広島・富久長のしぼりたて／海をこえ言葉の壁こえる日本酒

先日、親友のトキさんと遅ればせの新年会をした。
よく冷えた白ワインで乾杯して
スモークサーモンとチーズをベルグフェルドのパンにのせ
もりもり食べたあとは、日本酒へ。

『日本人も知らない日本酒の話』（ジョン・ゴントナー、2003）



の著者・ゴンさんが出してきてくれたのは、
今田酒造（広島県安芸津町）の富久長。

この蔵には女性杜氏がいるとかで、ラベルには写真も。
酒蔵は女人禁制とされた時代を思うと
酒造業界もだいぶ変わりつつあるようだ。



純米吟醸・新酒しぼりたての芳醇な香りにうっとり。



「新年会だから」と言い訳しつつ（誰に？）
塩漬けのウニをつまみに美酒をたのしむ。

日本酒に魅せられたゴンさんは、
エンジニアの仕事をやめ、いまでは
英語で日本酒を紹介する仕事をしている。

規模は小さいけれどいい酒を造りつづけている
地方の蔵の良質の酒を海外に紹介していることや、
日本語がわからない人には意味不明な酒の名前を
英語の愛称をつけてとっつきやすくしたのが、ミソだと思う。

英語圏の飲食業界の人びとやソムリエたちに
日本酒についてのセミナーもしていて、
最近は、iPodベースの日本酒辞典もつくった。



ためしに「しぼりたて」を調べてみよう。
アルファベット順にならぶ用語の一覧から
「shiboritate」を選択すると



こういう具合に、



説明が表示される。

質のよい日本酒は
言葉の壁をこえてファンを増やすだろうけれど、
こうしたツールがあれば尚さらだろう。