湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

珠洲のタケノコ汁/向田邦子の竹の子焼き飯/木の芽

2010-04-29 23:55:58 | 珠洲:食

祖母から庭の筍がとどいた。



春の喜びをかんじると同時に、今年は
85歳をすぎた彼女がみずから掘ったというから
例年にも増してありがたみも感じる。

届いたそのときに時間の余裕があれば、わたしは
いつも迷わずタケノコ汁をつくる。

まずは竹の子を一口サイズにきって
鍋にいれて油で炒め、 水と酒粕をいれて加熱し、
沸騰したら味噌で味をととのえ、
最後にワカメをいれて、できあがり。


わたしのココロのふるさと・珠洲(すず)で教えてもらったレシピ。
美味しいうえにあく抜きの手間いらずと、大のお気に入り。
だけど新鮮な竹の子が手に入らないとつくれないレアな一品だ。

あいにく今回はタイミングが合わなかったので
別のレシピを検討してみた。
もろもろの条件を考え一番ぴったりきたのが「竹の子焼き飯」。

つくり方は以下のとおり(『向田邦子の手料理』p15)。

*** *** ***
筍は㎝角くらいの角切りにする。
冷ご飯をバターでいため、
ご飯がほぐれたら塩、こしょうで調味し、
竹の子を加えてさらによくいため、仕上げに、
あればちぎった木の芽としょうゆをふり入れて
香りをつける。
*** *** ***


おりしも木の芽の時期。
本来なら木の芽味噌をつくりたいところだけれど
このところ時間がままならなくて、まだ叶わずにいる。

それでも竹の子焼き飯に添えるだけなら
すぐにでも実現できる。
さっそく、摘みにいった。



木の芽の芽吹きの勢いはいつも鮮やか。
毎年のことながら、ほれぼれする。
その葉を一枚、片手にとり、
両の手のひらをパンとたたけば、瞬時に心地よい香がたつ。



この香りが何ともいえず好きで、いつもわたしは
竹の子焼き飯に木の芽をふんだんにいれる。
もちろん、今日もたっぷり摘んできた。

どんなに忙しい春でも、
一気にしあわせな気分になれる味。
…少なくともわたしにとっては。

最近忙しすぎるあなた、そして
しあわせ度が足りない気がするあなたも、
よろしかったら、是非おためしあれ。

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