湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

能登の突端・珠洲(すず)は蛸島(たこじま)のフグとハモ/じつは豆腐が主役?

2012-12-20 23:58:56 | 珠洲:食

なんと!

能登半島の突端・珠洲(すず)の友人からフグをいただいた。

蛸島港から直送のよう。

蛸島の漁協も、珠洲に原発をつくる計画に反対しつづけた漁協だ。

多額の漁業補償金がからんでくるため

漁協が原発に反対をつらぬくのは、並大抵のことではない。

そのなかにあって、蛸島と祝島は、ともに稀有な存在といっていいだろう。

その蛸島港からとどいた海の幸。…幾重にも、ありがたい。

箱のなかには、透明感あふれる美しいフグが、すぐに食べられる形で、山ほど。

ぐうぜんにも、この日は妹夫婦がくることになっていた。

昔から「鼻がきく」と名高かった彼女は、いまもその名に恥じない幸運ぶり。

隣町に暮らす妹も誘って、昼食は急きょ、フグ鍋の会にした。

 

昆布で出汁をとった鍋が沸騰してきたらフグをいれ、

ふたたび煮立ったところで、ポン酢で食す。

食べても食べても、フグがある。淡白だから、スルスルはいる。

 

ひととおり満足したら、豆腐を用意。

「フグ鍋は豆腐のためにある」と主張する友人の言葉にしたがい、

ここからは豆腐コース。

フグのいい出汁がでた鍋に、豆腐をスプーンで削いで一切れずつ落としてゆく。

やはり、ふたたび煮立ってきたところで、豆腐を掬いあげていただく。

なるほど確かに、

フグ鍋は、この豆腐を食べるためにある、といっても言いすぎではないかも。

 

豆腐に満足したら、最後はハモ。

このとおり、ハモも、鍋にすぐ入れられるようになっている。

ハモをさばく腕もないうえ、余裕なく暮らすいまの我が身には、やはり、ありがたい。

それにしても、透きとおった身の美しいこと。

ここでもまた、沸騰した鍋にハモを入れ、再沸騰したところでポン酢で食す。

これまでと一転、コクのある味わい。トータルで、スゴイ満足度だ。

胃袋が満たされることはもちろん、滋養が五体にくまなく滲みわたり、

さらにはココロも満たされるかんじ。

天にも地にも海にも友にも、ありがとう。

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