先輩に話し上手な釣師が居た。 これは彼から聞いた話だ。
「何と、この前釣りに行った時、面白い事があったぞーッ!」
「メバルの探り釣りをしていた時、当たりがあったので素早く合わせ、リールを巻
いて左手で道糸を探したのだが、魚どころか道糸も無い!」
「確かに釣れた筈なのだがと思って、竿を倒して点検したら、何と竿の先端に小さ
な小さなメバルがまるで鯉幟のようにぶら下がっていた!」
「それから、もう一つ」
「波止場から釣っていると、急に非常に強い当たりがあり、素早く合わせたところ
相手は逃げ回りなかなか上がって来ない」
「周りでは何だかチューチューうるさい声がするし、焦ってリールを巻いたが全く
上がって来ない」
「暫くやり取りして落ち着いて来たので、ライトで調べてみたら、何と夜目で気付
かず干上がった場所で釣って居て、ネズミが釣れていた!」
とまあこんな具合に、身振り手振りも面白く話すものだから、又大嘘をついている
と大笑いしたものだ。
だが、彼の名誉の為に言っておくが“メバル幟”の話は本当だ。
春に釣りに行くと、その年の冬に生まれたような小さな奴がやたらにグーッと強く
引き、どんな大物が釣れたのかと思って慌ててあげてみると餌より小さな奴が大口
を開けてぶら下がっていてガッカリした経験がある。
しかし、チューチューの話は彼一流の演出くさい?
夜だと確かに干上がった場所へ振り込む事もあるが、チューチューは無いだろう!
でも、ネズミがたくさん居るのは確かだ。 そのせいか猫をたくさん飼っている。
一度などは、どちらが食べたのかは分からないが、夜食の弁当を食べられてひもじ
い思いをした事がある。
それ以来、夜釣りをする前に、先ず弁当の置き場所を確保するようにしている。
「何と、この前釣りに行った時、面白い事があったぞーッ!」
「メバルの探り釣りをしていた時、当たりがあったので素早く合わせ、リールを巻
いて左手で道糸を探したのだが、魚どころか道糸も無い!」
「確かに釣れた筈なのだがと思って、竿を倒して点検したら、何と竿の先端に小さ
な小さなメバルがまるで鯉幟のようにぶら下がっていた!」
「それから、もう一つ」
「波止場から釣っていると、急に非常に強い当たりがあり、素早く合わせたところ
相手は逃げ回りなかなか上がって来ない」
「周りでは何だかチューチューうるさい声がするし、焦ってリールを巻いたが全く
上がって来ない」
「暫くやり取りして落ち着いて来たので、ライトで調べてみたら、何と夜目で気付
かず干上がった場所で釣って居て、ネズミが釣れていた!」
とまあこんな具合に、身振り手振りも面白く話すものだから、又大嘘をついている
と大笑いしたものだ。
だが、彼の名誉の為に言っておくが“メバル幟”の話は本当だ。
春に釣りに行くと、その年の冬に生まれたような小さな奴がやたらにグーッと強く
引き、どんな大物が釣れたのかと思って慌ててあげてみると餌より小さな奴が大口
を開けてぶら下がっていてガッカリした経験がある。
しかし、チューチューの話は彼一流の演出くさい?
夜だと確かに干上がった場所へ振り込む事もあるが、チューチューは無いだろう!
でも、ネズミがたくさん居るのは確かだ。 そのせいか猫をたくさん飼っている。
一度などは、どちらが食べたのかは分からないが、夜食の弁当を食べられてひもじ
い思いをした事がある。
それ以来、夜釣りをする前に、先ず弁当の置き場所を確保するようにしている。