里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

三途の川

2008年02月13日 | 釣 り
冬のメバル釣りは、寒いので上から下まで防寒着で着膨れ状態になるのだが、これ
で岩場の岩の頭をヒョイヒョイと飛び移りながら釣り歩く。
これは、そのメバル釣りに同期入社の3人で行った時の話だ。
 
一人は私の師匠だが、もう一人はM、こいつが運悪く足を滑らせ海中にドボンと大
方首の辺りまで沈んでしまった!
岩が濡れている上に藻が生えているので滑り落ちてしまったらしい。

後は大騒動で、3人の予備の服を出したり、師匠と私が着ているものを譲ったり、
大わらわで着替えさせ、その後も3人で震えながら夜釣りを続けた事があった。

その時にメバルが釣れたかどうかの記憶は無いが、後々ことある度に
「首まで沈んだ!」と冷やかしてやるのだが、奴は「腰までだ!」と頑として譲ら
ない。 どちらでも同じだと思うのに、頑固な奴だった!

そのMも定年間近に胃ガンで亡くなってしまった。 惜しい奴を亡くした!
今度、私があの世に行った時には、「三途の川を渡る時に、転んで首まで濡れなか
ったか?」と是非聞いてみようと思っている。 
果たして何と答えるだろうか? 今から楽しみだ。

ところで話は変わるが、
三途の川と言えば渡し賃に6文必要なのだそうだが、昨今棺おけに金属を入れる事
を禁止されている上に、現行貨幣を入れる事も意図的に損傷する行為として禁止さ
れているので、その代りに紙に印刷した6文銭を持たせると言う。

三途の川には懸衣翁・奪衣婆という老夫婦が居て、渡し賃の無い連中の衣類を渡し
賃の代りに剥ぎ取ってしまうそうだが、
「どうも、最近にせ金を持ってくる奴が多い!」 と話しながら、片っ端から衣類を剥ぎ
取られていやしないかと気がかりだ!