雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

明日の記憶

2007-03-16 | 小説
 え~、いつまでもダッチネタに齧り付いていてもしょうがないので、ここらで真面目に・・・。


 そんなわけで、荻原浩氏の『明日の記憶』です。

 そうそう、渡辺謙主演で映画化になったヤツです。

 映画は観る気なかったんだけど、コレ読んだら観たくなっちゃいました。

『若年性アルツハイマー』が主題ということで、かなり重いかなぁ、と思ってたんだけど、読んでみるとね、意外と面白い(不謹慎?)んだわ。

 主人公の一人称で進んでいくので、当然、病気の進行も伴ってくるんです。これ、このまま進んでったらラストはどうなっちゃうの?と思いながら読み進んでたんですけど、ラストは非常にキレイな終わりかたでした。うん、なんか、スゴイ良い終わりかたでしたよ。

 でもまぁ、映画観たら案外ガックリくるかもしれんなぁ・・・まぁいいや。

 
 ここ最近、マジに物忘れがヒドくなってきている私にとっては、けっして他人事ではありません。。。

 まぁ、そんなカンジで、ね。とりあえず、作中にこんな良い文があったので載せておきたいと思います。


『記憶が消えても、私が過ごしてきた日々が消えるわけじゃない。私が失った記憶は、私と同じ日々を過ごしてきた人たちの中に残っている』
コメント (5)
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