富田靖子が好きだ。
いや、正確に云うと、僕が18の時に恋をした女の子が富田靖子に似ていたんだ。だから、その女の子に似た富田靖子が好きなんだ。
その子とは、たまに会うとくだらない話をしたり、一緒に犬の散歩をしてみたり、ただ、それだけの関係であって、「好き」って気持ちも伝えられないまま、いつしか疎遠になってしまった・・・。
それから数年経って、風の噂でその子が『デキチャッタ結婚』(僕はこの言葉が、嫌いだ)したらしい、と耳に入ってきた。
俄かには、信じられなかった・・・。
そのまま、信じられないながらも時は過ぎ行き、僕の中の彼女の記憶も薄らいできたのに、この前、偶然、その彼女を見かけた。
彼女は5、6才と思われる、とても可愛らしい女の子と手をつないで、近所のスーパーで買い物をしていた。
僕の心臓は高鳴った。もう何年も経っているのに、ちっとも変わっていないよ・・・それどころか、すごく、綺麗になってる・・・。
頭の中を真っ白にしたまま、僕は彼女を見つめていた。
すると、彼女が不意に顔をこちらに向けた。
一瞬、ほんの、一瞬、目が、合った。
何故だろう?僕は、反射的に目を逸らしていた・・・・。
そしてそのまま僕は、僕のすぐ横で夕飯の肴を何にしようかと頭を悩ませている今の僕の『さびしんぼう』に、とてもぎこちない仕草で、
「今晩は、どこかへ食べに行かないか?」
と、誘ってみた。
いや、正確に云うと、僕が18の時に恋をした女の子が富田靖子に似ていたんだ。だから、その女の子に似た富田靖子が好きなんだ。
その子とは、たまに会うとくだらない話をしたり、一緒に犬の散歩をしてみたり、ただ、それだけの関係であって、「好き」って気持ちも伝えられないまま、いつしか疎遠になってしまった・・・。
それから数年経って、風の噂でその子が『デキチャッタ結婚』(僕はこの言葉が、嫌いだ)したらしい、と耳に入ってきた。
俄かには、信じられなかった・・・。
そのまま、信じられないながらも時は過ぎ行き、僕の中の彼女の記憶も薄らいできたのに、この前、偶然、その彼女を見かけた。
彼女は5、6才と思われる、とても可愛らしい女の子と手をつないで、近所のスーパーで買い物をしていた。
僕の心臓は高鳴った。もう何年も経っているのに、ちっとも変わっていないよ・・・それどころか、すごく、綺麗になってる・・・。
頭の中を真っ白にしたまま、僕は彼女を見つめていた。
すると、彼女が不意に顔をこちらに向けた。
一瞬、ほんの、一瞬、目が、合った。
何故だろう?僕は、反射的に目を逸らしていた・・・・。
そしてそのまま僕は、僕のすぐ横で夕飯の肴を何にしようかと頭を悩ませている今の僕の『さびしんぼう』に、とてもぎこちない仕草で、
「今晩は、どこかへ食べに行かないか?」
と、誘ってみた。