Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

感性で味わうチーズケーキ

2007-11-25 10:42:31 | 日常
またやらかしてしまいましたよ。
おっちょこちょい、だけど心あたたまる話です。

昨日、今出川で待ち合わせをしていて、
待ちあわせの時間まで、周辺をブラブラ。
おいしそうなケーキ屋さんを見つけたので、
洋菓子(小さなチーズケーキ)をいくつか買おうと思った。

レジの人が、チーン、「514円です」といい、
私はカバンからお財布を、、、、ゴソゴソ、ゴソゴソ、、、、あれ?





ガーン…!おさいふー!


あまりにショックすぎて、顔をあげられずにいましたが、
「すみません、、、私、お財布忘れてしまったみたいで…
ごめんなさい!失礼しました。また来ます。」
とひたすら謝り、逃げるようにその場から去ろうとしたところ、、、

すでに背中を向けて、お店のドアに手をかけている私に、
「あの、お客さま!」と呼び止めるレジの人。
横にいたご主人が何やらレジの人に耳打ちしています。
「代金はまたこの近くに来られた時にでも置いていってください。
今日はこれを差し上げます。お金はいいです。」

内心(えーーっ!?こんな時代にそんなのあり?)、
ホントウにびっくり。

それならすぐにお財布を取りにいってきます、
と言いたいけれど、
数分後に待ち合わせの約束があったので、家に帰れる状況ではなく。

はじめは丁寧に辞退したものの、
差し出されたケーキと、ご主人、お店の方のやさしさ、
せっかくだから頂こうと思い、受け取ってお店を出ました。
胸に抱えた小さなケーキの包みが、
この時ほどあたたかく大切なものに感じられたことはありません。

そして、その後会った友人と再びお店を訪れて、
私の代わりに払ってもらいました…。(ごめんなさいー。)

もともとは私のドジが悪いのですが、
心を動かすようなホスピタリティに、久しぶりに出会ったような気がしました。
第一初めて入ったお店なのにね。

お店の名前はC'est La Vie (セラヴィ)
「これって、どういう意味ですか?」
ご主人に聞くと、
「それが人生さ」だそうです。
私のおっちょこちょいの後だったので、
ご主人のあたたかい言い方が印象的でした。

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朝ごはんに食べました。
とろけるようなスフレの生地は、
やさしさと、あたたかさの味がした。
感性で味わうチーズケーキは、強く強く心に残る気がします。