デジブック 『ロミオさんちのごはん』
鬼怒川の決壊ニュースを聞いていると、4年前を思い出す。丸一日飲まず食わずの被災者たち。文句一つ言う人はいなかった。避難所で。
東北人だからなのかね。今決壊して、救助の人たちは大変なんだから、毛布がないとか、水しかないとか言わないで、頑張ってください。
政府の対応も遅いね。
しかし、東北の多大な犠牲を都会の自治体は、なにも生かしていなかったことがわかりました。他人事ととらえているからこんな状況に
なってるんだね。 残念です。私たちは4年以上こんな暮らしに耐えている。
9月11日で4年と半年。いまだ故郷に戻れず、仮り上げ暮らし。
心の支えと慰めは、家庭菜園と園芸。そしてカメラ。
今年我が家で栽培した野菜を使っての料理をまとめました。また、三陸の安い魚をつかった料理も。
なんでもとれたてが一番おいしい。野菜も、魚もとれたての生活を震災前はしていた。
それが当たり前だったので、内陸部に来て野菜はおいしいが、魚のまずさにはどうにもなれません。
でも、食べられるだけしあわせと今は思っています。
ところで、最初に出てくる [果報団子]は 勤労感謝に家族全員で食べた お団子です。
新嘗祭に通じる東日本の農耕民族の行事の名残のようです。
我が家では、主人が小さかった頃、そして息子たちが小さかった頃食べました。
お団子に萩の茎が入っているものと、そうでないものがあります。
食べて萩の茎があれば当たり。それの数だけ神棚に供えておくと、翌日お金に代わっているという行事です。
醤油汁に秋に収穫した野菜をいれた団子汁。
同じような行事は、能登半島に [アエノコト]というものがあり、 家の主人が神様に話しかけごちそうをし、収穫を感謝するというものが残っているそうです。
西日本では、旧暦10月の亥の子の日に 亥の子祭りと呼ばれる類似する収穫祭があるようです。
宮中では [新嘗祭。]天皇が新殻を神々に捧げ、新米を頂くそうです。
北海道では団子がジャガイモで作られ、[いも団子汁]。
新潟では 里芋で[のっぺい汁]。
それぞれの地域の特性に応じでつくられ、収穫に感謝していたのですね。
今では、そんな行事を各家庭でやっているところは、果たしてあるのでしようか。
我が家も、孫が生まれたら復活させたい伝統的な郷土料理ですね。