先日、東北新幹線の中でとなりに座ったおじさんが、
うとうとしながら、本を読んでいた。
思わず、ずり落ちそうになった本に目をやると、本文に「霍去病」の文字。
おお、中国史ですか。と思った。
よくよくお休みだったし、こちらも仕事仲間と一緒だったから、声をかけることはなかった。
おじさんが読んでいた本のタイトルはわからなかったけど、
ふと頭の中に、漢の武帝、司馬遷という文字が浮かび、
そして、李陵で想いがとどまった。
そのあと、しばし中島敦さんの『李陵』を思い出していた。
名作だと思う。
私が、読んでぐっと身が引き締まった小説と言うと、
中島敦さんの『李陵』と、吉田満さんの『戦艦大和ノ最期』。
この2冊は、私にとって、他の本と位置づけが少し違う。
中学生か高校生のころ、教科書に載っていた『山月記』もよかったけれど、
『李陵』は格が違うと思った。
ああ、久しぶりに読んでみようか。
そして、久しぶりに、誰かと中国文学について語りたいなあ、と思った。
うとうとしながら、本を読んでいた。
思わず、ずり落ちそうになった本に目をやると、本文に「霍去病」の文字。
おお、中国史ですか。と思った。
よくよくお休みだったし、こちらも仕事仲間と一緒だったから、声をかけることはなかった。
おじさんが読んでいた本のタイトルはわからなかったけど、
ふと頭の中に、漢の武帝、司馬遷という文字が浮かび、
そして、李陵で想いがとどまった。
そのあと、しばし中島敦さんの『李陵』を思い出していた。
名作だと思う。
私が、読んでぐっと身が引き締まった小説と言うと、
中島敦さんの『李陵』と、吉田満さんの『戦艦大和ノ最期』。
この2冊は、私にとって、他の本と位置づけが少し違う。
中学生か高校生のころ、教科書に載っていた『山月記』もよかったけれど、
『李陵』は格が違うと思った。
ああ、久しぶりに読んでみようか。
そして、久しぶりに、誰かと中国文学について語りたいなあ、と思った。