旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」6月例会

2020-06-06 13:30:36 | お仲間たちと
コロナ禍で一月飛ばして6月の例会を道後の友輪荘で開催しました。

7月10日の愛媛新聞に掲載いただきました。


上甲彰
点滴に繋がれ仰ぐ初夏の陽よ
病室で想う桑の実のこと姉のこと
初夏の午後おうち遊びとおうち飲み

二神重則
岩躑躅昔のままを振り返り
水の田の山を崩して飛び去りぬ
若楓雫残して降り上がり

玉乃井永
若鮎の我先跳ねる堰高し
紫陽花やハイソックスに跳ねる泥
梅雨の雷(らい)病院駆けるストレッチャー

長井知則
曇り空飛んでみせてよ燕子花(カキツバタ)
引っ越しのタンスに踏まれ罌粟(ケシ)坊主
卯の花の目映(まばゆ)き白き庭の隅

八木健
全自動ではあるまい季語の洗濯機
トッピングに凝りすぎてゐる心太 
蜜柑の花の香前から後ろから

向田将央
我が家でも蚊からしたら大豪邸
素麺て素朴色白君のよう
蚊の執念そんなに美味いかこの顔が

吉川正紀子
夏みかん剥くのが上手太い指
酒瓶に挿せばいよいよ薔薇赤し
夜店の金魚買う人次第運不運


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