里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ユーカリ

2008年02月20日 | 花 木
蔵王山で下刈りをしていると、ユーカリの若木がたくさん育っていた。
付近には大木に育ったものも多いが、どれもが太枝が折れたり、裂けたりしていた。
市役所の人に聞くと植栽したもので、「脆いので良く折れて困る」そうだ。

このユーカリ、オーストラリア原産でコアラが食べる植物として有名だが、その種
類は500種以上もあるらしい。
先日訪ねた真鍋島でも、この蔵王山のものと良く似た葉の大木があったが、地面に
はまるでボタンに見えるような面白い形の実が落ちていた。

こんなに小さい種から簡単に繁殖するようだと、これを安易に植栽すると自然体系
が変わってしまうので絶対避けるべきだと思う。 
我々が下刈りした後には何かを植栽する予定らしいが、ユーカリなど植えないよう
に一言言っておくとしよう!
ユーカリ(2/17 蔵王山)マルバユーカリ?(H18/12 向島)
乾燥した、径1.7cmの実と種(2/14真鍋島)

ユーカリ(フトモモ科、ユーカリノキ属)
原産地はオーストラリアで、変種を含めると800~1000種もある。
4~5月、葉腋に直径3.5cm程の雄しべの目立つ白い花を付ける。
葉は表裏共に白い粉が付いたような緑色で、葉から採れる精油には、殺菌・抗炎作
用や鎮痛・鎮静作用があり、健康茶やアロマテラピーなどにも利用される。