仕事に行く前の夫に見せたら・・・・
「いいけど・・・このリボンが気に入らない」
と、言った。
ああ、やっぱり。
彼はリボンとかフリルとか、大昔のヨーロッパでは普通に愛されていた女性らしい工夫を嫌う。
スカートもギャザーがあったりたっぷりとしてひらひらしているのは嫌がる。
靴を見せるんじゃあなかった、とちらりと思った。返品しろ、とは言わなかったので、黙って夫と外出しないときに使うことにする。

先日、夫と二人で皮膚科健康診断(がん検診)に行った帰りにショッピングモールに寄った。
夫が良い、と言った展示されているジャケットはなんと金色。
ぎゃー、と言いそうになるところを抑えて「ふむ、ここはZARAだからそんなに値段がしないから私にも買えるかも」と答えておいた。
その時に私が着用していた外套は長い丈の黒のダウンジャケット。寒さを防ぐのを第一目的としたお洒落感ゼロの製品。皮膚科健診はパンツ一丁になるので、なるべく重ね着をしないで外套に頼ろうと思ったその日の計画だったんだ。

二人でそれぞれこれを食べた。揚げた魚肉のサンドイッチ。

食べながら行きかう人々をそっと観察していた夫、「あの女性のような髪形がいい」とこっそり言った。こっそり言わなくても日本語だから周囲にわからないのに。
彼の指摘したその女性の頭を見るとほとんど男性状態。今でさえ私はベリーショートなのにこれ以上短くしたがっている。刈り上げさせたい様子。

そのうち、私は男か女かわからないような格好で外を徘徊してることだろう。