里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

蔵王山の神社

2008年02月04日 | 神 仏
昨日は蔵王山で“森林整備講習会”が行われる予定だったが、予報どおり雪が1cm
積もり、延期されてしまった。

さては、先日下見に行った時にお参りした“高龗神社”のご利益(?)があったらしい。
この神社、水や雨を司る神(龍)を祀ってあり、その昔、旱魃の時には福山藩水野
家も雨乞いをしたと言う。 「ムベなるかな」だ!
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高龗神社鳥居(憩いの森駐車場脇にある)高龗神社拝殿(→本殿)

もう一つ“猿田彦神社”と言うのがあった。こちらは猿田彦大神を祀ってあると言う。
村の八幡神社の祭りで、天狗の面を被って先導しているのがこの神らしいが、国土
の守護や五穀豊穣などまで担当しているとは知らなかった。
猿田彦神社鳥居(南麓にある)猿田彦神社(南東中腹にある)

いずれにしても、昔の人は至る所へ神々を祀ったものだ。
多くは火や水を鎮め五穀豊穣を願うもので、嘗て自然災害に苦しんだ事が窺える。

昨今では、嘗ての戦争や自然災害に加え、市場原理主義に基づく行き過ぎた競争が
至る所で問題を起こし、庶民の暮らしに大きな影響を与えている!
ひょっとして、昔から居る神々ではカバーできない問題なのかも知れない。
困った事だ!

高龗神社
祭神は闇淤加美神、くらおかみのかみ(高龗神、たかおかみのかみ)で、伊邪那岐
神が迦具土神を斬り殺した際に生まれた神とされている。
“闇”は谷を“高”は山の上を意味し、“淤加美”と“龗”は龍を意味しており、山に
あって龍(神)が水や雨を司り、穀物を豊かに稔らせてくれるとして信仰されている。
蔵王山の一角にあるこの神社は“蔵王権現”とも呼ばれ、その場所を阿弥陀峰と言
うそうだ。

猿田彦神社
伊勢の猿田彦神社から分祀された神社で、猿田彦大神が祀られている。
猿田彦大神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が高天原から降臨(天孫降臨)した時
に道案内をした神で、その後伊勢の五十鈴の川上で広く国土開拓の指導をしたと言う。
道開きの神として、交通安全、海路・国土の守護、五穀豊穣、商売繁盛、厄除け、
安産、長寿などにご利益がある。