ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

自分のことはわからない

2010-06-22 12:23:04 | Weblog
今朝、お水をあげた直後の茶豆さん。


土からすっくと頭をもたげている。
なぜこんなに健気に見えるのだろう。

昨日はひとつ仕事の面接に行って、心がざわついていたけど、
今日になったら、結果が出るまでゆっくりしよう、という気持ちになっていた。
合格するかどうか、という心配よりも、
もし合格した場合、わたしは楽しみながら仕事ができるだろうか、という心配。

仕事内容を聞いた感じでは、以前やっていた仕事とかなりかぶっているので、
おそらくすぐに慣れるだろうと思う。
それに、正社員じゃないからそれほど残業もなく、土日の出勤もないし、
自分の時間をちゃんと持つことができる。

でも、そこまで割り切るのならば、いっそのこと、
もっと割り切ってしまってもいいのではないか、とも思う。
今回の割り切りポイントは、比較的時給がよいことに尽きる。
仕事内容は、基本的に単純作業の繰り返しに近いけれど、
人ともそれなりに接する仕事なので、そういう意味では多少の変化があり、
かといってクレーム処理などではないから、ストレスもたまらず、
大変過ぎもせず、飽きるほどでもない。そしてワクワクもしない、という予想。

つまり、これから年齢を重ねていくにあたり、
きっと長く続けるには、こういう仕事がいいんだよな、という感じ。
これまで時間の拘束が長い仕事ばかりをやってきたから、
単に時給換算すると、非常に効率よく稼げるようになるとも思う。
だから現段階で「好きな仕事」かどうかは、ひとまず置いておく。

そもそも、「好きな仕事」がどんな仕事かなんて、わからない。
結局、社会人生活を15年も続けてきて、「好きな仕事」が自覚できなかった。
そんなもんか。
自分のことがいちばん見えないものだ。

今日は午前中、空海の『般若心経秘鍵』を読んだ。
すばらしい文章だった。
少し味わってから、後でまとめてみよう。

かわいい

2010-06-21 19:37:08 | Weblog
文句なしでかわいい。


先週まいた種が芽を出した。

土を一生懸命に押し上げている。
なんてかわいいんだ!

朝、この小さな芽を見つけたとき、思わず叫びそうになってしまった。
ちゃんと芽が出てよかった。
強く育ってほしい。

まいたのは、茶豆の種。
おつまみにする予定。

さて、梅干しの様子をのぞいてみよう。

結局、1キロ→2キロにした。
梅酢が少しずつ出てきた。
でも、あともう少しだな。
明日、赤じそを投入する予定。

チューリップ

2010-06-19 20:15:47 | Weblog
今日は、ワールドカップ、日本対オランダ戦。
オランダの花といえばチューリップ。

スタジアムにいるオランダサポーターの映像を見て、ふと思い出した。

93年に北京に留学した時、同級生にオランダの女性がいた。
留学生寮でも隣のお部屋だった。
私よりも半年遅く来た彼女は、オランダの同郷の人も少なく、授業のことや寮のことを教え合った。
彼女はオランダ人らしく、身長が175センチくらいあった。
165センチある私が見上げて話した彼女。

私のほうが早く北京から離れることになり、
お別れが近づいたある日、私の部屋にプレゼントを持ってきてくれた。

一輪のチューリップの花。
冬だったので本物のチューリップはなかった。
北京で一生懸命に探してくれた造花。


いまでも私の本棚を飾ってくれている。

ふと彼女のことを思い出した。
もしかしたら、いま彼女もこのワールドカップの中継を見ながら、
日本ということで、私を連想してくれているかもしれない。

元気にしているだろうか。

雨なので

2010-06-18 16:43:42 | Weblog
今日の午前中、久しぶりに山手線の内側へ行ったら、すごく疲れた。
人がたくさんいて、それぞれがそれぞれのペースで歩いている。

サラリーマン、学生、とにかくいろんな人がいて、心の中がざわざわした。
ふと気がつくと、とても小さなお年寄りがゆっくり歩いていて、
直前まで視界に入っていなかったから思わずぶつかりそうになったりと、
すでに東京のペースから取り残されていることを実感した。

午後は雨なので読書をしようと思ったけど、心のざわざわがおさまらない。
大したことはしていないのに、日常のペースとは違うこと、
つまり派遣会社の登録面接なんかを二日連続で行ったりしたから、
きっと疲れているのだろうと思った。

疲れているときは、植物を見るべし。

昨日撮った近所の藤の花。


小さいころ、将来は自宅に藤棚がある家に住みたいと思っていた。

白い花が好きだ。
  

派遣会社の面接を受けているとき、18歳以降の私の人生は、
感情の面でも変化の面でも、いろいろなことがあったのだなあ、と改めて思った。

私は決して不幸だとは思わないし、かえってこの人生を与えてもらったことに感謝しているんだけど、
初対面の人にわかりやすく説明しようとすると、
へらへらして不謹慎になるか、波瀾万丈の同情ものになるか、偏りやすい。

実際に節目には、母の容態変化や死、父の死などが大きく関係したわけだけど、
その都度、乗り越える方法は人それぞれだし、みんな乗り越えていること。
でも、それでも私にとっては大きなことだったから、
引きこもりにならずに、働きつづけたことだけは、自分でよくやったと思う。
まあ、引きこもっても収入がなくて、生活できなかっただけなんだけど。

ようやく将来に目を向けることができる時が訪れたのだと思う。
過去と現在の精算のしかた、これを身につけてきたということかな。

梅干し開始

2010-06-17 19:12:01 | Weblog
今日は暑くて、比較的湿度も低かったから、梅干し。

いい色になった。


ヘタをとった。
こういうときだけ活躍する我が家のバーベキューのクシ。


減塩する気なんてなかった。
塩分、ばば~んと30%(弱)。
減塩して、カビ防止にお酒を入れる方法もあるようなんだけど、
それなら昔みたいにちゃんと塩を使って、少しずつ食べたほうが性に合う。
それに、天日干ししたときに、梅が塩をふいている姿って、かわいいんだから。


重石して、ラップでぐるぐるにして、この上からさらにゴミ袋をかぶせた。
カビよ、来ないでくれ!


これでまず、2~3日待って、赤じそ投入。
なんだか、思い出してきたぞ!

と、盛り上がったところで、ハタと気がついた。

今日、派遣のお仕事にエントリーしたら、いくつか反応があった。
嬉しいしありがたいことだ。
それに、私の気持ちも少しずつ外向きになってきた。

だから、なんだか仕事が見つかりそうな気がする。
本当に、夏、天日干しできるのかな。
贅沢なつぶやき。

日常にある不安

2010-06-16 17:02:26 | Weblog
今日は雨が降ると思っていたのに、すごくいい天気だったから、
夕方住民税の支払いと、クリーニング屋に行った。

住民税分で、もう一回ウズベキスタンへ行けるよなあ・・・。
先日、区役所に住民税の支払手続きの件で電話したら、
職員の方から「去年はそんなに所得ないですよね」という失言が出た。
言った瞬間に「マズい」と思ったらしい雰囲気は、電話口からも伝わってきて、ゆるす気になった。
確かに所得はそんなにない。でも、そうは言ってもやはり払うとなると重いなあ。

と、思いながら歩いていたら、すごく健気に咲いている花に出会った。
アスファルトに割れ目があるんだな。


デザイナーズマンションの前には、ぶどうがなっていた。
熟れたら、やはり住民で分け合って食べるのだろうか。
それとも大家さんのものになるのか。


他人の家の前で写真を撮っているから、そのうち注意されそうだな。
怒られるんじゃなくて、都市伝説風に面白い話にアレンジされていけばいいんだけど。

家のすぐそばに、小さいけどきれいな遊歩道がある。
 

そういえば、むかし八重の山吹があって、その花が大好きだったんだけど、
そこはいつの間にか駐車場になり、山吹もいなくなってしまった。
毎年たのしみにしていたのになあ。

写真を撮っていたら、ピンクのランドセルを背負った10歳くらいの女の子が
泣きながら歩いてきた。
「どうしたの?」と聞くと、「お母さんがいなくなっちゃった」と。
すぐにお母さんは見つかって、「帰る道が違ってるよ」と言われていた。

小学校からは歩いて約3分の距離の一角。
むかし私が鬼ごっこをしたところに、2ヶ月くらい前、分譲で立派な家がたくさん建った。
その中のどこかの家の子どもらしかった。

私には一生かかっても買えない立派な家。
そんな家で育つ女の子であっても、
引っ越して2ヶ月くらいの土地でお母さんとはぐれたら、大泣きするんだ。

私たちの日常にある不安って、そういうことなんだろうなあ。

ホッとする

2010-06-15 15:18:33 | Weblog
今朝、ラッシュは過ぎたけれど、まだすいているわけではないJR線に乗り「法華経」を読んでいたら、
近くに立った2人組の母娘が、私の右耳と後頭部に向かって、家族の話を始めた。
至近距離で繰り広げられるある家庭の物語は、それなりに微笑ましかったんだけど、
集中して本を読みたい気分だったので、
「こういうとき、利他と慈悲の心になんか到底なれないな。修行が足りぬ」と思っていた。

本を読める感じではなく、どうしようもないので、私を含めた3人の位置関係を俯瞰して、
三角形の辺の長さや角の大きさにして、いろいろと遊んでみたり、
頭の中で、聞こえて来る話を変なストーリーに書き換えたりして遊んでいたんだけど、
話の内容があまりに単調なことの繰り返しだったので、それにも飽き、次の駅で車両をうつった。
私なりに、環境に適応しようと努力はしたと思う。

さて、タチアオイが美しい季節になった。
この花を見ると、父と一緒に母のお見舞いに行ったときのことを思い出す。
空に向かってすっくと立って咲くタチアオイが好きだ。
  

アジサイも美しい。
 

散歩の途中で見つけた見事なツツジ。
小さいころ、団地に咲いているツツジの花をとって、蜜を吸っていたんだけど、
最近はさすがにはずかしいのでやっていない。


先日会った友人から、「花屋さんとか、植物に関わる仕事をしたら? 似合うと思う」というようなことを言ってもらった。
仕事でしか私に会ったことがない人がこの言葉を聞いたら、きっと「え~! ありえない」と言うと思う。
最近、仕事だけの知り合いとプライベートの友人が私に対して言ってくれる評価というか、
「わたし評」が、あまりにかけ離れているので、自分でも少し戸惑っている。
無理しすぎだったのかな。

ということで、無理せずできること、というか、一人暮らしになる前にやっていたことを
また始めてみようと思っている。
編み物もそのうちのひとつだけど、今日はプランターと土を買ってみた。
ちゃんと芽が出るかどうか。


あと、梅干しも作ろうと思って、トライアルとして1キロ買った。
洗ったところ。もう少し黄色くなるのを待った方がいいかな。


むかし、5キロは漬けていたけど、今回はひとりで作る初めての梅干しだから、
1キロからスタートしよう。

なんだか、ホッとするなあ。

運をつかった

2010-06-14 22:29:10 | Weblog
gooによると、今日、うお座は総合運1位だった。

日中はまるでいいことがなかったけれど、
さきほどトライしたら、テトリスのマラソンでクレジットまで行った。
こんなのはじめてだ。


最後のほう、ブロックが落ちて来る、というよりも、
投げつけられているような感覚だった。

で、それがけっこういい気分だった。
もしかしたらいま、M気質が表に出ているのかもしれない。

きっとサッカーW杯もいい結果になるだろう。

社会人生活を振り返ってみて

2010-06-14 08:51:00 | Weblog
就職活動にあたり、これまでの社会人生活を振り返ってみる。
私のキャリアって・・・、と考えると、どうでもいいことばかりが思い出される。
今朝は、女子トイレであったことが頭に浮かんだ。

いまから約10年前にいた会社は、市ヶ谷のビルの1フロアーに入っていて、
いろんな部署の人と、トイレで会って話すことが多かった。

まだ入ってすぐのころ、3つある個室の1つに入っていたら、直属の上司が化粧直しに来たらしかった。
1日に何度もお化粧を直し、しかも1回にかかる時間が長い人だった。
トイレの洗面台のところにいた他部署の人と、私のうわさ話を始めた。
かろうじて、悪口ではなかった。
でも、私をダシにして、上司の天敵だった男性社員の悪口が始まった。

個室から出て行けなくなった。
かなり盛り上がっている。ずっと盛り上がっている。
他人の悪口でいつまで盛り上がっていられるのか興味を覚え始めたころ、
1人減り、2人減り、やがて声が聞こえなくなった。

やれやれ、と思って個室を出ると、上司が1人残って、化粧の真っ最中だった。
「まだ、終わってなかったのか。化粧。長過ぎるぞ」と思ったけど、そうは言えない。
より驚いたのは相手だった。
「いつからそこにいたの?」と言う。
「最初からです」とは答えられなくて、「いましがたです」と答えた。

そして、私が席に戻ってからしばらくして、バッチリメイクの上司が戻ってきた。
あの人の仕事は化粧をすることなんだと、本気で信じようと思ったことがあった。

また、ある日。
トイレに行くと、それまで話したことがない秘書さんがいた。
「お疲れさまです」と言うと、向こうから話しかけてきた。
髪の毛をとかしながら、「体調管理がたいへんなのよ。
ごめんね~。あなたもかなり彼のことが好きだったんでしょ」と、やんわり言われた。

なんのことか、さっぱりわからない。
でも、なんだかゴシップ的に面白い話をしているニオイだけはわかった。

聞いて行くと、少し前に支社から営業部に移動してきた男性と、おめでた婚なのらしかった。
私はその男性と、社内のキャリアビジョンかなんかの講習で同じ班になったことがあった。
初対面の印象は、頭もいいし、非常にバイタリティもあるけど、
自信過剰気味ですごく馴れ馴れしい人、というものだった。
講習中、私がキャリアビジョンとして「35歳で自給自足、40歳で出家」と大真面目に書いたところ、
その後、いっさい無視してきて、目もあわせてくれなくなった。
それに後日、会社の廊下ですれ違っても「お疲れさま」すら返してこなかったから、
つまり、すごく気が合わないヤツだと思っていた。

だから、彼女の言葉に吹き出しそうになり、
ごまかすための満面の笑顔で「そうだったんですか。おめでとうございます」と言ったところ、
どうやら彼に対してその気がなかったことは伝わったらしく、
「彼ったら社内ですごくモテてたから、すごい嫉妬にあっちゃって、ちょっとたいへん」という
ノロケらしき話を、頼んでもいないのに、聞かせていただくことになった。

「すごいネタを仕入れちゃった!」と思って、にやけながら仕事をしていたら、
その後すぐに、もうとっくに社内では周知の事実で、
しかも、男性の方が複数の女性とつき合っていたために、たいへんなことになっていたことを知った。

こんなこと、職務経歴書には書けないよなあ。
私としては、「これぞ社会」というすごい経験なんだけどな。
これに比べたら、自分で努力して重ねた仕事なんて、ほんと小さく見えるよ。

新しいこと

2010-06-12 12:45:12 | Weblog
自分の記憶力の悪さにいつも直面するのは、般若心経を覚えようと思うとき。


いつも文字の美しさに見とれてしまうのだけど、
そうか。文字ではなく、音で覚えようとすればいいのか。

昨日から、何年かぶりの就職活動を少しずつ始めた。
あのころは「就活」などという略語はまだなかったっけ。

いまはまだ悠長に構えているので、
お給料よりも、ライフスタイルにあうかどうか、
私の性格でも頑張れるか、を優先して考えている。
だから、気が重いというよりは楽しい。

むかしに比べて、中国語を使う求人も増えている。
ただ、中国語を使って仕事をしようとすると、
仕事に全力投球をしなければならないようなことが多いので、
ほどほど、で、かつ中国語を使える、という仕事はあまりない。
仕事なんだから、あたりまえか。

などと、贅沢なことが言えるのも、東京に住んでいるおかげなのだと思った。
ハローワークにも行ったけれど、そこにあるのは、
ほとんどが介護や保育士などの土地に密着した仕事ばかりで、
いわゆる普通の会社への転職で、かつ中国語やこれまでのスキルを活かせそうな求人は、
ネットの方がずっと情報が豊富だと知った。
時代は移り変わっているのだなあ。

とりあえず、新たな社会との接点に、少し気持ちがウキウキしている。