豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

数学

2006年02月06日 | Weblog
私に足りないものは、たくさんあるのだけれど、まずは、論理的思考。
つじつまのあう長い文章も書けないし、証明のようにひとつひとつきちんとか片付けながら、論理を導いていくということも苦手。
文科系の頭だからしょうがない、というのがいつもの逃げの手だけれど、それを一番感じたのが、実は法律を学んだとき。
論理の組み立て方が、もう、もろ数学の証明じゃない、と思いました。

逆に、数式で表した物事の方が、容易に理解できるのかも知れないとも思います。
数学の長い証明を、もしも全て文章だけで表しなさいと言われたら、途方にくれてしまうのじゃないかな。
難しいことを簡単に伝達する手段・方法として成立したものが数学だとしたら、本当は数学って、数学の苦手な人のためにあるのかもしれません。

ずっと読んでみたいと思っていた「博士の愛した数式」を読みながら、そんなことを思いました。

どこかで「まだ読んでない人は、この本を読めるという幸せを持っている・・」というコメントを見かけましたが、本当にそんな感想を抱くようなお話でした。

友愛数の話はもとより、三角数は3Dの立体画像が脳内で結ばれたような感覚を味わいましたし、中でもっとも大事な数式も、シンプルだけど壮大で、どれも初めて知った世界でした。
野球の話とも見事に絡み合っていました。
江夏選手は、この物語をどう読まれたのでしょうか。
それも興味が湧きました。

本の帯に、映画化される際の配役が載っていたので、いろんな場面で、まるで映画を実際に観ているように深津絵里さんが出てきたりしました。
映画も観てみたいのですが、もう、すでに観たような感覚でもいます。
まったく先入観がなかったとしたら、どんな配役を想定したでしょう。
深津絵里さんが気に入らないというのではないのですが・・。
むしろとても相応しい配役だと思いました。
もう、読んでるときは、深津ちゃんそのものになっていましたし。

穏やかでしたね~~~、この本持ってる間は。


ところで、今日は、みぞれ交じりの中、どうしても外出しなくてはならず、己の日ごろの行いの悪さを嘆きました。
冷たい大根おろしのような中を、平たい靴で歩くのは、もう最悪!
思いがけない雪の多さでした。
途中で、コンビニで靴下買ったり・・。
紳士ものしかないのよ~~。
悔しいから、肉まんも買って食べました。
居眠りしてたら、乗り過ごすし。はぁ。

芯から冷えた身に、お風呂は温かかったです。

水曜日の食卓(2)

2006年02月05日 | Weblog
「水曜日の食卓」観劇報告です。

実を申すと、ひところ流行った動物占いでは、ライオンだったワタクシ。
その特性は、「どこででも、寝る!」。
本当にそこは当たってて、どこででも寝ます。
電車の中、バスの中は言うに及ばず、観劇中でも、映画観てても、バレエ観てても、コンサートに行ってても、気を赦すと、寝てます。
とくに、真面目な展開だと確実に寝ます。

昨日は、正直心配で、こっくりこくり船漕いだらどうしよう。
失礼だし・・・。と、一抹の不安の中、出かけていったのです。
なにせ、生真面目そうな文化振興系の催しですし。

結果は、大丈夫でした。
とってもOKだったの。

コントやギャグ、突然のびっくりも、なーんにもなかったのに大丈夫でした。
いつも、ワタクシが親しんでいるプロの劇団、いえいえそれ以上に素晴らしかったのです。

家族の物語・・ということで、お決まりのいろんな場面を想定していたのですが、
たしかに、そうではあっても、素直に胸に迫ってくるものがありました。
二時間半の時間を費やしてしか、味わえないものなので、ここで数十文字で表すことはできないのが残念です。
でも、舞台ってそういうものなのでしょうから、しかたがありませんね。
とはいえ、すこしだけ、周りの状況を報告してみましょう。

私の、二つ隣の方は、ある場面で突然、号泣され始めました。
堰を切ったようにって言うけど、本当にそんな感じ。しばらく嗚咽が聞こえてきてました。
どこの家にもあるような会話が展開しているだけなのに、何か、その方の気持ちに問いかけるものがあったのでしょうね。
私自身も、まつげだけでは支えきれない水滴を抱えて舞台を見つめていました。
それがときどき、つーっと溢れてきて、あ~~ファンデーションが崩れるやないかいって、冷や汗かいてました。跡がつくと、みっともないからさ、帰るときにね。

お母さん・・・・・・専業主婦から近所の幼稚園で二十年ぶりに先生に復帰。
お父さん・・・・・・亭主関白。営業から左遷されて結局はリストラ?
お父さんの妹・・居候。売れない漫画家。工場勤めのパートも。結婚を考えている恋人は朝鮮籍。
息子(長男)・・・・医学生。でも、実は料理人志望。恋人が妊娠している。
娘(長女)・・・・・幼い頃からの聴覚障害がある。ひっこみじあん。聾学校に通学中。

この設定の中で、だいたい想像がつきますよね、おおまかな展開は。
それが、優しく丁寧にきちんと描かれていました。
過剰でない演技と台詞のやり取りなのに、観客を飽きさせない。
これは、本当に見事でした。
しかも、食卓がメインなので、ものを食べながらの進行です。
役者さんたちはこのイベントのためにオーディションで選ばれた方たちですが、
とても自然にこなされていました。
演出のマキノノゾミさんのお力も大きかったのだと思います。

この企画は、舞台を作ることを勉強する、経験するという試みでもあるので、上演までにも演劇講座や、稽古の公開もありました。
観にいってみる機会もあったのですが、ぶっつけ本番で観てむしろ良かったのかなと思いました。
敢えて筋立ても聞いておかなかったので、さらな気持ちで臨むことができました。
その方が、作品とはきちんとお会いすることができたのかも。

娘は、バイトはしていないので、本格的に大人の仕事をまじかで見るのはこれが初めてです。
自分の興味がある分野でそれができて本当に幸せだと思いました。
また、その扱う題材が、エンターテインメント性の強いものではなく、奇をてらわず真摯に対象に向き合う、静かでしかも内容の充実した舞台に関われたことも良かったのではないかと思います。
アフタートークで、マキノさんが、食卓の設定をウラで支えているスタッフの仕事振りも褒めてくださいました。
彼女たちは、撤収作業でそれは聞いていなかったそうですが、とてもうれしいことでした。
本当に、大変だったけど、かけがえのない時間を過ごすことができたことでしょう。

最後の舞台を、これから無事につとめてきて欲しいです。
今日は、打ち上げでしょうか?
これも、初めての経験です。
どんな感想を抱いて帰るのか、興味しんしんです。


水曜日の食卓

2006年02月03日 | Weblog
娘が関わらせていただいている演劇イベント「水曜日の食卓」の今日が初日。

地元の役者さんが、地元の言葉で演じる実験的な試みです。
原作の段階から、オーディションで選ばれていき、とうとう到達点にたどり着きました。
ここ数ヶ月、特に年末からこっち、娘は本当にこのイベントに没頭しておりました。
演出部の彼女に割り振られた役目は、場転。
場面転換、つまり舞台の模様替えです。

この「水曜日の食卓」は、家族の物語。
水曜日には一緒に食卓を囲んで語り合う家族という設定らしく、実際に鍋や料理が食卓に登場します。
それを、暗転中に運んでいくのが彼女の仕事なのです。

演出してくださる、マキノノゾミさんからここだけは間違うなよって念押しされたなんて、ちょっと羨ましくなるような機会もあったりして、充実して稽古に携わっていました。

マキノノゾミさんは、演劇界では高名なお方。
そのマキノさんがこんな地方都市の演劇イベントに関わって下さるなんて、ちょっと信じられないと思いましたが、ここ一ヶ月はほとんど広島にいらして親身に指導してくださったようです。
昨日は、女優で元・奥様のキムラ緑子さんも来てくださったと、娘は興奮気味に話してくれました。
通し稽古を最後まで観てくださって、涙も流していらしたとか・・。

このイベントに先立った演劇講座で、マキノさんにお話を伺ったとき、テレビ番組として放送されたというお若い頃からのドキュメントも見せていただきました。
大学時代からの同志が結婚され、そして、別々に生活されるようになり、でも、互いの存在を大事に感じられているようなお二方の様子がとても素敵でした。

いろんな形があるのね~。って、しみじみ思いましたけど、昨日のお二人の様子を伺ってなにげにうれしかったです。

公演は、明日、明後日と続きます。
お席も次第に埋まっていったみたい。
私は、明日出かけます。
楽しみです!


明日は節分

2006年02月02日 | Weblog
節分は、年に四回あるのだそうです。
でも、春を迎える節分が、一番ポピュラー。
なんたって、春ですから!

明日が大晦日にあたるらしいです。
で、その次が立春。
新年ですね。
で、新年を迎えるにあたって、いろいろな災いを除くためにする行事の一つが鬼退治。
豆まきをするんですね~~。
私は、なにげにこの行事が大好き。

私たち姉妹が小さかった昔昔のこと。
父は、この行事をもったいぶってするのが好きでした。
いえいえ、今も元気ですよ、念のため。
豆を一握りつかんで、ちょっとそこのかどまで出かけていき、豆を置いてその豆を鬼が食べている隙に、だ~っと家に帰るという一人芝居を(三人か?)をしてくれていました。
豆も盛大にまいてました。
後始末をする母が大変でしたね。


今年は年女ということで、張り切って豆まきしようと思います。
もう、豆の準備はしてあります!

「鬼は外、福はうち!」

でも、ちょっとだけ、私の中の小さな鬼は追い出さないでおこうと思うの。
いっそ、大きな鬼を飼えたら、小説家にでもなれるのに。
しょせん、小さな鬼だから、片隅に居候させておきましょう。

手なづければ、なかなかかわいいキャラだと思うし。









これは、なにでしょう?

2006年02月01日 | Weblog
ええと、綱渡りのはじまりはじまり。

シンデレラに鞭打つ人もいて、いいえ、愛の鞭よね。
ありがたく、綱渡りしています。

みなさん、ブログの自分はどの自分なのでしょう。
演出してます?
素の自分?
「あちこち」で別人格として存在している方もいたりして。

(続く・・・。)


それぞれに整合性を持たせて全てを管理していくのは至難の業でしょうね。
私には、無理だな。
従って、ブログは一つが精一杯。

ここで展開されている人物は旧知の人から見たらどのように見えるのか。
恥ずかしいけどお招きしてもみたい。

敢えて試さなくてもよさそうなものだけど、
都合の悪いとこを隠しているだけかもしれないし。

んーーーー、複雑でござる。






タイトルの答えは、明日ね。