Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

今日の1日。

2012-01-13 23:46:01 | エクスプロラトリアム
今日の1日。

朝いち1時間の研修(トレーニング)の内容は電池。私たちフロアスタッフに、サイエンスの研修をしてくれるエクスプロラトリアムの名物先生ポールの教え方は本当にいつも学びがいっぱい。今日もひととおり電圧、電流、ワットなどの話をしたかと思ったら、おもむろにノコギリを取り出してギーコギーコと乾電池をまっぷたつに切り出した!

battery dissection!

(マンガン電池でやってね、アルカリ電池は切っちゃダメ)

「え~!」ってことを平気で私たちの前でやってのける教師としてのポールの姿は本当に素敵なのだ。ポールはハートにでっかいエンジンを積んでいるかのごとく、いつもぐいぐいと私たちをひっぱり鼓舞してくれる。しかし乾電池、、、奥が深い。次々と疑問が生まれる。つづきはまた来週。

午前中いっぱいフィールドトリップ(遠足)にくるこども達の案内。あいまに「牛の目の解剖」デモンストレーション、「電球をつくる」デモンストレーション。

ニクロム線が光ってるの、わかるかな。
電球デモンストレーションはまだまだ発展途上。今のところビーカー、ドライアイス、ニクロム(タングステンは高い)、電池、ワニグチクリップでやっている。サステイナブルであり学びの多いデモの開発はなかなかむずかしい。でも電球デモは incandescent light(白熱灯)からCFL(compact fluorescent light 蛍光灯)、そしてLEDライトの話にもつなげられて小学生にはいい内容。


今日のランチクラブは、キヌアのサラダ。食べかけだけど、おいしかったから写真に。キヌア (quinua)は南米の穀物。バージニアに留学してた頃は一度も出会わなかったが、カリフォルニアに来てからはよく見かけるし、わりとポピュラーな食べ物。こちらの人はクスクスもよく食べるし。歯ごたえがプチプチしていておいしい。サラダの中身は、ベルペッパー、オニオン、モッツアレラチーズ、トマト、ベーコン。もりもり食べた、すごくおいしかった!


午後はラーニングスタジオで Cabinet of Curiosities(不思議な棚)のキュレーションのヘルプ。ミュージアムのフロアに新しく設置されるこの棚の中身をあれこれ考える。並べ方とか、見せ方、ディスプレイのしかた、ライト、映像の使い方。こういうの考えるのすごく勉強になる!しかし今日は依頼していた棚の内部ライトが全然期待はずれの色だったので、まずそれをやり直すところから。

そうそう、Cabinet of Curiositiesとは、博物館や美術館の源とも言われる棚。もともとは、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパ貴族達が、自然界のものや人工的につくられたもの、珍しく変わったものなど収集し陳列していた棚や小部屋のことです。

そしてこのラーニングスタジオの Cabinet of Curiositiesには、今月の私たちのテーマが Toy でもあるため、世界各地から集められたおもちゃや自分たちで開発したおもちゃ、とにかく自分たちが好きなものを陳列する予定。昨日私が書いてたワイヤーオートマタもそのひとつ。

今日はまだぜんぜん棚は空っぽだけど、これがどんなふうに見違えるように美しくかつ curiosity で満ちた棚になるか、月曜日のつづきが楽しみ。

Happy Friday!と言いたいところだけど、明日は日本人学校で仕事です。今学校でやっているのは空間図形。手を使う作業をわりと多めにとっている。でもまだ準備終わってない。
さて、やるぞ。

そんな1日。

わくわく ワイヤーオートマタ

2012-01-12 21:36:23 | エクスプロラトリアム
最近ずっと職場でやっていることの1つに、ワイヤーオートマタづくりがあります。時間のあった冬休み中に一度フロアでワークショップをさせてもらい、その反省点をふまえて今日もう一度ワークショップをしました。


これはサンプル。
クランクをまわすと、ひとの腕が動き、釣り竿が動き、ネコも動く。
ネコの前の魚は揺れ、ネコは永遠に魚をとろうとして前のめりに動く。
そんなオートマタ。
これは今度ビデオに撮ってアップしないとね(写真だとわからないよね)。

オートマタとは、西洋で生まれたからくりおもちゃのこと。たいがい手回しのハンドルがついていて、それをまわすとおもちゃのある部分が機械的に動く仕組みになっている。今まで、木製オートマタ、ダンボール製オートマタ、と取り組んできて、今年は半田ごてを使ってワイヤー製オートマタに取り組んでいます。ワークショップではシャフトやクランクの機構をワイヤでつくることから始めます。

・・・が、けっこう行き詰まってます。手先の器用さだけでなく、アーティスティック表現、はたまた機構やエンジニアリングの知識も少し必要です。ワークショップとして成立させるために、どこまで何をお膳立てしておいたらいいのかなって考えると、いつもながら迷宮に入り込んでしまうのです。。

はぁああ。
でもなんだろう、知識伝達のワークショップでなくて、オープンエンドなものづくりのワークショップで、これはワークショップとして成立する or しない、の境目って自分しだい。自分がそのコンテンツにドキドキしているのか、楽しんでいるのか、本当にそれを「やりたい!」と腹の底から思っているのか、ということなのだ。

今度21日に大きなイベントがあり、そこでもワイヤーオートマタづくりのテーブルを出すことになっています。本当は私には他にも課せられた任務があり、ワイヤーオートマタはやる予定じゃなかったのだけど、私が「これもやってみたい!」と言ってできることになったもの。

自分が好きなこと、自分のワクワクすることを、他の人とシェアするというつもりで。
チャンスをもらったのだから、がんばらないとー!

ランチクラブ

2012-01-11 22:19:46 | 日常
職場でやっている「ランチクラブ」。
明日は私の番です。さっきようやく料理を終えました。4人でやっているランチクラブは火曜から金曜までのランチを4人で持ち回り担当制としよう、というもの。私は木曜担当。自分の担当の日は4人分のランチを準備します。


さつまいもとじゃがいも&牛肉そぼろのホワイトソースグラタン

今までにランチクラブでつくったもの:カレー、ロールキャベツ、酢豚、オレンジチキン、など、まるで夕食メニューのようにちゃんと料理していくときもあれば、パスタやチャーハンのようにさっさとできる簡単メニューの時もあるし、もっというと出来合いのものを買っていっただけ、、、の日もありました。何を持って行ってもみんなお互いさまで許してくれます(笑)。

日本人以外の人と料理をシェアするという体験はまことに新鮮で、他のメンバーは何をつくってくるかというと(もちろん時間ないときは買ってきたランチもOK)、パスタ、BLTサンドイッチ、ココナツチキン、タイ風ヌードル、中国系の男子は茶碗蒸しのようなものを「母さんからレシピをきいた」といってつくってきてくれたり、メキシカンアメリカンの女子はケサディーヤにチップス、とか。彼女のつくるメキシカンサンドイッチ(トルタという)は最高においしい。

私はジャパニーズらしく、いつかカリフォルニアロールなどのお寿司とかつくってあげたいなぁと思うんだけど、なかなかね。時間もないし、生ものとかは心配だし。でも肉じゃがのような代表的な日本の家庭料理はいつかつくっていってあげたいなぁ。

こんなふうに、週に3日は他人によりかかってランチを過ごしています。そのぶん週1回、4人前のランチをつくるというのはけっこう負担なのだけど、毎朝自分のために1人分のランチを用意するよりは、週に1回ガバッと料理してあとの日は他の人にお任せ~というこのシステムはいまのところ気に入っています。

もちろんランチクラブのおかげで「おいしかったよ!」や「ありがとう」が交わせるのもなにより嬉しい。

レーザーカッターであやうく、、

2012-01-10 20:41:58 | エクスプロラトリアム
今日は職場でひやっとすることがありました。
レーザーカッターで、あやうく火事を起こすところだったのです。

レーザーカッターはとても便利な機械。手では思いどおりに切れないような素材を、レーザー光線を使ってきれいに切り取ってくれる機械です。デザインはコンピュータ上で(たとえばイラレなどで)行い、切りたいものをマシンの中に入れておけばあとはスイッチ1つでレーザーが作業してくれる優れもの。

たとえば木をこんなカタチに切り抜いたり。ワークショップで使ういろいろなツールをつくったり、教材つくるのにとても便利。


ところが。

今日このレーザーカッターから出火、、、というインシデントがありました。しかも私が使っているときに。紙を思いどおりのカタチに切り抜くために、レーザーカッターを稼働させていたところ、ふだんは燃えたりしないレーザーが紙に火をつけ、ふと気がつけばみるみるうちにマシンのなかで出火!びっくりした私はそばにあった消火器をつかみます。でも、消火器なんてこれまで実際の場面で使ったことありません。炎は、レーザーカッターマシンのガラス戸の中でみるみる大きくなります。

慌てふためいていたところに、運よくモデストが部屋に入ってきてくれて(事が起きたときは私1人だった)、事情を察した彼がさっさと消火器のピンを抜きゴォーッと消火してくれました。

あぁ、、、。

勢いよい消火器の音とともに、消えて行ってくれた炎たち。
私、しばらく興奮と放心状態でした。
こわかったー。


灰やら燃えかすやら、すぐに片づけてしまったので現場直後の写真はないのだけど、それでも燃え残った紙きれたち。こんな残骸なのよ。

(何度も言うけど)こわかったー。
ことが収まっても、心臓が飛び出しそうなほどバクバクしていました。

すぐに火を消したため、幸い大事にもならなかったし、マシンにもダメージは残らなかったけれど(200万円ぐらいするものだからほんっと何ごともなくてよかったよー!)、でも何とも後味の悪い出来事。しかも、引火した理由は、紙を重ねて入れてたから(って私のミスです)。機械によっては重ね切りもOKなものもあるのだけど、私がよく確認しないで使ってたせい。

今回のことで、非常事態に冷静に行動することの大切さを身をもって学びました。炎が大きくなった時、スタジオ内には私ひとりでした。休館日に作業してたので、スタジオの外にはお客さんもいません。出勤しているスタッフも数少ない日。消火器を使わないと消えない、ってことはすぐに判断でき、消火器をつかんだはいいものの、「あれ?どうやって使うんだっけ?これ」と一瞬考えたことは否定できず(トレーニング受けててもこれだもんね)。運よくたまたま入ってきたモデストに助けられました。

モデストは、少しも慌てずに、「あ、火ね。燃えてる燃えてる。1、2、3。」って感じであくまで冷静で、消火器を使ってすぐにコトをおさめてくれて。ギャーギャーわめいている私とは正反対の立派な態度でした。

非常時も、いつもと同じぐらい落ち着いて、冷静に行動できる人になろう。
今年の目標、追加。

P.S.
私はマシンが今までどおりに使えるのかどうなのか心配していたのですが、このことを聞いた私のボスがまず一番先に私にケガがなかったのかどうかを心配してくれて、、、本当にありがたいことだと思いました。

Rockridgeを散歩

2012-01-08 22:13:21 | バークレー
大切な、日曜日。わたしの休息日!
お昼すぎまでゴロゴロしてて、夕方はフィリップと Rockridge を散歩しました。



好きだなぁ、Rockridge.
バークレーの College Street の延長線に位置する街。
静かだけどメインストリートにはカフェやレストランが並ぶ。



学生さんもたくさん住んでいるエリア。



八百屋さんの店先。



いつも乗ってる Bart(電車)の看板。



お手軽チェーン店 Crepevine で Mid-afternoon lunch.
な~んにもしなかったな、今日。プロダクティブなことも、ソーシャライジングも、なんも。でもこんな日がすごく好き。Peet's Coffee でラテを買って、それだけで今日一番のしあわせで、後はてくてく歩く。

iPhoneは生活をとても便利にしたけれど、世の中全般のドキュメンテーションのクオリティは下がってしまった気がする。iPhoneを持つ前までは出かける時ちゃんとしたカメラを持って出たのに、iPhoneを持ってからはiPhoneカメラでもそこそこ撮れるからいいか、という気持ちが強くて本物のカメラから遠ざかってた(だって面倒くさいもの)。きっとそういう人多いと思う。

あぁ、でも久しぶりに一眼レフカメラを持って出歩いて思った。
やっぱり一眼レフはいいって。
最近ぜんぜん触ってなかったよ。もっとカメラで遊ぼう。もっと日々を残そう。

理解することをあきらめない

2012-01-08 09:19:56 | 本/心に残ったコトバ
これはちょっと前までエクスプロラトリアムのフロアに掲げられていたフランク・オッペンハイマーの言葉。フロアの様子も日々変わっているので、今はもう誰かが取り払ったのか別の場所に保管されたのか、とにかく見当たらなくなったので忘れないうちにメモとしてアップしておこうと思いました。



私たちをとりかこむこの世界をきちんと理解すること。また、理解しようとすることの大切さをうたっています。

『エクスプロラトリアムの本質は、一般の人々に「自分たちの世界を理解できる」と感じてもらうこと。いま、たくさんの人々が、自分をとりかこむこの世界のふしぎを、理解することなしにあきらめてしまっているように思います(あるいは無関心か)。それをあきらめてしまっていたら、きっと社会や政治の世界も理解する努力をせずにあきらめてしまうでしょう。世界は絶え間なく変わり続けているのに、もし、ものごとを理解することをやめてしまったら、私たちはみな沈没してしまうことでしょう。』
エクスプロラトリアム創始者 
フランクオッペンハイマー 
(これは意訳ね)

今年の目標というか、心がけていることは「理解することをあきらめない」です。人間というのは、なんだかよく分かりにくいものや、自分の理解のキャパを超えるものには知らず知らずのうちにフタをしたり、目を背けているもの。自分の理解できる、分かりやすい(=ここちよい)世界に身を置いているほうが、ラクですから。私も、自分の興味関心の範疇以外のことには「鈍感」だったり「無関心」だったり。でもこれからはもっと範疇を広げようと思います。ほんとに、身のまわりのサイエンスはもとより、アメリカ社会、そして知っているようで何も語れない自分の国のこと(!)、世界の歴史や日本文化のことに関してもっとよく分かりたいと思います。

なぜって、、、分かりたいからさ!

久しぶりに墨で遊ぶ

2012-01-05 23:18:53 | エクスプロラトリアム
今日はエクスプロラトリアムで月に1度の夜のイベント After Dark があり、帰宅が11時となりました。私たちのグループは Sumi Ink Club として墨をつかったワークショップを開催。たのしかったけど、つかれたー。写真などはまた後日。

これはイメージ図。こんな感じのことをしました。

(Sumi Ink Clubウェブ http://sumiinkclub.com/ より掲載)

いろんなことが始まりつつあって、またまた加速的に忙しくなっていく気配。なるべくこまめに更新がんばるよ。

brown rice(玄米)でいいこと

2012-01-04 21:48:42 | 日常
大学時代の友達はマクロビ実践者で、彼女から玄米のすばらしさをよく聞いていたので、私も食生活にとりいれよう、とりいれよう、と思い続けること2年(思ってる時間が長すぎ)。やっと!やっと軌道に乗ってきた感じ。玄米はアメリカでも健康食として認知度をあげつつあり(特にベイエリアは食事に気をつける人達が多いから)、先月、近所のスーパーにも brown rice として売られていたのを発見し買ってみました。

でもこれまで白米ばかり食べてたところに急に玄米に変えると胃に負担なため、写真のように、白ごはんに混ぜていただいてます。味がしっかりして、おいしい。冬休みの間ずっとそうしていたのだけど、心なしか肌がするんっとしてきたような。え、ちがう?思いこみすぎ??



肌の調子がよくなったのは玄米だけのおかげじゃないかもしれないけど(休みの間ストレスから解放されたのも大きい)、毎朝顔に手をあてるとブツブツだったりザラザラだったりしたのが、最近はするんっといってくれるのはすこぶる気分がよい。なんともストレスフリーな年の始め。

アメリカに引っ越して2年。体重に関して言えば、なんと10パウンド(約4.5kg)も肥えたのですよ。ずっと昔にイギリスに初めて短期留学したころ(あの頃もまんじゅうのように太ったのだが)、パウンドの数字をドキドキしながらキログラムに計算し直してたっけ。30代半ばともなると、体重もほぼ安定してもうちょっとやそっとじゃ変動しないと思っていたのに、最近の太り具合には自分でも驚愕。見たことのないパウンドの値を「え、これ、何キロよ?」とドキドキしながら変換し、イギリスで初めてポンドの体重計にのった頃のことを思い出しました。

ダイエット!って、意気込んでいるわけじゃないけど、玄米のおかげなのか、昨日体重計のパウンドの数値も初めて下がりました。お肌だったり体重だったり良いことが重なって、玄米生活のビギナーズラックかしらと思ったりもするけど、しばらくはこれを続けようと思います。

フィリップの小指の経過

2012-01-03 20:46:29 | 日常
フィリップの小指の骨折、今も変わらずギブスをしてます。すっかり完治するには約3~6ヶ月が必要とのこと。そんなに期間に差が出るのはリハビリのがんばり具合によるからだとか。何もしなければ小指が固まってもう動かなくなってしまうのだそう。こないだ母と電話したとき「せっせとギプスの下からでも動かしてないと骨が固まって一生動かなくなっちゃうのよ」と母から助言をもらった。こちらのドクターも同じことおっしゃっていたそう。

術後のレントゲン写真を見せてもらったんだけど、骨折したところを固定するピンが3本見えて思わずゾクッとしてしまった。


ピンが皮膚をつきぬけてるよー。
この固定ピンを抜くのが今週の木曜日だそう。麻酔はしないでペンチのようなもので引っこ抜くらしいのだけど、痛そうだよね。手術したのがかれこれ3週間前だけど、その時にはまっぷたつに割れてた骨、こんな短期間でほんとにひっついてるのかなぁ。

当の本人は、今はソファでリラックス。
手術した時に病院で支給された(というか、麻酔のときに履かされていた)くつ下をなぜか気に入って家でよく履いてる。

こんなデザインなの、なんか笑える。

やっと観た、Midnight in Paris!

2012-01-02 21:26:59 | エイガ、DVD
Midnight in Paris
ウッディアレン監督の映画、去年からずーっと観たいと思ってて、お正月にやっと観た。素敵だったー、この映画。今すぐパリに行きたい気持ちになった。



ノスタルジックなライトアップに映える、しっとりと落ち着いたパリの街並。サンフランシスコでは絶対に撮れないような風景がつぎつぎとスクリーンに映し出されるの。あぁ、その街に恋してないと撮れない絵だなぁ、と思う。何ていうんだろう、これでもかー!っていうぐらい、パリの街を美しく切り取っている。

名だたる画家や文豪家達が作品や構想についてお互いにディスカッションしたりクリティークし合ったり、そんなシーンにも心底しびれてしまった。1920年代のパリってあんな感じだったのだろうか。

大学時代にバックパックで通り過ぎたパリの街、かすかに記憶に残る石畳の感触やセーヌ河沿いのオレンジの街灯。またあんな旅に出たいなぁ。日常のよろいを脱ぎすて、旅という非日常に入り込み、何からも自由になれる時間。映画では、最後、パリにそのまま移り住むことにした主人公。その身軽さと、自分の感性と直感で大きなことを決められるいさぎよさには嫉妬してしまうほど。

いろ~んな意味でふだんの自分を置いといて、ファンタジーの世界へ旅に出るような気持ちになれる映画。このポスターのデザインも素敵だしね。やっと観られて満足!