案の定、この正月、おせち料理はほとんど作れなかった。
唯一の正月っぽいことといえば、元旦の朝にお雑煮を食べたくらい。
この10年以上、わたしのお気にいりは、能登半島は珠洲の雑煮。
作り方はつぎのとおり。
1)アゴ(トビウオ)と昆布を年末から水に浸けておく。
それを火にかけて出汁をとり、しょうゆと塩で味を調える。
2)丸餅を焼く。できれば網で、傍についていられないときはトースターで。
3)岩のりを焼く。
4)鰹節を削る。削る手間を惜しむ場合はパックの削り節で。
5)お椀にお餅と出汁をいれ、焼いた岩のりと鰹節をかけて、できあがり。
実にシンプルながら、味わいぶかい。
ポイントはなんといっても、岩のりだとおもう。
市販されている岩のりは乾物や佃煮になったものが多く、
生の手づみ岩のりは貴重品。運よく手にはいれば、最高だ。
ときどき頂戴することがあるので、タイミングがよければ
それを正月まで冷凍保存している。タイミングが悪ければ、
かわりに乾物の岩のりを使う。それでも十分おいしい。
正月気分を雑煮に代表させ、いったい何を食べていたかというと、
お手軽に鉄板やき。イカとか海老とかラムをやいて、
年末に買いおきしておいた黒パンとチーズとワインと一緒に食べていた。
それがいけなかったのか、今日はどうも胃が痛い…。
そういえば、
けっきょく温泉につかれないまま2009年は暮れてしまった。
毎日すこしでもヨガをやろう、と殊勝にいっていたのは、遠い昔のような気さえする。
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