里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

蔵王山

2008年02月01日 | 
昨日は久しぶりの晴天だったので、山野町のセツブンソウの偵察に行って来た。
ところが、セツブンソウは20cmの雪の下。 敢え無くも空振りであった。

そこで南に転進し、日曜日に“森林整備講習会”が行われる蔵王山の下見に行って
来た。 この蔵王山、北の郊外と南の市街を分断していて、標高(225.5m)は低いが
眺望が良い為に市民の格好のハイキングコースになっていて、今日も何十人もの
小父さんや小母さん達と出会った。

(上段:南の入江大橋から見た蔵王山、下段:展望台と蔵王山の山頂)


蔵王山の北側には神辺平野が見える。 
この平野は、
芦田川などから流れ出た土砂が堆積して出来たらしいが、大昔は“穴の海”と呼ば
れる入り海だったという説もある。

平野には、弥生時代になると多くの人達が住むようになり、古墳時代になると平野の
北の丘の上には多くの古墳が造られている。
画像中段の小山の北側には山陽道が走っていて、古くから東西交通が盛んであった
らしい。

遠くには蛇円山が見え、その下流の平野との境の服部大池には“お糸さん”が眠っ
て居る。

(展望台から北に見える神辺平野)


蔵王山の南も平野だ。
平野の先には瀬戸内海が広がっていて、画像中段の左側(東)にはJFE(日本鋼
管)が見え、曲がりくねった入り江を挟んだ右側(西)には箕島沖工業団地が見える。 
共に昭和30年代以降に造成されたものだ。

それに対し、その手前の平野は右奥の芦田川まで福山藩水野氏が今から約350年
も前に干拓したもので、今は多くの人が暮らす町並みが続いている。
高みから見ると、改めてその工事の巨大さに驚かされる。 良くやったものだ!

(蔵王山頂から南に見える平野)